2030年 1月 1日 - Posted by kei - 4 Comments
☆1 お知らせ
●ご挨拶・2021年カレンダー
新年おめでとうございます。
毎年思うことですが。ふつうに一年が終わり、ふつうに新しい一日が始まる。そのことを今年は特に、それは<奇跡>のような物───と感じます。
新しい年が、おだやかな日々となりますように。そして、皆様と再会がかないますように。
例年より、絵の完成が2ヶ月半も遅くなりましたが、2021年のカレンダーも出来ています。

● 2020年カレンダー12月 ↓

● 私の絵画館を更新しました→「<回転木馬>(カルーセル・エルドラド)」(2020年12月20日)

→「トムさんと馬(キャンディ)」(2020年11月20日)

→「ロバとポニー、走る!」(2020年10月20日)

→「イチョウと子猫」(2020年9月20日)

● 小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~更新
→「小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~③:8月のパリ」(2020年11月20日)

→「小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~②:ぼちぼち いこか」(2020年10月20日)

→「小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~①:土日の午後は」(2020年9月20日)

☆2 連載:私の絵画館
●→「私の絵画館:トムさんと馬(キャンディ)」

● 「モンド通信」→「私の絵画館一覧」(81編)
● 「続モンド通信」→「私の絵画館一覧」(2018/12/29~連載中)
☆3 連載:小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬
●→「小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~③:8月のパリ」

● →「小島けいのジンバブエ日記一覧」
☆4 カレンダー
● 2020年のカレンダーが出来ました。 ↓

● 2020年のカレンダー→(作業中)
● これまでのカレンダー→「今までのカレンダー」
☆5 本の装画・挿画
● 門土社(横浜)から出版された本の装画や挿画です。

アレックス・ラ・グーマ『まして束ねし縄なれば』(小島けい装画)
● 出版された本の一覧です→「本の装画・挿画一覧」(門土社)
☆6 作品紹介

<シェルターとモルディブの海>
→「2018年個展 作品一覧」の中で紹介しています。
● さらに絵をご覧になれます→「作品紹介」
☆7 個展
● 2008~2012年:大分県飯田高原→九州芸術の杜ギャラリー夢
● 2013年~:世田谷区祖師谷「ルーマー」→Cafe &Gallery Roomer
● 2017小島けい個展→「個展始まりました!」
● 詳しくは「個展詳細」
☆8 額入りです

ぎん君とモモちゃんと三色菫です。
元の絵は→「新作です:ぎん君とモモちゃんと三色菫(2013/3/6)」
● 詳しくは→「額入り詳細」
☆9 販売情報
● カード、カレンダーを置いてもらっています
乗馬クラブ →COWBOY UP RANCH(宮崎市清武町大字今泉甲6618)
→「はこ動物病院」(福岡県遠賀郡岡垣町吉木東)
☆10 更新ページに続きます →
2021年 1月 5日 - Posted by kei - 0 Comments
私の絵画館:<回転木馬>(カルーセル・エルドラド)(小島けい)

1977年の8月、2度目のパリで。帰国する兄を見送った後、私はパリ郊外に行ってみようと思いつきました。病気持ちの兄を心配ばかりしていた日々から、少し気分を変えたかったのかも知れません。
お城がある───と何かのパンフレットで見た、シャンティーイという街に向かいました。列車で小一時間ほどだったと思いますが。計画も立てずに出かけたため、目的のお城の前に立った時は夕暮れ前で、すでに城門はきっちりと閉められていました。
<がっしりとしたりっぱな門だなあ・・・・>と、妙に感心して見上げたのを覚えています。見学時間をとうに過ぎていたため、どうしようもありません。引き返そうと横を向いた瞬間、小さな回転木馬がいきなり目に入ってきました。
それは城門の前の草原に<祭りの後>のようにポツンと置かれていました。きっと夏のシーズンだけ、お城を見に来る人たち用に、運ばれて来て置いてあるのでしょう。
そこには、私の他に観光客は誰もいませんし、もちろん遊具の係の人もいませんでした。静けさのなか、現実離れした不思議な風景に見えました。
結局シャンティーイの街としては、威圧感のある城門と小さな回転木馬だけが、2枚の写真のように、鮮明に私の記憶に残りました。

