小島けいの世界

☆1 お知らせ


● ご挨拶→「2020新年のご挨拶」続モンド通信14、2020年1月20日)


● 2020年のカレンダーが出来ました。↓


☆2 連載:私の絵画館・ジンバブエ日記


「三太とノアと子供たち」「続モンド通信14」、2020年1月20日)

「小島けいのジンバブエ日記7回目:8月25日 ボローデール行き」「続モンド通信14」、2020年1月20日)


☆3 カレンダー


● 2020年のカレンダーが出来ました ↓

● これまでのカレンダー→「今までのカレンダー」


☆4 本の装画・挿画


● 門土社(横浜)から出版された本の装画や挿画です。


<アレックス・ラ・グーマ『まして束ねし縄なれば』(門土社、1992)>

● 出版された本の一覧です→「本の装画・挿画一覧」(門土社・門土社総合出版・Mondo Books)


☆5 作品紹介



<シェルターとモルディブの海>

「2018年個展 作品一覧」の中で紹介しています。

● さらに絵をご覧になれます→「作品紹介」


☆6 個展


● 2008~2012年:大分県飯田高原→九州芸術の杜ギャラリー夢
● 2013年~:東京都世田谷区祖師谷「ルーマー」→Cafe &Gallery Roomer

● 2017小島けい個展→「個展始まりました!」
● 詳しくは「個展詳細」


☆7 額入りです


13_3_30ぎん君とももちゃんと三色菫
ぎん君とモモちゃんと三色菫です。

元の絵は→「新作です:ぎん君とモモちゃんと三色菫(2013/3/6)」

● 詳しくは→「額入り詳細」


☆8 販売情報


● カード、カレンダーを置いてもらっています
COWBOY UP RANCH(カウボーイ アップ ランチ ウエスタン乗馬クラブ in MIYAZAKI 宮崎市清武町大字今泉甲6618)
「はこ動物病院」(福岡県遠賀郡岡垣町吉木東)


更新ページに続きます ↓


☆9 更新ページ



小島けいのジンバブエ日記7回目

小島けいのジンバブエ日記7回目:「8月25日ボローデール行き」(小島けい)

借家の玄関口

アフリカでは毎日<ふつう>に食べることが、なかなか大変です。ホテルに滞在せず、車を運転しない私たちにはなおさらです。

公の交通手段はほぼ無いものと思って下さい、とはハラレに来る前から聞いていました。けれども度重なる手続きや買い物に、いろいろお世話になっているハラレ在住の吉國さんの奥さんに、頼ってばかりもいられません。そこで自転車を二台購入しましたが、戦前の日本にあったような(?)、ペダルを懸命にこいでも思うようには進まない自転車では、どうしようにもありません。

ある日、少し勇気を出して、なかなかつながらない電話で、何とかタクシーを呼んでみました。街なかまで約十五分、三百円程度。運転手はみんな、人のいいショナ人です。ドアが閉まりにくかったり(きっちり閉まらない場合も、そのまま走ります)、窓ガラスが割れてギザギザだったり。ちょっとスリルはありますが、少し慣れれば、私たちには結構便利な乗り物でした。

日常の食料品はほとんど、自転車で20分ほどのショッピングセンターでかろうじてすませますが。限られた材料でメニューがまんねりになると、食欲も体力も落ちてしまいます。そこで、ちょっと遠くの白人街にある高級ショッピングセンター「ボローデール」まで、出かけてみることにしました。

今日の運転手も気持ちのいいショナ人です。場所を言うと地図で確認して、さあ出発。お昼はおいしいイタリア料理だ!と話題も弾みます。

が、どうも途中から様子が変です。前に吉國さんの奥さんに連れて行ってもらった道とは、明らかに違います。目的地からどんどん離れていくようなのです。そして運転手の顔にも、不安の色が浮かんできました。

何度も頼みこんでようやく、彼は人を見つけて道を尋ねてくれました。やはりずいぶん方角が違っていたようです。

借家の前の道路

そこで車はUターンしましたが。ほっとしたのもつかの間、また予想に反する方向に向かい始めます。こうなっては私の勘をを頼りに、かなり強い口調で指示するしかありません。そうこうして、通常の何倍もの時間をかけて、やっとのことでボローデールに着いた時には、運転手はじめ全員がぐったり疲れていました。

帰りは、食事と買い物の時間を考え、三時間後にこの場所に来てくれるように頼みました。

ところが、ゆったり楽しんだ三時間後、約束の場所にタクシーがいません。また、まっ青です。1台の公衆電話もバスもない白人街では、帰る方法が全くありません。

あせる気持ちをおさえながら、必死で手分けして探しまわったあげく、少し離れた広場に一台のタクシーを見つけました。その無線を借りてタクシーを呼んでもらおうと中をのぞくと、例の運転手が深く眠りこんでいます。彼は街へもどらずに、ずっとここで待っていてくれたのでした。

”まいったなあ”とつい微笑んでしまうしかないような、アフリカの「ミスター運転手」でした。

近くのショッピングセンターに行く途中で

 



