私の絵画館:子馬(ジャスミン)とコスモスHorse&Cosmos(2021年10月20日)

続モンド通信35(2021/10/20)

私の絵画館:子馬(ジャスミン)とコスモスHorse&Cosmos

 以前借りていた家には、50坪ほどの畑がありました。初めての秋、その畑は一面のコスモス畑となりました。

それまで親しんでいた花屋さんのか弱いコスモスではなく、人間の背たけを越え天に向かって咲きほこる、強いコスモスでした。

そこで、来年は畑だけではなく、家の周りすべてをコスモスの花で囲もう!と考えました。30cm間隔に穴を掘り、次々とコスモスの根を植えていきました。大変でしたが、“秋の家”を想像するだけでワクワクする作業でした。

家主さんは、お世話になっている先生でしたので、毎月家賃をもってお宅にお邪魔しました。まわりからは恐れられている方でしたが、毎月の私たちのアホな話を、結構楽しみにして下さっているご様子でした。

コスモスの“植樹”(?)を終えた後、お伺いしてその話をしたところ、ふだんはそれほど大笑いされないご夫妻が、一瞬目を見合わせおかしくてたまらないというように、笑いころげておられます。そうして、ようやく笑いがおさまった後、“コスモスは一年草だから、根を植えてもダメなのですよ”と、奥様が教えて下さいました。

20年前に、私たちは今の家を買い、何年か前にはその先生も旅立たれました。他の人たちには厳しかったようですが、息子さんしかおられない先生には、ちょうど娘のような感じだったのか、私たちには温かいまなざしでした。

コスモスの花を見ると、今よりもっとアホだった私たちと、先生を思い出します。

カレンダー「私の散歩道2021~犬・猫ときどき馬~」10月



blog「モンド通信」私の絵画館一覧Essay List

 

私の絵画館一覧Essay List

 

門土社(横浜)のメールマガジン「モンド通信」のNo. 16(2009年11月29日)からNo. 98(2017年1月9日)まで連載した「私の絵画館」81編をblogに採録したものの一覧です。

少し空きましたが、「続モンド通信」(→「続モンド通信一覧」)に「私の絵画館」を引き続き連載しています。

 

私の絵画館81→「お話 あのね」(No. 98:2017年1月9日)



メールマガジン「私の絵画館」一覧Essay List

メールマガジン「私の絵画館」一覧Essay List

出版社門土社(横浜)のメールマガジン「モンド通信」(MonMonde)の「私の絵画館」に連載中です。連載した一覧です。タイトルをクリックしてご覧下さい。(2017年1月以降、休止中です。)

 

<81>→「お話 あのね」(No. 98:2017年01月09日)

<80>→「ダスティ」(No. 97:2016年12月17日)

<79>→「リュウタロウ」(No. 96:2016年10月24日)

<78>→「子猫とコスモス」(No. 95:2016年09月26日)

<77>→「旅する子猫<3> <サントリーニ島>」(No. 94:2016年09月11日)

<76>→「ダンクと海」(No. 93:2016年08月02日)

<75>→「旅する子猫2 ニモと傘」(No. 92:2016年05月25日)

<74>→「コロちゃんと牡丹」(No. 91:2016年04月25日)

<73>→「ルーマーちゃん」(No. 90:2016年04月03日)

<72>→「おじょう」(No. 89:2016年03月07日)

<71>→「シェルターとログハウス」(No. 88:2016年02月09日)

<70>→「ニモ」(No. 87:2016年01月04日)

<69>→「さやと蔦」(No. 86:2015年11月28日)

<68>→「秋日和 ―サンダンス―」(No. 85:2015年11月20日)

<67>→「朔太郎くんとカボチャとベッド」(No. 84:2015年10月19日)

<66>→「旅する子猫1 (モロッコ シャウエン)」(No. 83:2015年08月24日)

<65>→「ツルマルツヨシと海」(No. 82:2015年07月27日)

<64>→「ゴロちゃんと白百合」(No. 81:2015年06月30日)

<63>→「ララとベルフラワー」(No. 80:2015年05月30日)

