2022年 1月 13日 - Posted by kei - 0 Comments
続モンド通信35(2021年10月20日)
小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑭:「秋にはコスモス・・・・」Cosmos
中島みゆきさんに「アザミ嬢のララバイ」という曲があります。その歌詞のなかに<春は菜の花 秋にはききょう>という一節があり、気だるいメロディとともに、妙に心に残っています。
歌詞には不向きですが、私の場合は<春は桜 秋にはコスモス>となりそうです。
花の絵を中心に描いていた頃、春はめまぐるしいほどの忙しさでした。まさに<花の命は短かくて>。次から次へと、新しい花が咲き出すからです。花を追い、花に追われる日々でした。
そんな春とは違い、秋の花はとても少なく、私のなかでは、ずっと“コスモス”が秋の主役でした。
<花>
No. 1
No. 2
No. 3
No. 4
No. 5
No. 6
No. 7
No.8
No.9
描く絵が、花から動物たちへと移ってからも、コスモスの花と一緒に描いてきました。
<犬とコスモス>
No. 1(もえちゃんとコスモス)
No. 2(ハーシュくんとコスモス)
No. 3(ターバンくんとコスモス)
No. 4(ポチとコスモス)
No. 5(寅次郎くんとコスモス)
<猫とコスモス>
No. 1(子猫とコスモス①)
No. 2(子猫とコスモス②)
No. 3(さやちゃんとコスモス)
No. 4(まりんちゃんぷりんちゃんとコスモス)
<馬とコスモス>
No. 1(ジャスミンとコスモス)
これまでも何枚も描いてきましたが、これからもきっと、たくましく時に可憐なコスモスを、私は描き続けてゆくのだろうと思います。
2022年 1月 7日 - Posted by kei - 0 Comments
続モンド通信35(2021/10/20)
私の絵画館:子馬(ジャスミン)とコスモスHorse&Cosmos
以前借りていた家には、50坪ほどの畑がありました。初めての秋、その畑は一面のコスモス畑となりました。
それまで親しんでいた花屋さんのか弱いコスモスではなく、人間の背たけを越え天に向かって咲きほこる、強いコスモスでした。
そこで、来年は畑だけではなく、家の周りすべてをコスモスの花で囲もう!と考えました。30cm間隔に穴を掘り、次々とコスモスの根を植えていきました。大変でしたが、“秋の家”を想像するだけでワクワクする作業でした。
家主さんは、お世話になっている先生でしたので、毎月家賃をもってお宅にお邪魔しました。まわりからは恐れられている方でしたが、毎月の私たちのアホな話を、結構楽しみにして下さっているご様子でした。
コスモスの“植樹”(?)を終えた後、お伺いしてその話をしたところ、ふだんはそれほど大笑いされないご夫妻が、一瞬目を見合わせおかしくてたまらないというように、笑いころげておられます。そうして、ようやく笑いがおさまった後、“コスモスは一年草だから、根を植えてもダメなのですよ”と、奥様が教えて下さいました。
20年前に、私たちは今の家を買い、何年か前にはその先生も旅立たれました。他の人たちには厳しかったようですが、息子さんしかおられない先生には、ちょうど娘のような感じだったのか、私たちには温かいまなざしでした。
コスモスの花を見ると、今よりもっとアホだった私たちと、先生を思い出します。
カレンダー「私の散歩道2021~犬・猫ときどき馬~」10月
2022年 1月 7日 - Posted by kei - 0 Comments
私の絵画館一覧Essay List
門土社(横浜)のメールマガジン「モンド通信」のNo. 16(2009年11月29日)からNo. 98(2017年1月9日)まで連載した「私の絵画館」81編をblogに採録したものの一覧です。
少し空きましたが、「続モンド通信」(→「続モンド通信一覧」)に「私の絵画館」を引き続き連載しています。
私の絵画館81→「お話 あのね」(No. 98:2017年1月9日)
2022年 1月 4日 - Posted by kei - 0 Comments
メールマガジン「私の絵画館」一覧Essay List
出版社門土社(横浜)のメールマガジン「モンド通信」(MonMonde)の「私の絵画館」に連載中です。連載した一覧です。タイトルをクリックしてご覧下さい。(2017年1月以降、休止中です。)
<81>→「お話 あのね」(No. 98:2017年01月09日)
<80>→「ダスティ」(No. 97:2016年12月17日)
<79>→「リュウタロウ」(No. 96:2016年10月24日)
<78>→「子猫とコスモス」(No. 95:2016年09月26日)
<77>→「旅する子猫<3> <サントリーニ島>」(No. 94:2016年09月11日)
