つれづれに

つれづれに:比較編年史1950⑤南アフリカ

まだ日本に駐留していたGHQ

 比較編年史1950年の5回目である。1回目→「1950①私」では、その頃の生まれた地域と家の周りについて書いた。2回目→「1950②日本」では、朝鮮戦争が勃発し、戦争の影響で公職追放されていた旧体制側の連中が復権していくことになったことと、家の中の暮らしも大きく変わり始めていたことに触れた。3回目→「1950③アメリカ」では、国外では東西冷戦、国内では公民権運動の初期の段階であったことと、その流れの中で朝鮮戦争に出兵して、ペンタゴンが環太平洋構想を推し進めたことについても書いた。4回目→「1950④アフリカ」では、朝鮮戦争のあった1950年、イギリス領ゴールドコーストでは会議人民党がデモを行い、警官隊と衝突していたことについて書いた。そして、今回は南アフリカである。

 1948年にアパルトヘイト政権が出来てから既に行っていた体制をより整えるために国会での数にものを言わせて、今までの慣例を次々と法制化して行った。過半数を取って法律を作り、したい放題してきた自民党と構図は同じである。1910年にオランダ系アフリカーナーとイギリスの入植者が金やダイヤモンドの採掘権をめぐって殺し合ったとき、どちらも銃を持っていたので殲滅するまで闘えば取り囲まれている多数派のアフリカ人に共倒れすると思い知って連合政権の国を作ってしまった。アフリカ人を搾取するという一点で妥協した。その政権で、肝心要の土地に関する法律を法制化している。1913年の原住民土地法である。アフリカ人側もことの重要性を知っていたので、法制化を聞いて、その前の年に初めて抵抗運動の組織を作った。それが今の与党アフリカ民族会議ANCである。使える土地は白人のもの、不毛の土地はアフリカ人のもの、互いの売買は禁じるというものである。アフリカ人から奪った土地は入植者のものと法律で決めたわけである。どの法律も、アフリカ人に重くのしかかった。

 1948年に単独過半数を取ったアパルトヘイト政権は、翌年に異人種間の結婚を禁止する法律を成立させた。人種隔離政策の主な政策の一つである。そして1950年に集団地域法を制定した。人種別に居住区が割り当てられ、割り当てられた地域以外での居住は違法とされた。1953年の隔離施設留保法では、道路を除いたあらゆる公共施設や公共車両、飲食店などで人種別専用の施設を用意することが義務付けられ、居住区と生活圏が法的に隔離された。アフリカ人は約2500万人、インド系約90万人、白人は約500万人程度だった。のちに、不毛の土地にアフリカ人の独立国を創るというバンツースタン計画が立案された。人種隔離はするが、都市部での労働力は要るので一時的に滞在を認めるという屁理屈を通しただけである。従って、労働力の動向を把握するための通行許可証が急務となった。それがパス法である。

朝鮮半島(↓)で、ソ連の後押しで北朝鮮・中国兵とアメリカ・韓国兵が戦っていた1950年に、南アフリカではアパルトヘイト体制が強化され、その一環として集団地域法が制定されていたのである。

つれづれに

▲ 「つれづれに」:「比較編年史1950⑤南アフリカ」5月23日更新、本文はお知らせの続き

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「つれづれに:暑中」(2023年7月17日)

「つれづれに:街まで自転車で」(2023年7月16日)

「つれづれに:最近の歩くコース」(2023年7月9日)

「つれづれに:自転車で」(2023年7月8日)

「つれづれに:歩くコースまとめ」(2023年7月6日)

「つれづれに:南瓜の柵完成」(2023年7月4日、翌日更新)

「つれづれに:南瓜の柵に苦戦中」(2023年7月1日)

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「つれづれに:脱稿」(2023年6月26日)

「つれづれに:脱稿間近」(2023年6月25日)

2023年5月

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2023年4月

「つれづれに:教える?」(2023年4月30日)

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2023年2月

「つれづれに:日常を少しずつ」(2023年2月25日)

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「つれづれに:かき顛末記②過去の『つれづれに』」(2022年12月17日)

「つれづれに:かき顛末記」(2022年12月7日)

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「つれづれに:山頭火と彼岸花」(2022年9月22日)

「つれづれに:既卒組」(2022年9月21日)

「つれづれに:台風一過続報」(2022年9月20日)