<62>→「ケーシーとムギ・コトと山藤」(No. 79:2015年05月01日)

<61>→「ナナちゃんと桜」(No. 78:2015年03月23日)

<60>→「モアくんと海」(No. 77:2015年02月23日)

<59>→「アルトくんと菜の花」(No. 76:2015年02月01日)

<58>→「ミー子と椿」(No. 75:2015年01月15日)

<57>→「ケルピーとラ・ブランと木立ダリヤ」(No. 74:2014年12月08日)

<56>→「ダックスくんとイチョウと三日月」(No. 73:2014年10月26日)

<55>→「ピノキオとマックスと葛」(No. 72:2014年08月10日)

<54>→「ツルマルツヨシとのうぜんかずら」(No. 71:2014年07月10日)

<53>→「バロンと紫陽花」(No. 70:2014年06月10日)

<52>→「アイちゃん・ふくまるさんとライラック」(No. 69:2014年05月10日)

<51>→「ゆきちゃんとミニチューリップ」(No. 68:2014年04月10日)

<50>→「 かりんちゃんと桜」(No. 67:2014年03月10日)

<49>→「ぺぺとリリと梅」(No. 66:2014年02月10日)

<48>→「武藏くんとポインセチア」(No. 64:2013年12月10日)

<47>→「ショー子ちゃんと黄色いダリヤ」(No. 63:2013年11月10日)

<46>→「ターバンくんとコスモス」(No. 62:2013年10月10日)

<45>→「『山羊のみた夢 3』」(No. 61:2013年09月10日)

<44>→「 『 山羊のみた夢 』2」(No. 60:2013年08月10日)

<43>→「浜辺(三太と海)」(No. 59:2013年07月10日)

<42>→「天馬とカサブランカ」(No. 58:2013年06月10日)

<41>→「モモコとたんぽぽ 」(No. 57:2013年05月10日)

<40>→「さくらちゃんと桜」(No. 56:2013年04月10日)

<39>→「玄風と紫木蓮」(No. 55:2013年03月10日)

<38>→「レオくんと日々草」(No. 54:2013年02月10日)

<37>→「バーニーと水仙」(No. 53:2013年01月10日)

<36>→「ラックくん、アンくんと椿」(No. 52:2012年12月10日)

<35>→「子猫とイチョウ」(No. 51:2012年11月10日)

<34>→「“まりんとぷりん”とコスモス」(No. 50:2012年10月10日)

<33>→「ウィシュウィズと桔梗」(No. 49:2012年09月10日)

<32>→「鸚鵡のクーちゃんとハイビスカス」(No. 48:2012年08月10日)

<31>→「ピースちゃんとバラ」(No. 47:2012年07月10日)

<30>→「ありがとう・・・」(No. 46:2012年06月10日)

<29>→「とくちゃんとマーガレット」(No. 45:2012年05月10日)

<28>→「かりんちゃんと桜」(No. 44:2012年04月10日)

<27>→「ロンくんと椿」(No. 43:2012年03月10日)

<26>→「シンディと梅」(No. 42:2012年02月10日)

<25>→「水仙ところちゃん」(No. 41:2012年01月10日)

<24>→「ルーシーと木立ダリア」(No. 40:2011年12月10日)

<23>→「チョビと山茶花」(No. 39:2011年11月10日)

<22>→「ハーシュくんとコスモス」(No. 38:2011年10月10日)

<21>→「レイチェル」(No. 37:2011年09月10日)

<20>→「ももちゃんとひまわり」(No. 36:2011年08月10日)

<19>→「アレックスとのうぜんかずら」(No. 35:2011年07月10日)

<18>→「チェックとスカイ」(No. 34:2011年06月10日)

<17>→「萌ちゃん:野原にて」(No. 33:2011年05月10日)

<16>→「櫻舞う」(No. 32:2011年04月10日)

<15>→「椿山」(No. 31:2011年03月10日)

<14>→「梅の季節に」(No. 30:2011年02月10日)

<13>→「ひなちゃんと山茶花」(No. 29:2011年01月10日)

<12>→「山茶花」(No. 28:2010年12月10日)

