小島けい2006年私製花カレンダー 2006 Flower Calendar

 

小島けい2006年私製花カレンダー 2006 Flower Calendar

解説は→「小島けい2004年私製花カレンダー2004 Calendar」とほぼ同じです。

2009年に小島けいカレンダー「私の散歩道」(「のちに「私の散歩道~犬・猫・ときどき馬~」)を作り始める以前から、私は相方専用のカレンダーを作っていました。それはずっと一年ごとの使い捨てでしたが。今のように画像で残してブログに紹介する日が来るなら、大切に取っておいたのに、と思いますが後のまつりです。1990年代の初めに作り始めたと思うのですが。辛うじて残っているのは2004年から2007年、それも完全には残ってはいません。私にとっては貴重な私製カレンダーの2006年分です。

1月:桜草

2月:梅

3月:ポピー

4月:クレマチス(テッセン)

5:ポピー

6:カンパニュラ

7月:山桃

8月:

(保存出来ず)

9月:

(保存出来ず)

10月:

(保存出来ず)

11月:通草(あけび)

12月:

(保存出来ず)



小島けい2005年私製花カレンダー2005 Flower Calendar

 

小島けい2005年私製花カレンダー 2005 Flower Calendar

解説は→「小島けい2004年私製花カレンダー2004 Calendar」とほぼ同じです。

2009年に小島けいカレンダー「私の散歩道」(「のちに「私の散歩道~犬・猫・ときどき馬~」)を作り始める以前から、私は相方専用のカレンダーを作っていました。それはずっと一年ごとの使い捨てでしたが。今のように画像で残してブログに紹介する日が来るなら、大切に取っておいたのに、と思いますが後のまつりです。1990年代の初めに作り始めたと思うのですが。辛うじて残っているのは2004年から2007年、それも完全には残ってはいません。私にとっては貴重な私製カレンダーの2005年分です。

1月:水仙

2月:椿

3月:クリスマスローズ

4月:木瓜(ぼけ)

5:

(保存出来ず)

6:

(保存出来ず)

7月:ブーゲンビリア

8月:ハイビスカス

9月:紫式部

10月:秋の麒麟草(きりんそう)

11月:通草(あけび)

12月:杜鵑(ほととぎす)



小島けい2004年私製花カレンダー2004 Calendar

 

小島けい2004年私製花カレンダー2004 Flower Calendar

2009年に小島けいカレンダー「私の散歩道」(「のちに「私の散歩道~犬・猫・ときどき馬~」)を作り始める以前から、私は相方専用のカレンダーを作っていました。それはずっと一年ごとの使い捨てでしたが。今のように画像で残してブログに紹介する日が来るなら、大切に取っておいたのに、と思いますが後のまつりです。1990年代の初めに作り始めたと思うのですが。辛うじて残っているのは2004年から2007年、それも完全には残ってはいません。私にとっては貴重な私製カレンダーの2004年分です。

1月:藪椿

2月:猫柳

3月:フリージア

4月:桜

5:松葉海蘭(マツバウンラン)?

6:金糸梅(キンシバイ)?

7月:ハイビスカス

8月:竜胆(りんどう)

9月:河原撫子(かわらなでしこ)

10月:葛(くず)

11月:杜鵑草(ほととぎす)

12月:蓼(たで)



私の散歩道~犬・猫・ときどき馬~一覧(2004年~2024年)List of Calendars (2004~2024)

今まで作ったカレンダー:「私の散歩道~犬・猫・ときどき馬~」

List of Kojima Kei’s Calendars (2004年~2024年)

「私の散歩道2024~犬・猫・ときどき馬表紙

「私の散歩道2023~犬・猫・ときどき馬表紙

「私の散歩道2022~犬・猫・ときどき馬表紙

「私の散歩道2021~犬・猫・ときどき馬」表紙

「私の散歩道2020~犬・猫・ときどき馬」表紙

「私の散歩道2019~犬・猫・ときどき馬」表紙

「私の散歩道2018~犬・猫・ときどき馬」表紙

「私の散歩道2017~犬・猫・ときどき馬」表紙

「私の散歩道2016~犬・猫・ときどき馬」表紙

「私の散歩道2015~犬・猫・ときどき馬」表紙

→「私の散歩道2014花」(作業中)