私の絵画館:「三太とノアと子供たち」

私の絵画館:「三太とノアと子供たち」(小島けい)

この絵をいつ描いたのかは、はっきりしません。
いつものポーズで横たわり、優しくみんなを見ている犬の三太は、13年前に亡くなりました。お気楽に毛づくろいをしている猫のノアは、3年前に見送りました。
ノアは渋谷の中央郵便局の前で泣き叫んでいるのを、娘に保護されました。生まれてまもない状態だったとか。そしてある春の日、宮崎に帰ってきた娘のコートの胸元から、何の前ぶれもなくちょこんと顔を出しました。それが、三太とノアの新しい生活の始まりでした。
絵の中のノアは、まだ幼くて細身ですので、きっとその衝撃の出合いからそれほど時間をおかずに、この絵はできたのだろうと思います。
<人のいい>三太は、やんちゃ盛りの子猫のノアに何をされても怒りませんでした。熟睡中に突然耳をガキッ!とかまれたりと大変なこともありましたが。それでも新しい家族を迎えて、三太も楽しかったのではないかしらんと、この絵を久しぶりに見て思いました。



2020新年のご挨拶

あけまして おめでとうございます。
本年もどうかよろしくお願い申し上げます。

遠い以前から繰り返されてきた昨日から今日に変わることが、どうしてそんなにおめでたいの?と肩ヒジ張っていた時代も、確かにありましたが。
今や「ふつう」に昨日が終わり「ふつう」に今日が始まる。ましてそれが、人も猫たちも何とか元気でむかえられるなら、それほど有り難いものはない、と思います。

亡くなった母は、元日の朝起きていくと、いつもより少し上等の着物にまっ白な割烹着を着て、改まって<あけましておめでとうございます>と、子供の私にも丁寧に挨拶をしました。
その母の思いが、この頃ようやくわかるようになりました。

わかることは、いつもそんなに遅すぎるのですが。



2019年の終わりに

現在、ご注文の絵を描くのと並行して、お世話になったり個展に来て下さった皆様に、お礼のお手紙を書いているまっ最中です。いつものようにアトリエも混乱を極めたまま、今年が終わりそうです。<一度落ち着いて振り返り・・・・>などできないままですが、カレンダー『私の散歩道2020』~犬・猫・ときどき馬~を作ることができ、カフェ&ギャラリー「Roomer」で個展もできましたので、<まあ、いいか・・・>という感じでしょうか。

2020年カレンダー

 今年の個展で、新しいご注文をたいただいたのはもちろん嬉しいことですが。同じ方たちから2枚目や3枚目のご注文をいただけたのは、何よりの喜びでした。ありがたいなあ・・・と思いふと思い返してみると、犬・猫・馬など数えきれないほどの絵を描かせていただいている(乗馬で通っている)牧場のオーナーは別格としても。今年はこの犬、次はもう一匹の犬、翌年は猫たちで・・・・と続き、さらにはお友だちへの贈り物としてその方の馬と犬を、と今まで6枚のご注文を下さっている方もおられます。
そこまでの枚数ではなくても、ご注文や絵の購入を2枚3枚となにげなく続けて下さる方はたくさんおられ、今の私があるのは、そのような皆様のおかげなのだと、改めて実感致しました。皆々様に、心より御礼申しあげます。す。

皆様、今年もほんとうにありがとうございました。

カレンちゃんとイルミネーション

 



小島けいのジンバブエ日記:6回目8月15日

6回目 8月15日(晴れ)トラック来宅

(5回目の原稿が見当たりませんので飛ばしています。)

 

500坪ほどの借家

 この家に住み始めてひと月近くになりますが、時折、予期せぬ訪問者がやって来ます。 3日目の朝早く、一人の白人女性に、車の調子が悪いので電話を貸してほしい、と起こされました。車はすでに門の中です。庭番のゲイリーに門を開けさせたわけですから、家主の親戚かもしれません。電話をすませると礼も言わずに、故障のはずの車でさっさと帰って行きました。あの人は何だったのだ?と今だにわかりません。(けれど、後で考えると、家主から頼まれて偵察にきたのだろうと思われます。)

家の玄関口

 8日目にはYAMAHAの赤いバイクに乗ったおじさんが突然やって来て、「今日中にたまっている電気代を払わないと明日から薪の生活になるぞ」と脅して帰っていきました。私たちは慌ててタクシーを呼び、街中の電気会社に行きました。そして、長い行列に並んでようやくわかったことは、家主の老婆がたまっていた電気代を払っていなかったこと。そのため、代金を支払わなければ、電気がほんとうに止められてしまうということ。さらにわかったことは、全額ではなくても一部を支払えば当座電気は止められずにすむというものでした。
日本と全く違う電気料金のシステムに、使ってもいない多額の電気代を全額私たちが払うのか?と、一度はまっ青になった出来事でした。
そして今朝は、門からまっすぐ一番奥の台所まで大型トラックがずんずん入って来ました。その運転手は、契約が切れたから食卓セットを持って帰る、と強気です。ちょうど食卓についていた私たちは”では、どこで食べればいいの?”と食べかけの朝食を見ながら、うろたえました。
どうやら食堂の家具はすべて、家主がみえをはって借りたもののようです。とにかく今は困るので、私たちの帰国後取りに来てもらうように何とか頼み、帰ってもらいました。やれやれ、です。

