つれづれに:畑と節気(2022年9月4日)

つれづれに

HP→「ノアと三太」にも載せてあります。

つれづれに:畑と節気

畑にいる時間や散歩をして草花や樹の様子を見ているときは、旧暦の24節気が身近に感じられる。「昔の人はうまいこと言うなあ」と感心することが多い。ただ今のこの暑さというか熱さというか、こういう事態が続くとすべてが吹っ飛んでしまう。年齢とともに皮膚が弱くなり、焼けるようにひりひりすることもある。汗の臭いがきつく感じられることも多い。何回も風呂に入って汗を流すが、それでもなかなかである。高校時代に過ごした部屋はトタン屋根で、南側に窓がなかった。別の屋根の上に継ぎ足した部屋に行くための階段があったためである。階段を上がって一度外の物干しの場所を通って別の部屋に行くようになっていた。トタン屋根で風が通らず、これ以上ない最高のコンディションだった。若くて肌も堪えてはいたが、苦しかった。何軒か行ってた家庭教師先の家には皆クーラーがついていたので、その時ばかりは過ごしやすかった。一度台風でトタン屋根が飛んだことがある。それもかなりの雨風が急に止んで青空が見えたのである。台風の目の中に入っていたようだ。それからまた雨風が続いた。貴重な経験だったが、大変だった。今の家は雨漏りもしないし、少々の雨でも家の中にいればあまり音もしない。天国と地獄である。春の花をささっと書くつもりがもうずいぶんと時間がかかっている。その期間、24節気のことが頭からすっかり抜けていた。畑にも出られずに、季節を感じられないほどだったというわけである。今年は立秋が8月7日からで、その辺りまで季節を辛うじて追いかけていたが、それ以降が暑すぎたのである。畑に出る自信がなかった。いろいろ試すつもりだったが、畑にも出られず、春先に植えた夏野菜が実をつけているのに、それを採りに出るのも難しかった。オクラ(↑)は虫がつくと葉が巻いてしまうので、希釈した酢をかけないと、と思いながら、実も採れなかった。大きくなり過ぎると包丁も入らない。大きくなっているのがわかっていながら、出られなかったわけである。次の節気の処暑が8月23日に始まり、 9月8日には白露が始まる。処暑は「厳しい暑さの峠を越した頃です。朝夕には涼しい風が吹き、心地よい虫の声が聞こえてきます。暑さが和らぎ、穀物が実り始めますが、同時に台風の季節の到来でもあります」と解説にはっ説明はあるが、実際はまだ峠を越した感じがしない。朝晩が涼しくなったら、また畑を再開したい、と思えるといいのだが。オクラはまだ峠を越していない。虫でやられた箇所は切り取って、希釈した酢を撒き、追肥もしたい。南瓜(↓)の柵も途中になったままで、蔓が伸び放題、一昨日隣との境の草を取った時は、危うく隣の家に蔓の先が侵入しかけていた。樹に蔓を蒔いて、大きな実が2個なっていた。金木犀の垣根にも蔓が這っているので、実は期待できそうである。

柿がすっかり大きくなっている。大きな台風が来て落とされなければ300個近くあるかも知れない。一時期取り入れるのも洗うのも剥くのも干すのも面倒臭くなっていたが、今年はその頃には暑さも過ぎていそうなので、大丈夫そうである。去年は6個しか干し柿にできなかったのでお裾分けも叶わなかったが、今年は何軒が持っていけそうである。保存食とは言え、甘いので冷蔵庫に入れていても黴が生える。二人ではそうたくさんは食べられない。やっぱりお裾分けしかない。

次は、春の花6、か。