「私の散歩道2014~犬・猫・ときどき馬」表紙

「私の散歩道2013~犬・猫・ときどき馬そして鸚鵡~」表紙

→「私の散歩道2013花」(作業中)

「私の散歩道2012~犬・猫・ときどき馬~」表紙

「私の散歩道2011~犬・猫・ときどき馬~」表紙

「私の散歩道2010~犬・猫・ときどき馬~」表紙(作業中)

→「私の散歩道2011花」(作業中)

→「私の散歩道2010花」(作業中)

→「私の散歩道2009花」(作業中)

「私の散歩道2009~犬・猫・ときどき馬~」表紙

「小島けい2007年私製花カレンダー 2007 Flower Calendar」1月

「小島けい2006年私製花カレンダー 2006 Flower Calendar」1月

「小島けい2005年私製花カレンダー2005 Calendar」1月

「小島けい2004年私製花カレンダー2004 Calendar」1月

(2004年~2008年は世の中に一つだけのカレンダーです。)



小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑯:「アリスの小さな“きせき”」Cat(2021年12月20日)

続モンド通信37(2021年12月20日)

小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑯:「(猫の)アリスの小さな“きせき”」Alice

 アリスは、5匹の子猫のお母さんです。Alice is the mother of five kitten.

(水彩 Water Painting)

(パステル Pastel)

 キャンパスのグランドでの最初の出会いから、一大決心をして家につれてくるまで、何ヶ月もかかりました。

It took several months since we happened to meet her at the University campus and made up our mind to take her to our home.

そうして、ようやく家に来た時には、すでにお腹に赤ちゃんがおり、24日後に5匹を出産しました。→「アリス Alice」、→「母親になった猫 The Ca t who became the mother」(2009年11月29日)

Finally she came to home, already pregnant, and gave birth to five kitten twenty four days after.

5匹のうち3匹(きいちゃん、さやちゃん、Mちゃん)は、優しいご家族と出逢うことができました。Three (Kii-chan, Saya-chan, M-chan) of the five kitten were welcomed to their foster parents.

合歓ときいちゃん Silk tree & Kii-chan

「私の散歩道2010~犬・猫ときどき馬~」7月

July, 2010 Calendar ~My promenade~Dogs, Cats, Sometimes Horses

きいちゃんとクリスマスローズ Christmas rose & Kii-chan

秋桜(こすもす)とさやちゃん Cosmos & Saya-chan

「私の散歩道2010~犬・猫ときどき馬~」10月

October, 2010 Calendar ~My promenade~Dogs, Cats, Sometimes Horses

蔦(つた)とさやちゃん Ivy & Saya-chan

「私の散歩道2010~犬・猫ときどき馬~」11月

November, 2010 Calendar ~My promenade~Dogs, Cats, Sometimes Horses

アネモネとさやちゃん Anemone & Saya-chan

むべとMちゃん Japanese staunton-vine & M-chan

デルフィニウムとMちゃん Delphinium & M-chan

「私の散歩道2018~犬・猫ときどき馬~」6月

June, 2018 Calendar ~My promenade~Dogs, Cats, Sometimes Horses

 →「合歓ときいちゃん Silk tree & Kii-chan」、→「クリスマスローズときいちゃん Christmas rose & Kii-chan」、→「さやと蔦 Ivy & Saya-chan」(No. 86:2015年11月28日)、→「秋桜(こすもす)とさやちゃん Cosmos & Saya-chan」、→「デルフィニュムとMちゃん Delphinium & M-chan」(2010年6月)、→「郁子(むべ)とMちゃん」、→

