アフロアメリカの歴史と音楽

10月31日5回目の授業でした。もう三分の一が終わり、あと10回です。

Golden Gate QuartetのJoshua Fit the Battle of Jericoを聞き、

「ルーツ」の船底での船長と奴隷商の交渉の場面、クンタ・キンテの売られた奴隷市、「マンディンゴ」の奴隷市、農園での奴隷売買の場面。

それからthe Battle Hymn of the Republic、High Noon(真昼の決闘)の教会の聖歌隊、Gospel Award CeremonyのDionne Warwick、それに「五つの銅貨」(five pennies)のトランペットとコルネットの共演

「五つの銅貨」(five pennies)はいつでもコピーするんでどうぞ。映画の解説です↓

「五つの銅貨」日本語字幕、117分

http://homepage1.nifty.com/Kinemount-P/five-pennies.htm

five pennies「五つの銅貨」(1959年)(解説) “五つの銅貨”、“ラグタイムの子守唄”、“リパブリック賛歌”、“聖者の行進”・・・変幻自在なメロディーとリズムを思い出すたび、口ずさむたびに胸の熱くなる映画です。デキシーランド・ジャズのコルネット奏者、レッド・ニコルズ(1905-65年)の伝記をもとにした音楽映画の傑作。

ニコルズは、妻をボーカルに据え、ファイヴ・ペニーズを結成して成功をおさめますが、娘が小児麻痺で倒れると、コルネットを捨て、音楽を捨てます。彼はカムバックできるのでしょうか?

ダニー・ケイがニコルズを演じ、コルネット演奏(録音)は、ニコルズ本人によるもの。ニコルズはこの映画の6年後に世を去りました。『ベニー・グッドマン物語』と同じく、本人の生前に作られた伝記映画でもあります。

“五つの銅貨”と“ラグタイムの子守唄”は、ダニー・ケイ夫人のシルヴィア・ファイン作曲だそうです。ニコルズとその愛娘とサッチモが酒場で同時に別の歌を唄うところはすごかったですね。コード進行が同じなので、違和感なく唄えるのだそうです。

ラジオ録音の失態シーンなど、ダニー・ケイはそのコメディアンぶりをいかんなく発揮しました。サッチモとの掛け合いは実に見事で、聴いていて壮快でしたね。サッチモの前でサッチモの真似をする可笑しさ!

ケイ自身の芸風ゆえでしょうか、自己破滅型、暴走型の性格描写は、ニコルズ本人の性格なのかどうか、僕は知りません。しかし、他の追随を許さず、自己流を貫き通す描写があるだけに、彼がコルネットを捨てる場面は見ていて辛いものがありました。

それ以上に、造船所で働く場面、娘の誕生パーティーの場面は、夢を捨てた男の悲しさが伝わってきて、身につまされます。そんな風に人物描写と音楽を丁寧に積み重ねて、そうして最後のシーンに行きつくワケですから、ラストシーンは涙なくして見られないんですねえ。

ニコルズの妻を演じたバーバラ・ベル・ゲデスは、名前の音感とは違って(笑)、はつらつとした健康的な親しみやすさが魅力でした。『めまい』でステュアートを見守る元婚約者を演じた女優さんでもあります。歌はアイリーン・ウィルソンによる吹き替えなのだそうですが、バーバラ自身の歌声と聞き違うほどピッタリの歌声でした。

この映画の魅力のひとつに色彩、照明があります。ちょっとやり過ぎの感はなきにしもあらず、ですが、最初のタイトルバックから目を楽しませてくれる撮影でした。ジャズのムード、バーバラのブロンドの美しさ、それら全てが手に取るように伝わるカラーのうれしさ、たのしさを溢れさせた色使い、光のあて方だったと思います。

<次回は>

* 何人かのコメント
* 英文(SLAVERY SLAVE TRADEとAfrican American songs)
* 「ルーツ」とゴスペルを少々。

来週、またね。

 

英語 Rb2(3)

