つれづれに: 竹取の翁、苦戦中・・・(2021年6月23日)

2021年6月24日つれづれに

前回の「つれづれに」で瓢箪南瓜(ひょうたんかぼちゃ)の柵を作るために「あしたからまた竹取の翁です。」と書いたものの、これがなかなか、目下苦戦中。

前回紹介した写真

たぶん理由は重量と手間。すべてそうかも知れないが、そんなつもりやなかったのに・・・、そんな感じである。地面に這うと南瓜(かぼちゃ)の実に土がついて腐りやすいし・・・庭を囲うように植えた30本ほどの金木犀が3メートルほどに繁ったとき、その樹に蔓をからませて重い実をぶら下げているのを見て、竹の柵を作ってそれに蔓を這わせてみるか、それが始まり。金木犀は繁り過ぎると南側からの陽が射しこまないから、特に冬場は野菜には致命的。それで身長くらいの高さに切ったのはいいが、それだとすぐに南瓜(かぼちゃ)が隣家に闖入、特に両隣は要注意。それで30坪ほどの元庭の野菜畑の真ん中に竹を立てることを思いついた。

現在進行中の写真1

ここはいなかで、近くの公園、大学の近辺、沿道、いたるところに竹林があるので、材料に事欠くことはない。一年目、最初の台風で実もろとも見事にどさっと崩れた。葉や実に加えて竹の重量に耐えかねたのである。それでジャングルジムのような柵を作ることにするかとなった。しかし、数十個の実に耐える柵を拵(こしら)えるには、3~4メートルの竹と支えの鉄棒を地面深くに埋める必要がある。中古を買ったのだが、家も庭もしっかりと出来ている。住む人が一生暮らすつもりで手間とお金をかけたのだろう。庭には一メートルほどきれいなさらさらの山土が入っていて、その下が粘土質の土のようである。ラブラドールの三太が亡くなって、走れるように砂を敷いていた庭半分を潰し、せっせと畑用の土を運びこんで、庭を丸々野菜畑に変えてしまった。

竹と支柱での柵はその野菜畑の中央部分に作る。ピーマン、胡瓜(きゅうり)、茄子(なす)、オクラなどが作れるように周りの土の部分を確保するためである。南瓜(かぼちゃ)は勢いがあり、蔓に巻き込まれればたいていの野菜はやられてしまう。延びてくる蔓はその都度、中央部分に戻す。竹と支柱の粘土層の辺りまで掘って埋め、針金で一つ一つ固定する。これがなかなかの手間である。総体は長方形で、4×9の36本の竹である。それをジャングルジムのようにするには縦に延びる竹と交差させる細い竹がもっとたくさん要る。その分を切るのも運ぶのも、七十を過ぎた体には手に余る。若いときのように、とても一気にとはいかない。それで、せっせせっせと竹を運んでは埋め込むのである。

それが、竹取の翁の苦戦の実態である。何とか太い竹は運び終え、竹を埋め込む作業もあと10本ほどになった。あとは細い竹を取って来て、太い竹と絡めて固定すればいい。近いうちに完成しそうである。地面に延びた蔓を、そのジャングルジム柵に絡ませれば、すぐに勢いを継続させて伸びて行く。その重量に耐えるかどうか、台風の季節が終わる11月くらいにはわかるはずである。台風5号が発生したそうである。台風の固定作業もなかなか手間だが、自然の猛威の前には、ほぼ無力である。

現在進行中の写真2