EMP :医学部の取り組みに

 今回のEMP 講座は、学部間提携校のタイプリンス・オブ・ソンクラ大学での単位認定を伴うクリニカル・クラークシップの準備のためにと目的を明確にして組まれたわけですが、その過程で、今回の講座を足掛かりに病院も含めた医学部全体の取り組みに発展させようという流れになりました。その取り組みの呼び方に、EMPを使ってはどうかと考えたわけです。
 EMPは、医学科のEMP、看護学科・看護部のENP (English for Nursing Purposes) を含めた形での医学部全体の取り組みの総称ということになります。
 医学科では、ソンクラ大学のクリニカル・クラークシッププログラムの準備のために講座を始めたわけですが、7日から始まるEMP講座第二弾を更に推し進めて、アーバイン校での学生交流をはじめ、他の大学との協定も含めて色々と機会を広げていくための一助になればと考えています。4月からは医学科の4・5年生のカリキュラムの中に選択科目としてEMPが組み込まれる予定ですし、大学院での英語試験の廃止に伴っての補足措置として、大学院でのEMP講座(アカデミックライティング・リーディング、プリゼンテーションスキルの向上など)の開設も視野に入れています。
 看護学科では、4月から3・4年生のカリキュラムに選択科目としてENPが組み込まれます。ENPはEnglish for Nursing Purpsoesの略語で、医療のための英語(EMP)を看護・看護学のための英語と更に限定をして目的を明確化しようと考えています。医学科同様に大学間或いは学部間協定を結んでの学生交流を視野に入れた形での取り組みの一助になれば嬉しい限りです。医学科同様に、ENP講座(アカデミックライティング・リーディング、プリゼンテーションスキルの向上など)の開設も企画中です。
 大学病院の看護部でも、ENP講座の開設を計画中です。協力をお願いしましたアンケート調査のニーズ分析では、予想以上に英語を話す患者への対応が緊急課題であると実感しました。来訪者や患者を英語で案内する必要性もありますので、近日中に講座を開始する予定です。取り敢えず始めてみて、今後の展開を考えてゆきたいと思います。
 病院の医師に対しては、卒後研修のプログラムの中に外国での研修を織り込んだ形での取り組みを模索中です。今回のプログラムに招待した人の話では、ソンクラ大での卒後研修も可能とのことでしたので、実現に向けて担当の池ノ上教授が5月にソンクラ大学に交渉に行かれる予定です。その準備のための講座も必要となります。
 また、事務職員に向けては、実践講座(英文電子メールとビジネス文書ライティング)の開設が実現すればと考えています。(2006年3月初め)


EMP、教授会で承認

 昨年の4月から始まったソンクラ大学でのクリニカル・クラークシッププログラムの準備のためにEMP 講座を始めたわけですが、今回の企画が実現したのは、昨年度12月に教授会でEMP (English for Medical Purposes) 講座についての提案が承認され、全学で2005年度学長裁量による教育戦略経費が認められたからです。

 教授会に提案した内容は以下の通りです。

EMP (English for Medical Purposes) 講座について

4・5年生対象の英語が使える医療人の育成プログラム

2005年11月14日 英語科提案(12月14日教授会承認)

 正規のカリキュラムとして、4・5年生の英語研修プログラム、「EMP (English for Medical Purposes) 講座」(仮題)を提案します。
 今年度から始まった学部間提携校プリンス・オブ・ソンクラ大学(タイ)での単位認定を伴うクリニカル・クラークシップに向けて、正規のカリキュラム内の選択科目として、4年生・5年生に短期集中型の英語研修が行なえるプログラムを考案しました。今年度の春休みから実施したいと考えています。ご承認をお願いします。
 8月10日の「地域連携・国際交流委員会」(委員長:池ノ上教授)で、カリフォルニア大学アーバイン校との学部間学術交流締結に向けて、小児科医のFeizal Waffarnさんと話し合いを持ちました。会議のあと、Waffarnさんが英語科の部屋に来られて、「日本の学生はよく出来るのに、英語に自信のない学生が多いので、言葉に自信を持つ学生を送って下さい、一緒にやりませんか」とおっしゃいました。
 現在は、1、2年次しか英語の授業は行なわれておりませんので、短期で外国に行く上級生からの要請には個別に対応してきましたが、将来の職業と直結した「使える英語」に向けての取り組みは必要だと思います。
 現在の大学英語教育が抱えている大きな問題の一つに、学習者にとって英語を学ぶ必要性=動機付けが明確でない点が挙げられます。今回のプログラムでは、EMP (English for Medical Purposes) 教授法を軸に据えて、将来の職業と直結した英語教育プログラムの構築に取り組みたいと考えています。 
 (現在、アーバイン校でもクリニカル・クラークシップが実施出来るように交渉中です。)

[実施計画・方法]
 英語で行なわれるクリニカル・クラークシップやキャンパスライフに必要な言語事情を考慮してプログラムを作成し、英語科の教員4人玉田吉行、横山彰三、マイケル・ゲスト、リチャード・ホワイトが中心になって講座を担当します。ソンクラ大学との窓口役丸山教授とアーバイン校の窓口役池ノ上教授に調整役をお願いして基礎医学、臨床医学の教員にも参加をお願いする予定です。
 更に、17年度学長裁量の「教育戦略経費」(240万円)の交付が決まっていますので、ソンクラ大学、アーバイン校から医学教員を招いて、短期研修に加わってもらう計画です。
 今年度は、2月12日(月)〜3月10日(金)(入試期間を除く)の期間に、15回(90分×15)での短期集中講座を考えています。
 将来的には、1回目が4年次の夏休み前の2〜3週間、2回目が5年次開始直前の2週間、3回目が5年次の夏休み前の2〜3週間、4回目がクリニカル・クラークシップ開始直前の4週間(2月中旬から3月の中旬)、計4回を実施出来ればと考えています。
 今年度クリニカル・クラークシップに参加した6年生の4人からアンケート調査や聴き取り調査を行ないました。12月には、横山彰三助教授がソンクラ大学を訪問して担当者から話を聞くなど、現在、プログラム作成に向けて準備を進めています。
 年内に、下級生全員に案内して、このプログラムの説明会を開催する予定で、その時には、クリニカル・クラークシップに参加した6年生も参加・発表してくれる予定です。

