マロンくんと傘:私の絵画館(2019/12/20)

私の絵画館:「マロンくんと傘」(小島けい)

マロンくん(2020年カレンダー表紙原画)

 たくさんの色とりどりの傘にかこまれて、つぶらな瞳を開いてこちらを見つめているのは、神戸在住の<マロンくん>です。

この子は2019年のカレンダー<2月>でモデルとなった<タルトくん>の2代目です。

タルトくん

タルトくんはもともと心臓の病気をもっていたのですが、ちょうど絵が完成するのと前後して、亡くなりました。

タルトくんがいなくなった寂しさを、同じ犬種(チワワ)で同じように愛くるしいマロンくんが、きっと支えてくれているのだと思います。

何年か前に、同じような傘の中で<ニモ>というかわいい子猫を描きましたが。その年の個展で、一人暮らしの上品なご婦人がご購入下さいました。そのため、もう一度今度は犬で描きたいなあと思っていたところ、子猫のかわいさにも負けないマロンくんと出会い、この絵が出来ました。

ニモ↑ ニモ2016年6月カレンダー原画↓

記事は→「続モンド通信13」(2019年12月20日)に収載。



明日2019年個展が始まります。

明日9月17日(水)から2019年の個展が始まります。小島けいは19日(木)午後から15日(日)曜日=最終日まで会場のルーマーにおりますので、お越し下さい。↓



「レオンくんと古城」

レオンくんと古城

最近私の携帯には、毎晩いえ時には日に何度も決まった相手から電話がかかります。その相手とは、猫の“のらちゃん”です。

 名前の通り元のら猫のその子は、4年前の5月頃突然娘のところにやってきました。そして家の外からどのように察知するのか、行く部屋行く場所の一番近い窓から、大きな声で必死になき続けました。しかもそのなき声は、今まで聞いたことのないような低くて太いダミ声でした。

 東京で猫は飼えないから、と聞こえないフリ?をし続けていた娘でしたが。このままでは隣り近所から通報され殺されてしまうにちがいないと心配になり、目立たないところにエサを置くことにしました。“

 すると少しずつですがなく回数が減り、いつのまにか玄関のドアの前で寝ているようになりました。ひどい雨の日、ずぶ濡れになっているのを見かねて箱を置くと、その中にもぐり込み安心して眠りました。

 ある時試しにドアを開けてみると、最初は恐る恐る少しずつ入ってきましたが、そのうち家にあがりこみ長い時間くつろぐようになりました。

 そうして<完全家猫>の座を獲得し“のらちゃん”となりました。

 不思議なことに、あれほど低くて太い大きなダミ声だったのが、大切に可愛がられているうちに、ふと気付けば少し高めのかわいいか細いなき声にかわっていました。

 保護された時が推定1歳でしたので、これまでの<のら生活>ではいろいろ大変なことも多かったと思うのですが、今やおしゃべり大好きな猫となり、<電話かけて!>とせがむようになりました。その電話を受けて私が話しかけると、じっと聞いていてそれなりにいろいろ返事をしてくれます。

 今でも時折、自分で携帯にタッチして一人でニュースを聞いていたり。のぞき込んでタッチして自撮りの写真をとったりするそうですので、そのうち電話も一人でかけたい時にかけてくるようになるのではないか?!と、ひそかにその日がくるのを待っているこの頃です。

 モデルは、チャイニーズ・クレステッドのレオンくんです。とても珍しい犬種だそうで、私自身も実際にはまだ会ったことがありません。  長い毛のもち主ですので、カットのしかたでずいぶん印象もちがってくるようです。いずれにしても<高貴な雰囲気>は動かしがたく、気品ある美しさには、やはりドイツの古いお城があうのではないか。そんなふうに思い、小さく描き入れてみました。



2019年<ご挨拶>

ご挨拶がいつのまにか遅くなってしまいました。
本年も、どうかよろしくお願い申し上げます。

すでに9月の個展の日程(9月11日(水)~15日(日)、18日(水)~22日(日)は決まっていますので、早く1枚目の絵を仕上げて次へ・・・・との思いが、日々強くなっているこの頃です。

何よりありがたいのは、3匹の猫たちが順当なわがままさで、のんびりすごしてくれていることです。

3匹とも1度にたくさんの量を食べることができないため、ごはんは1日5回。ともすれば、一日が猫のごはんだけで過ぎてしまう感もありますが、<喜んで食べてくれる>このあたり前の毎日に感謝しつつ、今年も1枚でも多くの絵が描けたら、と思います。



私の絵画館81:お話 あのね

 

私の絵画館81:お話 あのね

 

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私は卵を買う時、いつも近くの生産者のお店に行きます。そこで”こだわり卵”という名の卵を買います。スーパーで大量に売られている卵がそんなに悪いとは思いませんが、なんとなく養鶏場の方が名前のとおりこだわりをもって作っておられるようで。ほんの少し高めですが、それを選びます。(続きはタイトルをクリックして下さい。)



私の絵画館80:ダスティ

 

私の絵画館80:ダスティ

 

 

今年も、無事個展が終わりました。

最後まで絵を完成させる体力が維持できるだろうか、とは毎年思うことですが。今回は諸々の事情によりなおさら、個展を開催できるか、私がいつものように東京に行き皆様とお会いできるのか、直前まで不安でした。それでも実現できたのは、ひとえに家族の協力のおかげです。★ 続きは題をクリック ↑



私の絵画館79:リュウタロウ

 

私の絵画館79:リュウタロウ

 

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今年の九月、このあたりの金木犀は咲きませんでした。

このまま咲かずに終わるのかと思っていたら、つい4~5日前から一斉に咲きだし、小さな庭をとりかこむように植えた30本の金木犀で、今は秋の香りがいっぱいです。★ 続きは題をクリック ↑



私の絵画館78:子猫とコスモス

 

私の絵画館78:子猫とコスモス

 

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何年か前、住宅地の一画にお食事処ができました。その前を通りかかった時、“今はどうしているかなあ”と思いました。

私が教員になったのは25歳の時。場所は兵庫県加古川に出来た新設校です。校舎はまだなくて、昔小学校として使われていた古い木造2階建てからのスタートでした。★ 続きは題をクリック ↑



私の絵画館77:旅する子猫3サントリーニ島

 

私の絵画館77:旅する子猫3サントリーニ島

 

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少し前、<ゴハン行こうよ>(シーズン1)という韓国ドラマがありました。食べることが大好きな女の人と男の人が主人公です。

題名からもわかるように、毎回たくさんのお料理とそれを食べるシーンが、かなり長い時間でてきます。国によって調理の仕方や作法の違いはあっても、おいしそうな料理をおいしそうに食べる人たちの笑顔は、それを見ているこちらまであたたかい気分にしてくれます。★ 続きは題をクリック ↑



私の絵画館76:ダンクと海

 

私の絵画館76:ダンクと海

 

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しばらく前、牧場に山羊がやってきました。草を食べてもらうために借りてくる<時々、山羊>ではなく常駐です。

山羊はどういう数え方なのか、一匹か一頭か?昔読んだ絵に“三びきのやぎのガラガラドン”というお話がありました。一方山羊牧場を訪ねた時に、ここには全部で何十頭います、という説明を聞いたような。★ 続きは題をクリック ↑