私の絵画館76:ダンクと海
しばらく前、牧場に山羊がやってきました。草を食べてもらうために借りてくる<時々、山羊>ではなく常駐です。
山羊はどういう数え方なのか、一匹か一頭か?昔読んだ絵に“三びきのやぎのガラガラドン”というお話がありました。一方山羊牧場を訪ねた時に、ここには全部で何十頭います、という説明を聞いたような。★ 続きは題をクリック ↑
いずれにしても、今度来た山羊は二匹です。何しろ大きさが50~60cmくらいなのですから。白と黒のジェシー。それよりさらに一回り小さくて黒い子がトーレスです。
トーレスはまだあまり人に慣れていませんが、ジェシーは人が大好き。話しかけると必ず返事をしてくれます。余裕のある時は、草を食べていても一瞬止めこちらを見上げ
“メエー”
食べるのに夢中の時は、顔を上げることなく食べ続けながら
“モグモグ、メエー、モグモグ”となります。
“ジェシー、草おいしい?”
“メエー”
“もっともっと食べるの?”
“メエー”といったあんばいです。
ジェシーは特にオーナーのメグさんが大好きで、自由の身になると子犬のようにどこまでも後をついて回るそうです。
あんな可愛い子が家にいて話ができたら楽しいだろうあ・・・・と一瞬夢見るのですが、次の瞬間、却下です。かつてパオンちゃんと名付けたロバの鳴き声“パホパホ、パオーン”ほどではありませんが、それでもあの小さな体のどこから声がでるのかと思うほど、大きくてかん高い声で鳴くからです。
仕方ありませんので、明日も乗馬に出かけたらうるさがられるくらいジェシーに話しかけよう、と思っている今日の私です。
どこか遠くをみつめているハンサムな横顔の犬、これがチョコラブ(チョコレート色の毛をしたラブラドール・レトリーバー)の“ダンク”です。
青島海岸のとなりに位置する白浜海岸のまん前にあるお家に、二匹の猫と一緒に暮らしています。
性格は以前家にいたラブラドールの三太と全く同じで、根っからのお人好し。人間が大好きな明るい子です。
もともとは子猫のニモに会いに行ったのですが、ダンクとも出会い、海岸線を楽しく散歩させてもらいました。忘れかけていたラブラドールの感覚がよみがえり、いとおしい思いでいっぱいになりました。
そんなダンクへの<ありがとう>の気持ちをこめて、この絵を描きました。
執筆年
2016年
収録・公開
→「ダンクと海」(No. 93:2016年8月2日)