結局、生まれつき体が弱い三毛の女の子<ぴのこ>と、<Pinoko>,  female, calico, weak by nature, and

梅とぴのこ(No. 1)Japanese apricot & Pinoko No. 1

梅とぴのこ(No. 1):「私の散歩道2010~犬・猫ときどき馬~」表紙

Cover, 2010 Calendar ~My promenade~Dogs, Cats, Sometimes Horses

梅とぴのこ(No. 3)Japanese apricot & Pinoko No. 3

梅とぴのこ(No. 3):「私の散歩道2020~犬・猫ときどき馬~」2月

February, 2020 Calendar ~My promenade~Dogs, Cats, Sometimes Horses

水仙とぴのこ Narcissus & Pinoko

水仙とぴのこ:「私の散歩道2011~犬・猫ときどき馬~」2月

February, 2011 Calendar ~My promenade~Dogs, Cats, Sometimes Horses

梅とぴのこ(眠っているぴのこ) Sleeping Pinoko

 →「水仙とぴのこ」、→「梅とぴのこ」(No. 19:2010年2月21日)、

気が弱くてお乳があたらず、発育が遅れていた黒猫の男の子<ジョバンニ>を、お母さんの元に残しました。

<Giovanni>, male, black, later developed because he can’t get enough milk, stayed at our home with Mother.

向日葵とジョバンニ(No. 1) Sunflower & Giovanni No. 1

向日葵とジョバンニ(No. 2)Sunflower & Giovanni No. 2

向日葵とジョバンニ(No. 2):「私の散歩道2011~犬・猫ときどき馬~」8月

August, 2011 Calendar ~My promenade~Dogs, Cats, Sometimes Horses

向日葵とジョバンニ(No. 3)

 →「向日葵とジョバンニ2 Sunflower & Giovanni No. 2」

(Continued) 極端に神経質な性格であるうえに、過酷なのら猫生活が長かったアリスは、家に来て14年になりますが、今も触れることができるのは、私だけです。それも、朝大きなケージから出てくる時、扉を開けて待っていて、ようやくその時だけ(少し無理やりに)抱くことができます。

人との関わりは好みませんが、アリスは子供たちと気ままに平穏にすごしていました。

ところが、今年の1月、三匹がほぼ同時に、ごはんを全く食べなくなりました。子供二匹は獣医さんのおかげで危機を脱しましたが、アリスだけは、そうはいきません。なにしろ、出産後手術をして下さった先生が、迎えに行くと“この子だけはさわれないから、ケージのまま家につれて帰って。後でケージだけ返して。”と言われ、病院の大きなケージに入れたままタクシーで運んだ子です。

おいそれと病院につれて行くことは、とてもできません。

アリスは何も食べられないまま、3日目の朝には、飲んだ水と一緒に血まで吐きました。

その日は木曜日で休診のため、明日には本人が怖がっても、嫌がっても、また先生にご迷惑をかけるとしても、必ず病院につれていく!と、決めました。

ただ丸3日何も体に入っていないので、夜少しだけでも水分をと思い、相方が毎日作ってくれる甘酒を、ぐったりしているアリスを抱きかかえ(もはや、逃げる元気もありません)スポイトで少し口に含ませました。

が、それもすぐに吐き出しました。

どうしたらいいのだろう…と途方にくれている時。娘が電話で“(犬の)三太の時に葛を使ったから、アリスにもあげてみては?”と言ってくれました。

14年も前のことで、すっかり忘れていましたが。三太も葛のおかげでずいぶん助かったことを思い出しました。さっそくアリスにスポイトで、葛湯を少し飲ませました。

今度は、もどしませんでした。

 

翌朝。アリスを病院に連れていく前に、他の二匹にご飯をあげようと、準備をしていると、昨日まで食物を近付けるたび逃げ回っていたアリスが、いつもごはんを食べる場所で待っています。

“えっ?食べれるの?”と半信半疑で少なめにご飯を置くと、自分から食べ始めました。量は多くありませんが、少しずつ何回も食べるようになり、気が付けば2~3日後には、すっかり元のようになっていました。

アリスのなかでいったい何がおきたのか。どう考えても、小さなスポイトで1~2杯のくず湯が、血まで吐く状態だったアリスの胃を回復させ食欲をもどしてくれた、としか思えませんでした。

 

14年前の犬の三太のこと。ちょうどアリスとキャンパスで2回目に出会った頃、三太の胃ガンがわかりました。その時、先生には“手術も治療もしません”とおことわりをしました。残りの時間を片時も離れないで一緒にいよう、と思ったからです。

そのかわり、翌日からごはんをすべて手作りに変えました。そうして、それに鍋一杯のたっぷりの葛湯をかけました。食べるのが大好きだった三太は、毎回喜んで食べてくれました。くず湯で、胃を通過しやすくできれば、腸に届いて栄養になってくれる。そんな単純な考え、願いからでしたが、ほんとうに何も食べられなくなるまでの約2ヶ月間、三太はそれまでと全くかわらない食欲で食べて、散歩もしました。

