つれづれに

つれづれに:さくら満開

「桜」(小島けい絵のブログ Forget Me Not)

 桜の季節になった。

きのう散歩の途中に高台の公園を通ったら、平日だったが何組かが満開の桜の下にシートを敷いて食事を楽しんでいた。今日も何組か見かけた。週末には、たくさんの家族ずれで公園も賑わうだろう。

いつも青島を確かめる場所にも桜が咲いている。この前写真を撮った時は蕾が固かったが‥‥。

たんぼでは田植えの作業が継続中である。超早場米に備えて、ほぼ田植えを終わっている。残っている分も、この週末には作業が終わるだろう。果樹園でおじいさんが丹精をこめて作った不揃いの果物を置いている百円コーナーからの帰り道に田植え作業の場面に出くわし、写真を撮った。

「米つくってみませんか?たんぼもトラクターもぜーんぶ貸しますよ。今はトラクターに乗ってるだけで、下にも下りずに作業が終わりますよ。最近、年寄りが多くなって、米をつくる人が減り、たんぼも機械も余ってますから‥‥」

物産展をしていたわたなべさんと仲良くなっていろいろしゃべるようになった。「友人に鶏糞を一杯もらったので、持って帰って下さいよ」と言われて、近くの畑に鶏糞をもらいに行ったとき、たまたま作業をしていた人とわたなべさんが仲良くしゃべっている横に座った。そのとき、話しかけられた。若かったら、たぶん「おもしろそうですねえ、ぜひ」と飛びついた気もするが「そうですねえ」と言ってやんわりと断った。しばらくわたなべさんの小学校の話を聞きながら、加江田の山に向かって3人で並んで座っていた。体調を崩して店をやめたが、わたなべさどうしてはるやろ?

最初に宮崎に来た1980年代の終わりに初めてこの時期の田植えを見て驚いたが、ずいぶんと見慣れた。去年の秋に会って食事した人は鹿児島から来ていたが、鹿児島では超早場米用の田植えはないと言っていた。「つれづれに」→2017/03/13「 田植えが始まりました。」

春は花が多彩である。桜のむこうに木蓮が咲いていた。白木蓮は終わって、紫木蓮が盛りだ。あちこちに咲いている。→「木蓮」(Forget Me Not)

躑躅(つつじ)も真っ盛りである。眩しいくらいだ。妻が表紙を描いているときに、演劇の本の表紙絵に躑躅を頼まれた。冬場で季節外れだったが、探し回ったら、ぽつぽつ花が咲いているのに気がついた。表紙絵には役に立たなかったが‥‥→正木邦彦『グッバイ、ネバーランド』(Forget Me Not)

ほぼ普段通りの生活が出来るようになった。ありがたいことである。畑の勢いが夏野菜向けである。食べて、寝て、歩いて、その空いた時間に畑に出て、4作目の小説を書いている。そんな感じで毎日が過ぎていく。充分に有難い。

つれづれに

つれづれに:畑を再開しました

「私の散歩道2023~犬・猫・ときどき馬~」3月

 組織検査のあと入院に近い状態が続いている間に、すっかり春になったようである。カレンダーも3月である。

3日前に畑を再開して、大根とブロッコリーを植え替えた。普段この時期に植え替えはしないので、うまく行かないかも知れない。植え替えていないブロッコリーも大きくなっている。まだ20本以上もある。

 虫にやられるし、植え替えても去年は黄色くなって結局食べられなかったが‥‥。ただ、今年は畑が出来なかった時間が長かったので、夏野菜のオクラと胡瓜の種を蒔き、瓢箪南瓜の柵の準備も併行してやっている。近いうちに茄子ととまとの種を買って来て、蒔こうと思う。それと、今年初めてだが、去年食べた西瓜の種を取っているので、それも蒔いてみようと思っている。甘くない西瓜は食べる気がしないので、肥料も準備しておいしいのが穫れるといいが。瓢箪南瓜を登らせる柵の下の地面に西瓜を這わせるつもりだが、そんなにうまくいくかどうか。ま、一度やってみるつもりだ。

畑をすると、旧暦が身近になる。旧暦を意識するのは久しぶりである。なんでもない日常がありがたい。普段通りに日常を送れない間に、小雪(11月22日)、 大雪(12月7日)、冬至(12月22日)、 小寒(1月5日)、 大寒(1月20日)、立春(2月4日)、雨水(2月19日)が終わり、啓蟄(3月5日)も過ぎてしまった。次は 春分(3月21日)である。

啓蟄(けいちつ)は「土中で冬ごもりをしていた生き物たちが目覚める頃のこと」だそうで、そろそろ冬野菜が虫にやられ始めている。大根にもしろい花が咲き始めた。

 北側に植えているので、沈丁花はなかなか大きくならないが、満開でいい香りの盛りも過ぎてしまったようである。南側に植えたかったが、畑と紫陽花や日向夏や他の花で空間に余裕がなく北側になってしまった。

 今年初めて散歩の途中で気づいたのだが、黄色い花に勢いがあった。春先、黄色い花で検索をかけて調べようとしていたら、ウェブのページに写真入りで「ミモザ ふんわりとした黄色の花を咲かせ見頃を迎えたミモザ=7日午前10時50分、佐野市黒袴町(下野新聞SOON)」と解説があった。ミモザは名前は聞いたことがあったが「この花の名前やったんや」と納得した。写真は撮り方が悪かったのか、あまり鮮明ではないが、実際は鮮やかで勢いがあった。樹はよく通る道筋にあったのに、今年初めて気づくとは。「だいぶ大きな樹なのに‥‥」、そんなことを思いながら、見上げてシャッターを切った。

 白木蓮もあちこちで咲いている。去年の鮮やかな花を思い出してカメラを持って行ったのだが、すでに盛りを過ぎていた。それで、去年と同じ写真(↓)である。来年は盛りに間に合うように、カメラを持っていければいいのだが。→「木蓮」

 落ちた蜜柑を拾って来て、二つ切りにして南側の金木犀の垣根の枝にさしておくと、鳥さんたちが来てくれる。畑に降りるときもある。猫が窓辺で興奮気味にじっと見つめる。大きなブロッコリーの葉っぱも好きなようだ。「虫に葉がやられた」ではなく「鳥にやられた」である。それでも、影響なく収穫してすでに食べてしまっている。鳥の写真は撮るのが難しい。気配を消して待つ必要があるからだ。今年はとてもそんな余裕はなかった。窓から「また来てくれてるなあ」と猫といっしょに眺めていた。気配を消してじっと待ち、何年か前に撮れた写真(↓)である。近くにいても逃げないで、撮らせてくれた。版権についての文句は出なかったように思う。

 豌豆の白い花が緑に映える。もうすぐ絹さやが収穫出来そうである。

 去年採ったオクラの種と、買って来て蒔けずに置いたままだった胡瓜の種を蒔いた。うまく芽を出してくれればいいが。どちらも芽が少し大きくなった頃に植え替えるつもりである。直播で充分だが、今年は肥料を入れる余裕がなかったので、少しの間の時間稼ぎである。

日常を普段通り過ごせるのは何よりである。七部くらいは、元に戻ったようである。