私の絵画館(2011/12/10収載予定)
「ルーシーと木立ダリヤ」 小島けい
アイリッシュセッターのルーシーは、小さな牧場→「COWBOY UP RANCHカウボーイ アップ ランチ」)に住むレイチェル(→「レイチェル」(「モンド通信」No. 37:2011年9月10日「私の絵画館」)のお母さん、そして二匹の子犬たち(もはや大きくなっていますが)のお婆さん。
いつも、オーナー夫妻が以前住んでいたトレーラーの近くで寝ていました。娘のレイチェルとひどく似ていて、はじめの頃は首輪の色で見分けないとわからないくらいでした。
5年前、レイチェルが子犬を6匹産みました。子犬たちはとても元気で、たくさんお乳を飲みました。母親のレイチェルはその世話で大変そうでした。
すると、その様子を近くで見ていたルーシーから、お乳が出始めました。
それからはレイチェルと交替で、というよりはむしろ、レイチェルよりも積極的に、子犬の世話をするようになりました。またある時は、二匹で同時に子犬にお乳をあげることもありました。
大きな箱のなかで横たわり、子犬たちにお乳をあげているルーシーの写真がありますが、どれも幸せそうな、満足そうな表情をしています。次に描く時は、孫たちにお乳を飲ませている優しい瞳をしたルーシーを描いてみたいと思います。
今回は、夕日をあびて寝ているルーシーの毛なみが、あまりにも美しかったので、その金色が映えるようにと、初めてこげ茶色のパステル紙を使いました。そのため、私の絵には珍しく、ちょっと暗い雰囲気になりましたが、今は天国にいるルーシーが、もしかしたらこんな風に花に囲まれて休んでいるかもしれない、と思ったりも致します。