2022年 3月 1日 - Posted by kei - 0 Comments
続モンド通信37(2021年12月20日)
小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑯:「(猫の)アリスの小さな“きせき”」Alice
アリスは、5匹の子猫のお母さんです。Alice is the mother of five kitten.

(水彩 Water Painting)

(パステル Pastel)
キャンパスのグランドでの最初の出会いから、一大決心をして家につれてくるまで、何ヶ月もかかりました。
It took several months since we happened to meet her at the University campus and made up our mind to take her to our home.
そうして、ようやく家に来た時には、すでにお腹に赤ちゃんがおり、24日後に5匹を出産しました。→「アリス Alice」、→「母親になった猫 The Ca t who became the mother」(2009年11月29日)
Finally she came to home, already pregnant, and gave birth to five kitten twenty four days after.
5匹のうち3匹(きいちゃん、さやちゃん、Mちゃん)は、優しいご家族と出逢うことができました。Three (Kii-chan, Saya-chan, M-chan) of the five kitten were welcomed to their foster parents.

合歓ときいちゃん Silk tree & Kii-chan

「私の散歩道2010~犬・猫ときどき馬~」7月
July, 2010 Calendar ~My promenade~Dogs, Cats, Sometimes Horses

きいちゃんとクリスマスローズ Christmas rose & Kii-chan

秋桜(こすもす)とさやちゃん Cosmos & Saya-chan

「私の散歩道2010~犬・猫ときどき馬~」10月
October, 2010 Calendar ~My promenade~Dogs, Cats, Sometimes Horses

蔦(つた)とさやちゃん Ivy & Saya-chan

「私の散歩道2010~犬・猫ときどき馬~」11月
November, 2010 Calendar ~My promenade~Dogs, Cats, Sometimes Horses

アネモネとさやちゃん Anemone & Saya-chan

むべとMちゃん Japanese staunton-vine & M-chan

デルフィニウムとMちゃん Delphinium & M-chan

「私の散歩道2018~犬・猫ときどき馬~」6月
June, 2018 Calendar ~My promenade~Dogs, Cats, Sometimes Horses
→「合歓ときいちゃん Silk tree & Kii-chan」、→「クリスマスローズときいちゃん Christmas rose & Kii-chan」、→「さやと蔦 Ivy & Saya-chan」(No. 86:2015年11月28日)、→「秋桜(こすもす)とさやちゃん Cosmos & Saya-chan」、→「デルフィニュムとMちゃん Delphinium & M-chan」(2010年6月)、→「郁子(むべ)とMちゃん」、→
結局、生まれつき体が弱い三毛の女の子<ぴのこ>と、<Pinoko>, female, calico, weak by nature, and

梅とぴのこ(No. 1)Japanese apricot & Pinoko No. 1

梅とぴのこ(No. 1):「私の散歩道2010~犬・猫ときどき馬~」表紙
Cover, 2010 Calendar ~My promenade~Dogs, Cats, Sometimes Horses

梅とぴのこ(No. 3)Japanese apricot & Pinoko No. 3

梅とぴのこ(No. 3):「私の散歩道2020~犬・猫ときどき馬~」2月
February, 2020 Calendar ~My promenade~Dogs, Cats, Sometimes Horses

水仙とぴのこ Narcissus & Pinoko

水仙とぴのこ:「私の散歩道2011~犬・猫ときどき馬~」2月
February, 2011 Calendar ~My promenade~Dogs, Cats, Sometimes Horses

梅とぴのこ(眠っているぴのこ) Sleeping Pinoko
→「水仙とぴのこ」、→「梅とぴのこ」(No. 19:2010年2月21日)、
気が弱くてお乳があたらず、発育が遅れていた黒猫の男の子<ジョバンニ>を、お母さんの元に残しました。
<Giovanni>, male, black, later developed because he can’t get enough milk, stayed at our home with Mother.

