小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑩:「運がいいとか悪いとか・・・」

続モンド通信31(2021/6/20)

小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑩:「運がいいとか悪いとか・・・」

今日(6月20日)は日曜日。ということで、午後のカフェ・オレ・タイムは、やっぱり競馬中継です。
あいかわらず、馬券のことなど何もわからないままですが、馬の姿を見ることができるだけで、よいのです。
私がひそかに応援している騎手の方の成績が、最近は以前ほど良くないので、少し寂しいのですけれど、馬たちは今日も懸命に走ってくれている。それだけで十分です。
そして、もう一つの楽しみは、ある解説者の方にお会いできることです。元名調教師といわれるその方は、頭のハゲぐあい(すみません!)や、面長のお顔、話し方などが、私の知っている人にとてもよく似ているのです。
二つ目の高校でお会いしたその方は、最初の職員会議の時、堂々と管理職と渡りあっていました。前任校では全くいなかったタイプの方で<こんな人もいるのだなあ・・・>と強い印象を受けました。
その後、同じ部署になったこともあり、たくさんお話をして、いろいろ教えていただきました。また、様々なことで、かばったり守ったりもして下さいました。
親しくなるにつれ、私はさだまさしさんの歌詞<運がいいとか 悪いとか 人は時々口にするけど そういうことって確かにあると・・・>という一説を思い出しました。
その先生は、京大の法学部に入学した後すぐに戦争となり、戦後はご家庭の事情で復学を断念された、と聞きました。もし復学がかなっていたら、有能な弁護士さんとなり、実力を発揮されていただろうと思います。
また若い頃に奥様が大病され、その介護に何年もご苦労されたとか。亡くなられた後は、一人で幼い娘さんを育てておられました。
そのような事情を知り、私は時々、おかずのおすそ分けをするようになりました。そして、いつのまにか、年末31日のお昼頃からは家で楽しくお酒を飲んでいただき、夕方おせち料理をもって、ほろ酔いかげんで帰っていただくようになりました。
私たちが宮崎への引っこしを決めた時も、最後に家でお酒を召しあがっていただきましたが。帰り際には、<なごり惜しくて・・・>と涙を流されました。
宮崎の遠さを全く理解していなかった私たちは<また、すぐ会えますから・・・>と軽く口にしましたが。先生はその遠さを、距離の遠さが人との遠さに通じることを、すでによくわかっておられたのだと、今になって思います。
そのあとは長い間、バレンタインデーに私から<ウィスキー・ボンボン>を贈り、先生からはお礼の手紙と自作の俳句が送られてきました。
けれど数年前、先生のかわりに妹さんからお手紙が届き、<認知症になりましたので・・・>とありました。
それ以来、どうしておられるのか。とてもよく似た解説者の方のお姿を見ては、思い出す日々となりました。

<馬>といえば、先週牧場に行くとスタッフの方が「子馬が生まれて、ちょうど今、丸馬場に出ていますよ」と教えてくれました。
<カフェちゃん>という白と茶色のお母さんと一緒に、生まれて一週間の子馬がひょこひょこぴょんぴょんという感じのおぼつかない足どりで遊んでいました。
その愛らしさに感動しすぎた私は、いつもは必ずつけるサングラスをかけ忘れたり、乗馬では使わないつば広帽子を脱ぎ忘れたりしたまま、その日の乗馬を始めてしまいました。それほど子馬に心を奪われていたのか!と、後で我ながらあきれてしまいました。

牧場ではこれまでも、何頭もの子馬が生まれました。

子馬① <スカイ>

カレンダー「私の散歩道2018~犬・猫ときどき馬~」2月

子馬② <リープ>

カレンダー「私の散歩道2017~犬・猫ときどき馬~」2月

子馬③ <ひなちゃんと山茶花>


カレンダー「私の散歩道2017~犬・猫ときどき馬~」2月


子馬④ <ベティと水仙>

カレンダー「私の散歩道2014~犬・猫ときどき馬~」1月

子馬⑤ <ジャスミンとコスモス>

カレンダー「私の散歩道2021~犬・猫ときどき馬~」10月

 名前もまだついていないこの子が、6枚目となります。今から絵を描くのが楽しみです。

最終更新日: 2021年 6月 22日 10:20 PM   カテゴリー: エセイ
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