[期待される成果]
 医療面での動機付けが高くなる4・5年次で明確な目標の下でこのプログラムが実施出来れば、アーバイン校の受け入れ担当者の「日本の学生はよく出来るのに、英語に自信のない学生が多いので、言葉に自信を持つ学生を送って下さい」という要望に少しは応じられると思いますし、海外での貴重な研修の場で、学生自身がより多くのものを吸収することが期待出来ると思います。さらに、プログラムを正規のカリキュラム内に位置づけて、入学から卒業までの一貫性を持つ制度が定着すれば、下級生の指針や励みにもなり、1・2年次での英語学習にも大きな成果が期待出来ると思います。
 更に、卒業後の研修期間にソンクラ大学、アーバイン校での研修が受けられる体制を取り、卒後研修の目玉の一つに出来れば、研修生確保の一助になるのではないかと考えます。
最終的には、1、2年生の英語学習の動機付けの一助にし、4〜5年生には実際に短期集中研修を行ない、卒後研修生には研修のプログラムの一環に組み込む、と入学時から卒業後までの一貫性を持つ事が目標です。
 実際にプログラムが動き始め、内容を充実させて実績が伴えば、学内の予算措置だけでなく、学外資金の獲得も可能ではないかと考えています。


2005年度教育戦略経費

 2005年度学長裁量による教育戦略経費を申請した内容は以下の通りです。

プロジェクト名 英語が使える医療人の育成プログラム 
 
プロジェクトの内容	
[概 要]
  現在の大学英語教育が抱えている大きな問題の一つに、学習者にとって英語を学ぶ必要性=動機付けが明確でない点が挙げられる。本プロジェクトではEMP(English for Medical Purposes)教授法による、将来の職業と直結した英語教育プログラムの構築に取り組む。 
 学部間提携校プリンス・オブ・ソンクラ大学(タイ)及び現在学部間提携の手続きを進めているカリフォルニア大学アーバイン校(米国)での単位認定を伴うクリニカル・クラークシップに向けて、正規のカリキュラム内の科目(選択)として、4年生・5年生に英語研修を行なう。
[実施計画・方法]
 英語で行なわれるクリニカル・クラークシップやキャンパスライフに必要な言語事情を考慮して作成されたプログラムを、英語科の教員4人と基礎医学・臨床医学の教員、及び英語を母国語とする非常勤講師とが担当して、希望者に実施する。
[期待される成果]
 医療面での動機付けが高くなる4・5年次で明確な目標の下でこのプログラムが実施できれば、アーバイン校の受け入れ担当者の「日本の学生はよく出来るのに、英語に自信のない学生が多いので、言葉に自信を持つ学生を送って下さい」という要望にも応じられるし、海外での貴重な研修の場で、学生自身がより多くのものを吸収することが期待できる。さらに、プログラムを正規のカリキュラム内に位置づけて、入学から卒業までの一貫性を持つ制度が定着すれば、下級生の指針や励みにもなり、1・2年次での英語学習にも大きな成果が期待できる。

2005EMP 1

2006年02月17日 EMP講座始まる
 17日からEMP講座が始まり、5年生5人が参加。写真はこちら(1)です。

2006年02月19日 Dr Teerha、Dr. Sakon、宮崎に到着。
 Dr Teerha、Dr. Sakonが宮崎到着、パームビーチホテルに滞在。横山、丸山教授(生理学)と玉田が出迎え、昼食をしながら、打ち合わせ。写真はこちら(1)です。

2006年02月20日 EMP講座2日目
 講師2人によるケーススタディに4・5年生とタイの留学生3名が参加。昼にはDr Teerha、Dr. Sakonを迎えての昼食会が本学であり、住吉学長、名和副学長、河南学部長などを囲んで和やかに歓談。写真はこちらです。
 夜には、ソンクラからの5人を迎えての歓迎パーティが催され、約50名が参加。写真はこちら(13)です。

2006年02月21日 EMP講座3日目
 5年生とタイの留学生は Dr Teerha のケーススタディに、4年生は Dr. Sakon の講義に参加。

2006年02月22日 EMP講座4日目
 4・5年生と留学生が、Dr. Sakonの講義に参加。
 
2006年02月23日 EMP講座5日目
 4年生はホワイト、5年生はゲストが担当して、レビューと会話を実施。

* ケーススタディの模様は録画して、DVD-Rに。(EMP '06.2.20 Dr.Teerha, EMP '06.2.21 Dr.Teerha 1, 2, EMP '06.2.21 Dr.Sakon 1, 2, EMP '06.2.22 Dr.Sakonの計6枚)