向日葵とジョバンニ(No. 1) Sunflower & Giovanni No. 1

向日葵とジョバンニ(No. 2)Sunflower & Giovanni No. 2

向日葵とジョバンニ(No. 2):「私の散歩道2011~犬・猫ときどき馬~」8月
August, 2011 Calendar ~My promenade~Dogs, Cats, Sometimes Horses

向日葵とジョバンニ(No. 3)
→「向日葵とジョバンニ2 Sunflower & Giovanni No. 2」、
(Continued) 極端に神経質な性格であるうえに、過酷なのら猫生活が長かったアリスは、家に来て14年になりますが、今も触れることができるのは、私だけです。それも、朝大きなケージから出てくる時、扉を開けて待っていて、ようやくその時だけ(少し無理やりに)抱くことができます。
人との関わりは好みませんが、アリスは子供たちと気ままに平穏にすごしていました。
ところが、今年の1月、三匹がほぼ同時に、ごはんを全く食べなくなりました。子供二匹は獣医さんのおかげで危機を脱しましたが、アリスだけは、そうはいきません。なにしろ、出産後手術をして下さった先生が、迎えに行くと“この子だけはさわれないから、ケージのまま家につれて帰って。後でケージだけ返して。”と言われ、病院の大きなケージに入れたままタクシーで運んだ子です。
おいそれと病院につれて行くことは、とてもできません。
アリスは何も食べられないまま、3日目の朝には、飲んだ水と一緒に血まで吐きました。
その日は木曜日で休診のため、明日には本人が怖がっても、嫌がっても、また先生にご迷惑をかけるとしても、必ず病院につれていく!と、決めました。
ただ丸3日何も体に入っていないので、夜少しだけでも水分をと思い、相方が毎日作ってくれる甘酒を、ぐったりしているアリスを抱きかかえ(もはや、逃げる元気もありません)スポイトで少し口に含ませました。
が、それもすぐに吐き出しました。
どうしたらいいのだろう…と途方にくれている時。娘が電話で“(犬の)三太の時に葛を使ったから、アリスにもあげてみては?”と言ってくれました。
14年も前のことで、すっかり忘れていましたが。三太も葛のおかげでずいぶん助かったことを思い出しました。さっそくアリスにスポイトで、葛湯を少し飲ませました。
今度は、もどしませんでした。
翌朝。アリスを病院に連れていく前に、他の二匹にご飯をあげようと、準備をしていると、昨日まで食物を近付けるたび逃げ回っていたアリスが、いつもごはんを食べる場所で待っています。
“えっ?食べれるの?”と半信半疑で少なめにご飯を置くと、自分から食べ始めました。量は多くありませんが、少しずつ何回も食べるようになり、気が付けば2~3日後には、すっかり元のようになっていました。
アリスのなかでいったい何がおきたのか。どう考えても、小さなスポイトで1~2杯のくず湯が、血まで吐く状態だったアリスの胃を回復させ食欲をもどしてくれた、としか思えませんでした。
14年前の犬の三太のこと。ちょうどアリスとキャンパスで2回目に出会った頃、三太の胃ガンがわかりました。その時、先生には“手術も治療もしません”とおことわりをしました。残りの時間を片時も離れないで一緒にいよう、と思ったからです。
そのかわり、翌日からごはんをすべて手作りに変えました。そうして、それに鍋一杯のたっぷりの葛湯をかけました。食べるのが大好きだった三太は、毎回喜んで食べてくれました。くず湯で、胃を通過しやすくできれば、腸に届いて栄養になってくれる。そんな単純な考え、願いからでしたが、ほんとうに何も食べられなくなるまでの約2ヶ月間、三太はそれまでと全くかわらない食欲で食べて、散歩もしました。

