つれづれに: 歩くコース1の⑧・・・(2021年7月24日)
つれづれに: 歩くコース1の⑧・・・
歩くコース1の⑦の続き。
突き当りに見えるのがサンマリーン球場
前回紹介した物産店の続き。買い物に寄るようになってから、ご夫妻といろいろ話をした。奥さんの方が店にいる時間が長く、店主は大抵は昼からの店番だった。同年代の地元の人で、ある日「この前頼まれて、鹿や猪を撃ってきました。尾鈴など北の方の山では鹿や猪が増え続けていますので、定期的に仲間と撃ちに行くんです」と言いながら、何かをさばいていた。「持って帰ります?」と聞かれたものの、生憎、肉類も海産物も苦手なので、厚意に応えられなくて済まない気持ちになった。どうやら、ずっと県の林業関係の仕事をしているようで、自分で撃ったものか仲間から回してもらったものか、いつも大きな冷凍庫には「鹿肉、猪肉あります」と貼り紙がしてあった。店はサンマリーン球場に行く人も見込んで、県道から球場までの間に拵(こしら)えたようだった。観光を見込んで春季キャンプ誘致用に駅から球場までの道路の予算を組んだものの、立ち退き問題で最後までもつれて、まっすぐな道にはならなかったようだ。「最後の一軒の真横までは何とか舗装が出来たが・・・」、そんな状態が長いこと続いていた。
県道から木花駅前のロータリーへの道
「一度近くの畑を見に来て下さい」と言われてお邪魔した。丁寧にいろんな野菜を作っていた。友人の牛舎からでる牛糞を軽トラックで常時運んでもらうようで、「いつでも持って行って下さい」と言われた。しばらく田んぼ脇に腰を降ろして話をしていたら、顔見知りと思われる人が並んで座り、「田んぼやりませんか?田んぼもトラクターも貸しますよ。今は機械がすべてやってくれますから、トラクターに乗っておくだけで誰でも出来ますよ」と話しかけてきた。宮崎に来たての三十代の頃なら、やっていたかも知れない。畑は県道沿いの加江田の山が見える場所にあり、「小さい頃は授業で加江田川で泳いでいました、楽しかったですねえ」と店主が言っていた。
梅の季節が過ぎた頃に店に行くと、摘んできた梅の実の作業をしていて、「持って帰りますか?」と言われた。1升とか2升とかではなくて、集荷用の結構大きなプラスチックのかごごとだった。西米良大根をもらった公園の近くの人からも、「梅持って帰りますか?」と言われた(→「 歩くコース1の②・・・」、2021年7月7日)が、やっぱりかごごとだった。梅干しも梅酒も造っていた時期なら、「喜んで」と言えただろう。
県道の交差点を折り返してしばらく歩くと木花駅に着く。次回はその続き、やっと歩くコース①が終わりそうである。
木花駅舎
駅北側から見たロータリー