ソンクラ大生の臨床実習

ソンクラ大生初めての臨床実習始まる。
 ソンクラ大学の4年生3名が、2月13日から第一外科で2週間、27日から放射線科で1週間のクリニカル・クラークシッププログラムに参加し、EMP講座を受講する5年生6名が交替でサポートを行ないました。
 国際保健医療研究会が作成したソンクラ特集のパンフレットに留学生3名と、4月にタイに行く5年生2人が感想を英語で寄せています。以下はその感想文です。

                                    Jitsinee Kraithep
  My name is Jitsinee Kraithep or you can call me Hong. I’m 4th year medical student from Prince of Songkhla university. It’s my greatest experience to be here in the University of Miyazaki for training in surgery and radiology. Here I can see a lot of interesting things and technology that I’ve never seen before. And I can see how Japanese doctors work and how they take care of the patients. It’s very useful for my life. Also all doctors were very kind and friendly. They answered every question I asked and explained a lot about the cases. I really appreciate that. And my friends were very friendly and kind. They took good care of us in everything. Making friends with them was very great. I’m glad that I had friends like them. Everything was well-prepared. I will tell everyone in Songhla. “Go to Miyazaki, the greatest experience is waiting for you.”And the experience here will be in my mind forever. I’ll not forget everything.

                                                                                                           Phannarai Chuarypat 
  3 weeks in Miyazaki, it’s a great time to learn many things different from my background - the Japanese culture, language, food. I’ll call it “An experience of life abroad”. As for the medical training in hospital, I attend 2 departments here ? surgery and radiology. I observe endoscopes and operations. In some cases I can participate in the operation. There are many impressions I have of the University of Miyazaki, such as taking care of the patients politely, using many different technologies for investigation and conference pre-op and post-op for every case. I learned that you must do the best for the patients. And the most important impression is the kindness and helpfulness of the professors, the doctors, the teachers, the officials and our Japanese friends I’d like to say “Arigato-gozaimasu.” for everything.

                                                                                                        Sornsamon Poovipirom
  Hi! My name is Berm. I’m 4th year medical student from Prince of Songhla University (PSU). I came to University of Miyazaki for 3 weeks (2 weeks in surgery and 1 week in radiology). Actually I hadn’t heard the name “University of Miyazaki” before but I think that this program looked very interesting so I applied and looked forward to having a good time in Japan. On the first day in Japan, many medical students, teachers and officers came to greet us (the 3 people in this program), so I felt warm and happy. They helped us in everything that they could do for us. I stayed at the woman’s dormitory in Kibana Campus. My friends picked me up every morning (5 minutes by car) to go to the hospital. At the hospital I participated in operations, saw an endoscope, did the rounds and joined conferences. Professors and doctors were very kind to me and taught me a lot. Moreover if we had time or on weekend, my friends took me to see the city, sightseeing and eating out. So we had fun and shared opinions with together. I would like to invite everyone to join this program. You will gain not only knowledge but you will also have fun, friends, experiences and  more things that I can’t tell you because you must to join and only then you will learn. At least I want to thank you for everyone such as professor, doctor, officer and especially my Japanese friends that take care of me and my friends, not only that they help me in everything that they can do. Thanks with my sincerely.

                                                                                                                                Ami Cho
  This was my first experience to come in close contact with foreign students. They were very polite, kind, nice and especially eager to study medicine. They asked doctors many questions about operations, examinations and treatments. So, I was very impressed by their earnestness. Thanks to them, I could have a special time. 

                                                                                                               Tomoko Tsukahara

  I really enjoyed having a nice time with the exchange students of the Prince of Songkhla University. I sometimes looked around the surgery department with them and was given a lot of stimulation by them. First I was surprised at their English skill. They knew not only many general words and expressions but also medical terms very well. In Japan we students have some opportunity to read and write English, but we seldom have chance to speak and listen. Moreover students are tend to keep away from English, so I was really surprised that Thai student could speak English and knew English medical terms. Secondary I noticed they had much medical knowledge though they were fourth grade students then. Thirdly They gave me a lot of fun times. We spent much time together chatting. They let me know about Thai culture, Thai food, general circumstances of Thailand, and so on. I’m sure that the time spent with them will become a precious memory, and I will never forget it.   

Newsletter No. 3: EMPとソンクラ大視察 (横山彰三)

 国際交流推進室広報WGで留学生修了生向け(医学部・教育文化学部)のニューズレター3号を作りましたが、その中の特集記事に今回の企画を報告しました。
 現在、卒業式までに配布出来るように印刷中です。大学のホームページにも公開される予定です。以下は掲載予定内容です。12月に今回のプログラムの予備調査にソンクラ大学を訪問した横山助教授の記事も含まれています。また、去年の四月のソンクラ大学に行った6年生4人の感想文も収載予定です。(諒解を得てから掲載予定です。)

 EMPプログラム開始 EMP Program Started!

 ソンクラ大学でのクリニカル・クラークシップに向けて、4・5年生向けの英語研修が行なわれました。ソンクラ大学よりDr. Teerha Piratvisuth, Dr. Sakon Singhaを、カリフォルニア大学アーバイン校からFeizal Waffarn教授を招いて、ケイス・スタディ、プリゼンテイションなどを行ないました。2006年度、EMP (English for Medical Purpsoes)が4年生の選択科目に加えられます。
 English training for forth and fifth year students was held toward the clinical clerkship in Songkla University. We invited Dr. Teerha Piratvisuth, Dr. Sakon Singha (Songkla University) and Dr.Feizal Waffarn(University of California, Irvine) then had case study and presentation. In 2006, EMP (English for Medical Purposes) is provided optional subject for the forth-year residents. 