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「つれづれに:南アフリカから」(2022年9月14日)

「つれづれに:雑誌記事2」(2022年9月13日)

「つれづれに:雑誌記事」(2022年9月12日)

「つれづれに:仕上げ」(2022年9月11日)

「つれづれに:夏の花2」(2022年9月10日)

「つれづれに:夏の花」(2022年9月9日)

「つれづれに:暑い日々」(2022年9月8日)

「つれづれに:黒人研究の会、その後」(2022年9月7日)

「つれづれに:市立大学」(2022年9月6日)

「つれづれに:しゅうさく」(2022年9月5日)

「つれづれに:畑と節気」(2022年9月4日)

「つれづれに:春の花5」(2022年9月3日)

「つれづれに:春の花4」(2022年9月2日)

「つれづれに:春の花3」(2022年9月1日)

2022年8月

「つれづれに:春の花2」(2022年8月31日)

「つれづれに:ほぼ初めての春の花」(2022年8月30日)

「つれづれに:花を描く」(2022年8月29日)

「つれづれに:装画第1号」(2022年8月28日)

「つれづれに:歯医者さん」(2022年8月27日)

「つれづれに:海外事情研究会」(2022年8月26日)

「つれづれに:アパルトヘイト否!」(2022年8月25日)

「つれづれに:非常勤」(2022年8月24日)

「つれづれに:秋桜(こすもす)」(2022年8月23日)

「つれづれに:英語科」(2022年8月22日)

「つれづれに:同僚」(2022年8月21日)

「つれづれに:一般教養と授業」(2022年8月20日)

「つれづれに:ラ・グーマ記念大会」(2022年8月19日)

「つれづれに:黒人研究の会シンポジウム」(2022年8月18日)

「つれづれに:自転車で」(2022年8月17日)

「つれづれに:初めての郵便物」(2022年8月16日)

「つれづれに:借家に」(2022年8月15日)

「つれづれに:宮崎へ」(2022年8月14日)

「つれづれに:横浜から」(2022年8月13日)

「つれづれに:お別れ」(2022年8月12日)

「つれづれに:再び広島から」(2022年8月11日)

「つれづれに:宮崎に」(2022年8月10日)

「つれづれに:広島から」(2022年8月9日)

「つれづれに:工大教授会」(2022年8月8日)

「つれづれに:遠い夜明け」(2022年8月7日)

「つれづれに:こむらど委員会」(2022年8月6日)

「つれづれに:MLAのあと」(2022年8月5日)

「つれづれに:MLA」(2022年8月4日)

「つれづれに:サンフランシスコ2」(2022年8月3日)

「つれづれに:ハワイ」(2022年8月2日)

「つれづれに:エイブラハムさん2」(2022年8月1日)

2022年7月

「つれづれに:エイブラハムさん1」(2022年7月31日)

「つれづれに:UCLA」(2022年7月30日)

「つれづれに:ゴンドワナ」(2022年7月29日)

「つれづれに:ラ・グーマ」(2022年7月28日)

「つれづれに:ミシシッピ」(2022年7月27日)

「つれづれに:嘱託講師」(2022年7月26日)

「つれづれに:二つ目の大学」(2022年7月25日)

「つれづれに:女子短大」(2022年7月24日)

「つれづれに:黒人研究の会総会」(2022年7月23日)

「つれづれに:ライトシンポジウム」(2022年7月22日)

「つれづれに:アメリカ文学会」(2022年7月21日)

「つれづれに:横浜」(2022年7月20日)

「つれづれに:横浜」(2022年7月20日)

「つれづれに:二つの学院大学」(2022年7月19日)

「つれづれに:紀要」(2022年7月18日)

「つれづれに:『アーカンソー物語』」(2022年7月17日)

「つれづれに:『ウィアーザワールド』」 (2022年7月16日)

「つれづれに:『アフリカシリーズ』」(2022年7月15日)

「つれづれに:本田さん」(2022年7月14日)

「つれづれに:『ルーツ』」(2022年7月13日)

「つれづれに:LL教室」(2022年7月12日)

「つれづれに:大阪工大非常勤」(2022年7月11日)

「つれづれに:大学院入試3」(2022年7月10日)

「つれづれに:修了と退職」(2022年7月9日)

「つれづれに:修論あれこれ」(2022年7月8日)

