つれづれに:血液(2024年9月2日)

つれづれに

つれづれに:血液

神戸電鉄緑が丘駅、明石と宮崎から通った治療院の最寄り駅

 血液については、34歳の時にマッサージで救ってもらった際に、揉んでもらいながら充分に聞かせてもらった。

すべて血液とリンパの流れでんな。毛細血管が少のうなったら、血液が隅々まで行きまへんで。お相撲さん見てみなはれ、あれ脂肪やありまへんで、筋肉の塊(かたま)りでっせ。そうでっしゃろ。ま、私の場合、ブルドーザーで、がーっとでんな。

その通り、痛かったが普段通りの生活が出来るようになった。半分白髪だった髪も黒くなった。

タマ、髪黒いよ、白髪なくなってるよ。

 しかし、血液について詳しく調べたわけではなかったので、医学科の英語の授業はいい機会になった。新入生はまだ医学をやっていないので、血液については2種類の資料を用意した。一つは一般向け、もう一つは医学生用である。血液には赤血球、白血球、血小板があり、赤血球は酸素と栄養素を運び、白血球は外敵を撃退し、血小板は凝固の働きがあるという基礎知識に加えて、白血球には単球、リンパ球、好中球、好酸球、好塩基球があると図示してある分(↓)である。図が簡単でわかりやすい。学生にもエイズ患者が出始めたころ、鹿児島大の院生が相談した教員から情報が洩れた。事態を考えた文科省は冊子を作って、国立大の教員に配布した。冊子は事務局から回ってきた。改定されたようだが、回って来たのは2回だけである。この部分は改定されていなかった。

 医学生向きの血液についての資料は医学用語の13章血液システム(Blood System)、『ヒト生物学』(Human Biology)5章血液の組織と機能(Composition and Function of the Blood)、ガイトンの『生理学』(Guyton’s Phisiology)の33章(↓)人体の感染への抵抗(Resistance of the Body to Infection)をすべて印刷して配った。『ヒト生物学』は一時新入生全員が購入していた分厚い専門への橋渡しの図書で、『生理学』は2年次に基礎医学の生理学のテキストである。かなりの量になった。

 白血球については、細胞の中につぶつぶがある顆粒(かりゅう〉球とつぶつぶのない無顆粒球に分けられ、顆粒球のうち、酸性の色素に染まるものを好酸球、塩基性の色素に染まるものを好塩基球、中性の色素に染まるものを好中球と呼んで区別していることが図示されている。

 13章(↓)、『ヒト生物学』、『生理学』は予め家で読んで来るように指示し、授業では13章は発音も含めて詳しく、あとは一部を取り上げて簡単に、すべて誰かにやってもらう形の演習形式で発音も丁寧に解説した。

 赤血球はerythrocyte – エスサイト、リが強くてトはほとんど聞こえない、そんな感じである。erythrocytosisは赤血球増加[症]、折角なので併せて覚えるといい。白血球{顆粒球の好塩基球はbasophil、ベェイゾフィル。好中球はneutrophil、ニュートゥルフィル、neutral(中性[の])はよく使う。好酸球はeosinophil、イシィノフィル。 無顆粒球の単球はmonocyte、ノサイト。リンパ球はlymphocyte、ンフォサイト}血小板はplatelet、プレイトリット。

リンパ球は、白血球のうち約 25%を占める細胞で、大別して細胞性免疫の機能を持つT細胞と、抗体を作るB細胞に分けられ、T細胞はさらにヘルパーT細胞、サプレッサーT細胞、細胞障害性T細胞などに分類される。

HIVが標的にするのは、このヘルパーT細胞である。やっと、辿(たど)り着いた。次回は免疫の仕組みである