私の絵画館65:ツルマルツヨシと海
最近は眼鏡をかけて見るのがイヤで、とんと新聞を読まなくなりました。
ところが先日、猫のケージに敷く新聞をかえてあげようと何げなくひろげた途端<103歳になってわかったこと>という文字が目に入ってきました。本の広告でした。私は慌ててその部分だけを破りとりました。★ 続きは題をクリック ↑
最近は眼鏡をかけて見るのがイヤで、とんと新聞を読まなくなりました。
ところが先日、猫のケージに敷く新聞をかえてあげようと何げなくひろげた途端<103歳になってわかったこと>という文字が目に入ってきました。本の広告でした。私は慌ててその部分だけを破りとりました。★ 続きは題をクリック ↑
今年は、冒険家植村直巳さんがマッキンレー山登頂後に消息をたってから30年になるそうです。
そんなに月日が流れたのか・・・と思ったのは、ニュースを知ったときちょうど小さな文章を書いていて、それに少し触れたことを思い出したからです。
当時私は須磨の奥の方に出来た新設の高校に勤めており、学校新聞に載せる文章を頼まれていました。ちょうどその時植村さんのことを知り、ある意味<無理もないと思いました>と書きました。★ 続きは題をクリック ↑
4月のある日、季節はずれの手紙が届きました。私が務めた2つ目の高校の先生からのものでした。
いつからか毎年バレンタインの日に私がウィスキーボンボンを贈り、そのお礼に手紙が届くというのが常でしたから、いつもは2月でした。けれど、今年はまだ返事がありませんでした。
お手紙には自作の歌や俳句が添えられていますので楽しみに開けてみると、先生の字ではなく“昨年から軽い認知症になったので今後はお気遣いなきように”という妹さんからのご丁寧なおたよりでした。★ 続きは題をクリック ↑
三月中頃から四月にかけて、私には小さな楽しみがあります。坂をおりて下のスーパーに行く道の片側は草や木のある斜面で、そこには何羽もの鶯がすんでいます。
学ぶとは<まねぶ>ことだと聞いたことがありますが、それは鶯も同じです。新前の鶯はまだうまく鳴くことができず、ケキョケキョとかホーキョキョなどと単発的に鳴いています。そこで毎年この時期になると、私が鶯に鳴き方を指導(?)しています。★ 続きは題をクリック ↑
3月に入り、例年のようにまわりの田んぼでは田植えが始まりました。そんな季節を前にした2月の終わり、スーパーの横にあるお店でたくさんの長靴をみつけました。近付いてみると<田植え用長靴―みのる君―>とありました。
名前を付けるという行為には、どんな時もある種の願いや祈りが込められているものだと思いますが、“みのる君”にも作り手の祈りにも似たひそかな思いを感じました。
そしてもしも、私が田植え用長靴を買うことがあるとしたら、やっぱり愛称のついていないただの長靴より“みのる君”を選ぶにちがいないと思いました。★ 続きは題をクリック ↑
最近、私は左の肩凝りで困っていました。私は右利きですので、無意識のうちに右側は動かしているのでしょうが、左側は特に意識しない限りじっと動かさずにいるのでしょう。絵を描けばなおさらです。
ストレッチがたりないからだろうと、思い出した時に少しだけはするのですが、根本的な解決にはなりません。先日など朝起きたら首が思うように回らなくなっていて、うがいをしたいのにすんなり首を後にやることができませんでした。★ 続きは題をクリック ↑
詩は、小さな頃からいつも身近な表現手段の一つでした。
そんないわゆる<文学少女>だった私は、教科書に載っていたヴェルレーヌの詩を暗記して口ずさんでいた頃がありました。その詩はむろん翻訳で、訳したのは堀口大學でしたが、七五調のあまりにもなめらかな口調には、外国の詩であることを忘れさせるほどの心地よさがありました。名訳といわれるゆえんだと思います。★ 続きは題をクリック ↑
毎年冷たい西風が吹くこの季節になると、南側の窓には幾つもの干し柿がつるされます。鮮やかな柿色は、寒風と陽ざしにより少しずつ色合いを変えてゆき、それに比例するように甘味が増していきます。
ところが、今年はその干し柿の静かな熟成に少し異変がおきています。鳥たちが食べに来るようになったのです。初めは少し大きめのひよ鳥でしたが、今は小さな目白も加わりました。★ 続きは題をクリック ↑
先日、俳優の高倉健さんが亡くなり、彼の人柄をしのばせる数々のエピソードが語られています。
そのなかで一番心に残ったのは、幸せに生きるために大切なことは?と問われて“いい人たちと出逢うことです”と答えた話でした。続けて、自分にとってあまりに冷たい風が吹く場所にいる時は、一度離れて<心地よい風>の吹く場所に移った方がいい。
そうした場所でこそ、いい人たちと出会えるから、ということでした。★ 続きは題をクリック ↑
昨年、個展を東京世田谷にある「Cafe&Gallery Roomer」でしましたが。私が東京から帰った一週間後、オーナーさんから連絡が入りました。
実は今日こられた常連さんが、お店にもう一週間早く来ていれば作者に会えたのに、と残念がってやけ(?)ワインを飲み、絵を注文したいと言っておられますが・・・・とのことでした。
ギャラリースペース全部を使っての個展は、すでに終わっていたのですが、壁の一部を他の方と共有する形の展示はまだ続いており、飾られていた絵を見て、注文して下さったようでした。★ 続きは題をクリック ↑