つれづれに: 通草1(2021年9月26日)
つれづれに: 通草1
何とか清書が終わった。
台風16号が発生したそうで、また来るかも知れない。この前の台風で、と言っても台風そのものよりその影響の長雨で、と言った方がいいかも知れないが、蒔いた大根もすっかりやられてしまったし、植え替えた秋蒔き胡瓜や鞘オクラも何本かは消えてしまった。この時期、そのままにしておくと、完璧に虫にやられてしまうので、希釈した酢を絶えず撒く必要もある。雨が続けば、その作業もなかなか大変である。大変な作業を続けても、台風が来ればいっぺんにやられる。長雨のあと蒔きなおした大根が、やっと大きくなりかけたのに、台風が来れば、またやられる。ずいぶんと以前に、清武の田んぼの中を自転車で通り過ぎているとき、二度目の台風でやられたあと、頭を抱えている中年の男性を見かけたことがある。切干大根を作る農家にとっては、致命的だ。そんな危うい、脆い中で暮らしている。
今回の長雨で、内海の海岸線でがけ崩れがあり、国道も日南線も不通になったと新聞で見かけたが、もう開通したのだろうか。堀切峠の眺めはいい。店屋のあるところからの眺めもいいが、少し北の峠の上辺りの眺めはいつ見てもいい。人が少ないのがなおいい。実はその崖の下に、内海から折生迫のホテルサンクマールまでの細い道がある。舗装されていて、一応車も通れる。ただし一台が一杯一杯である。一度内海の南風茶屋で南風うどんを食べた帰りに、通ってもらったことがある。普通は車では通らないだろうという感じだった。家からだとサンクマールまで自転車で50分、そのあと40分くらいはかかりそうだから、1時間半。折角まだ宮崎にいるのだし、今暫くは体が応じてくれそうだから、歩くコースに加えてみるか。実際には自転車のコースだが。
内海の南風茶屋
前回も書いたが、宮崎に来た三十数年前は、烏瓜と通草(あけび)を探すのに忙しかった。(木通とも書くらしい)絵を描き始めた妻の材料にするためだ。幸い僕が雑誌に書いたり本なども出してもらっていた出版社から本の装画を描くように言われて、花が表紙絵にもなった。
烏瓜は書くほどのこともなかったが、通草は書くことがたくさんある。それだけ必死になって探し回ったということか。
探してみると、意外とあるものだ。大学の行き帰りや、歩くコースでも見つけた。その頃住んでいた近くの平和台公園でも見つけた。次回はその平和台公園からか。そのうちコース5に行って、写真も撮ってこよう。
折生迫のホテルサンクマール