南アフリカ概論(前期用)

4月25日

もう3回目やったね。今は木花の部屋でこのページを書いてるけど、このあと医学科の部屋にいくつもり、雨、難儀やねえ。
3週目、だいぶ慣れたやろか。今週が終われば、一息つけるね。

ブログを確認したあと、オランダ人について医学科の江藤さんが、イギリス人について工学部のセナくんが発表してくれました。
二人とも、すごかったねえ。セナくんの日本語も何とも言えんけど、内容もそれ以上になかなか。それに二人とも落ち着いてたし、ほんとすごい。

次回英文(前半工学部相澤くん、後半工学部嶋田くん)を読んで、今日発表してくれた内容を確かめようと思います。
金とダイヤモンドの発見やズールー戦争などの映像もあるので見てもらえると思います。
「遠い夜明け」(Cry Freedom)の最初の方は是非観てもらいたいなあ。

今日の話は

①ヨーロッパ移住者がアフリカ人から土地を奪って課税して安価なアフリカ人労働者の一大搾取機構を打ち立てた

の部分と、少し②のアパルトヘイト政権の部分も入っていました。先ずは①の部分から確認やね。年代順に箇条書きにしてまとめておきます。

*1652年にオランダ人が到来
*1795年にイギリス人がケープを占領
*1806年にイギリス人が植民地政府を樹立
*1833年にイギリス人がケープで奴隷を解放
*1835年にボーア人が内陸部に大移動を開始(グレート・トレック)
*1854年頃には海岸線のケープ州とナタール州をイギリス人、内陸部のオレンジ自由州とトランスバール州をオランダ人、で棲み分ける
*南アフリカは戦略上そう重要ではなかった
*金とダイヤモンドの発見で状況が一変、一躍重要に
*1867年キンバリーでダイアモンドを発見
*1886年1ヴィトヴァータースランド(現在のヨハネスブルグ近郊)で金を発見
*1899年金とダイヤモンドの採掘権をめぐって第二次アングロ=ボーア戦争(~1902)
*イギリスの勝利。
*1910年南アフリカ連邦成立(イギリス人統一党とアフリカーナー国民党の連合政権、統一党が与党、国民党が野党)

配ったプリントはSoweto Gospel Choirと用語の解説です。英語で説明する前に、意味をチェックして解説するつもりです。

この前はファイルをアップロードする余裕がなかったけど、Soweto Gospel ChoirのAmazing Graceの映像ファイルを置いときます。

また、来週に。

南アフリカ概論(前期用)

4月17日

2回目でした。

ブログを確認したあと、しばらく日本と南アフリカの関係などについて話をしたあと、年表を見ながら大ざっぱに歴史の流れを話しました。

大きな山は3つ、

①ヨーロッパ移住者がアフリカ人から土地を奪って課税して安価なアフリカ人労働者の一大搾取機構を打ち立てた

②アパルトヘイト政権とアフリカ人の抵抗運動

③白人政権と日本の関係

です。その順番で行こうと思っています。

残った時間でSoweto gospel Choirの冒頭とVuma(ZuluのTraditional Song)とAmazing Graceを観て、聴いてもらいました。どうやったやろか。


Amazing Grace、いろんな人が歌っているCDがあるので、聴きたい人は掲示板で知らせてもらえれば、参考ファイルにmp3を置けるよ。遠慮なく。

次回は最初に何人かのコメントを聞いてから、

①オランダ人(医学科江藤さん)→②イギリス人(工学部セナくん)→③英文(前半工学部相澤くん、後半工学部嶋田くん)の順で発表してもらい、時間に余裕があれば「遠い夜明け」(Cry Freedom)の初めの方を観てもらえればと思っています。

今回も説明する時間がなかったけど、課題についても解説しとかんとね。

提出してもらった自己紹介はチェックしてもらったあと、ざっと読みました。202名で9割くらいの人が出してくれていました。少しでも名前が覚えられるとええけどね。

配ったプリントは今回はなしです。

また、来週に。

南アフリカ概論(前期用)

4月10日

第1回目の授業でした。たくさん受講してくれてありがと。楽しくやれそう?

今日は受講者を決定するだけで精一杯でした。何とか決まってよかったです。ほんとは全部引き受けられるとええんやけど。

大学や学生、授業についてなどいろいろ話をしました。

金や権力を持っている人たちの都合で世の中がまわっていて、法律も自分たちのために作り、給与体系も自分たちに都合のいいようにこしらえ、その体制を維持するためには、たとえば人身売買(奴隷貿易)もするし、ただ働きをさせる(植民地支配)も何憚ることなくやってのける、その体制を守るための武器も開発し、ほぼ永遠に放射能を出し続ける核兵器も作って、実際に日本で人体実験までしてしまった、そんな話をしました。南アフリカはそういった過程の縮図です。

次回は最初に自己紹介の用紙を集めてから、歴史の話を始めます。音楽も聞いてもらい、実際に発表してもらう人を決めたいと思います。

①今日配った英文のプリントも誰かに読んでもらいたいし、今日少し誰かやらへんかと言った、最初に南アフリカに来た入植者

②オランダ人と

③イギリス人についても誰かに発表してもらいたいと思います。

アパルトヘイト時代に国内でロケできなくてジンバブエで作られた「遠い夜明け」(Cry Freedom)は長いけど、先ずは実態を感じるのに、次回から分けて観てもらうつもりです。通して観たい人はDVDにしてますので、いつでもどうぞ。

今日は説明する時間はなかったけど、課題についても解説したいと思います。

課題図書の古いのは*をつけて画像にしてCDに入れています。資料もつけて渡せるので、メールで直接でも言ってくれれば用意するよ。

テキスト『アフリカ文化論』は生協は僕から直接買ってや。僕も20万ほど出して無理して印刷してもらったんで、協力してもらえると有り難いです。

配ったプリント:自己紹介用紙(次回出してや)、僕の自己紹介、授業と評価と課題について

基礎教育支援課の工藤さんと宮川さんと、地域資源創成学部の日高さんに手伝ってもらえて助かりました。

また、来週に。