私の絵画館56:ダックスくんとイチョウと三日月
昨年、個展を東京世田谷にある「Cafe&Gallery Roomer」でしましたが。私が東京から帰った一週間後、オーナーさんから連絡が入りました。
実は今日こられた常連さんが、お店にもう一週間早く来ていれば作者に会えたのに、と残念がってやけ(?)ワインを飲み、絵を注文したいと言っておられますが・・・・とのことでした。
ギャラリースペース全部を使っての個展は、すでに終わっていたのですが、壁の一部を他の方と共有する形の展示はまだ続いており、飾られていた絵を見て、注文して下さったようでした。★ 続きは題をクリック ↑
それがこの「ダックスくんとイチョウと三日月」です。モデルのダックスくんの種類は、正真正銘のトイプードルです。ほんとうはダックスフンドを飼いたいと思っておられたそうなのですが、
その時いなかったために、トイプードルの子犬を選ばれ、せめて名前だけでもと「ダックス」と名付けられました。
何も知らないダックスくんは、愛くるしい丸い目を輝かせながら、飼い主さんに溺愛されて暮らしています。
写真は、アシスタントをしてくれている娘がお店でも撮りましたが、外で遊んでいる時の方が生き生きしているだろうということで、日を改め井の頭公園で撮影会となりました。
とてもたくさんの写真のなかから、ご希望の顔やポーズを選んでいただき、以前描いた「眠り」(三太とイチョウ)のイチョウと組みあわせる作業は、予想していた通りかなり大変でしたが、ほんとうに喜んでいただくことができましたので、苦労はもはや忘れてしまいました。
「眠り」(三太とイチョウ)
かわいいダックスくんの絵を多くの方に見ていただきたくて、今年の個展の期間中お借りして展示するのですが、その時お会いするのが楽しみです、とメールが届きました。添付されていた写真は、ハロウィングッズに囲まれ、本人も黄色い帽子(?)をかぶり、紫色の衣裳をつけたダックスくんでした!
執筆年
2014年
収録・公開
→「ダックスくんとイチョウと三日月」(No. 73:2014年10月26日)