疾走馬

 

疾走馬

 
私が通っている乗馬クラブ →COWBOY UP RANCH(宮崎市清武町 大字今泉甲6618)の馬です。
 

 

「小島けい個展 2009に行きました。」(2009年9月25日)



子馬

 

子馬

 
私が通っている乗馬クラブ →COWBOY UP RANCH(宮崎市清武町 大字今泉甲6618)の子馬です。
 

 

「私の散歩道2018~犬・猫・ときどき馬」2月

 
「私の散歩道~犬・猫・ときどき馬~一覧(2004年~2021年)」



トムさん

 

トムさん

 

 

「私の散歩道2020~犬・猫・ときどき馬」12月

 
「私の散歩道~犬・猫・ときどき馬~一覧(2004年~2021年)」



スカイと弟

 

スカイと弟

 
私が通っている乗馬クラブ →COWBOY UP RANCH(宮崎市清武町 大字今泉甲6618)の馬スカイとマックスと、さくらです。
 

 

「私の散歩道2011~犬・猫・ときどき馬」4月

 
「私の散歩道~犬・猫・ときどき馬~一覧(2004年~2021年)」



サンダンス

 

サンダンス

 

その朝、10月の軽井沢に人影はなく、別荘の点在するあたりは、静まりかえっていました。
一面の霧のなか、小径を散策していた私たちに、遠く馬の蹄の音が聞こえてきました。
足音は確実に近付いてきており、霧のむこうにその距離を測ろうとした瞬間、5.6m先に突如として白馬があらわれました。馬には、まっ赤な乗馬服を着た若い女性が乗っていました。
深い霧のなかから出現した馬と女性のあまりの美しさに、私たちは声を失い、無意識に道を譲り、ぼんやり見上げるしかありませんでした。
その人は馬上から静かな会釈を残し、何事もなかったかのように通りすぎてゆきました。
再び、馬と女性が霧のなかに消えてゆくまで、私たちは茫然と立ちつくし、見送りました。

もうはや40年も前のことですが、あの美しい一枚の絵のような情景は、今も時折り鮮烈によみがえることがあります。

私を馬にむかわせた原点のような出来事はいくつかありますが、最も凝縮された一瞬ではなかったか、と思ったり致します。

そして今、ゆったりと時の流れるこの優しい空間で、楽しそうに暮らす動物たちとめぐりあいました。
トムさんとメグさんのおかげです。お婆さんになるまで、(すでになりかけですが)よろしくお願い致します。

「私の散歩道2016~犬・猫・ときどき馬」11月

「私の散歩道~犬・猫・ときどき馬~一覧(2004年~2021年)」もどうぞ。

「小島けい個展 2009に行きました。」(2009年9月25日)

「秋日和 ―サンダンス―」(門土社:横浜)メールマガジン「モンド通信」(MonMonde)「私の絵画館」No. 85(2015年11月20日)



パオンちゃん

 

パオンちゃん

 

「ロバのパオンちゃん」「続モンド通信5」、2019年4月20日)

私は馬も好きですが、ロバも大好きです。<ロバ好き>になったのは、パオンちゃんというロバと出会ったからです。
その出会いは、ちょうど14年前乗馬に通い始めた頃で、かってにパオンちゃんと名付けたそのロバの絵を、私は何枚も描きました。ロバ主さんは優しい方で、それらのほとんどを購入して下さいました。
そのため、今手元にはパオンちゃんの絵が少ししか残っていません。

私は新しいパオンちゃんの絵を描きたい!と思い、しばらく前からとりかかっているのですが、使っている写真は、左目の部分だけが暗くてよく見えません。
そこで何か参考に出来るロバの写真はないかしらん?とロバを検索していたら、えっ?!と思いました。
10年以上前に描いた<トンネルのパオンちゃん>が載っていたのです。そしてそこをクリックすると文章も読むことができました。

