つれづれに:畑再開(2022年10月11日)

つれづれに

つれづれに:畑再開

 街に行ってたので、更新するのが夕方の6時を過ぎている。平和台の餃子屋さんと街中のお茶屋さんに2か月に一度くらい通っている。どちらも顔馴染になっている。20キロ強の距離だから、この前行った南の方の内海と同じくらいの距離だろう。今しばらくは行けそうだが、先はわからない。コロナがこれほど続くと誰が思ったか。

これくらいの気温になると、やっと畑に出る気持ちになって来る。少し前に、畑を再開した。生い茂った草を取り除いて、何とか大根を蒔いた。去年の枯れた鞘(↓)を枝に付いたまま残していたので、鞘から種を採って撒いた。少々小粒だが、すでに芽(↓)が出て大きくなっている。気温が高いので、芽が出るのが早い。元々寒冷野菜なので、冬なら芽が出るのに少し時間がかかる。三か月ほどで出来るので、周期は早い。

 ただ、温かくなってくると、薹が立って硬くて食べにくくなり、花も咲いてしまう。それに、出来るときは一斉なので、二人ではそんなに食べきれない。だから昔の人は、保存用に干し大根(↓)や切り干し大根にしたんだろう。農家の知恵である。それがこの辺りの名産にもなっている。自転車で空港辺りや清武の町に出かけるときによく見かける。清武川の河川敷でも作業が行われている。霧島降ろしが吹く頃が風も乾わいていいらしい。

 干すと小さくなるので、量が要る。だから人工的に作られた化成肥料が大量にまかれる。なかり太くなる。医科大の周りでは切り干し用の大根が作られているので、この時期になると白い肥料の粒を撒く人をよく見かけた。台風の時期に種を蒔くと、芽が出た頃に雨風に叩かれてやられてします。台風が多い年に3回も種を蒔く作業を強いられた人が頭を抱えて立ち尽くしているのを見かけたことがある。今年は大きいのが来て、山間部にかなり被害が出たが、最近はまともに来ていないので助かっている。台風が来てもいいことは一つもない。以前神戸から宮崎まで来てくれた人を生産者市に連れて行ったら、切り干し大根(↓)を買っていた。ほとんど化成肥料ですけどね、と言っても、構わず買っていた。

 少し気温が下がったとはいえ、10月のこの時期はこのままだとまだ虫にやられてしまう。いろいろ試してみた末に、今は10倍ほどに希釈した酢を撒いている。雨が降ると流れるので、根気よく撒き続ける必要がある。11月に入ってさらに気温が下がると、ある時期から酢を撒く心配をしなくて済むようになる。冬野菜全盛である。

台風のあと、大根が急騰していたが、大根そのものが生産者市にもなくなっている。もちろん値段を出せば手に入るが、400円ほどもする。普段は百円前後、一番出回る時期は50円前後になる。量販店に北海道産の百円台の大根が常時置いてあるので、それを東京の息子夫婦に送ろうと思って買いに行ったが、なかった。工夫して、この時期大根を作りたい気もするが、暑さと蚊には勝てないだろう。夏に種を蒔いてみたら芽が出たので、工夫の余地はある。やはり問題は暑さと蚊である。

去年の大根

 柿も例年に比べて動きが少し怪しい。色付いて剥いても熟れ過ぎてぐちゃぐちゃになるか、辛うじて枝を残して吊るしても重さに耐えかねて落ちてしまう。今までこういうことはなかったので、暑すぎた影響かも知れない。20~30個ほど落ちてしまったが、まだ400個近くはあるので大丈夫だろう。1週間前に2個干した分が落ちないでぶら下がっている。一昨日あらたに3個干した分は2個が落ちてしまった。昨日は9個干したが2個が落ちてしまった。残っているのは10個である。

 二日前には雨が降ったので、少し雨に濡れた。朝に急いで部屋に入れて、ドライヤーで乾かした。そのままだと、雑菌にやられるのか真っ黒になってします。寒い地域では雨の降らない寒風に乾せるので、いいのが出来る。この辺りは暑い上に、湿気も高く、雨も降る。雨のたびに柿を出し入れするのも手間である。最近は、重さも応える。発酵食品などもそうだが、手間と暇がかかる。何とか出来上がりそうだが‥‥。落ちても、心配はいらない。まだ400個、充分にたくさんである。手に余る。