私の絵画館:康太郎くん(ダックスフンド)Dachshund(2021年12月20日)
「続モンド通信37」(2021/12/20)
私の絵画館:康太郎くん(ダックスフンド)Dachshund
康太郎くんと初対面したのは、3年前の秋のルーマーでです。
飼い主さんの若いお二人は、毎年群馬から、二匹の犬を連れて個展にいらして下さいます。ですから、ドアが開いてバギーに乗った二匹が入ってくると、私もオーナーの映子さんもいつものように、“一年ぶりだねえ。朔太郎くん!蓮太郎くん!”と話しかけましたが。
こげ茶色の毛の色もくりくりしたかわいい目も、それは“蓮太郎くん”だとすっかり思いこんだのですが、“実は康太郎なんです。”と奥様に言われて、びっくり!
まだ若かった蓮太郎くんでしたが、急な病気で亡くなってしまったとか。そしてその後、とても似ている康太郎くんと出逢われたということでした。
朔太郎くんと蓮太郎くんとクッション
その年、群馬県内ですが引っ越しをされて、私が送った個展の案内は、お手元に届かなかったそうです。けれど、わざわざルーマーのホームページを見て、個展に出かけてきて下さいました。
そして、康太郎くんの絵のご注文となりました。<緑のなかで遊んでいるような感じで>というご希望で、“緑の草むらで遊んでいる康太郎くん”ができあがりました。
奥様とは、ルーマーで個展を始めて間もない頃お会いしました。カボチャが大好きな朔太郎くんと<二人>で静かにお食事中でした。
食後、朔太郎くんの絵を描いてほしいといわれ、背景のご希望をお聞きしましたら、ベッドとカボチャが好きなので、それでお願いしますと言われました。
それまでは、長く装画で花を描いていた流れから、飼い主さんのお好きな花と一緒に描いていましたが。<モデルの犬ちゃんや猫ちゃんや飼い主さんがお好きな物と描く方がいいなあ>と考えを改め、以後は花と限らず、様々なご希望に添うようになり、今に至っています。
カレンダー「私の散歩道2021~犬・猫ときどき馬~」12月
ちなみに、2022年のカレンダーの表紙に、蓮太郎くんに登場してもらいました。
〆切りに追われ、事前に飼い主さんにおことわりできませんでしたが。
カレンダーをお送りしたところ、まっ先に、お二人は連太郎君を見つけられました。“あの愛くるしさは、他の誰でもない蓮太郎です!”とメールが届きました。
観覧車の緑色のカゴの左端が、そのかわいい蓮太郎くんです!
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