南アフリカ概論(前期用)

7月10日(前日の書き込みになりました。)

雨が終わったら、猛暑やね。
最後あたりになって、なかなか手こずってるなあ。月~水の授業のこのページは大体その日に書けてたのにねえ。
あしたと来週で終わりです。何とか最終日までに成績をつけようと思っているんやけど、なかなか思い通りにならないね。この三日ほど、ある人に書く手紙でかかりっきり。書きたいことは胸の辺りにあって、書いていくうちにだんだんと書きたいことがはっきりして、一応全部吐き出してから、手を入れる、大体そのような要領で書くことが多いみたいです。
アレックス・ラ・グーマ(ラ・グーマのAnd a Threefold Cordとその翻訳『まして束ねし縄なれば』の表紙絵の原画です。奥さんに描いてもらいました。最近画像を取り込みました。↓)は、書き始めるときすでに頭のなかに全部が出来ていて、それをタイプライターに向かって書くだけ、毎回そんな風に書いていたそうやけど、人それぞれやからなあ。
13回目の授業でした。

2回目の課題を集めて、なぜアパルトヘイトを廃止したか、について少し意見を出してもらいました。

出た意見(板書してもらった分)

* 利益が小さくなって不利益の方が大きくなったから
* 外国からの圧力、情報封鎖
* 白人政権とANCの疲弊
* 資本主義vs共産主義
* レアメタルの産出国であった南アを、資本主義国は、簡単に経済封鎖できない

ベルリンの壁のほうかい

東ヨーロッパのレアメタルとれる

経済封鎖(大)

次回はその続き(もし南アフリカで戦争が起こっていたら・・・・がヒントです。もう一度考えて、意見を出してや)と、アパルトヘイト政権時代、政権移行時、新政権誕生後の映像と、エイズの話を少々。時間あるかいな。

あした、また。

南アフリカ概論(前期用)

全般にはそれぞれ課題をやってたと思います。ただ、仮説がないか、はっきりしないもの、調べたものをまとめたもの(いわゆるレポート)、本を読んでの感想、になっているものも結構ありました。
教育の人のはひどいのが多かったです。A41、2枚、「課題やから出す」が丸出しで、読むところがほとんどなかったのが多かったです。来てない人も多いみたいやし、2回目もこんなにひどかったら、成績もちょっと考えんとあかんやろなあと思ってしまうねえ。来なくても形だけ課題を出せばええというのは、あんまりやと思います。実際に202登録で普段は120人ほど、あしたは、ひょっとしてほとんど来たりして。そうやと、勘弁してよ、そうならんように祈ります。

工学部の環境ロボの人、医学科の人のはいいのが多かったように思います。(秀、優以外のも含めて)

インプットした個々のインフォーメーションを使って、論理的に、客観的にものを述べるというのは大学では大事なことなので、一つのきっかけにしてもらえたならうれしいです。

本来、書くものは、何をどう書くか、相手に伝えるか、が最終的には善し悪しの決め手になるので、読んだあと、ずーんとこっちに伝わって来るのが、やっぱり一番かな。日本語で書いても英語で書いてもそれは同じやと思います。

ただ、評価には懐疑的な僕としては、この評価が正しいという自信はやっぱりありません。ただ、毎年たくさん読むので、横に並べられる分、レベルの区別は可能なような気がしてるけど、それもどうやろ、ま、そんなところで、毎年うろうろしています。

自分と向き合って、しっかり取り組んでくれてるのを読むと、やれることをやって来たので、嬉しい気持ちになります。

ある一定の基準以上やなあと思えるのは満点、少し工夫すれば満点、は秀(大学の規定では九割以上)。満点と秀は以下の通りです。

満点

工環境ロボ 嶋田宙(そら)「なぜ黒人は貧民街にとどまってしますのか」
工環境ロボ 浦越諄(じゅん)「奴隷貿易は欧州の国によって始められた。」
工環境ロボ Silumin Senanayake「なぜMANDELAは、『革命家』から『平和主義者』になったのか?」
工環境ロボ 原田佳明「アフリカ人のストライキは当然である」
工機械設計 緒方丈千代「アフリカの黒人差別と奴隷貿易の歴史」
工機械設計 神谷陸「アフリカから貧困はなくならない」
医学科 上別府司「何故、ギチンガ医師はヒポクラテスの誓いを『忌々しい文書』と揶揄したのか」
医学科 齊籐友彦「イアンはメアリに誘われたふりをしつつもその考えを把握した上でうまく使ったのではないか」
医学科 田中佑樹「なぜ日本人は南アフリカに対しての加害者意識、罪悪感が欠落している考察してみる。」
医学科 江藤佑子「奴隷貿易・奴隷制度は、構造が失敗だった」