<11>→「三太と銀杏」(No. 27:2010年11月)

<10>→「さやちゃんとコスモス」(No. 26:2010年10月)

<9>→「驢馬のパオンちゃん」(No. 25:2010年09月)

<8>→「向日葵とジョバンニ」(No. 24:2010年08月)

<7>→「合歓ときいちゃん」(No. 23:2010年07月)

<6>→「デルフィニュムとMちゃん」(No. 22:2010年06月)

<5>→「藤とココちゃん」(No. 21:2010年05月)

<4>→「のあと桜」(No. 20:2010年04月)

<3>→「梅とぴのこ」(No. 19:2010年03月)

<2>→『水仙』(No. 18:2010年02月)

<1>→『母親になった猫』(No. 16:2009年12月)



新年のご挨拶Greetings 2022年1月4日

 

新年のご挨拶Greetings 2022年1月4日

 
新年、おめでとうございます。
今年も何とか皆んなで無事に元旦を迎えることができ、ほんとうにありがたいと思います。

いただいた年賀状のなかに、”悲しいお知らせ”がありました。お母さん猫のアリスが生んだ5匹のうち、2匹を育てて下さっているお家からでした。2匹のうち”つゆちゃん”が昨年の9月に亡くなったというお知らせでした。
5匹のなかでは迷いに迷った末、美人さんで元気な二匹と元気一杯の男の子を譲渡会に連れていきました。”奇跡”のような出会いで、美人で仲よしの二匹と元気な男の子はそれぞれ優しいご家族と出逢うことができました。
そして毎年の年賀状では、いつも元気な姿を伝えて下さっていました。
それぞれの寿命だけは、どうしようもありません。それでも温かいご家族とすごせた13年と5ケ月の日々は、しあわせ一杯だったと思います。心より、感謝申しあげます。

と同時に、いよいよそういう時期になったのだなあと、改めて思いました。

5匹のうち、家には、気が弱くて兄弟からハジカレ、お母さんのお乳を十分飲むことができず、発育が遅れていた黒猫の男の子”ジョバンニ”と、生まれつき胃腸が弱いと獣医さんから言われた三毛の女の子”ぴのこ”を残しました。
家の三匹にも、昨年危機はありましたけれど、何とか乗りこえ、今は元気にすごせています。
ただ、昨年の7月からは、ぴのこの食べることのできる適量が(それまでの半分の)小サジ2杯となりました。
現在はそのぴのこに合わせて、1日8回ほどの3匹の食事で、1日がアッ!という間です。
それでも、食欲は旺盛ですので、「ありがとう!ありがとうね!」と言いながら。今年もすごせてゆけたら、と思います。

昨年の個展(11/12~11/14)は、私が自宅待機で大変失礼を致しましたが。今年(11/11~11/13)は私も東京に行き、皆様とお会いしたい!と、切に願っております。
どうかその頃には、世の中が落ち着いていますようにと、ひそかに祈りながら、そろそろ新しい絵にとりかかろうと思います。

皆々様、本年もどうかよろしくお願い申し上げます。



私の絵画館一覧 続モンド通信Essay List (2018/12/29~)

 

私の絵画館一覧Essay List

 

「モンド通信」(横浜:門土社)の後継「続モンド通信」に連載中→「モンド通信『私の絵画館』一覧」(81編)

 

37「康太郎くん(ダックスフンド)」「続モンド通信37」、2021年12月20日)

36「雪之丞くん(ペキニーズ)とおもちゃ」「続モンド通信36」、2021年11月20日)

35→(「子馬(ジャスミン)とコスモス」「続モンド通信35」、2021年10月20日)

34「犬(ももちゃん)と葡萄」「続モンド通信34」、2021年9月20日)

33「浜辺」「続モンド通信33」、2021年8月20日)

32「うさぎのしょうちゃんとチョビちゃん」「続モンド通信32」、2021年7月20日)

31「子猫と山桃」「続モンド通信31」、2021年6月20日)

30「アイリッシュ・セッター(ローラ)とマーガレット」「続モンド通信30」、2021年5月20日)

