つれづれに:イリス(2022年4月16日)
イリス
植え替え後に、また咲いてくれたイリス
イリスが咲き出した。一昨年に植え替えた後一つも花が咲かなかったので心配していたが、今年は咲いてくれてほっとしている。花にはそれぞれ特有の性質がある。水仙は球根を植えても花が咲くまでに数年かかり、花が咲かない場合もある。山から根ごと持ち帰って植えた通草(あけび)は実をつけるのに、六、七年もかかった。イリスも植え替えて馴染むまでに、歳月が必要らしい。
通草
植えて見事な花を咲かせてくれていた牡丹の樹が一本枯れ、また一本枯れて、最後の一本も怪しくなったので、同じように陽当たりのいい場所に植え替えた。元々陽当たりのいい通路の一部に庭の真砂土を入れて牡丹を植え、その周りにイリスを植えていた。牡丹の植え替えのついでに、イリスも植え替えたのは、その場所も含めてレタスを植える畝を作るためだった。冬場は隣の家や金木犀の垣根の陰になるので畑の南半分は陽が差しこまない。陽の当たる場所は限られるので毎年同じ所に植えていたら、数年前から根ごと腐ってしまうことが多くなった。新たな陽当たりのいい場所が必要になって思いついたのが、牡丹とイリスを植えていた通路だったわけである。庭の中でも南向きの居間に一番近く、陽当たりも一番いい。庭との境の通路には砂利が敷いてあったので取り除き、その下の庭用の真砂土も取って肥料と畑用の新たな土を入れたのである。作業にだいぶ時間はかかったが、予想通りレタスの出来はかなりいい。
レタス
諸々の要因で植え替えたのだが、球根のイリスが植え替えた翌年に花が咲かないとは思わなかった。3月の終わりに牡丹を買いたいと思い、宮崎神宮外苑で開催されいた春秋恒例の植木市に出かけた。(→「植木市と牡丹」、3月31日)そのとき店にいた女性から、木陰に植えて下さいねと言われた。牡丹は陽当たりのいい場所に植えたらあかんかったんや。牡丹に悪いことをしてしまった。陽当たりのいい所が一番と信じて疑わなかった素人考えが、そもそも間違っていたのだ。植木に限らず、こういったそもそもの間違いは、多そうである。
イリスも宮崎に来て妻が最初に描いていた花の一つで、大分の個展にも出して見てもらい、カレンダーに誘ってくれた長崎のオムロプリント(→「クリカレ(Creators’ Power Calendar)」)の営業努力のお陰で、長崎の企業がカレンダーに採用してくれている。
イリス
→「小島けい個展 2009に行きました。」(2009年9月25日)
「私の散歩道2014~犬・猫・ときどき馬」6月(企業採用分)
→「私の散歩道~犬・猫・ときどき馬~一覧(2004年~2022年)」もどうぞ。
植え替え前のイリス