農応用生物 那須大修「黒人差別の考察」
農獣医 橋本莉香「”怒り”から”融和へ」
工環境応用 笹貫一馬「ODAは悪魔?」
工環境応用 山本真瑛「解放闘争においてアフリカ人側の分裂がなければ、もっと早くアフリカの問題は解決していた」
工環境ロボ 道内雅己「アフリカの経済」
工電気システム 永里光司郎「奴隷はなぜ黒人が選ばれたのか。」
工情報システム 小酒井雄也「事件が多いのは当たり前?」

南アフリカ概論(前期用)

7月3日

雨ばっかりで鬱陶しい日が続いて、被害もようさん出てるなあ。前期もあと3回、このブログ、水曜日までの分は大体その日に書いてきたけど、今回は日曜日になってしまいました。でももうぐ当分は書かなくても済みそう。
大きなクラスも医学科も来週に2回目の課題を集めて、授業が終わる頃には成績をつけとこうと思ってるけど、そううまいこと行くかな。毎年引き摺って引き摺って、へたすると成績が出るのがお盆過ぎになったり。

12回目の授業でした。

台風で大変やったねえ。3回の部屋でも雨風の音がすごくて、傘の骨が風で折れて難儀している姿が見えました。
2コマ目の工学部の授業には三分の一ほどしか来てなかったんで、来られなかった人にも悪いし、授業どうするかをみんなに決めてもらいました。結局残った人が9人くらいやったんで、僕の研究室で、たまたま寝かせて味が馴染んできてた山桃のジュースを飲んでもらいました。

昼からは、普段と同じくらいの人数やったんで、そのまま普段どおりにやりました。
「アフリカの蹄」の残りを観てもらって、少し感想を聞きました。

感想を書いてもらうつもりでプリントも持って行ってたけど、渡せずじまいでした。

次回は、2回目の課題を一人一人の顔を見ながら集めてから、前から言ってたように、なぜアパルトヘイト体制をやめたのか、についていろいろ意見を出してほしいと思っています。いっしょに話をしましょう。
今回は前にも言ったように、基本的には次回の提出日で直接受け取るのが原則、受け取るのは遅くても最後の授業の時まで。
2回目にしっしょに出したりとかも含めてあんまりええかげんなのは(出すのは勝手やけど)、成績は出さないつもりです。後期も持つつもりなんで、後期出直してや。(後期が最後かも)

配ったプリント:帚木蓬生の新聞記事(B4表1)

10日に、また。

南アフリカ概論(前期用)

6月26日

11回目の授業でした。

「アフリカの蹄」の前編を時間一杯観てもらいました。大澤たかおはなかなかの演技やと思うけど、映画の質としては、事故にあった女の子の描き方とか、パメラの歌の挿入の仕方とか、ジュリアン・レフの描き方とか、もうちょっとうまいこと出来ひんのかなあ、と思うね。それでも、ま、いい映画の部類に入るのかな。

南アフリカの映画は、授業で使えるのを何十年も探してきたけど、そうあれへんし。

小説とは少し違うけど、続編の『アフリカの瞳』もお薦めやね。『アフリカ文化論』の中にも書いてるけど。

新潮社のプロフィールです。

帚木蓬生

ハハキギ・ホウセイ

1947(昭和22)年、福岡県生れ。東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。2年で退職し、九州大学医学部に学ぶ。2018年1月現在は精神科医。1993(平成5)年『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、1995年『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、1997年『逃亡』で柴田錬三郎賞、2010年『水神』で新田次郎文学賞、2011年『ソルハ』で小学館児童出版文化賞、2012年『蠅の帝国』『蛍の航跡』の2部作で日本医療小説大賞、2013年『日御子』で歴史時代作家クラブ賞作品賞をそれぞれ受賞。『国銅』『風花病棟』『天に星 地に花』『受難』『守教』といった小説のほか、新書、選書、児童書などにも多くの著作がある。

幅広く書いてるね。次回新聞記事を印刷して持って行くね。

今日は大澤たかおさんが窓にぶらさがってるところで止めたんで、一週間はぶらさがってもらっとくしかないな。
次回は後編を60分余りに編集したので観てもらうつもりです。

そのあと、アパルトヘイト時代の映像の補足を紹介したあと、なぜアパルトヘイト体制をやめたのか、についていろいろ意見を出してほしいと思っています。

残りの時間で、日本との関係と、マンデラの釈放、エイズ問題かな。最後が見えて来たねえ。
また、来週。