本紹介45『鎌倉百景』
本紹介45『鎌倉百景』
本紹介45佐藤繁著『エッセー 鎌倉百景』(1998/10/22)の表紙絵で、鎌倉の景色と銀杏と紫陽花を描いています。
→「紫陽花(あじさい)」、→「三太とイチョウ」もどうぞ。
(裏表紙は作業中です。)
一度は訪ねてみたいと思う場所ですが、私はまだ鎌倉へ行ったことがありません。
何年か後にゆっくり行けるといいなあと思いつつ、編集者の方からどっさり送っていただいたパンフレットや写真を見ながら、この絵を描きました。
扉をあけるとすぐにある「名所絵図」も、たくさんのお寺があることに驚きながら描きました。ひどく細かい作業だったことを覚えています。
ところで、この本は確か平塚市のある書店(その一軒だけですが)で、ある時期ベストセラーになったそうです。
作者が元県立大磯高校の教師で、その書店が元生徒さんの家だったということは、おいておくにしても、「神奈川新聞」や「湘南ホームジャーナル」など、地元の新聞や雑誌にとりあげられたことが、大きな理由ではないかと思います。
本の書評の場合、装画にまで言及してもらうことはまれですが、〈表紙の裏表を一枚の絵としたカラフルなイラストが、鎌倉への興味をいっそう呼び起こすようでもあって楽しい〉と評してもらって、嬉しかったです。
編集者の方たちのおかげです。
→「たまだけいこ:本(装画・挿画)一覧」で全体をご覧になれます。