全く食べられなくなった時、東京から子供たちを呼び戻しました。
先に娘が帰ると、三太の表情が一瞬にして、<ふわあー>と和らぎました。そして、すっかり安心した明るい顔になりました。
2日後息子が帰った時には、嬉しさで、残りの力をふりしぼり立ちあがりかけました。娘が慌てて抱いて止めました。
立つのはあきらめた三太でしたが。横たわったままの姿勢で、顔はしっかり笑っていました。
“三太が笑ってる!”と娘が驚き、何枚も写真をとりました。
2~3日後、家族に囲まれて、みんなの呼ぶ声をききながら、三太は私の腕のなかで逝きました。とてもやすらかな顔でした。

葬儀場に行ってくれた子供たちから、骨の大部分が青くキラキラ光っていた、と後で聞きました。娘は、それは薬のせいだと思ったようですが。治療はいっさいしていない、薬も飲んでいないと知り。あれがガン細胞だったんだ‥‥と絶句しました。
それほど病気が広がっていたにもかかわらず、“苦しい”と一声もあげず、最後まで穏やかにいてくれたことは、三太の私たちへの優しい心配りと葛のおかげだった、と今も思います。
そして、今回のアリスの<小さなきせき>も、葛のおかげだと思うのです。

2022年 1月 17日 - Posted by kei - 0 Comments
「続モンド通信38」(2022/1/20)
私の絵画館:観覧車Ferris Wheel
昨年、念願だった回転木馬(カルーセル・エルドラド)を描くことができました。

長い間、なにげなく見ていた木馬たちでしたが。いざ描こうとよく見ると、どの馬もそれぞれ表情、形が違っていました。
馬は、すべて職人さんたちの手作りと知り、作り手の方たちが、一頭一頭に込められた思いを感じました。
なかでも髪の毛の形で、一頭だけ異なる馬がいました。他の馬たちの前髪は、みんな横分けになっていますが。その馬の前髪だけは、前に下げてありました。
そこには、おそらく職人さんの特別な想いがあったのだろうと敬意を表し、絵の中では一番目立つ位置(右端)に描きました。
そのような発見もしつつ、楽しく同時にいつものように苦しみながら、絵は完成しました。

カレンダー「私の散歩道2021~犬・猫ときどき馬~」表紙
その後少しホッとして、さて次の表紙は何を描こうかな?とぼんやり考えていると、娘がさらりと“メリーゴーランドの次は、観覧車でしょう”と言いました。
私の場合は、自分が描くので、なるべく描き易い題材を選びがちですが。彼女は、自分自身が描くわけではないという無責任さから、いつも軽く、そして適切な一言をくれます。
“そうか、やっぱりそうなるよねえ”と思いながらも、具体的にはしばらく筆を取れませんでした。
2、3年前。東京での個展の後、娘と一緒に名古屋に行き、一泊しました。
その時、久しぶりに間近に大きな観覧車を見ました。時間的に余裕がなく、乗ることはできませんでしたが、そのイメージだけは残りました。
あのような大きなものを、小さなカレンダーの表紙という小さな枠に、どうやっておさめるのだろうと思いつつ、時間がすぎました。
いよいよ〆切りが迫ってきた時。西宮に住んでいた子供の頃、両親と大阪のデパートに出かけた時は、いつも必ず屋上の遊園地で遊んだことを思い出しました。
デパートの屋上にあったようなかわいい観覧車に、動物たちを乗せてあげたら、きっと楽しいだろうなあ・・・。
そんな思いから、2022年の表紙の絵ができました。どの子をどこに乗せてあげよう、と考えながらの作業は、とても楽しい時間でした。

楽しそうな絵を、カレンダー会社のデザイナーさんが、いつものようにさらに楽しく仕上げて下さいました。

カレンダー「私の散歩道2022~犬・猫ときどき馬~」表紙
2022年 1月 14日 - Posted by kei - 0 Comments
続モンド通信36(2021年11月20日)
小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑮:「月は友だち?」Moon