遠い日のことをずっと忘れていましたが。何故か三年くらい前から回転木馬を描きたい!と思い始めました。
けれど<思い>はなかなか具体化しません。そんな私を、二年前の春東京に行った時、娘が<としま園>に連れていってくれました。そして回転木馬(カルーセル・エルドラド)を見て、それに乗ることができました。
<としま園>が昨年閉園することは、ずっと後になって知りました。
描くなら今年(2020年)で、2021年のカレンダーに載せようと、イメージがふくらみ始めました。
そうして、ふつう描く絵の4~5倍ほどの労力と時間をかけて、ようやくこの一枚が出来ました。
楽しそうに乗っている犬たち、<いいなあ・・・>と下からちょっとうらやましそうに見上げる子猫のジョバンニ。
その絵を、カレンダー製作会社のいつもお世話になるデザイナーさんが、さらに楽しく仕上げて下さって、2021年の表紙となりました。
また、この絵を含めた昨年の新作12枚は、新宿にある画材店<世界堂>で、毎年お世話になっている一番センスのよいスタッフの方が、12月15日という超多忙の時期にもかかわらず、2時間かけて、それぞれの絵に一番合うマットと額を選んで下さいました。
お世話になった皆様に、心より御礼申しあげます
2021年カレンダー表紙額(作業中)
エセイ③→「8月のパリ」(「続モンド通信 24」、2020年11月20日)
エセイ④→「再び、8月のパリで」(「続モンド通信 25」、2020年12月20日)
2020年 12月 25日 - Posted by kei - 0 Comments
1976年の8月を、私はパリですごしましたが。ひょんなことから、翌年の8月も、パリですごすことになりました。
もうすぐ夏休みという頃、三番目の兄が突然<パリに行く!>と言いだしました。大人ですので、ふつうなら何の反対もしませんが。当時兄は、いくつかの病気で薬を何種類も飲んでいました。そのような人が長旅に出れば、体調の悪化は目にみえていました。
けれど、言いだしたら後には引かない。走れば倒れるまで走り続ける性格は、その時も健在でした。昔、交換留学生としてノルウェーに滞在した帰り。パリに立ち寄ったけれど、お金がなくて全く楽しむことができず、みじめだった。少しはお金を自由に使えるようになった今行かなくては、悔しくて死んでも死にきれない。これが本人の言い分でした。
誰も止められず<それなら私が先にパリに行って、待っててあげるよ>となったのです。
私がパリに着いて数日後。案の上、体調の悪化した兄が、空港に到着しましたが。現地のガイドはその様子を一目見ると、即座に帰国の手続きを進めてしまいました。いわば<強制送還>です。兄は必死の思いで、空港のカウンターの方に事情を説明し、このままでは帰りたくない!と訴えました。
気の毒に思ったその方は、キャンセルされてしまった<ホテルニッコー>の代わりに、乗務員がよく利用する街のプチホテルを紹介してくれました。おかげで、兄は何とかパリに滞在することができました。
ただ、外国で病気をすることの大変さを、私はいろいろ実感しました。ある時も<シップと酢を買ってきてほしい>と頼まれた私は、薬局をさがして街のなかを歩き回りました。そんな時、ちょうど向こうから来た日本人留学生に<パリ在住の方ですか>と話しかけられ、結果、薬局の場所をおしえてもらうことができました。
歩いて行くには遠いとのことで、タクシーをつかまえようと、広い道路でこちらに向かって走ってくる車に手をあげていると、スーッと一台の車が止まりました。行き先を告げて、急いで後部座席に乗り込むと、背広の上着とカバンが置いてあり、運転手は慌ててそれらを前の座席に移動しました。片言で話をしているうちに目的地に着き、お金はいくら?とメーターをさがすと、見あたりません。その様子を見ていた運転手は笑って、初めて<この車はタクシーではないよ>と教えてくれました。そして、<お金はいらないから、気が向いたらこの住所に手紙を書いてネ>と、名刺をくれました。
薬局のことしか頭になかった私は、止まった車がタクシーではないことに、最後まで気付きませんでした。ゆっくり思い返せば、パリッ!とした白ワイシャツを着て、カバンもビジネス用の大きめの物でした。何より顔つきも精悍な感じで知的でした。パリの運転手の中にはそんな人もいるかもしれませんが、少なくとも私の乗ったタクシーの運転手さんたちとは、少し雰囲気が違ったような・・・?
とにもかくにも、その人が<いい人>でほんとうによかった・・・・と、ずうっと後になって思いました。
紹介された街のなかのホテルより、私が泊まっているホテルニッコーの方が新しくて快適というので、私が兄とホテルをとりかえてすごしたり・・・など、様々なことがありましたが。
一週間後、兄は一応満足した様子で、帰って行きました。