<76>→「ダンクと海」(No. 93:2016年08月02日)
<75>→「旅する子猫2 ニモと傘」(No. 92:2016年05月25日)
<74>→「コロちゃんと牡丹」(No. 91:2016年04月25日)
<73>→「ルーマーちゃん」(No. 90:2016年04月03日)
<72>→「おじょう」(No. 89:2016年03月07日)
<71>→「シェルターとログハウス」(No. 88:2016年02月09日)
<70>→「ニモ」(No. 87:2016年01月04日)
<69>→「さやと蔦」(No. 86:2015年11月28日)
<68>→「秋日和 ―サンダンス―」(No. 85:2015年11月20日)
<67>→「朔太郎くんとカボチャとベッド」(No. 84:2015年10月19日)
<66>→「旅する子猫1 (モロッコ シャウエン)」(No. 83:2015年08月24日)
<65>→「ツルマルツヨシと海」(No. 82:2015年07月27日)
<64>→「ゴロちゃんと白百合」(No. 81:2015年06月30日)
<63>→「ララとベルフラワー」(No. 80:2015年05月30日)
<62>→「ケーシーとムギ・コトと山藤」(No. 79:2015年05月01日)
<61>→「ナナちゃんと桜」(No. 78:2015年03月23日)
<60>→「モアくんと海」(No. 77:2015年02月23日)
<59>→「アルトくんと菜の花」(No. 76:2015年02月01日)
<58>→「ミー子と椿」(No. 75:2015年01月15日)
<57>→「ケルピーとラ・ブランと木立ダリヤ」(No. 74:2014年12月08日)
<56>→「ダックスくんとイチョウと三日月」(No. 73:2014年10月26日)
<55>→「ピノキオとマックスと葛」(No. 72:2014年08月10日)
<54>→「ツルマルツヨシとのうぜんかずら」(No. 71:2014年07月10日)
<53>→「バロンと紫陽花」(No. 70:2014年06月10日)
<52>→「アイちゃん・ふくまるさんとライラック」(No. 69:2014年05月10日)
<51>→「ゆきちゃんとミニチューリップ」(No. 68:2014年04月10日)
<50>→「 かりんちゃんと桜」(No. 67:2014年03月10日)
<49>→「ぺぺとリリと梅」(No. 66:2014年02月10日)
<48>→「武藏くんとポインセチア」(No. 64:2013年12月10日)
<47>→「ショー子ちゃんと黄色いダリヤ」(No. 63:2013年11月10日)
<46>→「ターバンくんとコスモス」(No. 62:2013年10月10日)
<45>→「『山羊のみた夢 3』」(No. 61:2013年09月10日)
<44>→「 『 山羊のみた夢 』2」(No. 60:2013年08月10日)
<43>→「浜辺(三太と海)」(No. 59:2013年07月10日)
<42>→「天馬とカサブランカ」(No. 58:2013年06月10日)
<41>→「モモコとたんぽぽ 」(No. 57:2013年05月10日)
<40>→「さくらちゃんと桜」(No. 56:2013年04月10日)
<39>→「玄風と紫木蓮」(No. 55:2013年03月10日)
<38>→「レオくんと日々草」(No. 54:2013年02月10日)
<37>→「バーニーと水仙」(No. 53:2013年01月10日)
<36>→「ラックくん、アンくんと椿」(No. 52:2012年12月10日)
<35>→「子猫とイチョウ」(No. 51:2012年11月10日)
<34>→「“まりんとぷりん”とコスモス」(No. 50:2012年10月10日)
<33>→「ウィシュウィズと桔梗」(No. 49:2012年09月10日)
<32>→「鸚鵡のクーちゃんとハイビスカス」(No. 48:2012年08月10日)
<31>→「ピースちゃんとバラ」(No. 47:2012年07月10日)
<30>→「ありがとう・・・」(No. 46:2012年06月10日)
<29>→「とくちゃんとマーガレット」(No. 45:2012年05月10日)
<28>→「かりんちゃんと桜」(No. 44:2012年04月10日)
<27>→「ロンくんと椿」(No. 43:2012年03月10日)
<26>→「シンディと梅」(No. 42:2012年02月10日)
<25>→「水仙ところちゃん」(No. 41:2012年01月10日)
<24>→「ルーシーと木立ダリア」(No. 40:2011年12月10日)
<23>→「チョビと山茶花」(No. 39:2011年11月10日)
<22>→「ハーシュくんとコスモス」(No. 38:2011年10月10日)
<21>→「レイチェル」(No. 37:2011年09月10日)