10月31日5回目の授業でした。もう三分の一が終わり、あと10回です。

岩井くんがSLAVE TRADEのところをやってくれました。画像入りのプリントも用意、しっかり読めてて、感心しました。基礎が出来てるから、過去問さえやればスコア800まで行くけどなあ、ほんま。

「ルーツ」の映像、クンタ・キンテが奴隷狩りい捕まった場面、海岸で船長と奴隷狩りが交渉する場面、奴隷船の船倉の場面を三つ。

結構衝撃的な映像やったと思うけど、どうやったやろか。

最後に時間切れになったけど、Part 3(リスニング)の59-64(2問、岩井くん)は途中で時間切れ。Part 3(リスニング)は10問、あと2問で終わり。参考ファイルに音声ファイルは置いてあるんで、ダウンロードしてやりや。

<次回は>

* 今日やれんかったコメント(何人か)

* 「ルーツ」の続き(奴隷船の最後の場面、船長と奴隷商の交渉の場面、クンタ・キンテが売られる奴隷市あたり)

ROOTS – Airdate January 23, 1977. (Photo by ABC Photo Archives/ABC via Getty Images) EDWARD ASHER;LEVAR BURTON

その次に、African American songs(プリントの3枚目、STEAL AWAYの歌詞の前まで)、誰かやらへんか。

読んでから、歌を何曲か映像と音声で。

<配ったプリント>

* Test 1 Part 3(リスニング)59-70の問題(A4表1)

* 岩井くんから「奴隷貿易」(A4表1)

来週に、また。

南アフリカ概論

10月31日5回目の授業でした。もう三分の一が終わり、あと10回です。

金とダイヤモンドの梶山さんの発表への質問、「遠い夜明け」の感想は出そうになかったんで、少し映画の補足説明、特に冒頭の場面の解説をしました。

コシシケレリアフリカ、「グレイスランド」の最後の合唱とSoweto Gospel Choirの合唱。

そのあと南アフリカの用語の解説をしたあと、1652年のオランダ人の到来から1910年の南アフリカ連邦の成立まで英語で解説しました。これで何回か通して話をしたんで、この辺りの歴史の流れは少し掴んでもらえたような気がするけど。

次回映像を見てもらえれば、一つ目の山、南アフリカに来たヨーロッパの入植者が、アフリカ人から土地を奪い、課税して、安価な労働力による巨大な搾取機構を作り上げたことがよりわかってもらえると思います。

<次回は>

* 1652年から1910年辺りまでの主立った映像の紹介

* ガンジーの発表、教育1年の牛谷くん(授業のあと言いに来てくれました)

* ガンジーの映画の冒頭

* (時間があれば)1992年に行ったジンバブエの話

来週、また。

<配ったプリント>

* A chronology of South Africa(B4表1)

* ラ・グーマ・/南アフリカの用語解説(B4表裏1)

「ラ・グーマ」のプリントの地図と画像を見てもらいながら、「遠い夜明け」の冒頭の場面を解説、ケープタウンの郊外の砂地に住む人たちの話をしました。それは課題図書に入れてあるラ・グーマの『まして束ねし縄なれば』(And a Threefold Cord)の世界です。英文の註釈書も作り、作品論も書きました。リンクしておきます。

英文注釈書(Mondo Books, 1991, 表紙絵は小島けい画)

「アレックス・ラ・グーマ 人と作品6 『三根の縄』 南アフリカの人々 ①」(『三根の縄』はのちに『まして束ねし縄なれば』と改題)、「ゴンドワナ」16号14-20頁。

「アレックス・ラ・グーマ 人と作品7 『三根の縄』 南アフリカの人々 ②」(『三根の縄』はのちに『まして束ねし縄なれば』と改題)、「ゴンドワナ」17号6-19頁。

『まして束ねし縄なれば』(門土社、1992年、表紙絵は小島けい画)

英文で味わう映像・歴史・文学

1回目2019年度 獣医学科2年生向け「獣医学英語」4回シリーズ

10月28日(月)14:50-16:20 (教育文化棟 L111)

やった内容と補足などを書いておきます。次回の授業のための忘備録、やね。書いたあと、みんなと南部さん、兼子さんにもメールで送ります。予め送ってもらった名簿にメールアドレスもついてましたのでそれ宛てに送ります。