プティホテルの屋根裏部屋から(1992年11月ジンバブエの帰りに)
2020年 11月 25日 - Posted by kei - 0 Comments
絵本の棚を整理していると、フランス語の絵本が数冊でてきました。一番後ろのページに<’76.8.20>とありました。
はるか昔となった8月のパリが、ぼんやりと思い出されました。
その前の年の11月、母が亡くなりました。暑い夏を、母がいなくなった家ですごしたくはありませんでした。私はその年の8月を、パリですごしました。
ひと月あれば、たくさんの絵を見ることができるだろう、漠然とそう思っていましたが。実際には一日に一つの美術館を訪ねる、それがちょうどいいペースでした。
パリには美術館が多すぎて。一ヶ月の滞在でも、ほんの一部しか回れませんでした。けれど、一つだけ小さな<発見>もありました。
美術の教科書には名作といわれる絵の写真が多数載っています。そのなかには<モネの睡蓮>も、必ず入っていました。ただ、私はずっと、この絵のすばらしさがよくわかりませんでした。(今から思えば、当時の写真の色も、よくなかったのでしょうが。)

「睡蓮」
国立西洋美術館https://www.nmwa.go.jp/jp/collection/1959-0151.htmlより
どの美術館だったのか。さほど大きくはない美術館に<モネの部屋>がありました。記憶では、低い天井の細長い楕円形の部屋だったと思いますが。その長い壁の片側一面が、一枚の<モネの睡蓮>でした。横の長さは5~6mもあったでしょうか。
部屋のまん中には、背もたれのないソファが一つ。私はそこに座り、長い時間、その絵と向きあっていました。これが本当の<モネの睡蓮>なのか・・・・と。
きっと絵の大きさの力もあったと思うのですが、<モネの睡蓮>は写真とは全く違い、生き生きと息づいていました。限りなく静かな水面を描きながら、この上ない迫力をもって、迫ってきたのでした。
今回のパリの旅は、この一枚と出逢えただけで十分だった、と私は打ちのめされてぼんやりとしている頭の片すみで、思いました。

プティホテルの屋根裏部屋の窓から(1992年11月)
2020年 11月 25日 - Posted by kei - 0 Comments


トムさんとキャンディ
初めて牧場に行き、オーナーのトムさんに話を聞いたのが、2月19日(金)です。そしてその日から一番早い平日が、2月22日(月)。私の初乗馬の日です。(平日の方がお客さんが少ないと聞いたからです。)
月日は曜日まで妙にはっきり覚えているのに、それが何年だったのか。このところずっとあいまいでしたが、古い乗馬ノートがみつかり、2005年とわかりました。
<諸行無常>といいますが。それは牧場も同じこと。馬にも人にも、様々な変化がありました。
以前は、乗馬に来たおじ様たちの談笑の場であったゲストハウス(木造の小屋?)は、最近では若いスタッフの方たちの休憩所になっています。15年も過ぎたのですから、世代交替もあたり前ですね。
アメリカで修行をしたトムさんは、あまりにも調教が上手い!というので、あちこちから呼ばれ、日本各地を飛び回っておられて。最近では、牧場でお会いする機会も、めっきり減りました。
もともと人の少ない場所では、乗馬人口もさらに少なく、ここ宮崎で牧場を維持し続けることは、至難の技です。(実際に、いくつもの牧場がなくなりました。)
ところが女主人のメグさんは、新しい分野を切り開かれました。軽い障害のある子供たちへの<ホース・セラピー>です。
実施にこぎつけるまでには、様々な準備や手続きで何年もかかったそうですが。今ではすっかり定着し、子供たちの<にじいろホース>の活動が、主になっています。
私なども、放課後目を輝かせてやってくる子供たちの邪魔にならないよう、早めの時間帯に行くようにしています。
いわゆる登校拒否の子供たちも、学校へ行くことはできなくても、牧場には喜んでやってくる。ということで、近々教育委員会の方たちも見学に来るとか。
人はみんな違います。<学校>という場所になじめない子供たちに、このような優しい楽しい空間がある。小さなこの牧場で救われる子供たち・親たちは、これからもっと増えてゆくのだろうと思います。
キャンディは、トムさんがわざわざアメリカへ行き、連れて帰ってきた馬のなかの一頭です。今では左目がほとんど見えなくなりましたが、見えないなりに走ることもでき、元気にすごしています。