「つれづれに:ゼミ」(2022年7月7日)

「つれづれに:余震」(2022年7月6日)

「つれづれに:揺れ」(2022年7月5日)

「つれづれに:手入れ」(2022年7月4日)

「つれづれに:体の悲鳴」(2022年7月3日)

「つれづれに:魚の棚」(2022年7月2日)

「つれづれに:明石城」(2022年7月1日)

2022年6月

「つれづれに:言語表現学会」(2022年6月30日)

「つれづれに:黒人研究の会」(2022年6月29日)

「つれづれに:あのう……」(2022年6月28日)

「つれづれに:米麹」(2022年6月27日)

「つれづれに:珈琲」(2022年6月26日)

「つれづれに:ラ・ガーディアで」(2022年6月25日)

「つれづれに:ハーレム」(2022年6月24日)

「つれづれに:ハーレム分館」(2022年6月23日)

「つれづれに:古本屋」(2022年6月22日)

「つれづれに:ニューヨーク」(2022年6月21日)

「つれづれに:シカゴ」(2022年6月20日)

「つれづれに:サンフランシスコ」(2022年6月19日)

「つれづれに:修士論文」(2022年6月18日)

「つれづれに:中朝霧丘」(2022年6月17日)

「つれづれに:明石」(2022年6月16日)

「つれづれに:キャンパスライフ2」(2022年6月15日)

「つれづれに:ゼミ選択」(2022年6月14日)

「つれづれに:大学院大学」(2022年6月13日)

「つれづれに:院生初日」(2022年6月12日)

「つれづれに:分かれ目」(2022年6月11日)

「つれづれに:大学院入試2」(2022年6月10日)

「つれづれに:雪合戦」(2022年6月9日)

「つれづれに:辞書を引け」(2022年6月8日)

「つれづれに:英語版方丈記」(2022年6月6日)

「つれづれに:受験英語」(2022年6月5日)

「つれづれに:反体制ーグギさんの場合3」(2022年6月4日)

「つれづれに:反体制ーグギさんの場合2」(2022年6月3日)

「つれづれに:反体制ーグギさんの場合1」(2022年6月2日)

「つれづれに:修学旅行」(2022年6月1日)

2022年5月

「つれづれに:ホームルーム2」(2022年5月31日)

「つれづれに:顧問」(2022年5月30日)

「つれづれに:金芝河さん5」(2022年5月29日)

「つれづれに:金芝河さん4」(2022年5月28日)

「つれづれに:金芝河さん3」(2022年5月27日)

「つれづれに:金芝河さん2」(2022年5月26日)

「つれづれに:金芝河さん1」(2022年5月25日)

「つれづれに:ホームルーム」(2022年5月24日)

「つれづれに:学年の方針」(2022年5月23日)

「つれづれに:担任」(2022年5月22日)

「つれづれに:教室で」(2022年5月21日)

「つれづれに:会議」(2022年5月20日)

「つれづれに:懇親会」(2022年5月19日)

「つれづれに:新採用一年目」(2022年5月18日)

「つれづれに:新任研修」(2022年5月17日)

「つれづれに:県大会」(2022年5月16日)

「つれづれに:初めての授業」(2022年5月15日)

「つれづれに:3ケ月早めに」(2022年5月14日)

「つれづれに:街でばったり」(2022年5月13日)

「つれづれに:生野峠」(2022年5月12日)

「つれづれに:阿蘇に自転車で」(2022年5月11日)

「つれづれに:大学院入試」(2022年5月10日)

「つれづれに:面接」(2022年5月9日)

「つれづれに:採用試験」(2022年5月8日)

「つれづれに:英作文2」(2022年5月7日)

「つれづれに:山陰」(2022年5月6日)

「つれづれに:購読」(2022年5月5日)

「つれづれに:教育実習」(2022年5月4日)

「つれづれに:教員免許」(2022年5月3日)

「つれづれに:教員採用試験」(2022年5月2日)

2022年4月

「つれづれに:百万円」(2022年4月30日)

「つれづれに:堀切峠下海岸道路ー春2」(2022年4月29日)

「つれづれに:堀切峠下海岸道路ー春1」(2022年4月28日)

「つれづれに:栄山寺八角堂」(2022年4月27日)

「つれづれに:関門海峡」(2022年4月26日)

