つれづれに: 歩くコース1の⑦・・・(2021年7月21日)

つれづれに

つれづれに: 歩くコース1の⑦・・・

歩くコース1の⑥の続きである。前回、最後に折り返し地点の写真を載せた。今回はその写真から。

突き当りに見えるのがサンマリーン球場

中央に見えている大きな道路は、南北に海岸線と並行に走る県道である。渋滞が出来るほどたくさんの車が通るわけではないが、春先の野球やサッカーのキャンプ時にだけ、かなりの車が通る。なんでやねんと思うくらいで、道路を渡れない時もある。特に土日は混む。その時期、市内のホテルは報道関係者でほぼ満杯らしく、たまたまイチローが宮崎観光ホテルに泊まった年は、難儀した。医学生用の海外での臨床実習のための集中講座でタイやアメリカから医師を招待したとき、普段滞在してもらう観光ホテルが取れなかったからである。半年以上前に招待客に連絡をつけて、例年通りホテルを予約をしようとしたが取れなかった。コロナ騒動が続いているので、今は昔の感がある。

大淀川河畔の宮崎観光ホテル(ホームページから)

道路の突き当りに見えている建物が主に巨人のキャンプ用に造られたサンマリーン球場である。高校野球でも使うことがあり、木崎浜に行くときに大きな声援が聞こえてくることがある。キャンプ時には、その時だけの出店(でみせ)を出す人もいる。

球場に行く道路の右手に焼肉屋の看板が見えるが、すぐ隣に地元の野菜などを売る物産店があった。木崎浜に行く途中で見つけて、それから行くようになった。その店の商売気のない気さくなご夫婦と親しくなった。品数は多くなかったが、あれば新鮮で安かった。娘さん夫妻が作る苺は飛び切りうまかった。マンゴー用の肥料を使っていますということだった。何年か入試の時期に、夜遅くに事務室の入試係に届けたことがあるが大好評だった。ある日、麹を見つけた。値段を見て驚いた。310円だった。三十数年前に明石にいた頃に買っていた麹は900円だった。清武の味噌屋さんが造っているらしく、一枚の板に延ばされてひと固まりになっていた明石の麹とは違って、一粒一粒が離れて作られていて、初めて見る造り方だった。今は440円に値上げされているが、それでも都会に比べれば考えられない値段である。甘酒をつくって飲んでますよ、と話をしたら、作り方を教えて下さいと言われた。麹を買いに来る人から何度も作り方を聞かれたそうである。なぜかすぐには対応できなくて申し訳なかったが、一年ほど経ってからワードで写真いりの<甘酒の作り方>↓を作って持って行った。

甘酒の作り方

<作る時に用意するもの>

▲ 麹(こうじ)3合と餅米(もちごめ)3合と陶器の瓶(かめ)

<予め準備すること>

▲ 麹をほぐす(かちかちになったものがあるときは取り除く)

▲ 瓶を温めてから、熱湯で消毒する(雑菌が多いと腐る時があります)

<作り方>

▲ ほぐした麹、炊いた餅米、ほぐした麹、炊いた餅米、ほぐした麹を重ねる。

▲ 毛布、布団などにくるんで、発酵を待つ。

▲ 夏場は1~2日目に丁寧にかき混ぜる、以降も毎日丁寧にかき混ぜる。

▲ 温度の高い時期は数日で、冬場でも5~6日で出来上がり。夏場以外は外に置いて自然発酵にまかせると味が馴染みます。夏場はある時期以降は冷蔵庫で保管するのがいいでしょう。

<飲むとき>

▲ 適宜水を加えて加熱、お玉の底で米粒を丁寧に潰すと味わいが出ます。

明石にいるときにしばらく甘酒を造っていたが、50代半ばで体調を崩して食べるものも基本的に考え直した時に、発酵食品の一つとして甘酒造りを復活させた。それからは食事の度に飲むようにしている。店主の病気で店がなくなってからは、清武町役場の隣の物産展で麹を調達するようになった。

次回からは歩くコースと併行して、「項を改めて」と書いた山頭火について少しずつ書いて挟んでいこうと思っている。