南部さんと兼子さんから補足が送られて来たら、ここに載せておきますね。

予め3人で決めた予定です。↓

〇 1回目:10/28 (月) 14:50-16:20 (教育文化棟 L111)

-前半45分-

兼子(「自己紹介」)

南部(「自己紹介:英語とわたし、そして動物のこと」)

玉田(「英語を話すようになったわけ」)の紹介(英語)

-後半45分-

玉田 獣医用語の構造などの解説

獣医関連と専門分野の用語紹介・発音練習

「アウトブレイク」冒頭、感染症センター、宿主侵入経緯などの映像

HIVとエボラ関連の記事の紹介・解説

実際にやったことは

① 兼子さんの(英語での)「自己紹介」:経歴と海外青年協力隊でザンビアに行った時の話をパワーポイントで。

② 南部さんの(日本語での)「自己紹介:英語とわたし、そして動物のこと」経歴と英語との関わりについての話、サイトなどのプリント(英語を使いながら「獣医学」を学ぶために有効なコンテンツ)に沿って解の紹介など。

③ 僕の話、いろいろ。

<配ったプリント>

* 用語1章(A4表裏16)と2章(A4表裏15、あとがき有り)

* エボラ関連2種(B4表1、B4表裏2)

* エイズ関連(B4表裏4)

* BSE関連(A4表裏2表1)。

僕は

① ギリシャ語ラテン語中心の獣医学用語と(ゲルマン系統の今の)英語について少々

② エイズ関連の3枚目で3種類のpathogen(bacteria, viruses, prions)の話。

③ その中のEbora virusについて、コンゴの2回目の発生時のCNNニュース(1995年)

④ その時の新聞記事2種類

⑤ 恐怖を煽ったアメリカ映画「アウトブレイク」の冒頭の映像。

など話をしました。

玉田(「英語を話すようになったわけ」)の紹介(英語)は時間がなさそうでやれなかったので、書いたものをリンクしときます。(たぶん無理やと思うけど、時間があれば英語で少しでも)→「なぜ英語が出来なかったか」すずかけ祭第20回宮崎医科大学パンフレット?頁。

<次回は>

* 3人の発表(自己紹介と、エイズ関連でHIVの増幅のメカニズムの演習:エイズ関連のプリントの3枚目のHIV targets helper T cells of the immune system, (次のページのFigure 9.21はそのまとめ)=医学専門家が書いたもの、と2枚目の中の図:Disrupting the Assembly Line=7scientific writerが一般向けに書いた記事。

* 1章の用語の解説と発音練習、2章末尾の動物関連用語の解説と発音練習

* HIVの増幅のメカニズムの映像

* 感染症研究所(Biohazard Level)と宿主チンパンジーによるエボラ菌拡散の「アウトブレイク」の映像。

そんなようさん出来るやろか。時間が来たところで終わり、やろな。

2回目は新しいブログのページに書くつもりです。

2回目以降の予定↓

〇 2回目:11/11 (月) 14:50-16:20(教育文化棟 L111)

-前半45分-

学生紹介(数人、英語)

-後半45分-

玉田 HIVとエボラ関連の記事の演習と関連映像

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〇 3回目:11/25 (月) 14:50-16:20(獣医視聴覚室)

南部 :英語の「映像メディア」を使って学ぶ獣医に関する英語

学生の小グループによるアクティビティを検討中です

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〇 4回目:12/9 (月) 14:50-16:20(獣医視聴覚室)

兼子「ザンビアでの活動紹介(青年海外協力隊での活動・研究紹介)」

「授業のページ」の下にある「参考ファイル」の2018年後期「英文で味わう映像・歴史・文学」を選択してもらえれば、そこに観てもらったCNNの映像の動画とtranscriptionと日本語訳、それと2019年後期の僕の「自己紹介」のファイルを置いておきます。ダウンロードして使えます。

次回ブログを見て実際にダウンロードしてみますが、わかる人に聞いて下さい。そうか僕にメールを。