 全く食べられなくなった時、東京から子供たちを呼び戻しました。

先に娘が帰ると、三太の表情が一瞬にして、<ふわあー>と和らぎました。そして、すっかり安心した明るい顔になりました。

2日後息子が帰った時には、嬉しさで、残りの力をふりしぼり立ちあがりかけました。娘が慌てて抱いて止めました。

立つのはあきらめた三太でしたが。横たわったままの姿勢で、顔はしっかり笑っていました。

“三太が笑ってる!”と娘が驚き、何枚も写真をとりました。

2~3日後、家族に囲まれて、みんなの呼ぶ声をききながら、三太は私の腕のなかで逝きました。とてもやすらかな顔でした。

 葬儀場に行ってくれた子供たちから、骨の大部分が青くキラキラ光っていた、と後で聞きました。娘は、それは薬のせいだと思ったようですが。治療はいっさいしていない、薬も飲んでいないと知り。あれがガン細胞だったんだ‥‥と絶句しました。

それほど病気が広がっていたにもかかわらず、“苦しい”と一声もあげず、最後まで穏やかにいてくれたことは、三太の私たちへの優しい心配りと葛のおかげだった、と今も思います。

 

そして、今回のアリスの<小さなきせき>も、葛のおかげだと思うのです。



私の絵画館:観覧車Ferris Wheel(2022年1月20日)

「続モンド通信38」(2022/1/20)

 

私の絵画館:観覧車Ferris Wheel

昨年、念願だった回転木馬(カルーセル・エルドラド)を描くことができました。

 長い間、なにげなく見ていた木馬たちでしたが。いざ描こうとよく見ると、どの馬もそれぞれ表情、形が違っていました。

馬は、すべて職人さんたちの手作りと知り、作り手の方たちが、一頭一頭に込められた思いを感じました。

なかでも髪の毛の形で、一頭だけ異なる馬がいました。他の馬たちの前髪は、みんな横分けになっていますが。その馬の前髪だけは、前に下げてありました。

そこには、おそらく職人さんの特別な想いがあったのだろうと敬意を表し、絵の中では一番目立つ位置(右端)に描きました。

そのような発見もしつつ、楽しく同時にいつものように苦しみながら、絵は完成しました。

カレンダー「私の散歩道2021~犬・猫ときどき馬~」表紙

 その後少しホッとして、さて次の表紙は何を描こうかな?とぼんやり考えていると、娘がさらりと“メリーゴーランドの次は、観覧車でしょう”と言いました。

私の場合は、自分が描くので、なるべく描き易い題材を選びがちですが。彼女は、自分自身が描くわけではないという無責任さから、いつも軽く、そして適切な一言をくれます。

“そうか、やっぱりそうなるよねえ”と思いながらも、具体的にはしばらく筆を取れませんでした。

2、3年前。東京での個展の後、娘と一緒に名古屋に行き、一泊しました。

その時、久しぶりに間近に大きな観覧車を見ました。時間的に余裕がなく、乗ることはできませんでしたが、そのイメージだけは残りました。

あのような大きなものを、小さなカレンダーの表紙という小さな枠に、どうやっておさめるのだろうと思いつつ、時間がすぎました。

いよいよ〆切りが迫ってきた時。西宮に住んでいた子供の頃、両親と大阪のデパートに出かけた時は、いつも必ず屋上の遊園地で遊んだことを思い出しました。

デパートの屋上にあったようなかわいい観覧車に、動物たちを乗せてあげたら、きっと楽しいだろうなあ・・・。

そんな思いから、2022年の表紙の絵ができました。どの子をどこに乗せてあげよう、と考えながらの作業は、とても楽しい時間でした。

 楽しそうな絵を、カレンダー会社のデザイナーさんが、いつものようにさらに楽しく仕上げて下さいました。

カレンダー「私の散歩道2022~犬・猫ときどき馬~」表紙



小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑮:「月は友だち?」Moon(2021年11月20日)

続モンド通信36(2021年11月20日)

小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑮:「月は友だち?」Moon

月に眠る(2)