「つれづれに:臼杵」(2022年4月25日)

「つれづれに:薊」(2022年4月24日)

「つれづれに:伎藝天」(2022年4月23日)

「つれづれに:家庭教師4」(2022年4月22日)

「つれづれに:家庭教師3」(2022年4月21日)

「つれづれに:花菖蒲」(2022年4月20日)

「つれづれに:髭と下駄」(2022年4月19日)

「つれづれに:古本屋」(2022年4月18日)

「つれづれに:家庭教師2」(2022年4月17日)

「つれづれに:イリス」(2022年4月16日)

「つれづれに:コーチ」(2022年4月15日)

「つれづれに:藤とポピー」(2022年4月13日)

「つれづれに:家庭教師1」(2022年4月10日)

「つれづれに:一般教養」(2022年4月8日)

「つれづれに:英会話」(2022年4月7日)

「つれづれに:紫木蓮」(2022年4月6日)

「つれづれに:ロシア語」(2022年4月5日)

「つれづれに:第2外国語」(2022年4月4日)

「つれづれに:英作文」(2022年4月2日)

「つれづれに:引っ越しのあと」(2022年4月1日)

2022年3月

「つれづれに:植木市と牡丹」(2022年3月31日)

「つれづれに:牛乳配達」(2022年3月30日)

「つれづれに:運動クラブ」(2022年3月29日)

「つれづれに:夜間課程」(2022年3月28日)

「つれづれに:大学入学」(2022年3月27日)

「つれづれに:諦めの形」(2022年3月26日)

「つれづれに:畑の春模様」(2022年3月19日)

「つれづれに:作州」(2022年3月14日)

「つれづれに:白木蓮」(2022年3月12日)

「つれづれに:丸坊主」(2022年3月5日)

「つれづれに:世界で一つのカレンダー」(2022年3月4日)

「つれづれに:藪椿」(2022年3月2日)

「つれづれに:木花俯瞰図」(2022年3月1日)

2022年2月

「つれづれに:田植え準備」(2022年2月18日)

「つれづれに:大学6:無意識の『常識』6」(2022年2月17日)

「つれづれに:大学5:無意識の『常識』5」(2022年2月8日)

「つれづれに:歩くコース追伸1」(2022年2月6日)

「つれづれに: 大学4:無意識の『常識』4」(2022年2月5日)

「つれづれに:大学3:無意識の「常識」3」(2月1日)

2022年1月

「つれづれに:大学2:無意識の「常識」2」(1月28日)

「つれづれに:大学1:無意識の「常識」1」(1月25日)

「つれづれに:高等学校3」(1月21日)

「つれづれに:高等学校2」(1月19日)

「つれづれに:高等学校1」(1月17日)

「つれづれに:諦観」(1月15日)

「2021年11月Zoomシンポジウム最終報告」(1月13日)

「つれづれに:歩くコース4木崎浜5」(1月11日)

「つれづれに:歩くコース4木崎浜4」(1月9日)

「つれづれに:歩くコース4木崎浜3」(1月7日)

「つれづれに:歩くコース4木崎浜2」(1月5日)

「アフリカ史再考④:大陸に生きる(1)牧畜生活:ケニアのポコト人」(1月3日)

「シンポジウム「アフリカとエイズ」6『ナイスピープル』と『最後の疫病』」(1月1日)

2021年12月

「2021年11月シンポジウム最終報告:概要」(2021年12月30日)

「2021年11月シンポジウム最終報告:案内」(2021年12月30日)

「2021年11月シンポジウム最終報告:HIV/AIDSから社会問題を炙り出す」(2021年12月30日)

「2021年11月シンポジウム最終報告:はじめに」(2021年12月30日)

「シンポジウム『アフリカとエイズ』5:アフリカとエイズ」(2021年12月30日)

「シンポジウム「アフリカとエイズ」4:ケニアの歴史4」(2021年12月28日)

「つれづれに:歩くコース4木崎浜1」(2021年12月26日)

「シンポジウム『アフリカとエイズ』3:ケニアの歴史3」(2021年12月24日)

「つれづれに:歩くコース3」(2021年12月22日)2021年

 

「つれづれに:シンポジウム『アフリカとエイズ』2」(2021年12月20日)

「アフリカ史再考③:ナイルの谷」(2021年12月18日)