<20>→「ももちゃんとひまわり」(No. 36:2011年08月10日)
<19>→「アレックスとのうぜんかずら」(No. 35:2011年07月10日)
<18>→「チェックとスカイ」(No. 34:2011年06月10日)
<17>→「萌ちゃん:野原にて」(No. 33:2011年05月10日)
<16>→「櫻舞う」(No. 32:2011年04月10日)
<15>→「椿山」(No. 31:2011年03月10日)
<14>→「梅の季節に」(No. 30:2011年02月10日)
<13>→「ひなちゃんと山茶花」(No. 29:2011年01月10日)
<12>→「山茶花」(No. 28:2010年12月10日)
<11>→「三太と銀杏」(No. 27:2010年11月)
<10>→「さやちゃんとコスモス」(No. 26:2010年10月)
<9>→「驢馬のパオンちゃん」(No. 25:2010年09月)
<8>→「向日葵とジョバンニ」(No. 24:2010年08月)
<7>→「合歓ときいちゃん」(No. 23:2010年07月)
<6>→「デルフィニュムとMちゃん」(No. 22:2010年06月)
<5>→「藤とココちゃん」(No. 21:2010年05月)
<4>→「のあと桜」(No. 20:2010年04月)
<3>→「梅とぴのこ」(No. 19:2010年03月)
<2>→『水仙』(No. 18:2010年02月)
<1>→『母親になった猫』(No. 16:2009年12月)
2022年 1月 4日 - Posted by kei - 0 Comments
新年のご挨拶Greetings 2022年1月4日
新年、おめでとうございます。
今年も何とか皆んなで無事に元旦を迎えることができ、ほんとうにありがたいと思います。
いただいた年賀状のなかに、”悲しいお知らせ”がありました。お母さん猫のアリスが生んだ5匹のうち、2匹を育てて下さっているお家からでした。2匹のうち”つゆちゃん”が昨年の9月に亡くなったというお知らせでした。
5匹のなかでは迷いに迷った末、美人さんで元気な二匹と元気一杯の男の子を譲渡会に連れていきました。”奇跡”のような出会いで、美人で仲よしの二匹と元気な男の子はそれぞれ優しいご家族と出逢うことができました。
そして毎年の年賀状では、いつも元気な姿を伝えて下さっていました。
それぞれの寿命だけは、どうしようもありません。それでも温かいご家族とすごせた13年と5ケ月の日々は、しあわせ一杯だったと思います。心より、感謝申しあげます。
と同時に、いよいよそういう時期になったのだなあと、改めて思いました。
5匹のうち、家には、気が弱くて兄弟からハジカレ、お母さんのお乳を十分飲むことができず、発育が遅れていた黒猫の男の子”ジョバンニ”と、生まれつき胃腸が弱いと獣医さんから言われた三毛の女の子”ぴのこ”を残しました。
家の三匹にも、昨年危機はありましたけれど、何とか乗りこえ、今は元気にすごせています。
ただ、昨年の7月からは、ぴのこの食べることのできる適量が(それまでの半分の)小サジ2杯となりました。
現在はそのぴのこに合わせて、1日8回ほどの3匹の食事で、1日がアッ!という間です。
それでも、食欲は旺盛ですので、「ありがとう!ありがとうね!」と言いながら。今年もすごせてゆけたら、と思います。
昨年の個展(11/12~11/14)は、私が自宅待機で大変失礼を致しましたが。今年(11/11~11/13)は私も東京に行き、皆様とお会いしたい!と、切に願っております。
どうかその頃には、世の中が落ち着いていますようにと、ひそかに祈りながら、そろそろ新しい絵にとりかかろうと思います。
皆々様、本年もどうかよろしくお願い申し上げます。
2022年 1月 4日 - Posted by kei - 0 Comments
<小島けいのジンバブエ日記一覧>Harare, Zimbabwe(2019年8月20日~2020年8月20日)
1→「1回目7月21日」(「続モンド通信9」、2019年8月20日)
2→「2回目7月22日」(「続モンド通信10」、2019年9月20日)
3→「3回目7月27日」(「続モンド通信11」、2019年10月20日)
4→「4回目8月1日」(「続モンド通信12」、2019年11月20日)
5回目(原稿が一部見当たらずに欠番)
6→「6回目:8月15日」(「続モンド通信13」、2019年12月20日)
7→「7回目:ボローデール行き」(「続モンド通信14」、2020年1月20日)
8→「8回目:ルカリロ小学校」(「続モンド通信15」、2020年2月20日)
9→「9回目:9月26日 自転車泥棒」(「続モンド通信16」、2020年3月20日)
10→「10回目:10月3日(晴れ)最後の晩さん」(「続モンド通信17」、2020年4月20日)
11→「11回目:空港にて」(小島けい)(「続モンド通信18」、2020年5月20日)
