つれづれに:瓢箪南瓜(2024年11月23日)
つれづれに:瓢箪南瓜(ひょうたんかぼちゃ)
毎年、瓢箪南瓜を作っている。種を買ったのか苗を見つけたかは覚えていないが、それまで余り見かけなかったのと、作ってみると、甘みもあって実も柔らかい、が作り続ける理由かも知れない。お裾分けにも手頃でいい。吉祥寺(きちじょうじ)駅下のデパートで2300円の値札を見て驚いたが、神戸の元町や戻って近くの生産者直売所で確かめたら400~500円程度だった。それがコロナの前だから、作り始めてから7~8年くらいだろうか?
竹の柵(さく)を拵(こしら)えて蔓(つる)を登らせて這(は)わせるのを思いついてから、少し大がかりになった。竹取の翁(おきな)をして、太い竹を何本も自転車で運ぶことになるからである。柵を造った一年目、台風でぐーっと傾いてしまった。それで、その次の年から器具で掘った穴に太い竹を入れて、横に樹の太い杭を支えに埋め込んだのである。自分ですることを増やしてしまった。今年は柵を8分目くらいまで作ったところで、暑中に入り、とても畑には出られない暑さになってしまった。順調にぐんぐんと大きくなり、3つほどかなりの大きさになった。3つはお裾分けにまわったが、そのあとすぐに台風が来て、柵が少し傾き、勢いのあった葉が叩かれて勢いを殺がれてしまった。
しかし、そのあと台風が来なかったのは有難かった。葉も勢いを取り戻し、実も大きくなった。10個ほどはまたお裾分け、それでもあと10個ほど大きい実が残っている。胡瓜(きゅうり)の苗が日陰になるので、柵はほぼ片づけた。枝から実を切り取ってしまうと、そう長くはもたないので、枝は地面に残して、地面に接して腐らないように枝の上に実を置いている。それが6個、あとは金木犀(もくせい)の樹の上を這った分で、枝から金木犀の葉の間にぶら下がっている。それも、個展に来てくれた人に送って終わりそうである。
ひょうたんかぼちゃ、でウェブ検索すると、各地で売られているようである。種や実をネット販売している人が、南瓜について解説をしている。実際の真偽はわからないが、特に害はなさそうなので、その解説を元に大体のところをまとめてみることにした。
ネット販売している和歌山の人によれば、「ひょうたんかぼちゃ」とは品種名ではなく、該当する形の品種をひっくるめた別名(総称)だそうである。普通のスーパーではなかなか目にしないが、幅広く取り扱う青果店や直売所などではたまに見かける。黒皮かぼちゃはけっこう値段が高いが、ひょうたんかぼちゃは割と手頃な値段で買える、とも書いてあった。
下関の販売者によれば、甘味が強くて美味しい瓢箪南瓜は全国の南瓜生産流通量のうちの5%未満の日本南瓜の1種で、恐らく1%も無いほどの貴重な南瓜。生産地域は西日本が主で、その中でも一部地域でしか栽培されていないそうである。春(5月~6月上旬頃)に植え付けをして、10月中旬頃から11月中旬頃までが収穫時期。自家採種した種子を使っているので、種子農薬の付着はなしとのこと。
沖縄の人によれば、沖縄で古くから栽培されている在来の蔓あり南瓜で、ウドンコ病などの病気や害虫に極めて強い抵抗性があり、作りやすい。ツルの整枝や摘心、そして追肥は必要なく、元肥だけで収穫まで放任栽培が可能。1株から4~6個収穫でき収量も多い。肉質は粘質で甘みがあり肉色は橙黄色。暑さに強く、高温期でも着果する。収穫時期は丸型で開花後約45日、ひょうたん型で40日で収穫。(実際に作っている感じはこれに一番近い)
今住んでいる地域の少し南西の都城の人は「南九州の風土に合うのか、このひょうたんカボチャはシーズンになるとドバッと出てきます。県外出荷しているという話は聞いた事はないので、案外知らない人は知らないかもしれないですね。これが安くておいしいのです!!地元のお年寄りにはとても人気があって毎年この時期を楽しみにしている方もおられます」と書いてあった。
来年の春にまた、柵を拵えて、瓢箪南瓜を作る日常が来れば嬉しい限りである。
今残っている中では一番大きい、金木犀の葉の間にぶら下がっている