 私は夏が好きでした。

小・中・高から大学、大学院まで、ずっと“夏休み”があることも大きな理由でしたが。暑さそのものも、あまり苦になりませんでした。

ところが、ここ数年、その暑さに悩まされるようになりました。クーラーが苦手な私は、微妙な温度差が、体調に影響するようになりました。

もう一つの理由は、毎年個展をし、カレンダーを出すようになって、絵の〆切りが<暑さのまっ最中>と重なることでした。

昨年の夏は、その両方で、夜うまく眠れなくなりました。途中からは、環境を変えようと、アトリエに布団を運び込み(広々と敷く場所はないので)大きめの机の下に敷いて寝る、などという泪ぐましい努力もしました。

そんなこんなで困っていた時、娘が“裸足で土の上を歩くと、体に良いみたいだよ”と教えてくれました。

私は昔スキーで膝を痛めて以来、足首も痛めています。サポーターなしには出歩けませんので、裸足はあきらめ靴をはきますが。柔かい草の上を歩くのはいいかもしれない、と思いました。

以来、近くのキャンパスのグランドのすみっこ、草のところで、歩くことを始めました。一日1000歩。それも、普通に歩くのではなく、<ナンバ歩き>です。

日本地図を作った伊能忠敬が、高齢にもかかわらず毎日50kmも歩くことができたのは、ナンバ歩きのおかげだ、ということを聞いたからです。

伊能中図九州南半「古地図コレクション」

https://kochizu.gsi.go.jp/items/171?from=category,10,index-table

 右手右足、左手左足と最初は少しギコチなかったのですが。丹田にだけ力を入れ、あとは力を抜いていればよいとわかってからは、かなりスムーズに動けるようになりました。 始めた頃は夏の終わりでしたので、遅い時間でもグランドには少し人がいました。ある晩、グランド回りの外灯も消えたので、懐中電灯で足元を照らしながら歩いていると、走っていた学生さんが突然近付いてきて、“何を探しているのですか?一緒にさがしましょうか?”と声をかけてくれました。“いえいえ・・・・”と事情を話しましたが。ご親切に感謝して。それからは懐中電灯をつけずに歩くことにしています。

季節も移り、秋から冬に。夜グランドにくる人も少なくなりました。

シーンとしたグランドは寂しいのですが、見上げると夜空には星と月。特に月は、うすい三日月から徐々に満月になり、また新月になり、とその形が日々変わります。いつのまにか、毎日最初に月を見上げて、確かめるようになりました。

“今日は昨日より少し丸くなったねえ・・・”などと話しかけながら、今夜も1000歩、歩きます。

カレンダー「私の散歩道2011~犬・猫ときどき馬~」11月

「月に眠る」(1)



私の絵画館:康太郎くん(ダックスフンド)Dachshund(2021年12月20日)

「続モンド通信37」(2021/12/20)

 

私の絵画館:康太郎くん(ダックスフンド)Dachshund

 

 康太郎くんと初対面したのは、3年前の秋のルーマーでです。

飼い主さんの若いお二人は、毎年群馬から、二匹の犬を連れて個展にいらして下さいます。ですから、ドアが開いてバギーに乗った二匹が入ってくると、私もオーナーの映子さんもいつものように、“一年ぶりだねえ。朔太郎くん!蓮太郎くん!”と話しかけましたが。

こげ茶色の毛の色もくりくりしたかわいい目も、それは“蓮太郎くん”だとすっかり思いこんだのですが、“実は康太郎なんです。”と奥様に言われて、びっくり!

まだ若かった蓮太郎くんでしたが、急な病気で亡くなってしまったとか。そしてその後、とても似ている康太郎くんと出逢われたということでした。

朔太郎くんと蓮太郎くんとクッション

 その年、群馬県内ですが引っ越しをされて、私が送った個展の案内は、お手元に届かなかったそうです。けれど、わざわざルーマーのホームページを見て、個展に出かけてきて下さいました。