月に眠る(2)
私は夏が好きでした。
小・中・高から大学、大学院まで、ずっと“夏休み”があることも大きな理由でしたが。暑さそのものも、あまり苦になりませんでした。
ところが、ここ数年、その暑さに悩まされるようになりました。クーラーが苦手な私は、微妙な温度差が、体調に影響するようになりました。
もう一つの理由は、毎年個展をし、カレンダーを出すようになって、絵の〆切りが<暑さのまっ最中>と重なることでした。
昨年の夏は、その両方で、夜うまく眠れなくなりました。途中からは、環境を変えようと、アトリエに布団を運び込み(広々と敷く場所はないので)大きめの机の下に敷いて寝る、などという泪ぐましい努力もしました。
そんなこんなで困っていた時、娘が“裸足で土の上を歩くと、体に良いみたいだよ”と教えてくれました。
私は昔スキーで膝を痛めて以来、足首も痛めています。サポーターなしには出歩けませんので、裸足はあきらめ靴をはきますが。柔かい草の上を歩くのはいいかもしれない、と思いました。
以来、近くのキャンパスのグランドのすみっこ、草のところで、歩くことを始めました。一日1000歩。それも、普通に歩くのではなく、<ナンバ歩き>です。
日本地図を作った伊能忠敬が、高齢にもかかわらず毎日50kmも歩くことができたのは、ナンバ歩きのおかげだ、ということを聞いたからです。

伊能中図九州南半「古地図コレクション」
(https://kochizu.gsi.go.jp/items/171?from=category,10,index-table)
右手右足、左手左足と最初は少しギコチなかったのですが。丹田にだけ力を入れ、あとは力を抜いていればよいとわかってからは、かなりスムーズに動けるようになりました。 始めた頃は夏の終わりでしたので、遅い時間でもグランドには少し人がいました。ある晩、グランド回りの外灯も消えたので、懐中電灯で足元を照らしながら歩いていると、走っていた学生さんが突然近付いてきて、“何を探しているのですか?一緒にさがしましょうか?”と声をかけてくれました。“いえいえ・・・・”と事情を話しましたが。ご親切に感謝して。それからは懐中電灯をつけずに歩くことにしています。
季節も移り、秋から冬に。夜グランドにくる人も少なくなりました。
シーンとしたグランドは寂しいのですが、見上げると夜空には星と月。特に月は、うすい三日月から徐々に満月になり、また新月になり、とその形が日々変わります。いつのまにか、毎日最初に月を見上げて、確かめるようになりました。
“今日は昨日より少し丸くなったねえ・・・”などと話しかけながら、今夜も1000歩、歩きます。

カレンダー「私の散歩道2011~犬・猫ときどき馬~」11月
「月に眠る」(1)
2022年 1月 13日 - Posted by kei - 0 Comments
「続モンド通信37」(2021/12/20)
私の絵画館:康太郎くん(ダックスフンド)Dachshund

康太郎くんと初対面したのは、3年前の秋のルーマーでです。
飼い主さんの若いお二人は、毎年群馬から、二匹の犬を連れて個展にいらして下さいます。ですから、ドアが開いてバギーに乗った二匹が入ってくると、私もオーナーの映子さんもいつものように、“一年ぶりだねえ。朔太郎くん!蓮太郎くん!”と話しかけましたが。
こげ茶色の毛の色もくりくりしたかわいい目も、それは“蓮太郎くん”だとすっかり思いこんだのですが、“実は康太郎なんです。”と奥様に言われて、びっくり!
まだ若かった蓮太郎くんでしたが、急な病気で亡くなってしまったとか。そしてその後、とても似ている康太郎くんと出逢われたということでした。

