私の絵画館19:アレックスとのうぜんかずら
私の絵画館19:アレックスとのうぜんかずら
モデルの“アレックス”は、宮崎県で、ご家族全員にかわいがられて暮らしていたゴールデン・レトリーバーです。
人の性格はいろいろですが、犬もまたそのようで。アレックスが動くのは散歩の時だけで、後はずっと座るか寝るかしていて動かないという、まことに犬らしからぬもの静かな性格だったそうです。★ 続きは題をクリック ↑
ちょっと外出した家族が帰ってきただけで、何年も会わなかったかのように狂喜するラブラドール・レトリーバーの三太と暮らしていた私には、信じられないような話でした。
そんなアレックスでしたが、亡くなる一ヶ月前から全く歩けなくなりました。そのため毎日点滴を受ける時は、優しい娘さんたちが車まで抱きかかえて病院に通っていました。
そのアレックスが亡くなった後、夜ご家族は、足音を聞いたのです。2階で犬が走り回っている!
確かめてみたけれど、誰もいなかったそうです。かしこいアレックスは、歩けなくなっても文句一つ言わなかったそうですが、ほんとうはきっと思う存分走って遊びたかったのだと思います。
アレックスが、走り回った後木陰で休めるように、庭にはのうぜんかずらの花を描きました。
「小島けいの絵のblog: Forget Me Not」のカレンダーの→「私の散歩道2011~犬・猫・ときどき馬~」の7月に収載されています。
執筆年
2011年
収録・公開
→「アレックスとのうぜんかずら」(No. 35:2011年6月22日)