             ソンクラ大視察 医学科社会医学講座英語分野助教授 横山彰三

 2006年12月11日から14日まで、科学研究費補助金による調査でタイのプリンスオブソンクラ大学(PSU) 医学部を訪問し、現地では大変な歓迎を受けました。訪問の主な目的は専門英語(医学)の教育に関する科研の調査を実施することと、もう一つは今年から本学医学部で始まるEMP(English for Medical Purposes)プログラム実施に向けた両大学医学部の緊密な協力関係を築くためです。PSUではレジデントの1年生に必修、2年生に選択の英語教育を課しており、PSU医学部の副学部長によればこのシステムはタイでも他に類を見ないユニークなものです。クラスの一つを実際に見学する機会を得ましたが、レジデントたちは臨床研修で大変忙しいにもかかわらず、英語学習に大変熱心でかつそれを楽しんでいる様子でした。この光景を見て、今後我々が計画しているEMPプログラムにとって成功の鍵を握るのは、明確な目的と適切なシステムに基づいた言語学習プログラムと教師の熱意であることを確信しました。写真はこちら(13)です。
From December 11th to 14th in 2005 I visited Prince of Songkla University's (PSU), Faculty of Medicine subsidized by a Grant-in-Aid for Scientific Research. The PSU staff gave us a warm welcome. The main objective of this visit was to carry out research on medical English education at PUS in reference to my own corpus project for creating an academic reading and writing educational system, and also to build a close collaborative relationship in order to implement an English for Medical Purpose (EMP) program to be conducted at University of Miyazaki (UM). PSU provides an obligatory English program to the first-year residents, which is optional for the second-year residents. This is, according to the Vice Dean of Prince Songkhla University, a unique approach among universities in Thailand. We had a chance to join in one of the classes, and it seemed that, although they were tied up in their clinical training, the students were very enthusiastic and enjoying themselves, which convinced us that a language program with a clear objective, a suitable system, and enthusiastic instructors will be the keys to the success of our new EMP program at UM.                                            YOKOYAMA Shozo

2005EMP 2

2006年3月7日 EMP講座第2部開始、講師 Dr. Feizal Waffarnが宮崎に到着。
 7日にEMP講座を再開。5年生はゲストが担当、4年生はホワイトが担当して、8日の新生児室でのセッションのPreviewを実施。
 午後には、Dr. Waffarnが宮崎に到着、横山と玉田が出迎え、学部長室に直行。既にサインを終えた学部間の協定書を確認。そのあと、英語のスタッフ4人と明日のセッションの打ち合わせを実施。

2006年3月8日 EMP講座第2部2日目
 Dr. Waffarnによる新生児室でのセッションに4年生、5年生が分かれて参加。4年生がやっているときは5年生にゲストがPreviewを、5年生がやっているときは4年生にホワイトがReviewを実施。英語科の4人と熊本大と県立看護大の見学者もセッションに参加。
 昼には、河南学部長主催の Dr. Waffarnと学生の昼食会。菅沼副部長、池ノ上教授、鮫島助教授(産婦人科)、英語科のスタッフ4人も参加。
 昼食会のあと、Dr. Waffarnと英語科のスタッフ4人とで、今日のセッションのフィードバックと明日の講義の打ち合わせを実施。
 午後、Dr. Waffarnが住吉学長・名和副学長に表敬訪問。河南学部長と玉田が随行。協定書の確認のあと、今後の交流の展望について意見交換を実施。

2006年3月9日 EMP講座第2部3日目
 講義棟301教室で、4年生、5年生が分かれてDr. Waffarnの参加型の講義に参加。4年生がやっているときは5年生にゲストがPreviewを、午後から4年生にホワイトがReviewを実施。県立看護大の見学者も参加。

2006年3月10日 EMP講座第2部4日目
 昨日にひき続き、同じ形式で参加型の講義が行われ、産婦人科の池ノ上教授も参加。県立看護大から2名が見学に。

2006年03月11日 EMP講座第2部5日目
 4年生はホワイトが、5年生はゲストさんが担当してそれぞれ、レビューを実施。
 
* ケーススタディの模様は前回と同様に録画し、DVD-Rに。「EMP Dr. Waffarn 06.3.8 (2枚)、 EMP Dr. Waffarn 06.3.9 (2枚)、EMP Dr. Waffarn 06.3.910 (2枚)」の合計6枚。
 詳しくは「EMP講座報告書 2006年3月29日」(玉田吉行・横山彰三・Michael GUEST・Richard WHITE、32ページ) にまとめています。お問い合わせは、英語科に直接か、本ホームページのメイルにて。

ソンクラ大での感想 (6年生)

 国家試験が終った6年生から諒解のメールが届きました。2005年度4月にソンクラ大でクリニカル・クラークシップ・プログラムに参加した時の感想で、留学生・修了生用のニューズレター3号に掲載された記事です。
 第一回EMP講座開催の説明会を開いて、そこで下級生に直接感想を聴いてもらえればよかったのですが、日程的に今回は間に合いませんでした。来月4月に2回目のソンクラ大訪問がありますが、次回は帰国後に4人と再度訪問予定の横山さんの報告を聞く機会を設けたいと思います。

 ソンクラにいっての感想                            日吉優
 『タイでは医師といったら、なんでもできるもの』ソンクラでの実習はまさしく、この言葉につきます。医学教育のシステムは、医師が足りないという状況もあるため全てが実践的です。5年になると、病棟実習が開始され、担当患者の事はまず学生が問診し、所見をとり、検査、治療方針をたて、それをレジデントが毎朝のラウンドでチェックするといった状況です。グラム染色や、便検査などは学生がやってしまいます。こういう状況では何の検査をし、どのような薬をどれくらい使うかといったことまでやっています。Community hospitalでの実習になると、一人で虫垂炎などのオペはやってしまう。ですから、タイでは何科の医師でも虫垂炎のオペはできるそうです。このように、学生は実習そして帰ってからの勉強を通して、全てを学んでいきます。
 日本で卒後にやることをそのまま5年、レジデントがやっている。何もできない自分が非常に恥ずかしく思えました。ソンクラでとても親切にご指導いただいた先生方、仲良くなった学生達に心から感謝しています。そして、このようなチャンスを与えて頂いた関係者の皆様に感謝いたします。最後にCommunity medicineの教授からの言葉を・・・。“If you know about diseases, you will be only a doctor. But if you know about patients, you will be a good doctor.”


