つれづれに:植木市と牡丹(2022年3月31日)

つれづれに

 

植木市

 

宮崎神宮の→「春の植木市」に行って来た。今年2度目である。
そう書き始めたが、2回目はどうも行けそうにない。今日が最終日である。
前回は車に便乗させてもらったが、今回は自転車で行くつもりだった。大体片道1時間20分ほどで、最近はその辺りの走行距離が限界である。歳相応に、と言うところだろう。無理をすればもう少し行けると思うが、回復力も考えるとどうもその辺りが今の限界らしい。今年は牡丹である。前回一本買ったのだが、もう2本を買い足したかった。以前も同じ植木市で3本買って大事に育てていたが、一本が枯れ、もう一本も枯れて、残りも花が咲くかどうか怪しくなってきたからである。本の装画やカレンダーの題材としてピンクと白と臙脂の3本を買ったら、毎年見事な華をつけてくれていた。→「牡丹」もどうぞ。

小島けい「私の散歩道2010~犬・猫・ときどき馬」5月(企業採用分)

「私の散歩道~犬・猫・ときどき馬~一覧(2004年~2021年)」もどうぞ。

見事な華を切って部屋に運び、その日のうちに妻が仕上げてカレンダーの原画になった。実際の華を真近かに見ながら描いただけのことはある。絵に勢いがある。額に入れても、なかなかである。一枚は今手元にはない。寺に牡丹がたくさん咲くので牡丹寺になるように、絵を分けてもらえませんかと言って下さる方がいて送ったからである。

高校教員の3、4年目に担任した人の父親で、実家が香川のお寺だそうである。担任をしているときに、親父が家庭訪問に来て欲しいと言ってますけど、と言われて会いに行ったのがその人との最初である。何を話したのかは覚えていないが、いまだに年賀状が届き、私もカレンダーを届けている。担任した人からは仲人を頼まれた。「すべての社会の規範をもう一度取捨選択して取り込み直そう」(→「諦めの形」、3月26日)と心に決めた中に入学式、卒業式、結婚式、葬式など、式の類は選択肢にはないので出来れば断りたかったが、父親から直接頼まれて断り切れなかった。本人からは、上司二人のうち一方に頼むと角が立つので、髭だけ来てくれたらいいからたまさんお願い、と言われて妻といっしょに出かけた。披露宴では、髭だけ来ましたとだけ挨拶をした。毎年カレンダーは送っていて、絵のブログを時また見てくれる一人である。

寺に参詣に来たたくさんの人に絵のカードに作者紹介を書いて配って下さったそうである。二十代に出会って以来続く、有り難い、有り難い縁である。
前回牡丹を買った植木屋さんから、肥料は油粕だけで十分です、木陰に植えるのがいいですよ、とアドバイスをもらった。南側の一番陽当たりのいところにとの素人考えが枯れた原因のようだから、今度は長生きしてもらえるように木陰に植えようと思う。

寺に集まった檀家の人たち