29「桜舞う(馬と桜)」「続モンド通信29」、2021年4月20日)

28「早春の馬」「続モンド通信28」、2021年3月20日)

27「梅と猫(うめちゃんとさくらちゃん)「続モンド通信27」、2021年2月20日)

26「のあちゃんとスイートピー」「続モンド通信26」、2021年1月20日)

 

<2020>

 

25「<回転木馬>(カルーセル・エルドラド)」「続モンド通信25」、2020年12月20日)

24「トムさんと馬(キャンディ)」「続モンド通信24」、2020年11月20日)

23「ロバとポニー、走る!」「続モンド通信23」、2020年10月20日)

22「イチョウと子猫」「続モンド通信22」、2020年9月20日)

21「寅次郎くんとコスモス」「続モンド通信21」、2020年8月20日)

20「赤い屋根」「続モンド通信20」、2020年7月20日)

19「アフリカ―家路―」「続モンド通信19」、2020年6月20日)

18「ジプシー」「続モンド通信18」、2020年5月20日)

17「てんちゃんとつゆちゃんとネモフィラ」「続モンド通信17」、2020年4月20日)

16パオンちゃんとチューリップ「続モンド通信16」、2019年3月20日)

15「ニモ No. 1」「続モンド通信15」、2020年2月20日)

14「三太とノアと子供たち」「続モンド通信14」、2020年1月20日)

<2019>

13「マロンくんと傘」「続モンド通信13」、2019年12月20日)

12「アフリカの犬」「続モンド通信12」、2019年11月20日)

11「子猫の四季 <秋>」「続モンド通信11」、2019年10月20日)

10「旅する子猫―2―サントリーニ島」「続モンド通信10」、2019年9月20日)

「りんちゃんとすずちゃんとメキシコ」「続モンド通信9」、2019年8月20日)

「ナミブ砂漠」「続モンド通信8」、2019年7月20日)

「パンダ」「続モンド通信7」、2019年6月20日)

「レオンくんと古城」「続モンド通信6」、2019年5月20日)

「ロバのパオンちゃん」「続モンド通信5」、2019年4月20日)

「チェリーちゃん・ハッピーちゃんとチューリップ」「続モンド通信4」、2019年3月20日)

「梅とぴのこ2019」「続モンド通信3」、2019年2月20日)

「トラちゃんとキタローと昼咲き月見草」「続モンド通信2」、2019年1月20日)

 

<2018>

 

「誕生(リープ)」「続モンド通信1」、2019年12月29日)

「『続モンド通信』について」→「『続モンド通信』について」



小島けいのジンバブエ日記一覧Harare, Zimbabwe

<小島けいのジンバブエ日記一覧>Harare, Zimbabwe(2019年8月20日~2020年8月20日)

 

 

 

1→「1回目7月21日」「続モンド通信9」、2019年8月20日)

 

 

2→「2回目7月22日」「続モンド通信10」、2019年9月20日)

 

 

3→「3回目7月27日」「続モンド通信11」、2019年10月20日)

 

 

4→「4回目8月1日」「続モンド通信12」、2019年11月20日)

 

 

5回目(原稿が一部見当たらずに欠番)

 

6→「6回目:8月15日」「続モンド通信13」、2019年12月20日)

 

 

7→「7回目:ボローデール行き」「続モンド通信14」、2020年1月20日)

 

 

8→「8回目:ルカリロ小学校」「続モンド通信15」、2020年2月20日)

 

 

9→「9回目:9月26日 自転車泥棒「続モンド通信16」、2020年3月20日)

 

 

10→「10回目:10月3日(晴れ)最後の晩さん」「続モンド通信17」、2020年4月20日)

 

 

11→「11回目:空港にて」(小島けい)(「続モンド通信18」、2020年5月20日)

 

 

12→「12回目:アフリカの旅―前と後―」「続モンド通信19」、2020年6月20日)

 

 

「13回目:パリ編」「続モンド通信20」、2020年7月20日)

 

 

14→「14回目:後書き」「続モンド通信21」、2020年8月20日)

 



小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~一覧Essay List

小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~一覧Essay List

⑨→「小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑨:贈り物」「続モンド通信30」、2021年5月20日)