朔太郎くんと蓮太郎くんとクッション
その年、群馬県内ですが引っ越しをされて、私が送った個展の案内は、お手元に届かなかったそうです。けれど、わざわざルーマーのホームページを見て、個展に出かけてきて下さいました。
そして、康太郎くんの絵のご注文となりました。<緑のなかで遊んでいるような感じで>というご希望で、“緑の草むらで遊んでいる康太郎くん”ができあがりました。
奥様とは、ルーマーで個展を始めて間もない頃お会いしました。カボチャが大好きな朔太郎くんと<二人>で静かにお食事中でした。
食後、朔太郎くんの絵を描いてほしいといわれ、背景のご希望をお聞きしましたら、ベッドとカボチャが好きなので、それでお願いしますと言われました。

それまでは、長く装画で花を描いていた流れから、飼い主さんのお好きな花と一緒に描いていましたが。<モデルの犬ちゃんや猫ちゃんや飼い主さんがお好きな物と描く方がいいなあ>と考えを改め、以後は花と限らず、様々なご希望に添うようになり、今に至っています。

カレンダー「私の散歩道2021~犬・猫ときどき馬~」12月
ちなみに、2022年のカレンダーの表紙に、蓮太郎くんに登場してもらいました。
〆切りに追われ、事前に飼い主さんにおことわりできませんでしたが。
カレンダーをお送りしたところ、まっ先に、お二人は連太郎君を見つけられました。“あの愛くるしさは、他の誰でもない蓮太郎です!”とメールが届きました。
観覧車の緑色のカゴの左端が、そのかわいい蓮太郎くんです!

2022年 1月 13日 - Posted by kei - 0 Comments
続モンド通信36(2021/11/20)
私の絵画館:雪之丞くん(ペキニーズ)とおもちゃPekingese&Toys

雪之丞くんと飼い主さんにお会いしたのは、2019年の個展でのことでした。
お父さんの背負っておられるキャリーバッグ一杯に、見事なふわふわの毛が広がっていました。
まんまるいかわいい目がとても印象的でした。
最初は<ルーマーちゃん>の絵をご覧になり、こんなふうに背景なしで、雪之丞くんだけで、というご希望でしたが。

ルーマーちゃん
ラフスケッチをお送りしたりする間に、
① 写真のような構図(正面を向いて足がちょこんと出ている)
② お顔は笑っているように見えるものを。
③ 背景は優しい色合いに。
④ 雪之丞くんが大好きなおもちゃたちを一緒に。
というように、ご希望が具体化されていきました。
そして、大好きなおもちゃのお写真が何枚も届きました。
それらのなかから、かわいいうさぎさんとぞうさんの2つを選ばせていただき、雪之丞くんと一緒に描きました。背景には、雪之丞くんの美しい毛がひきたつように、明るい緑を置きました。
初めての“ペキニーズ”でしたが、とびきり愛らしい雪之丞くんと出会えて、幸運でした。

カレンダー「私の散歩道2021~犬・猫ときどき馬~」11月
2022年 1月 13日 - Posted by kei - 0 Comments
続モンド通信35(2021年10月20日)
小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑭:「秋にはコスモス・・・・」Cosmos
中島みゆきさんに「アザミ嬢のララバイ」という曲があります。その歌詞のなかに<春は菜の花 秋にはききょう>という一節があり、気だるいメロディとともに、妙に心に残っています。
歌詞には不向きですが、私の場合は<春は桜 秋にはコスモス>となりそうです。
花の絵を中心に描いていた頃、春はめまぐるしいほどの忙しさでした。まさに<花の命は短かくて>。次から次へと、新しい花が咲き出すからです。花を追い、花に追われる日々でした。
そんな春とは違い、秋の花はとても少なく、私のなかでは、ずっと“コスモス”が秋の主役でした。
<花>

No. 1

No. 2

No. 3

No. 4

No. 5

No. 6

No. 7

No.8

No.9
描く絵が、花から動物たちへと移ってからも、コスモスの花と一緒に描いてきました。
<犬とコスモス>

No. 1(もえちゃんとコスモス)

No. 2(ハーシュくんとコスモス)

No. 3(ターバンくんとコスモス)

No. 4(ポチとコスモス)