***************

高速道路の下のトンネルに、その驢馬(ろば)はつながれていました。名前は「パオンちゃん」と、私が勝手に名づけました。
驢馬(ろば)の鳴き声を聞いたことがありますか。
「パホパホ、パオーン」と、それはもう大きな声で鳴くのです。
その声があまりに大きすぎて、預けられている小さな牧場内では飼えません。そこで、私が通う牧場の外れにあるトンネルで暮らしています。
いつも独りでいるパオンちゃんは、小道の向こうの牧場に行きたくてしかたがありません。なにしろ、そこにはたくさんの馬、そしてポニーや、犬などがいますから。そうそう、最近は子馬も生まれましたしね。
パオンちゃんはトンネルの向こうの栴檀(せんだん)の木にくくられていますが、時々脱走しては仲間のところに走ります。
あまりにうれしくて、顔を空に向けたまま走るのですよ。
こんなパオンちゃんでしたが、別の牧場の方に気に入られ、引っ越しをしました。
今は、空に近い広い高原の牧場で、1番の人気者となり、楽しく過ごしているそうです。…………

という文章を書いてから2年後、高原の牧場にいるパオンちゃんとようやく再会を果たすことができました。
パオンちゃんは突然現われた私に、最初は少しとまどっているようでしたが、そこは馬よりも賢いと言われる驢馬(ろば)のこと、そのうち胸に頭を押しつけるようにすりつけてきました。きっと思い出してくれたのだと私は思います。
いつもひとりぼっちで寂しそうだったパオンちゃんが、青い空、白い柵、広い牧場のすばらしいパノラマのなかで、のんびり草を食べている姿を見て、ほんとうによかった!と思い、私は目的地へむかいました。
実はその高原からさらに40分ほど行った飯田高原の「九州芸術の杜」というところで、その10月、私は個展を開いていました。榎木孝明美術館をはじめ、小さなログハウスの美術館が点在するなかのギャラリー「夢」においてです。
その年はご縁があって、急きょ10月に個展をしましたが、今年は昨年同様、九月に個展を開きます。大きな樹々に囲まれ、そこだけ別世界のゆったりした時間が流れている美しい場所に、今年もでかけることができる。誰にともなく、心から、感謝です。→「小島けい個展 2009に行きました。」

「驢馬のパオンちゃん」(門土社:横浜のメールマガジン「モンド通信」No. 25:2010年9月)



チェックとスカイ

 

チェックとスカイ

 
私が通っている乗馬クラブ →COWBOY UP RANCH(宮崎市清武町 大字今泉甲6618)の馬の親子です。
 

chekku to sukai 3

 
「チェックとスカイⅡ」もどうぞ。



スカイ

 

スカイ

私が通っている乗馬クラブ →COWBOY UP RANCH(宮崎市清武町 大字今泉甲6618)の馬です。
 

 

 

「私の散歩道2012~犬・猫・ときどき馬」12月

 

「私の散歩道~犬・猫・ときどき馬~一覧(2004年~2021年)」もどうぞ。



本紹介13『朝、はるかに』

 

本紹介13『朝、はるかに』

 
本紹介13飯島光孝著『生命ある限り2 朝、はるかに』(1993/4/3)の表紙絵です。表紙絵にあけびを描いています。

 

 