⑧→「小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑧:桜舞う」、2021年4月20日)

⑦→「小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑦:猫の時代」続モンド通信28、2021年3月20日)

⑥→「小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑥:「梅見月に」「続モンド通信27」、2021年2月20日)

⑤→「小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑤:心臓は・・・?」「続モンド通信 26」、2021年1月20日)

④→「小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~④:再び、8月のパリで」「続モンド通信 25」、2020年12月20日)

③→「小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~③:8月のパリ」「続モンド通信 24」、2020年11月20日)

②→「小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~②:ぼちぼち いこか」「続モンド通信 23」、2020年10月20日)

①→「小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~①:土日の午後は」「続モンド通信 22」、2020年9月20日)



2022年のカレンダーCalendar

 

2022年のカレンダーCalendar

 

2022年用のカレンダーです ↓

表紙

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

表紙B案

製作段階でA案とB案を提案され、A案を採用しました。白色の枠により合っている気がしました。



私の絵画館:犬(ももちゃん)と葡萄Golden retriever&Grape(2021年9月20日)

続モンド通信34(2021/9/20)

 

私の絵画館:犬(ももちゃん)と葡萄Golden retriever&Grape

この“ももちゃん(ゴールデン・レトリーバー)”は、飼い主さんが、お母様から譲り受けた犬ちゃんでした。

カレンダー「私の散歩道2021~犬・猫ときどき馬~」9月

 そして、ももちゃんが旅立った後に、彼女はトイプードルの“りんちゃん”“すずちゃん”と暮らしていました。

絵のご注文は、このりんちゃんすずちゃんが先でした。長くメキシコに住んでおられたということで、<うちわサボテン・柱サボテン・メキシコの太陽と一緒に>というご希望でした。出来上がったのが、この絵です。

りんちゃん・すずちゃんとメキシコ

カレンダー「私の散歩道2019~犬・猫ときどき馬~」9月

 とても気に入って下さり、この絵で作った個展案内を、いきつけのお店や、ドッグシッターさんなどに、持ち込んで下さるほどでした。

ももちゃんの絵の話がでたのは、その翌年でした。

亡くなった子の絵を描いてもらうと、ご自身がどんな風に感じるのかを心配して、迷っておられたからでした。

そこで、個展の会場でもあるドッグカフェのオーナーさんに、感想を聞かれました。オーナーの映子さんも、亡くなった犬(ルーマーちゃん・ダルメシアン)の絵を、お持ちだったからです。

ルーマーちゃん

 ご自分のCafé & Galleryに<ルーマー>と名付けるほど可愛がっておられたのですから、感想を聞くにはうってつけでした。

確か“いつもそばにいて見守ってくれている感じですよ…”というような話をされていたと思うのですが。

そこで安心して、モモちゃんの絵のご注文、となりました。飼い主さんは、お会いする少し前に葡萄狩りに行ったので、その時の葡萄と一緒にと、ももちゃんの、貴重で大切なお写真をお預かりしました。

そして完成したの、がこの絵です。美しく優しかった百々ちゃんを、淡い色と柔らかいタッチで描きました。

ももちゃんと葡萄

 これまでも、亡くなった子たちの絵を何枚も描かせていただきました。その中で、カレンダーに登場してもらった絵の一部をご紹介します。

 

カレンダー「私の散歩道~犬・猫ときどき馬~」

No. 1 2011年7月 犬(アレックス)とのうぜんかずら

No. 2 2012年1月 犬(コロちゃん)と水仙

No. 3 2012年3月 犬(ロンくん)と三種類の椿

No. 4 2013年12月 犬(アンくん・ラックくん)と椿

No. 5 2014年3月 猫(ゆきちゃん)とチューリップ

No. 6 2014年11月 犬(ショー子ちゃん)と黄色いダリア

No. 7 2015年表紙 犬(レイチェル)と猫(ジェリー)とマーガレット

No. 8 2015年4月 犬(ナナちゃん)と桜

No. 9 2015年7月 犬(ゴロ)と白百合

No. 10 2015年10月 犬(ポチ)とコスモス

No. 11 2016年2月 犬(シェルター)とログハウス

No. 12 2016年4月 犬(ルーマー)