No. 5(寅次郎くんとコスモス)
<猫とコスモス>

No. 1(子猫とコスモス①)

No. 2(子猫とコスモス②)

No. 3(さやちゃんとコスモス)

No. 4(まりんちゃんぷりんちゃんとコスモス)
<馬とコスモス>

No. 1(ジャスミンとコスモス)
これまでも何枚も描いてきましたが、これからもきっと、たくましく時に可憐なコスモスを、私は描き続けてゆくのだろうと思います。
2022年 1月 7日 - Posted by kei - 0 Comments
続モンド通信35(2021/10/20)
私の絵画館:子馬(ジャスミン)とコスモスHorse&Cosmos

以前借りていた家には、50坪ほどの畑がありました。初めての秋、その畑は一面のコスモス畑となりました。
それまで親しんでいた花屋さんのか弱いコスモスではなく、人間の背たけを越え天に向かって咲きほこる、強いコスモスでした。
そこで、来年は畑だけではなく、家の周りすべてをコスモスの花で囲もう!と考えました。30cm間隔に穴を掘り、次々とコスモスの根を植えていきました。大変でしたが、“秋の家”を想像するだけでワクワクする作業でした。
家主さんは、お世話になっている先生でしたので、毎月家賃をもってお宅にお邪魔しました。まわりからは恐れられている方でしたが、毎月の私たちのアホな話を、結構楽しみにして下さっているご様子でした。
コスモスの“植樹”(?)を終えた後、お伺いしてその話をしたところ、ふだんはそれほど大笑いされないご夫妻が、一瞬目を見合わせおかしくてたまらないというように、笑いころげておられます。そうして、ようやく笑いがおさまった後、“コスモスは一年草だから、根を植えてもダメなのですよ”と、奥様が教えて下さいました。
20年前に、私たちは今の家を買い、何年か前にはその先生も旅立たれました。他の人たちには厳しかったようですが、息子さんしかおられない先生には、ちょうど娘のような感じだったのか、私たちには温かいまなざしでした。
コスモスの花を見ると、今よりもっとアホだった私たちと、先生を思い出します。

カレンダー「私の散歩道2021~犬・猫ときどき馬~」10月
2022年 1月 7日 - Posted by kei - 0 Comments
私の絵画館一覧Essay List
門土社(横浜)のメールマガジン「モンド通信」のNo. 16(2009年11月29日)からNo. 98(2017年1月9日)まで連載した「私の絵画館」81編をblogに採録したものの一覧です。
少し空きましたが、「続モンド通信」(→「続モンド通信一覧」)に「私の絵画館」を引き続き連載しています。
私の絵画館81→「お話 あのね」(No. 98:2017年1月9日)

2022年 1月 4日 - Posted by kei - 0 Comments
メールマガジン「私の絵画館」一覧Essay List
出版社門土社(横浜)のメールマガジン「モンド通信」(MonMonde)の「私の絵画館」に連載中です。連載した一覧です。タイトルをクリックしてご覧下さい。(2017年1月以降、休止中です。)
<81>→「お話 あのね」(No. 98:2017年01月09日)

<80>→「ダスティ」(No. 97:2016年12月17日)

<79>→「リュウタロウ」(No. 96:2016年10月24日)

<78>→「子猫とコスモス」(No. 95:2016年09月26日)

<77>→「旅する子猫<3> <サントリーニ島>」(No. 94:2016年09月11日)

<76>→「ダンクと海」(No. 93:2016年08月02日)

<75>→「旅する子猫2 ニモと傘」(No. 92:2016年05月25日)

<74>→「コロちゃんと牡丹」(No. 91:2016年04月25日)

<73>→「ルーマーちゃん」(No. 90:2016年04月03日)

<72>→「おじょう」(No. 89:2016年03月07日)

<71>→「シェルターとログハウス」(No. 88:2016年02月09日)

<70>→「ニモ」(No. 87:2016年01月04日)