「通草(あけび)」もどうぞ。

作者の作品「生命ある限り」の第二部が、この本です。
前作の「燃え落ちた軍艦旗」では装画にからすうりを描きましたが、今回はあけびになりました。
以前にくらべると減ったとはいえ、からすうりはまだ身近にあり、取るのも、蔓を引っぱれば実も一緒についてきますので、ずいぶん楽です。
それに比較して、あけびは手に入れるのが、かなり大変です。
最初は電話で注文していました。市内から西の山の方へ、バスで30分くらい行くと綾という町があります。そこの〈本ものセンター〉というところに電話でお願いするのです。
枝つきのあけびが入ると、私はバスか自転車で受け取りに行きます。自転車なら片道一時間半かかりますので、一日仕事のサイクリングです。
ところが数年後、そこでは手に入らなくなりました。もう自分たちで探すしかありません。目印は三つの葉です。実の色もよく似ている〈むべ〉は、一つの細かい小さな枝から五つの葉がでているのですが、あけびは三つの葉がついています。大きな木に絡んだ蔓たちのなかから三つの葉っぱを探します。
幸い当時住んでいた家からは、それぞれ自転車で15分くらいのところに、東には市民の森があり、西には平和台公園がありました。どちらもかなり広い森や林のある場所ですので、丁寧に探せば、あけびの見つかる場所がいくつかあります。
ただ蔓植物の宿命でしょうか。今年見事なあけびの実が見つかった、と喜んで、翌年同じ場所に行くと、あたり一面が根こそぎ刈り取られています。
そこで一度がっくりと気落ちし、次に気持ちを切り替えて、その年の新しい場所探しが始まります。たいていは高い木の上にありますので、相方が忍耐と執念で木によじ登り、実が落ちないように、そおっと持って降りてきます。
ある年、平和台公園の大きな池の周りを探していると、とてもきれいな実が、池に張り出した枝の先に絡まっていました。実がぶら下がっているのは、枝のかなり先の方ですので、一応は止めましたが、そんなことではひるみません。
横に延びた木の枝にヘビが添って進んでいく場面を、テレビで見たことがありますが、あの人間版です。
けれど、山登りもそうですが、行きよりは帰りの方が難しい。貴重なあけびの枝を手に持ちながらのもどりですので、難度はさらに上がります。
あともう少し、というところまでもどった時、”後は下に降りるわ”と相方が言いました。見ると下はまだ池の水です。池のふちまでの距離を、どう目測しそこなったのか。”まだ無理よ”という忠告を、”大丈夫、大丈夫”と聞き流した彼は、そのまま池のなかに。
次回から、あけび取りに出かける時は、必ず着替えを持っていくようになりました。



本紹介16『桜殺人事件』

 

本紹介16『桜殺人事件』

 
本紹介16遠藤康著『遠藤康戯曲集 さくら殺人事件』(1994/8/4)の表紙、裏表紙、帯、挿画のイラストに桜を描いています。

 

 (表紙です。)

(裏表紙です。)

 

(背表紙です。)

 

(帯です。)

 

(挿画のイラスト1です。)

 

(挿画のイラスト2です。)

 

(挿画のイラスト3です。)

 

(奥付のイラストです。)

花を描く時は、できる限り本物の花を目の前にして描きたい、と思います。色も形も香りも、自然に勝るものはないと思うからです。
そのためモデルとなる花を手に入れるのも、ひと苦労です。花屋さんで買うことのできる場合はまだ楽ですが、桜となるとそうはいきません。
桜はたいてい街路樹として植えられていたり、公園のなかにあります。大きな声ではいえませんが、絵を描くためとはいえ、公共のものを幾枝かいただくわけですので、非常に気を遣います。
避けられればよいのですが、この本は題名が「桜殺人事件」です。桜以外の花は考えられません。
雨の夜を選び、いよいよ決行という時、あさはかな私は、目立たないためには黒しかない、と思いました。黒の上着、黒のズボン、黒の長靴、黒の帽子。手には大きな黒の旅行バッグと黒の傘。
いざ出発、とでかけましたが、目的地の公園までには、車の通る道路を歩かねばなりません。でも、花泥棒をするわけですから、ライトに照らされて顔を見られてはいけません。
対向車のライトが近付くと、黒装束で、散歩には不似合いな大きな旅行バッグをさげた二人は、パッと傘を下にさげ、顔を隠して通りすぎます。
その夜、そんな苦労をして、ほんの幾枝かをいただきました。
後日、お友だちのご夫婦に、その雨の夜の出来事を話したら、そんな不自然な格好をしたらそれだけで目立ちすぎでしょう、と大笑いされてしまいました。
なるほどなあ、と納得してからは、さりげない格好をして、さりげない大きめの復路をもって、桜の木に近付くようになりました。

「桜」もどうぞ。

「たまだけいこ:本(装画・挿画)一覧」で全体をご覧になれます。