キャンディと子馬
この絵のダスティも、その時連れてきたなかの一頭です。
同じポーズのダスティを、背景の色、まわりの風景を変えて3枚描きましたが、トムさんはこの一枚を選ばれました。実家の玄関に飾られている、と以前お聞きしました。
ダスティ
そうそうダスティは今年、かわいい<ジャスミン>という子馬を産みました。

ジャスミン
牧場に行くと、お母さんのダスティにまだまだしっかり甘えながら、いたずらをしているジャスミンの姿が見られますよ。
2020年 11月 9日 - Posted by kei - 0 Comments

私はほぼ毎日、午後から夕方にかけて絵を描きます。そのため、その後から寝るまでの数時間が、めまぐるしい忙しさとなります。人間の夕食やおかず作りの他に、一度にたくさん食べられない猫たちに、2時間おきくらいに3回ほどごはんをあげます。
寝る頃にはさすがに疲れていますが、少しクールダウンをしないと、うまく眠れません。そこで毎日<ロデオボーイ>に乗ります。馬の動きを模したマッサージ機のようなものですが、それで15分ほど揺ら揺らすると、不思議に血圧も下がります。
乗っている間両手はヒマですので、しばらく前から、すぐ横の絵本の棚から本を取り出して見始めました。
長い間見返すこともなかった絵本たちですが、改めて見てみると、今ではお話よりも絵の方が気になり、新たな発見があったりします。
たくさんの絵本のかで、絵も内容もすっかり忘れているのに、題名だけははっきり覚えていた本があります。それが<ぼちぼち いこか>です。
訳者のいまえよしともさんの翻訳が、あまりにもぴったりの関西弁でしたので、なんとなく日本人が書いた本だと思い込んでいましたが。<マイク・セイラーさく><ロバート・グロスマンえ>ということでした。
12年間、毎年個展に間に合うよう7月末の〆切りにむけ、追われるように絵を描き続けてきました。今年、絵の完成が大幅に遅れてくると<こんなに遅くなっていいのかしらん?>とあせりの気持ちが出てきました。
その度に、わざと目につく場所に置いたこの本を横目に見ながら<そうそう、ぼちぼち いこか、ですよ>と自分に言いきかせました。
何とか今年の絵は描き終えましたが。ほこりをかぶった本棚から再生したこの一冊、この言葉は、きっとこれからも私の大切な拠りどころになるのだろう・・・・と思います。
2020年 11月 9日 - Posted by kei - 0 Comments
すっかり秋になりました。ススキの穂が風に揺れる頃になると、せいたか秋のキリン草の黄色が目立つようになります。
いつからかアレルギーの元?とか言われ、あまり評判はよくありませんが、私は今も好きです。
これまでも、時折絵に登場しています。
<秋立ちぬ>では馬(サンダンス)と。

<ノアと三太と合歓の花>では猫・犬と。

そしてこの絵では、ロバのパオンちゃんと、ポニーのファニーとぶりちゃんと一緒に描きました。
鳴き声が大きすぎるため、一頭だけ牧場から離れたトンネルの中で暮らしていたパオンちゃんでしたが、時々脱走しては、牧場にいる二頭と楽しそうに広馬場を走ることがありました。

あまり嬉しくて、そんな時ロバは顔を空に向けて走るのですよ。

ある秋の日の一コマです。
2020年 11月 8日 - Posted by kei - 0 Comments
私の絵画館:「続モンド通信23」(2020年10月20日)
寒くなって参りましたが、皆様・犬ちゃん、猫ちゃんたちもお元気でしょうか。
例年より、絵の完成が2ヶ月半も遅くなりましたが。10月14日13枚の絵が出来上がり、現在カレンダーの製作会社で進行中です。
2021年のカレンダーが届きましたら、皆様のお手元にお送りさせていただきますね。