「アフリカ史再考:②『アフリカシリーズ』」(2021年12月16日)

「アフリカ史再考:①アフリカ史再考のすすめ」(2021年12月14日)

「つれづれに:シンポジウム『アフリカとエイズ』1」(2021年12月12日)

「つれづれに:堀切峠下海岸道路補足③」(2021年12月9日)

「つれづれに:堀切峠下海岸道路補足②」(2021年12月2日)

「つれづれに:堀切峠下海岸道路補足①」(2021年12月1日)

2021年11月

「つれづれに:戦後?①」(2021年11月24日)

「つれづれに:アメリカ?」(2021年11月18日)

「堀切峠下海岸道路?」(2021年11月15日)

「つれづれに:堀切峠下海岸道路④」(2021年11月7日)

「つれづれに:堀切峠下海岸道路③」(2021年11月6日)

「つれづれに:堀切峠下海岸道路②」(2021年11月1日)

2021年10月

「つれづれに:堀切峠下海岸道路①」(2021年10月31日)

「つれづれに:山頭火の世界⑤ー防府③」(2021年10月日)

「つれづれに:山頭火の世界④ー防府②」(2021年10月28日)

「つれづれに:西条柿6個」(2021年10月23日)

「つれづれに: 葛」(2021年10月18日)

「つれづれに:烏瓜2」(2021年10月8日)

「つれづれに: 通草7」(2021年10月3日)

「つれづれに:通草6」(2021年10月2日)

「つれづれに: 通草5」(2021年10月1日)

2021年9月

「つれづれに: 通草4」(2021年9月30日)

「つれづれに: 通草3」(2021年9月28日)

「つれづれに:通草2」(2021年9月27日)

「つれづれに:通草1」(2021年9月26日)

「つれづれに: 烏瓜」(2021年9月23日)

「つれづれに: 歴史をどう見るか」(2021年9月11日)

「つれづれに:歩くコース2の⑤」(2021年9月10日)

「つれづれに:歩くコース2の④」(2021年9月9日)

「つれづれに:大根の芽も」(2021年9月6日)

2021年8月

「つれづれに:歩くコース2の③」(2021年8月22日)

「つれづれに: 歩くコース2の②」(2021年8月15日)

「つれづれに:超早場米」(2021年8月12日)

「つれづれに:台風一過<②/a>(2021年8月11日)

「つれづれに:台風一過」(2021年8月10日)

「つれづれに:台風9号」(2021年8月8日)

2021年7月

「つれづれに: 歩くコース2の①」(2021年7月30日)

「つれづれに:山頭火の世界③ー防府①」(2021年7月29日)

「つれづれに: 南瓜の花が・・・」(2021年7月28日)

「つれづれに:歩くコース1の⑨」(2021年7月27日)

「つれづれに:山頭火の世界②ー山頭火の生涯①(2021年7月25日)」(2021年7月25日)

「歩くコース1の⑧・・・」(2021年7月24日)

「つれづれに: 山頭火の世界①:なんで山頭火?(2021年7月22日)」(2021年7月22日)

「つれづれに: 歩くコース1の⑦・・・」(2021年7月21日)

「つれづれに: 歩くコース1の⑥・・・」(2021年7月20日)

「つれづれに: 歩くコース1の⑤・・・」(2021年7月18日)

「つれづれに:南瓜が・・・」(2021年7月14日)

「つれづれに: 歩くコース1の④・・・」(2021年7月11日)

「つれづれに: 歩くコース1の③・・・」(2021年7月9日)

「つれづれに: 歩くコース1の②・・・」(2021年7月7日)

「つれづれに: 歩くコース1の①・・・」(2021年7月5日)

「つれづれに: 血液とリンパの流れが・・・」(2021年7月4日)

2021年6月

「つれづれに: 歩くコースは・・・」(2021年6月30日)

「つれづれに: 歩き始めたのは・・・」(2021年6月26日)

「つれづれに: 竹取の翁、苦戦中・・・」(2021年6月23日)

「つれづれに:南瓜に勢いが」(2021年6月6日)

2021年5月

「少し停滞気味です」(2021年5月25日)

2021年4月

「一年が経ちました:近況報告です」(2021/4/17)

2020年

「授業が始まって大丈夫かなあ」(2020/4/7)

「つれづれに ひよとめじろが来ています」(2020年2月10日)