   Impressions in Songkla
  “In Thailand, physicians have an image of being al-powerful.” This impression encapsulates my experience of the clinical clerkship program in Songkla. The medical education system is practical because of the lack of doctors. In the 5th grade bedside teaching begins in the hospital. Students take medical histories, write down observations, and develop a course of examinations and treatments, which residents check during their morning rounds. Students even make Gram solutions and fecal examinations. They decide what kind of examinations and medicines are necessary according to the individual circumstances. During bedside teaching in a community hospital, we saw one doctor finish an appendicitis operation by himself. Every doctor in Thailand can do an appendicitis operation regardless of their speciality. Thai students learn medicine through this system so that 5th-year students and residents can do some of what is normally done by doctors. I felt ashamed of my immaturity.
  I thank all teaches and students who were very kind to me in Thailand and who provided us such an opportunity. I’d like to finish with a professor’s remark, “If you know about diseases, you will be only a doctor. But if you know about patients, you will be a good doctor.” (HIYOSHI Masaru)

 感想                                                                        医学科6年 今吉鈴子
 今回、ソンクラ大学のクリニカル・クラークシップに参加させて頂いて、貴重な経験をさせて頂きました。最も印象に残っているのは、タイと日本の医学教育の違いを体験できたことです。特に、最後の一週間に訪れた、地域の診療所での医師達の姿です。その診療所では、GP(General Practitioner:総合診察医)とよばれる医師達が、地域の患者の診療の中心を担っており、一人の医師が内科的疾患から、外科、産科など、あらゆる疾患を診ていました。
近年、日本でも家庭医の重要性が、叫ばれています。日本ではGP制を取り入れていないために、プライマリーケアにおいて患者が自分で診療科を選び診察してもらっています。そこにGPがいたなら、専門の診療科に見せるべきか、GPレベルで治療できる範囲なのかの判断をつけることができます。タイでのクリニカル・クラークシップを終えて、プライマリーケアにおいては、GPが地域に果たす役割は大きいことを実感しました。
日本では、医師過剰と言われる一方で、過疎地域での医師不足は今もなお深刻です。この制度を取り入れ、家庭医としての専門家であるGPを育成していけば、都市部、過疎地域に関係なく、プライマリーケアにおいて医療の充実を図ることができる、一つの手がかりになるのではないかと考えます。
このような、体験をさせて頂き、ありがとうございました。また、これから後輩の一人でも多くが、海外の医学制度を体験して、今後に生かしていくことを願っています。

   I had a valuable experience in the Clinical Clerkship Program at Prince of Songkla University (PSU), Thailand. What made the biggest impression on me was the difference I found between the educational systems of Thailand and Japan. I was especially impressed by the doctors of the local clinic in which we spent our last week. The general practitioners there took the initiative in treating their patients and were very capable in a variety of fields, including internal medicine, surgery, and obstetrics. 
  The importance of GPs has been under discussion recently in Japan. There is no GP system in Japan, so patients have to choose a specialist for primary care. But if patients could see a GP, they could still decide later whether to see a specialist or not. The Clinical Clerkship Program made me realize how much GPs can contribute to primary care in a community. Here in Japan we seem to have too many doctors in urban areas and not enough in rural areas. The creation of a GP system might solve this problem by offering sufficient primary care to both urban and rural areas. Thank you to all who gave us such a great opportunity to learn. I hope many future students will have the chance to study and learn about medical systems in foreign countries, and utilize this knowledge to the fullest upon their return to Japan. ( IMAYOSHI Suzuko)

                                医学科6年 西垣 啓介
 単語は知っているが、聞けない、喋れない。日本人の特徴なのだろうか、医学についても同じではないか、ソンクラでそんな事を考えた。見て、聞いて、考える学問としての医学、大容量の短期記憶と反射神経で乗り切る試験勉強としての医学。そして私達は後者に溺れる。制度も環境も大きく異なり一概には言えないが、タイの学生達は少なくとも私達より、「医学」を「人」を通して学んでいた。1ヶ月ソンクラで過ごした事は何事にも変えられない貴重な体験で、今後の人生の大きな糧となると信じている。

  I can neither hear nor speak, though I know words. Is this a Japanese characteristic? I see a similar situation in medicine, and I thought of this while at Songkla. In Japan we learn medicine by observing, listening, thinking, memorizing a huge amount of information, and struggling through many exams. Japan and Thailand have different circumstances and different medical systems. Who’s to say which is better? I feel that students at Songkla were learning medicine by a more ‘hands on’ approach, dealing with people face to face. My month-long stay at Songkla was an invaluable experience, one I’m certain will always be an inspiration to me.