12→「12回目:アフリカの旅―前と後―」(「続モンド通信19」、2020年6月20日)
→「13回目:パリ編」(「続モンド通信20」、2020年7月20日)
14→「14回目:後書き」(「続モンド通信21」、2020年8月20日)
2021年 11月 1日 - Posted by kei - 0 Comments
2022年のカレンダーCalendar
2022年用のカレンダーです ↓
表紙
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
表紙B案
製作段階でA案とB案を提案され、A案を採用しました。白色の枠により合っている気がしました。
2021年 10月 5日 - Posted by kei - 0 Comments
続モンド通信34(2021/9/20)
私の絵画館:犬(ももちゃん)と葡萄Golden retriever&Grape
この“ももちゃん(ゴールデン・レトリーバー)”は、飼い主さんが、お母様から譲り受けた犬ちゃんでした。
カレンダー「私の散歩道2021~犬・猫ときどき馬~」9月
そして、ももちゃんが旅立った後に、彼女はトイプードルの“りんちゃん”“すずちゃん”と暮らしていました。
絵のご注文は、このりんちゃんすずちゃんが先でした。長くメキシコに住んでおられたということで、<うちわサボテン・柱サボテン・メキシコの太陽と一緒に>というご希望でした。出来上がったのが、この絵です。
りんちゃん・すずちゃんとメキシコ
カレンダー「私の散歩道2019~犬・猫ときどき馬~」9月
とても気に入って下さり、この絵で作った個展案内を、いきつけのお店や、ドッグシッターさんなどに、持ち込んで下さるほどでした。
ももちゃんの絵の話がでたのは、その翌年でした。
亡くなった子の絵を描いてもらうと、ご自身がどんな風に感じるのかを心配して、迷っておられたからでした。
そこで、個展の会場でもあるドッグカフェのオーナーさんに、感想を聞かれました。オーナーの映子さんも、亡くなった犬(ルーマーちゃん・ダルメシアン)の絵を、お持ちだったからです。
ルーマーちゃん
ご自分のCafé & Galleryに<ルーマー>と名付けるほど可愛がっておられたのですから、感想を聞くにはうってつけでした。
確か“いつもそばにいて見守ってくれている感じですよ…”というような話をされていたと思うのですが。
そこで安心して、モモちゃんの絵のご注文、となりました。飼い主さんは、お会いする少し前に葡萄狩りに行ったので、その時の葡萄と一緒にと、ももちゃんの、貴重で大切なお写真をお預かりしました。
そして完成したの、がこの絵です。美しく優しかった百々ちゃんを、淡い色と柔らかいタッチで描きました。
ももちゃんと葡萄
これまでも、亡くなった子たちの絵を何枚も描かせていただきました。その中で、カレンダーに登場してもらった絵の一部をご紹介します。
カレンダー「私の散歩道~犬・猫ときどき馬~」
No. 1 2011年7月 犬(アレックス)とのうぜんかずら
No. 2 2012年1月 犬(コロちゃん)と水仙
No. 3 2012年3月 犬(ロンくん)と三種類の椿
No. 4 2013年12月 犬(アンくん・ラックくん)と椿
No. 5 2014年3月 猫(ゆきちゃん)とチューリップ
No. 6 2014年11月 犬(ショー子ちゃん)と黄色いダリア
No. 7 2015年表紙 犬(レイチェル)と猫(ジェリー)とマーガレット
No. 8 2015年4月 犬(ナナちゃん)と桜
No. 9 2015年7月 犬(ゴロ)と白百合
No. 10 2015年10月 犬(ポチ)とコスモス
No. 11 2016年2月 犬(シェルター)とログハウス
No. 12 2016年4月 犬(ルーマー)
No. 13 2016年5月 犬(コロ)と牡丹とキャベツ畑
No. 14 2017年1月 猫(ミミ)と窓
No. 15 2017年5月 猫(トラとキタロー)と昼咲き月見草
No. 16 2017年12月 犬(レオ)
No. 17 2018年3月 犬(サンデーくん)
No. 18 2018年11月 犬(ルーシー)と木立ダリア
No. 19 2019年1月 猫(ジーコ)とかすみ草
No. 20 2019年2月 犬(タルト)と梅
No. 21 2019年8月 犬(シェルター)と海
No. 22 2021年4月 犬(ローラ)と子山羊とマーガレット
No. 23 2021年7月 うさぎ(しょうちゃんとチョビちゃん)
横書きの絵で、カレンダーには掲載できなかったものもありますが。
ある飼い主さんから、以前いただいたお手紙に<今では毎朝、絵のなかのこの子たちに“おはよう”と挨拶してから、私の一日が始まります>とありました。
それぞれの絵が、こんなふうに、飼い主さんたちの気持ちに、少しでも寄り添えたら……これほど嬉しいことはありません。