私の絵画館66:旅する子猫1(モロッコ シャウエン)
季節の移りかわりはふしぎです。あれほど暑すぎる夏が続いていたのに、ある日ふと見あげると夏の空ではありませんでした。今年も秋は、ひっそりと空から始まりました。
秋。秋の高原に行ってみるか!と突然思い立ち、ちょうど宮崎に帰ってきていた娘にさっそく調べてもらいました。
飛行機はソラシドエアーの方が安いけど・・・・という提案に、
閉所恐怖症の私はいやいやほんの少しでも飛行機は大きい方がよい。★ 続きは題をクリック ↑
東京駅から那須高原へは新幹線?いやいや時間短縮はできても景色がどんどん後へ飛んでいってしまう新幹線はやめよう。では特急電車か高速バスはどちらが安心で楽しいだろうか。迷うところです。
せっかく高原に行くのだからおいしい食事はしたいものだ。そして、近くの素敵な場所にも寄ってみたいし・・・・。思いは次々とふくらみ、結局2泊3日は必要との結論になりましたが。
そもそも何故那須高原なのか。実はしばらく前、乗馬でお世話になっている牧場のオーナーからお電話がありました。その方が毎月指導のために通っている高原の牧場に、絵やカードを置いてみませんか。そのために一度こちらに来られませんか、ということでした。
当初、個展までにあと3枚の絵を仕上げなければならない状況から、娘がかわりに行くことになっていたのです。けれど、もしも絵が早く完成したら私も行けるのではないかと一瞬思い、妄想がひろがったのでした。
結局ややこしい四匹の猫の世話のこともあり、やはり娘に頼むことに落ちつきましたが、思いついてあれこれ考える。そんな旅行のワクワク感を久しぶりに味わったひとときでした。
この絵はモロッコのシャウエン。もはや遠い昔のように思い立ったらザック一つでどこへでも出かけていく時代ではなくなりましたので、私のかわりに子猫に旅してもらうことに致しました。
<青い街>、ほんとうに一度行ってみたいところです。
執筆年
2015年
収録・公開
→「旅する子猫1 (モロッコ シャウエン)」(No. 83:2015年8月24日)