                                                                                                              医学科6年 山本茜
 ちょうど2年前、ドイツで臨床実習を受けてみたいと思い、フライブルグ大での実習に申し込みました。そこで過ごした4週間の間に、外傷外科の3人の先生方や病棟の患者さんから本当に多くのことを学びました。この時の経験が忘れられず、昨年から始まったソンクラ大学での臨床実習に参加しようと思い立ったのです。
 私にとってはこれまでに経験したことを生かせる良い機会であったと同時に、実習を通じてタイとう国の医療サービスについて色々学ぶこともでき、参加して本当に良かったと思っています。
 私から新しくEMPに参加される後輩の皆さんに伝えたいことは、「どんどん新しいことに挑戦してください」ということです。新しく踏み出す一歩がどんなに些細なものであっても、その一歩が必ず次の一歩につながります。どうか皆さんの目標に向かって前へ歩き続けてください。きっと楽しいですよ!
 最後に、私達4人に貴重な機会を与えてくださった皆様にお礼を申し上げます。
  Two years ago, I applied for and joined clinical training at Freiburg Univ. in Germany. During the four weeks I was there, I learned very many things from the three doctors of Traumatology and their patients. My experience there made me decide to join the official Clinical Clerkship program at PSU. It was a very good chance for me to share what I experienced before and learn much about medical services in Thailand. 
  What I want to tell the new students who will join this EMP project is, “Don’t hesitate to step into a new world.” Even if it is a tiny step, you can easily find what to do next. Keep on moving forward to your own goal. It will be fun! Finally I wish to thank all who gave us such a great opportunity. (Akane Yamamoto)

「EMP講座報告書」を作成

 第1回のEMP講座について「EMP講座報告書 2006年3月29日」(玉田吉行・横山彰三・Michael GUEST・Richard WHITE、32ページ) にまとめています。お問い合わせは、英語科に直接か、本ホームページのメイルにて。

医学科4年生EMP開始 (7月12日、前期日程終了)

 学期内の放課後に10回 (学術振興会招へい研究者SKELTON教授のセッション2回、タイでの臨床実習に参加した6年生の報告会 (6月14日)、大学院セミナー2回(5月15日・22日)、産婦人科のセミナー(7月14日)の合計14回を実施しました。
 参加者は12名で、4月18日(火)に説明会 (参加者22名) を開き、登録を受け付けました。
 1・2年次でやったことの復習と、2年間に自分でやれることは何かを模索出来るように、ネイティブによるセッションを中心に行ないました。
 詳しくは「EMP報告書 2006年度前期」(玉田吉行・横山彰三・Michael GUEST・Richard WHITE・南部みゆき、2006年9月30日、10ページ)と「EMP報告書 別冊<実施報告> 2 医学科4年生EMP 2006年度前期」(20ページ)で報告しています。お問い合わせは、英語科に直接か、本ホームページのメイルにて。

看護学科3年ENP開始 (7月14日、日程終了)

 時間割内に9回 (学術振興会招へい研究者SKELTON教授のセッション1回) を実施しました。
 参加者は7名(大学院生1名、途中で1名が辞退)、5月15日(火)に説明会を開き、登録を受け付け、1・2年次でやったことの復習と、2年間に自分でやれることは何かを模索出来るような内容で実施しました。
 詳しくは「EMP報告書 2006年度前期」(玉田吉行・横山彰三・Michael GUEST・Richard WHITE・南部みゆき、2006年9月30日、10ページ)と「EMP報告書 別冊<実施報告> 3 看護学科3年生EMP 2006年度前期」(10ページ)で報告しています。お問い合わせは、英語科に直接か、本ホームページのメイルにて。

 横山がEMPについて発表

 横山助教授が大学英語教育学会九州沖縄支部ESP研究会(5月20日:熊本大学)で "EMP program at University of Miyazaki" を発表しました。

「宮崎日日新聞」がEMPの記事を掲載

 宮崎日日新聞報道部南村知宏記者に玉田が取材を受けました。以下が掲載された本文です。
 「宮大医学部 「臨床英語」を開設 九州初 国際化に対応・・・宮崎大医学部 (河南洋医学部長) は本年度から、診療に生かせる実践的な「臨床英語講座」を開設した。外国人患者とのコミュニケーション能力を高め、国際化に対応できる医師を養成するのが狙い。同大学によると、同様の英語講座は九州の医学系大学では初めてという。
 講座は選択制で医学科四、五年生、看護学科三、四年生が対象。前後期計二十〜三十回を予定する。医学用語の発音練習をはじめ、新生児診断や肝硬変の薬の投与方法など事例研究などに取り組み、医療現場での実践的な英語力を磨く。
 講師は、社会医学講座の英語を担当する教員四人が中心。日本学術振興会の外国人招へい事業で海外の研究者も招く。解剖学など専門分野の医師による指導も検討している。
 講座新設は昨年度、タイのソンクラ大と大学間協定を締結したことがきっかけ。学生四人が同大学の医療チームに加わり、一カ月間の臨床実習に臨むために取り組んだ。現在、米国のカリフォルニア大アーバイン校でも臨床実習できるよう交渉しており、今回の臨床英語教育の充実につながった。
 玉田吉行教授(英語)は「講座は一般教養の英語を学ぶ一、二年生の励みにもなる。卒業まで一貫性のある英語教育システムが定着できれば」と期待を寄せている。」

附属病院看護部のENP開始 (7月20日、2006年度1期日程終了)