2019年

「2019年の後期が始まりました。」(2019年10月8日)

「連休も終わり、授業再開です。」(2019/5/8)

「授業も一巡、本格的に。」(2019/4/15)

「2019年、4月です。」(2019年4月11日)

「もう2019年の3月です」(2019年3月13日)

2018年

「雨の一日でした。」(2018年3月5日)

つれづれに

つれづれに:比較編年史1950④アフリカ

 比較編年史1950年の4回目である。1回目→「1950①私」では、1歳の記憶はないので、その頃の生まれた地域と家の周りについて書いた。2回目→「1950②日本」では、まだ日本に駐留していた総司令部GHQ(↑)のマッカーサー(↓)を含めたアメリカの対日政策が東西冷戦での「反共の砦」の方向に向かっていたことと、朝鮮戦争が勃発したことを書いた。戦争の影響で公職追放されていた旧体制側の連中が復権していくことになったことと、家の中の暮らしも電気のおかげで、大きく変わり始めていたことにも触れた。3回目→「1950③アメリカ」では、国外では東西冷戦、国内では公民権運動の初期の段階であったことと、その流れの中で朝鮮戦争に出兵して環太平洋構想を推し進めたことについても書いた。そして、今回はアフリカである。

 アメリカやと韓国が、朝鮮半島でソ連や中国の助けを借りた北朝鮮と戦っているとき、アフリカでは独立に向けて動き出していた。戦争で無傷だったアメリカが荒廃した西ヨーロッパ諸国をまとめて北大西洋条約を結んでソ連や東ヨーロッパと対抗し始めていたが、アメリカには別の狙いもあった。アジアとアフリカへの進出である。アジアとアフリカではすべてがほぼ宗主国の独占状態だったので、先ずはその体制を崩す必要があった。そこでアメリカが思いついたのは多国籍企業による貿易と資本投資である。これなら大手を振って参入できる。特に鉱物資源の豊かなコンゴと南アフリカは魅力だった。普段ならイギリスやフランスなどもすんなりと応じる訳はないが、主要都市は戦禍で復興に追われ、おまけにアメリカには借金をしている。火事場泥棒とはまさにこのことだろう。口先だけのイギリスに真似て、アメリカは開発と援助という文字を付け加えた。弟分だけのことはある。

 これからアメリカにやられる予定のアフリカ(↑)は独立に向けて動き出していた。1960年の独立の年まで大きな出来事はすくないので、今回もガーナの続きを書こうと思う。独立第1号だったこともあるが、アフリカの統合に向けて欧米と面と向かって闘った指導的立場にいたからでもある。イギリスからしてみればゴールド・コースト模範的な植民地だった。1948年にそこで暴動が起きたのだから、当然押さえにかかる。物価高騰などによる不満を爆発させた市民が首都アクラでヨーロッパ商品の不買運動を始めて暴動に発展したということだったが、見過ごすわけにはいかない。第一、他の植民地に示しがつかない。実際にはエンクルマが書記長をしていた連合ゴールドコースト会議は動いていなかったが、植民地当局は同党が煽動したとしてエンクルマを含め党の首脳部を逮捕した。しかし、押さえ込もうとしたために却って党の人気は高まってしまった。そこでイギリスは調査団を派遣し、自治の拡大とアフリカ人主体の立法評議会の設置を提言した。富裕層中心で穏健だった党は賛成したが、エンクルマは即時自治の要求を掲げて党首脳部と対立して、1949年に会議人民党を作った。そしてストライキやボイコットなどの積極的な政策を実施して貧しい国民の支持を受け、独立へと進んで行くのである。

小島けい挿画(『アフリカとその末裔たち1』)

エンクルマが袂をわかった植民地エリートや伝統首長は、かつて奴隷をヨーロッパ人に売り飛ばして権力を維持し、独立後は欧米の傀儡となって権力にしがみついた輩である。そして、独立後に欧米の傀儡となって、独裁政権を維持し続ける集団でもあった。
ソ連が承認した北朝鮮軍とソ連と同盟を結んだ中国からの志願兵と、アメリカ・国連・韓国連合軍が朝鮮半島で殺しあっていた1950年、イギリス領ゴールドコーストの首都アクラではエンクルマが創設した会議人民党が即時自治承認を求めてデモを行い、警官隊と衝突していたのである。