2021年のカレンダー表紙
2020年 11月 8日 - Posted by kei - 0 Comments
続モンド通信22(2020/9/20)
以前、大分県の<九州芸術の杜>で個展をしていた時、猫好きのスタッフの方とお友だちになりました。彼女はかわいい美人さんで、性格もとても優しい方でした。

<九州芸術の杜><ギャラリー夢>
<九州芸術の杜>で2年目の個展の時。<ギャラリー夢>の入口正面に、2枚の猫の絵を飾りました。<蔦とさや>と<梅とぴのこ>です。
ある日、福岡から来られたお客様が、その2枚の絵の前で迷っておられました。そして、どちらを買うか決めかねて、一端そこを離れた時。
彼女は一番気に入っていて自分が買いたい!と思っている<梅とぴのこ>に売約済みの赤い丸のシールをサッと貼りました。

<蔦とさや>
もどってきたお客様は<そうか・・・、こちらが売約済みならもう一枚の絵にします>と<蔦とさや>の絵を購入されました。
後で彼女から<咄嗟にシールを貼ってしまいました>と聞き、みんなで大笑いしました。それほど気に入ってもらえるなんて!描いた者として、これほど嬉しいことはありませんでした。



<梅とぴのこ>
彼女とは、飼い猫の梅ちゃんで<梅ちゃんと桔梗>という絵を描かせていただいたり、その後も犬(三太の眠り)や花(白木蓮)の絵を購入していただいたりと、ずっと交流が続いています。


<梅ちゃんと桔梗>

(三太の眠り)

(白木蓮)
一昨年、以前の<イチョウと子猫>の絵はまだありますか?と問いあわせがありました。<あの絵は東京の個展でお世話になっている、オーナーさんのご自宅に行きましたよ>とお答えしましたが。
私もとても気に入っている構図でしたので、今一度描いてみようと思い、<イチョウと子猫>の2枚目ができました。
実は、この絵に登場する子猫二匹のうちの左側の子が<幼くして突然逝ってしまったちーちゃんにとても似ている>のだとか。絵をお送りすると。<ちーちゃんがまた帰ってきて、やさしく見守ってくれているような気がします>と、ご夫妻から熱いお手紙が届き、ほっとしました。

<イチョウと子猫>

2010年カレンダー表紙
2020年 9月 21日 - Posted by kei - 0 Comments
続モンド通信22(2020/9/20)
小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~①:「土日の午後は」
小島けい
私の絵画館:「続モンド通信22」(2020年9月20日)

元競走馬ツルマル・ツヨシ

小島けいカレンダー2015年8月
今週も土日の午後、私のテレビは競馬中継です。
いつからでしょうか。<馬の姿を見ていたら、もしかして馬の絵が上手になるのでは?!>というアホな思いから、競馬中継を見るようになりました。
その効果のほどはわかりませんが、今ではただ走る姿を見るだけで、心が洗われるような気がします。
たまにですが、騎手の方の落馬があります。あれほど馬のことを知りつくしているはずの人たちでさえ、一瞬で起こりうる。生き物である馬との折り合いの難しさを痛感します。

ツルマル・ツヨシ2016

小島けいカレンダー2017年11月
これまで見てきたなかで、一番感動したレースがあります。何時だったのかも、馬の名前も忘れてしまいましたが。とても大きなレースで、本命はこの馬!と誰もが予想していた馬がいました。
ところが結果は、全く違う馬が優勝しました。そしてこのレースが、その馬の最後のレースでした。<有終の美を飾る>という言葉通りの見事な勝ちっぷりで、多くの人々に感動とどよめきを残して、引きあげていきました。
引退後、この馬がどうしているのか私にはわかりませんが、どこかの牧場でのんびりすごしていてほしい・・・と願わずにはいられません。
無観客競馬となって何ヶ月もたちます。そんな大歓声のない中でも、馬たちは変わらず、今日もひたすら走り続けています。

シンディと梅


小島けいカレンダー2012年2月