<69>→「さやと蔦」(No. 86:2015年11月28日)

<68>→「秋日和 ―サンダンス―」(No. 85:2015年11月20日)

<67>→「朔太郎くんとカボチャとベッド」(No. 84:2015年10月19日)

<66>→「旅する子猫1 (モロッコ シャウエン)」(No. 83:2015年08月24日)

<65>→「ツルマルツヨシと海」(No. 82:2015年07月27日)

<64>→「ゴロちゃんと白百合」(No. 81:2015年06月30日)

<63>→「ララとベルフラワー」(No. 80:2015年05月30日)

<62>→「ケーシーとムギ・コトと山藤」(No. 79:2015年05月01日)

<61>→「ナナちゃんと桜」(No. 78:2015年03月23日)

<60>→「モアくんと海」(No. 77:2015年02月23日)

<59>→「アルトくんと菜の花」(No. 76:2015年02月01日)

<58>→「ミー子と椿」(No. 75:2015年01月15日)

<57>→「ケルピーとラ・ブランと木立ダリヤ」(No. 74:2014年12月08日)

<56>→「ダックスくんとイチョウと三日月」(No. 73:2014年10月26日)

<55>→「ピノキオとマックスと葛」(No. 72:2014年08月10日)

<54>→「ツルマルツヨシとのうぜんかずら」(No. 71:2014年07月10日)

<53>→「バロンと紫陽花」(No. 70:2014年06月10日)

<52>→「アイちゃん・ふくまるさんとライラック」(No. 69:2014年05月10日)

<51>→「ゆきちゃんとミニチューリップ」(No. 68:2014年04月10日)

<50>→「 かりんちゃんと桜」(No. 67:2014年03月10日)

<49>→「ぺぺとリリと梅」(No. 66:2014年02月10日)

<48>→「武藏くんとポインセチア」(No. 64:2013年12月10日)

<47>→「ショー子ちゃんと黄色いダリヤ」(No. 63:2013年11月10日)

<46>→「ターバンくんとコスモス」(No. 62:2013年10月10日)

<45>→「『山羊のみた夢 3』」(No. 61:2013年09月10日)

<44>→「 『 山羊のみた夢 』2」(No. 60:2013年08月10日)

<43>→「浜辺(三太と海)」(No. 59:2013年07月10日)

<42>→「天馬とカサブランカ」(No. 58:2013年06月10日)

<41>→「モモコとたんぽぽ 」(No. 57:2013年05月10日)

<40>→「さくらちゃんと桜」(No. 56:2013年04月10日)

<39>→「玄風と紫木蓮」(No. 55:2013年03月10日)

<38>→「レオくんと日々草」(No. 54:2013年02月10日)

<37>→「バーニーと水仙」(No. 53:2013年01月10日)

<36>→「ラックくん、アンくんと椿」(No. 52:2012年12月10日)

<35>→「子猫とイチョウ」(No. 51:2012年11月10日)

<34>→「“まりんとぷりん”とコスモス」(No. 50:2012年10月10日)

<33>→「ウィシュウィズと桔梗」(No. 49:2012年09月10日)

<32>→「鸚鵡のクーちゃんとハイビスカス」(No. 48:2012年08月10日)

<31>→「ピースちゃんとバラ」(No. 47:2012年07月10日)

<30>→「ありがとう・・・」(No. 46:2012年06月10日)

<29>→「とくちゃんとマーガレット」(No. 45:2012年05月10日)

<28>→「かりんちゃんと桜」(No. 44:2012年04月10日)

<27>→「ロンくんと椿」(No. 43:2012年03月10日)

<26>→「シンディと梅」(No. 42:2012年02月10日)

<25>→「水仙ところちゃん」(No. 41:2012年01月10日)

<24>→「ルーシーと木立ダリア」(No. 40:2011年12月10日)

<23>→「チョビと山茶花」(No. 39:2011年11月10日)

