私の絵画館65「ツルマルツヨシと海」

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最近は眼鏡をかけて見るのがイヤで、とんと新聞を読まなくなりました。

ところが先日、猫のケージに敷く新聞をかえてあげようと何げなくひろげた途端<103歳になってわかったこと>という文字が目に入ってきました。本の広告でした。私は慌ててその部分だけを破りとりました。★ 続きは題をクリック ↑

これまで全く名前も男女の別もわからず、もちろん何をしている人なのかも知らなかったのですが、しばらく前テレビに出ていたその方を拝見しました。篠田桃紅さんという世界的にも知られた美術家でした。かくしゃくとした立居振る舞い、明確な話しぶりはあっぱれというべきもので、103歳というお歳を聞き、なおびっくりでした。そしてもし私も生きながらえることができたなら、こんなふうでありたい!と切に思いました。

常々、80歳をこえれば誰でもオールマイテイではないかと思っていたのですが。一つの道を極め続けてきて、今もなお現役続行中なのですから、その方が発する言葉の一つ一つは、とても重く私たちにせまってくるように思います。

今も時々その広告を出しては、格言のようなその言葉を、なるほどなあ・・・・と眺めている私です。

絵のモデルは、かつて活躍した競走馬ツルマルツヨシくんです。

以前犬の三太と暮らしている時は夕方の散歩があるので、乗馬に行くのは午前中でした。

けれど今は猫のごはんの関係で、いつも午後にでかけます。そのため午前中厩舎の外に出ることの多いツヨシを外で見ることは、
ほとんどありませんでした。

先日の梅雨のはれ間、久しぶりに牧場に行くとツヨシが丸馬場に出ていました。<ツヨシの会>の会員さんが来ておられて出してもらったそうです。厩舎のなかのツヨシはあまり感情をあらわにしませんが、この時は会員さんが大好物のバナナを馬たちに配っておられたので、“早く早く僕のところに持ってきて!”と大騒ぎでした。

昔からツヨシのファンで大の仲良しというその会員さんによると、彼は好きな人と嫌いな人をはっきり区別しているとか。嫌いな人がやってきて無理やり一緒に写真を撮っても、その時のツヨシの顔はいつも怒っているのだそうです。

甘えたり怒ったり感情豊かなツヨシなら、これからもまだまだ元気に生きてくれるだろうと、ちょっぴり安心したその日の帰り道でした。

 

執筆年

2015年

収録・公開

「ツルマルツヨシと海」(No. 82:2015年7月27日)

最終更新日: 2019年 1月 5日 10:11 AM   カテゴリー: 私の絵画館, 絵画,
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