水仙とぴのこ
水仙とぴのこ
水仙とぴのこ:「私の散歩道2011~犬・猫ときどき馬~」2月
→「小島けい2007年私製花カレンダー2007 Calendar」3月
→「アリスの小さな“きせき”」(2021年12月20日) に母親と兄弟について詳しく書いています。→「私の散歩道~犬・猫・ときどき馬~一覧(2004年~2021年)」もどうぞ。
→「小島けい個展 2009に行きました。」(2009年9月25日)
2008年4月24日、元のら猫のアリスは5匹の子猫を生みました。五匹は、当たり前のことですが、外見も性格も、皆ちがっていました。
今年、個展の案内のハガキに使ったのが、ぴのこをモデルにした「愛でる」です。
それぞれ異なる模様の子猫のなかでも、きわだって目立っていたのがぴのこでした。
最初はその顔から手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』のジャックと呼ばれていました。でも、そのうち女の子とわかり、「ぴのこ」になりました。
生まれてから何ヶ月かは、総勢七匹の猫が家のなかにいましたし、当初アリスは、まだのら猫の習性が強く残ってうるうえに、子供を産んだことも加わり、子猫を抱く機会もあまり余裕もありませんでした。
そんなことも影響しているのか、ぴのこは抱かれるのを好みません。抱いても身体を固くして、顔をぷいと上にあげ、あらぬ方をみています。鳴き声も「にゃあ」とは今だにいえず、たまに押し殺したような声で「アー」と言います。
人との距離を保ち、自分の世界のなかで生きているそんな彼女を、私たちは「違う星から来たぴのこ」と呼んでいます。
獣医さんによれば胃腸が弱いようで、身体もずっと一番小さいのですが、気は強く、兄弟のどの子にも、負けていませんでした。手術で入院した時も、「まさかこんな小さな子が・・・・」と気を許しておられた先生にむかって、「シャー!!」と威嚇して驚かせたそうです。
神経質で、人におもねず、淡々と我が道をゆくぴのこですが、一年半となるこの頃、ようやく、「背中をなでて・・・」とひかえめに催促にくるようになりました。
アリスと性格がよく似ていて、とても仲のよい親子ですので、この子を母親のそばに残してやってよかった、と思うこの頃です。
→「水仙」
→絵画館:「梅とぴのこ」(No. 1)