 学期内の放課後に9回の授業を行ないました。
 希望者52名のうち、第1期は6名を対象に、「英語を話す患者さんとのコミュニケーション」をはかるために、持ち寄った患者との実際の会話例の飜訳や用語などを交えながら、簡単なやりとりの練習などを実施しました。
 詳しくは「EMP報告書 2006年度前期」(玉田吉行・横山彰三・Michael GUEST・Richard WHITE・南部みゆき、2006年9月30日、10ページ)と「EMP報告書 別冊<実施報告> 4 付属病院看護部ENP 2006年度前期」(18ページ)で報告しています。お問い合わせは、英語科に直接か、本ホームページのメイルにて。

ソンクラ大の報告会 (6年生) を実施

 4月にタイ国プリンス・オブ・ソンクラ大学でのクリニカル・クラークシッププログラムに参加した医学科6年生による初めての報告会を、5時から臨床講義室105で実施しました。
 教官・事務官・学生35名が参加しました。

TOEFL ITPを本学で受験

 米国・英国への留学に向けて、医学科4年生が中心になって、TOEFLのITPテストを受験しました。過去問を再編集したITPテストは正式なスコアとはなりませんが、本試験との相関も証明されています。受験料か安く、10名以上であれば宮崎大学医学部でも受験出来ます。今回は12名が受験しました。現在の各自の英語の力を知る目的に適っていますので、今後も活用したいと考えています。

EMP産婦人科のセミナー開催

 宮崎に滞在中の協定校カリフォルニア大学アーバイン校のDr. Feizal Waffarn, Dr. Edward J. Quilligan を招いての産婦人科のセミナーに、医学科4・5年生EMPのメンバーも参加しました。Dr. Hajime Taniguchi のCase Reportで、約50名の参加者がありました。

横山・玉田がEMPについて発表

 横山と玉田が、日本医学英語教育学会(金沢厚生年金会館:7月15日)で「宮崎大学医学部の取り組み」を発表しました。現代GP「アイ・アム・ユア・ドクター プロジェクト」が進行中の東京女子医科大学などから問い合わせがあり、情報の交換を継続中です。

2006年度教育戦略経費

 昨年度に引き続き「英語が使える医療人の育成プログラム」で、教育戦略経費が交付されました。昨年度と同様にタイ国プリンス・オブ・ソンクラ大学とカリフォルニア大学アーバイン校からの講師の招聘、e-learningの講師の招聘、非常勤講師の招聘など、プログラムの充実に向けて活用したいと考えています。

2006年度タイ学生の臨床実習

 7月末から4週間、タイ国プリンス・オブ・ソンクラ大学の学生3名が2006年度の臨床実習(第一外科、産婦人科、放射線科)に参加し、その補助として、主に4・5年生EMPのメンバーが実習に(付き添い)参加しました。

医学科5年生EMP開始

 (7月31日から)8月2日までの4日間の短期集中で9回、タイでの臨床実習に参加した6年生の報告会 (6月14日)、大学院セミナー2回(5月15日・22日)、産婦人科のセミナー(7月14日)の合計13回を実施しました。
 参加者は14名、新規に登録を受け、新メンバーで行ないました。ERを題材に、鮫島助教授(産婦人科)、澤口助教授(解剖学)のセッションと、そのプレビュー・レビュー(GUESTとWHITE)が中心でした。

タイ学生の歓迎会を開催

 EMPの学生主催のソンクラ大学生の歓迎パーティーを学生食堂で開催、名和副学長、河南医学部長、菅沼副学部長、丸山教授、林(克)教授、第一外科の医師、事務官、学生が参加しました。

「EMP講座報告書 2006年度前期」を作成

 「EMP報告書 2006年度前期」(玉田吉行・横山彰三・Michael GUEST・Richard WHITE・南部みゆき、2006年9月30日、10ページ)、「EMP報告書 別冊<実施報告> 1 医学科5年生EMP 2006年度前期」(24ページ)、「EMP報告書 別冊<実施報告> 2 医学科4年生EMP 2006年度前期」(20ページ)、「EMP報告書 別冊<実施報告> 3 看護学科3年生EMP 2006年度前期」(10ページ)、「EMP報告書 別冊<実施報告> 4 付属病院看護部ENP 2006年度前期」(18ページ)を作成しました。お問い合わせは、英語科に直接か、本ホームページのメイルにて。

看護学科4年ENP開始

 10月2日に玉田が説明会をしました。説明会の参加者は11名で、6名が登録しました。10月5日から授業を行ないます。

附属病院看護部の2期目ENP開始

 附属病院看護部の2期目のENPを開始しました。今回は2グループ(各グループ6名)12名で行ないます。希望者が52名と多数ですが、担当者の人数も限られていますので、今年度は1期とあわせて18名の参加となります。次年度以降も継続予定です。

EMP5打ち合わせ

 今年度のEMPの打ち合わせをしました。本年度の予定について、ソンクラ行きの選抜方法について、ファイザルさんにやってもらいたいことについて、報告会について、アーバインからの学生受け入れ時について、ホームページについてなどを話し合いました。
 ソンクラ大の派遣については、従来のくじ引きではなく英語の学力、担当者の評価、留学生受け入れの貢献度などを総合してメンバーで決める方向でまとまりました。昨年に引き続いてTOEFLのITPテストを受験することも決めました。(今年度も全学年と、ENPの参加者にも呼びかける予定です)

