つれづれに:山茶花(2024年12月2日)
つれづれに:山茶花(さざんか)
12月:<犬(武蔵くん)とポインセチア>(SM号)
宣教師に時間がかかっている。早く仕上がってくれるといいが。昨日から12月である。今年は暑中の暑さも半端ではなかったし、長かった。おまけに雨の日が続いた。300個近く柿がなったのに、干しても乾かず、黴(かび)だらけになってしまった。やっと晴れの日が続くようになったが、ちょっとトラウマのようになって、すでに千切っていた分は熟してしまい、まだ樹に生っている柿もそのままである。百舌鳥(もず)とか口にくわえて移動するときに、舗道の上に落としていく。散る葉も熟した柿の後処理も、結構大変だ。辛うじて干せた80個ほども、うまく処理できずに乾きすぎ、とてもお裾(すそ)分けする状態ではない。陽の力と自分の無力と思い込みの傲慢(ごうまん)さを思い知る秋の暮れだった。すっかり、冬である。
メリーちゃんとクリスくん6号:2025年カレンダー表紙、12月
旧暦では冬の始まりの立冬(りっとう、11月7日-22日)が過ぎ、小雪(しょうせつ、11月22日-12月6日木々の葉が落ち、遠くの山々には初雪が降り始める頃)の只中、12月7日には大雪(たいせつ、寒さもだんだん厳しくなり、雪が多くなる頃、-20日)が始まる。そして冬至(とうじ、12月21日-1月5日、一年で夜の長さがもっとも長くなる頃)。日が暮れるのがやたら早いわけである。本格的に寒くなる 。小寒(しょうかん、1月6日-19日、本格的な寒さを迎える頃)、大寒(だいかん、1月20日2月3日、一年でもっとも寒さの厳しい頃)と続く。そして、また春である。
山茶花(小島けい画)
妻は11月の個展でメリーちゃんとクリスくんに会っている。注文して下さったご夫妻が連れて来て下さってご対面となった。描いた時の感じより、ずっと小さかったそうである。クリスマスの頃に生まれたそうで、是非クリスマス仕様に、12月でということだった。絵を何枚か注文してくれた友人夫妻と、個展会場に来て下さったらしい。コロナで本人が行けない間も個展には行って下さって、何年か後、去年メールで注文があった。友人夫妻に個展を知らせたのは高校の後輩で、私が非常勤で行った先の獣医学科の学生だった人である。卒業後もやり取りをして何枚か犬の絵を注文してくれた。北九州で開業している。医院にカレンダーやカードを置いてくれて、売り上げは動物愛護のボランティアの組織に送っている。宮崎に来たときは、家にも立ち寄ってくれる。1年生の教養枠の英語の授業で会ったのが1990年前後だから、もうずいぶんになる。
送られてきた写真
今週の白浜行きは月曜日に変更になり、また自転車で行く予定である。月曜日やったよなあと思い、昨日電話で確認したら、今大阪で、飛行機が遅れるかも知れないので、そのときはまた連絡しますということだった。長いことコロナ騒動で移動も難しかったので、まだその感覚を引きずったままである。科学研究費で旅費にだいぶ予算を割いていたが、最後の2年の2020年、21年度はまったく使えなかった。それまでは年に何回かは吉祥寺か神戸に2泊か3泊していたののだが、遠い昔のような感じがする。
広告の会社からカレンダーの誘いを受け、1年だけカレンダーが全国ネットで販売された。そのあと何年か、花カレンダーを地元の長崎の企業に売り込んでくれた。そのとき、11月と12月の花が意外と少ないのに気がついた。その意味では、11月の山茶花は貴重だった。
長崎の企業が採用してくれたカレンダーの11月
妻が好きなのは、白の一重である。八重の花は暑苦しいらしい。非常勤で宮崎駅から自転車を使っている途中の銀行の駐車場の脇に、その一重の花を見つけた。何年かその花のお世話になった。高台に越してきてからは、散歩の途中に大きな樹を見つけた。毎年この時期になると、白い一重の花が咲きこぼれる。目立つ花ではないが、清楚で可憐、である。
(小島けい画)