No. 13 2016年5月 犬(コロ)と牡丹とキャベツ畑

No. 14 2017年1月 猫(ミミ)と窓

No. 15 2017年5月 猫(トラとキタロー)と昼咲き月見草

No. 16 2017年12月 犬(レオ)

No. 17 2018年3月 犬(サンデーくん)

No. 18 2018年11月 犬(ルーシー)と木立ダリア

No. 19 2019年1月 猫(ジーコ)とかすみ草

No. 20 2019年2月 犬(タルト)と梅

No. 21 2019年8月 犬(シェルター)と海

No. 22 2021年4月 犬(ローラ)と子山羊とマーガレット

No. 23 2021年7月 うさぎ(しょうちゃんとチョビちゃん)

横書きの絵で、カレンダーには掲載できなかったものもありますが。

ある飼い主さんから、以前いただいたお手紙に<今では毎朝、絵のなかのこの子たちに“おはよう”と挨拶してから、私の一日が始まります>とありました。

それぞれの絵が、こんなふうに、飼い主さんたちの気持ちに、少しでも寄り添えたら……これほど嬉しいことはありません。



小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑬:「中秋の名月に」Moon(2021年9月20日)

続モンド通信34(2021年9月20日)

 

小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑬:「中秋の名月に」Moon

 

今年の<中秋の名月>は、8年ぶりの満月とかで、世の中は少し騒がしかったようですが。

私はそのお月さまを、大学のキャンパスのグランドで、草の上を歩きながら見ていました。

そうして、高原の美術館で個展をしていた時は、毎年九月のお月さまを、電柱一つない真っ暗い山の中の道を、散歩しながら見ていたなあ…と思い出しました。

 

九州芸術の杜(大分県飯田高原)

<九州芸術の杜>は、美しい高原の広い敷地のなかにある、素敵な空間です。ただ、ギャラリーも広かったため、毎年60枚以上の絵を運んでいました。

さらに、まわりには、夜開いているお店が全くなかったため、ギャラリーの2階に滞在する間の自分達の食事を、すべてあらかじめ準備して行きました。

それは、私にとって結構大変な労力でした。

<九州芸術の杜>が、駅からも人里からもずいぶん遠い場所に在る、と思い込んでしまったのには、訳があります。

個展のお話をいただいた年、私たちは事前に、社長さんと館長さんのお二人にご挨拶に伺いました。その時、電車を乗り継いだ後、湯布院の駅からは、タクシーに乗りました。

タクシーは、山の中の曲がりくねった道路を、右へ左へとカーブを切りながら、40分くらいもかかって、美術館に到着しました。

これほど遠い所なら帰りのタクシーを呼ぶのも大変だろうと、私たちはそのタクシーに待っていてもらい、帰りも同じ道を40分程<ドライブ>して、ようやく由布院駅にもどりました。

ところが、5年目の年。いつもは知り合いの方にお願いして、車で家から美術館まで運んでもらっていましたが、今回は電車で行ってみることにしました。そして、湯布院の駅からは、高原を一日に数本走っているバスに乗りました。

すると、“うそでしょ?!”というくらいの近さで、もよりのバス停に着いたのです。時間も10分かかりませんでした。

やまなみハイウェイバス停付近

私たちが初めて乗ったタクシーは、通常10分で着く道をあえて通らず、あきれるくらい遠まわりをしていたことに、この時初めて気付きました。

これほど湯布院が近いなら、ギャラリーを閉めた後、街へ降り、食事も買い出しも十分できる。そうすれば<パン、ご飯、おかずすべてを準備して。冷凍して。送る>というひどくしんどい作業を、五年間倒れそうになりながら、しなくて済んだのに…と悔やみましたが。もうはや過ぎてしまったことでした。

翌年から、体調、体力的な面を考え、私は個展の場所を、東京に移しました。けれど、五年間<九州芸術の杜>で個展をさせていただくことができたからこそ、今がある。心よりそう思います。

ほんとうに、ありがとうございました。