私の絵画館80:ダスティ
今年も、無事個展が終わりました。
最後まで絵を完成させる体力が維持できるだろうか、とは毎年思うことですが。今回は諸々の事情によりなおさら、個展を開催できるか、私がいつものように東京に行き皆様とお会いできるのか、直前まで不安でした。それでも実現できたのは、ひとえに家族の協力のおかげです。★ 続きは題をクリック ↑
ギャラリーではいつものように、古くからのお友だちやお友だちとなったお客様方との再会があり、そしてまた新しい出会いもありました。
今年の特徴として、新しい傾向を三点感じました。まずその一点として、ネットで調べて来られた飛び込みのお客様が何組もあったことです。ドッグカフェで検索するわけですので、絵にはあまり関心がない方たちもいらっしゃいましたが、なかには私の滞在中横浜から2度も来て、絵を注文して下さった方もおられました。
二点目は、ポスティングによって来られた方が何人もあったということです。実は今年マネージャーをしてくれている娘が、ものすごい数のポスティングをしました。そのカードを手に訪ねて下さった方が、何人もおられたのです。なかでも一番嬉しかったのは、たまたま入っていた椿の絵のカードを見て、この絵のカードが買いたい!と、何駅も離れたところから来て下さったお客様がいたことです。最近はご注文の絵に追われ、ゆっくり花の絵を描くことができませんが、またいつか花とむきあう時間をとりたいなあと、久しぶりに思いました。
三点目は、保護された犬を引きとって飼っているという方と、何組かお会いしたことです。実は今週同じ「ルーマー」で個展をされる方が来ておられたのですが、2匹のうちの一匹が保護された子でした。それなりの事情があったのでしょうが、とても人懐っこい可愛い犬ちゃんでした。パソコンで動物の絵を描くというその女性は、保護活動も熱心にしておられるとのことでした。
また横浜から2回も訪ねて下さったご夫婦の飼い犬カレンちゃんも、元は保護された犬だそうで。譲渡会でダックスフンドにとってはけっこう高いはずの柵を、一匹だけ飛び越えてお二人のところへやってきた!というのですから、これはもう運命の出逢いとしかいえません。
おそらく地方よりは都会の方が、犬や猫の保護活動が盛んなのではないかと思われますが、少しずつ広がっていくといいなあと心底思います。
今年もかなり無理をしつつも、出かけたからこそたくさんの方たちと再会し、新しい方たちとも出会うことができました。
楽しい時間を、皆様ありがとうございました。
絵の馬の名前はダスティです。牧場のオーナーのトムさんご自慢の名馬です。
執筆年
2016年
収録・公開
→「ダスティ」(No. 97:2016年12月17日)