<22>→「ハーシュくんとコスモス」(No. 38:2011年10月10日)

<21>→「レイチェル」(No. 37:2011年09月10日)

<20>→「ももちゃんとひまわり」(No. 36:2011年08月10日)

<19>→「アレックスとのうぜんかずら」(No. 35:2011年07月10日)

<18>→「チェックとスカイ」(No. 34:2011年06月10日)

<17>→「萌ちゃん:野原にて」(No. 33:2011年05月10日)

<16>→「櫻舞う」(No. 32:2011年04月10日)

<15>→「椿山」(No. 31:2011年03月10日)

<14>→「梅の季節に」(No. 30:2011年02月10日)

<13>→「ひなちゃんと山茶花」(No. 29:2011年01月10日)

<12>→「山茶花」(No. 28:2010年12月10日)

<11>→「三太と銀杏」(No. 27:2010年11月)

<10>→「さやちゃんとコスモス」(No. 26:2010年10月)

<9>→「驢馬のパオンちゃん」(No. 25:2010年09月)

<8>→「向日葵とジョバンニ」(No. 24:2010年08月)

<7>→「合歓ときいちゃん」(No. 23:2010年07月)

<6>→「デルフィニュムとMちゃん」(No. 22:2010年06月)

<5>→「藤とココちゃん」(No. 21:2010年05月)

<4>→「のあと桜」(No. 20:2010年04月)

<3>→「梅とぴのこ」(No. 19:2010年03月)

<2>→『水仙』(No. 18:2010年02月)

<1>→『母親になった猫』(No. 16:2009年12月)

2022年 1月 4日 - Posted by kei - 0 Comments
新年のご挨拶Greetings 2022年1月4日
新年、おめでとうございます。
今年も何とか皆んなで無事に元旦を迎えることができ、ほんとうにありがたいと思います。

いただいた年賀状のなかに、”悲しいお知らせ”がありました。お母さん猫のアリスが生んだ5匹のうち、2匹を育てて下さっているお家からでした。2匹のうち”つゆちゃん”が昨年の9月に亡くなったというお知らせでした。
5匹のなかでは迷いに迷った末、美人さんで元気な二匹と元気一杯の男の子を譲渡会に連れていきました。”奇跡”のような出会いで、美人で仲よしの二匹と元気な男の子はそれぞれ優しいご家族と出逢うことができました。
そして毎年の年賀状では、いつも元気な姿を伝えて下さっていました。
それぞれの寿命だけは、どうしようもありません。それでも温かいご家族とすごせた13年と5ケ月の日々は、しあわせ一杯だったと思います。心より、感謝申しあげます。
と同時に、いよいよそういう時期になったのだなあと、改めて思いました。
5匹のうち、家には、気が弱くて兄弟からハジカレ、お母さんのお乳を十分飲むことができず、発育が遅れていた黒猫の男の子”ジョバンニ”と、生まれつき胃腸が弱いと獣医さんから言われた三毛の女の子”ぴのこ”を残しました。
家の三匹にも、昨年危機はありましたけれど、何とか乗りこえ、今は元気にすごせています。
ただ、昨年の7月からは、ぴのこの食べることのできる適量が(それまでの半分の)小サジ2杯となりました。
現在はそのぴのこに合わせて、1日8回ほどの3匹の食事で、1日がアッ!という間です。
それでも、食欲は旺盛ですので、「ありがとう!ありがとうね!」と言いながら。今年もすごせてゆけたら、と思います。
昨年の個展(11/12~11/14)は、私が自宅待機で大変失礼を致しましたが。今年(11/11~11/13)は私も東京に行き、皆様とお会いしたい!と、切に願っております。
どうかその頃には、世の中が落ち着いていますようにと、ひそかに祈りながら、そろそろ新しい絵にとりかかろうと思います。
皆々様、本年もどうかよろしくお願い申し上げます。