そして、康太郎くんの絵のご注文となりました。<緑のなかで遊んでいるような感じで>というご希望で、“緑の草むらで遊んでいる康太郎くん”ができあがりました。

奥様とは、ルーマーで個展を始めて間もない頃お会いしました。カボチャが大好きな朔太郎くんと<二人>で静かにお食事中でした。

食後、朔太郎くんの絵を描いてほしいといわれ、背景のご希望をお聞きしましたら、ベッドとカボチャが好きなので、それでお願いしますと言われました。

 それまでは、長く装画で花を描いていた流れから、飼い主さんのお好きな花と一緒に描いていましたが。<モデルの犬ちゃんや猫ちゃんや飼い主さんがお好きな物と描く方がいいなあ>と考えを改め、以後は花と限らず、様々なご希望に添うようになり、今に至っています。

カレンダー「私の散歩道2021~犬・猫ときどき馬~」12月

 ちなみに、2022年のカレンダーの表紙に、蓮太郎くんに登場してもらいました。

〆切りに追われ、事前に飼い主さんにおことわりできませんでしたが。

カレンダーをお送りしたところ、まっ先に、お二人は連太郎君を見つけられました。“あの愛くるしさは、他の誰でもない蓮太郎です!”とメールが届きました。

観覧車の緑色のカゴの左端が、そのかわいい蓮太郎くんです!



私の絵画館:雪之丞くん(ペキニーズ)とおもちゃPekingese&Toys(2021年11月20日)

続モンド通信36(2021/11/20)

私の絵画館:雪之丞くん(ペキニーズ)とおもちゃPekingese&Toys

 雪之丞くんと飼い主さんにお会いしたのは、2019年の個展でのことでした。

お父さんの背負っておられるキャリーバッグ一杯に、見事なふわふわの毛が広がっていました。

まんまるいかわいい目がとても印象的でした。

最初は<ルーマーちゃん>の絵をご覧になり、こんなふうに背景なしで、雪之丞くんだけで、というご希望でしたが。

ルーマーちゃん

 ラフスケッチをお送りしたりする間に、

① 写真のような構図(正面を向いて足がちょこんと出ている)

② お顔は笑っているように見えるものを。

③ 背景は優しい色合いに。

④ 雪之丞くんが大好きなおもちゃたちを一緒に。

というように、ご希望が具体化されていきました。

そして、大好きなおもちゃのお写真が何枚も届きました。

それらのなかから、かわいいうさぎさんとぞうさんの2つを選ばせていただき、雪之丞くんと一緒に描きました。背景には、雪之丞くんの美しい毛がひきたつように、明るい緑を置きました。

初めての“ペキニーズ”でしたが、とびきり愛らしい雪之丞くんと出会えて、幸運でした。

カレンダー「私の散歩道2021~犬・猫ときどき馬~」11月



小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑭:「秋にはコスモス・・・・」Cosmos(2021年10月20日)

続モンド通信35(2021年10月20日)

小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑭:「秋にはコスモス・・・・」Cosmos

 中島みゆきさんに「アザミ嬢のララバイ」という曲があります。その歌詞のなかに<春は菜の花 秋にはききょう>という一節があり、気だるいメロディとともに、妙に心に残っています。

歌詞には不向きですが、私の場合は<春は桜 秋にはコスモス>となりそうです。

花の絵を中心に描いていた頃、春はめまぐるしいほどの忙しさでした。まさに<花の命は短かくて>。次から次へと、新しい花が咲き出すからです。花を追い、花に追われる日々でした。

そんな春とは違い、秋の花はとても少なく、私のなかでは、ずっと“コスモス”が秋の主役でした。

<花>

No. 1

No. 2

No. 3

No. 4

No. 5

No. 6

No. 7

No.8

No.9

 描く絵が、花から動物たちへと移ってからも、コスモスの花と一緒に描いてきました。

<犬とコスモス>

No. 1(もえちゃんとコスモス)

No. 2(ハーシュくんとコスモス)

No. 3(ターバンくんとコスモス)

No. 4(ポチとコスモス)

No. 5(寅次郎くんとコスモス)

<猫とコスモス>

No. 1(子猫とコスモス①)

No. 2(子猫とコスモス②)

No. 3(さやちゃんとコスモス)

No. 4(まりんちゃんぷりんちゃんとコスモス)

<馬とコスモス>

No. 1(ジャスミンとコスモス)

 これまでも何枚も描いてきましたが、これからもきっと、たくましく時に可憐なコスモスを、私は描き続けてゆくのだろうと思います。