EMP4・3説明会

 4年生のEMPではMDによるセッションで聞き取りとこだけでなく、自分の意見を英語で表現することを求められますので、早くから準備しておけるように、今年度から下級生にも参加可能なEMPの行事に誘うことにしました。オリエンテーション終了後、3年生にEMPの説明会をしました。26名が参加(他1名も参加予定)しました。すでに一年次終了時にEMPの参加希望を申し出た人に連絡などをやってもらっている別所くんに連絡の責任者をお願いしました。後日連絡網を作成してくれる予定です。
 3:30から4年生の説明会をしました。18名(他名が参加予定、3日2名追加)が参加しました。
 予定などを説明したあと「理由なく休んだり、ふまじめな態度を取る場合は辞めてもらうつもりです。全体が限度を越えて続行が難しい場合は中止してもいい条件で引き受けてますので、この学年のEMPを辞めることもあります。やる限りは、協力してやっていきましょう。」と言いました。参加する人は、月曜日の一時から開始です。当日は連絡の責任者を決め、連絡網を作成する予定です。

ENP4・3・2説明会

 

ENP3開始、EMP2説明会、EMP4開始

 

TOEFL ITPを本学で受験予定

 医学科5年生が中心ですが、今年度は医学科・看護学科とも全学年によびかっけてTOEFLのITPテストを受験すrる予定です。5月12日(土)に受験予定、受験希望者は横山さんまで直接申し込んで下さい。締め切りは18日(水)です。受験料は3000円。
 5年生は、ソンクラ行きの選抜の評価の一つに、テストと成績を使う予定です。

医学科6年生の留学報告会

 留学報告会について

医学科6年生による留学報告会を下記の要領で行ないますので、ご案内します。

日時:5月23日(水)17:30〜19:00
場所:205臨床講義室

タイ国プリンス・オブ・ソンクラ大学
発表者:大垣実加、大森雅子、越智清純、島元万吏、
山崎大、山下麻理絵

英国ペニンスラ医学校エクセター
発表者:山崎大


地域連携・国際交流委員会
EMP(社会医学講座英語分野)

医学科6年生の留学報告会(玉田:報告)

 第2回留学報告会:実習での成果や熱い気持ちが伝わってきました。

 5月23日(水)5時半から205臨床講義室で、医学科6年生による留学報告会があり、79名(医学科生51名、看護学科生7名、看護師1名、教員12名、職員8名)の参加者がありました。
 医学教育改革推進センターの林克裕教授の司会で、初めに、地域連携・国際交流委員会の委員長でもあり、4月にソンクラ大に行かれた池ノ上教授より、ソンクラ大での6年生の評価が高かったこと、EMPの成果があった話しが出たことなどが紹介されました(今年から始まる研修医の実習内容についての打合せや学内視察のために医学教育改革推進センターの小松弘幸さんといっしょに行かれていました)
 次に、ソンクラ大への学生派遣実施を推し進められ、今回の実習中にもソンクラ大に行かれた丸山教授が、実習での学生の様子やテロなどを含む国内情勢や今後の展望などについて話をされました(その時の報告書をこの記事の次の所に「丸山教授のソンクラ大訪問報告書」としてファイルを載せますので、詳しくはそちらをご覧下さい)
 最初に、山崎大くんが、英国ペニンスラ医学校エクセターでの実習報告をしました。(詳細については学生課に報告書があります)
 そのあと、大垣実加さん、大森雅子さん、越智清純くん、島元万吏さん、山崎大くん、山下麻理絵さんの報告がありました。パワーポイントのファイルも見やすく、実習での成果がこちらに伝わってきました。音楽入りのDVDをバックに、英語での山下さんのまとめもなかなか素敵でした。詳しくは、6人が夏休みの終わりくらいまでに文書にまとめてくれる予定で、随時掲載したいと思います。予算が決まれば、EMPの報告とこの報告会のことなどをまとめて印刷物にいたいと考えています。
 3月までEMPを推進してこられて、今は木花に行かれている菅沼副学長と河南学部長の挨拶があって、7時過ぎに終了しました。
 去年にくらべて参加者も多く、内容も充実していたと思います。今年から医学科も看護学科も一年時の早い時期から英語やEMPに親しんでもらえたらと、参加希望者に説明会をして連絡網をつくり、この報告会を含め参加可能な行事を案内することにしています。その成果もあって一年生(20人)や看護学科(6人)の参加者もありました。EMPははじめて3年目、ENP、病院看護部ENPは2年目ですが、学部全体の取り組みとしてますますの成果があげられればと願っています。
 遅くまで準備や後片付けをして下さった総務課、学務課の方々に深くお礼を申し上げます。
                        地域連携・国際交流委員会副委員長
                        EMP(社会医学講座英語分野)担当教官            玉田吉行

2008年度ソンクラ大学クリニカルクラークシップ報告会(直海玲:報告)

 2008年7月9日(水) 17:30~19:00 臨床講義等205教室
 6年生8名が4月から6月にかけてソンクラ大学でクリニカルクラークシップを行った報告会をしました。当日は多くの先生方、学生、職員の方々(総参加者数62名)にご参加いただき、90分間の発表を行いました。ソンクラで実習した科について実習内容や感想を一人ずつ以下の分担でプレゼンテーションしました。感染症科:福田優香、整形外科:原貴恵子、救急:奥野貴之、地域医療:陳曦、小児科:廣重美和、産婦人科:石松真人、OSCE:直海玲、生活全般:江南ちあき。
 菅沼副学長、池ノ上医学部長、林先生、丸山先生、玉田先生などこのプログラムの実現にご尽力いただいた先生方にもご来場いただき、発表者は少し緊張ぎみでした。EMPで2年間熱心に英語の指導をしてきてくださった英語科の先生方に私たちの成長の成果を報告する場ともなりました。近い将来留学する予定の5年生以下のEMPメンバー、今年から交換がはじまる看護科のENPメンバーのみなさんのためには私たちの報告が少しでも参考になれば幸いです。