私の絵画館81:お話 あのね
私の絵画館81:お話 あのね
私は卵を買う時、いつも近くの生産者のお店に行きます。そこで”こだわり卵”という名の卵を買います。スーパーで大量に売られている卵がそんなに悪いとは思いませんが、なんとなく養鶏場の方が名前のとおりこだわりをもって作っておられるようで。ほんの少し高めですが、それを選びます。(続きはタイトルをクリックして下さい。)
ただ網の袋かビニール袋に入れてあり、パックには入っていませんので、自転車で運ぶとヒビが入ったり割れたりがしょっちゅうです。そのためこの頃では、必ず備えつけの新聞紙で丁寧にくるんで帰ります。
先日もそうやって包んで帰り、中の卵をとり出そうとした時、新聞の記事が目にとまりました。子供たちが小さい頃お世話になった絵本の作家が載っていたからです。
「五味太郎さん」でした。
「まどからのおくりもの」という本などを思い出しましたが、
シンプルな絵とちょっと意外性のある展開が特徴だったと思います。
たくさん出ている絵本のなかには、あくまで小さな子供向けという本もあったと思いますが、繰り返し読んでも飽きがこない本には、大人も一緒に楽しめる単純だけれども深い、発想の自由さがあったように思います。
ふだんは読まない「宮崎日々新聞」ですが、ちょっとおもしろい記事も載せるんだ、と思ったひと時でした。
<お話 あのね>という題のこの絵のモデルは、ポニーのファニーとブリちゃんです。
ファニーは乗馬で通っている牧場の、ブリちゃんは動物病院の先生の馬でした。今二頭は、それぞれ移動してしまい牧場にはいませんが、私が乗馬を始めてまもない頃は、ロバのパオンちゃんという子と三頭、大の仲良しで、広馬場でよく一緒に、楽しそうに走っていました。
執筆年
2016年
収録・公開
→「お話 あのね」(No. 98:2017年1月9日)