家の前の通り



マロンくんと傘:私の絵画館(2019/12/20)

私の絵画館:「マロンくんと傘」(小島けい)

マロンくん(2020年カレンダー表紙原画)

 たくさんの色とりどりの傘にかこまれて、つぶらな瞳を開いてこちらを見つめているのは、神戸在住の<マロンくん>です。

この子は2019年のカレンダー<2月>でモデルとなった<タルトくん>の2代目です。

タルトくん

タルトくんはもともと心臓の病気をもっていたのですが、ちょうど絵が完成するのと前後して、亡くなりました。

タルトくんがいなくなった寂しさを、同じ犬種(チワワ)で同じように愛くるしいマロンくんが、きっと支えてくれているのだと思います。

何年か前に、同じような傘の中で<ニモ>というかわいい子猫を描きましたが。その年の個展で、一人暮らしの上品なご婦人がご購入下さいました。そのため、もう一度今度は犬で描きたいなあと思っていたところ、子猫のかわいさにも負けないマロンくんと出会い、この絵が出来ました。

ニモ↑ ニモ2016年6月カレンダー原画↓

記事は→「続モンド通信13」(2019年12月20日)に収載。



明日2019年個展が始まります。

明日9月17日(水)から2019年の個展が始まります。小島けいは19日(木)午後から15日(日)曜日=最終日まで会場のルーマーにおりますので、お越し下さい。↓



「レオンくんと古城」

レオンくんと古城

最近私の携帯には、毎晩いえ時には日に何度も決まった相手から電話がかかります。その相手とは、猫の“のらちゃん”です。

 名前の通り元のら猫のその子は、4年前の5月頃突然娘のところにやってきました。そして家の外からどのように察知するのか、行く部屋行く場所の一番近い窓から、大きな声で必死になき続けました。しかもそのなき声は、今まで聞いたことのないような低くて太いダミ声でした。

 東京で猫は飼えないから、と聞こえないフリ?をし続けていた娘でしたが。このままでは隣り近所から通報され殺されてしまうにちがいないと心配になり、目立たないところにエサを置くことにしました。“

 すると少しずつですがなく回数が減り、いつのまにか玄関のドアの前で寝ているようになりました。ひどい雨の日、ずぶ濡れになっているのを見かねて箱を置くと、その中にもぐり込み安心して眠りました。

 ある時試しにドアを開けてみると、最初は恐る恐る少しずつ入ってきましたが、そのうち家にあがりこみ長い時間くつろぐようになりました。

 そうして<完全家猫>の座を獲得し“のらちゃん”となりました。

 不思議なことに、あれほど低くて太い大きなダミ声だったのが、大切に可愛がられているうちに、ふと気付けば少し高めのかわいいか細いなき声にかわっていました。

 保護された時が推定1歳でしたので、これまでの<のら生活>ではいろいろ大変なことも多かったと思うのですが、今やおしゃべり大好きな猫となり、<電話かけて!>とせがむようになりました。その電話を受けて私が話しかけると、じっと聞いていてそれなりにいろいろ返事をしてくれます。

 今でも時折、自分で携帯にタッチして一人でニュースを聞いていたり。のぞき込んでタッチして自撮りの写真をとったりするそうですので、そのうち電話も一人でかけたい時にかけてくるようになるのではないか?!と、ひそかにその日がくるのを待っているこの頃です。

 モデルは、チャイニーズ・クレステッドのレオンくんです。とても珍しい犬種だそうで、私自身も実際にはまだ会ったことがありません。  長い毛のもち主ですので、カットのしかたでずいぶん印象もちがってくるようです。いずれにしても<高貴な雰囲気>は動かしがたく、気品ある美しさには、やはりドイツの古いお城があうのではないか。そんなふうに思い、小さく描き入れてみました。



2019年<ご挨拶>

ご挨拶がいつのまにか遅くなってしまいました。
本年も、どうかよろしくお願い申し上げます。

すでに9月の個展の日程(9月11日(水)~15日(日)、18日(水)~22日(日)は決まっていますので、早く1枚目の絵を仕上げて次へ・・・・との思いが、日々強くなっているこの頃です。

何よりありがたいのは、3匹の猫たちが順当なわがままさで、のんびりすごしてくれていることです。

3匹とも1度にたくさんの量を食べることができないため、ごはんは1日5回。ともすれば、一日が猫のごはんだけで過ぎてしまう感もありますが、<喜んで食べてくれる>このあたり前の毎日に感謝しつつ、今年も1枚でも多くの絵が描けたら、と思います。