英語 Ta2(8)

1月26日(火)3-4(10:30:-12:00)14回目、次回がいよいよ最後やねえ。

<今日>

①「招かれざる客」(1:02:00、途中まで)

映画解説:「招かれざる客」(1967) GUESS WHO’S COMING TO DINNER

【解説】「アメリカ上陸作戦」のウィリアム・ローズのオリジナル・シナリオを、「愚か者の船」のスタンリー・クレイマーが製作・監督した。撮影は「手錠のままの脱獄」のサム・リーヴィット、音楽は「真昼の衝動」のデヴォル。出演は、これが遺作となった「おかしな、おかしな、おかしな世界」のスペンサー・トレイシー、「いつも心に太陽を」のシドニー・ポワチエ、「去年の夏突然に」のキャサリン・ヘップバーン、そのほか、キャサリン・ホートン、セシル・ケラウェイなど。

シドニー・ポワチエ

サンフランシスコ空港で飛行機から降り、タクシーに乗った若いカップルが、人目をひいた。だが、人々のぶしつけな視線など気にしないかのように、黒人青年と白人女性は親しげに語り合っていた。青年はジョン(シドニー・ポワチエ)といい、世界的に著名な医師。女性の名はジョーイ・ドレイトン(キャサリン・ホートン)。2人はハワイで知り合い、互いに愛し合う間柄となったのである。ジョーイの母クリスティ(キャサリン・ヘップバーン)は、娘の婚約者が黒人であることを知り、驚いたが、娘の嬉々とした様子に、動揺は次第に喜びに変わっていった。だが、父のマット(スペンサー・トレイシー)は、そうはいかなかった。新聞社を経営し、人種差別と闘ってきたマットも、自分の娘のこととなれば、話はちがってくるのだ。ジョンは、学界でも有数な人物であり、近くジュネーブの大学院に迎えられることになっているということは、マットも知ってはいるのだが、黒人と白人との結婚には、想像を絶する困難がある。結婚を許しながらもマットは割り切れなかった。ジョンのジュネーブ行きの時間が迫っており、2人はその前に、互いに両親の了解を得たがっていた。息子の見送りと嫁に会うため、ジョンの両親プレンティス夫妻が空港に着き、ジョーイは出迎えたが、夫妻は嫁が白人であることを知り愕然とした。やがて、夕食の時が訪れた。ジョンとジョーイ、ドレイトン夫妻、プレンティス夫妻。そしてドレイトン夫妻の友人であるライアン神父。母親同士は結婚には賛成だったが、父親同士は反対し、とくに、マットは頑固だった。だが、そのマットも、若い2人のどんな困難にも立ち向かおうとする真剣さとその情熱に、かつての自分の青春を見、その尊さに気づき、2人の結婚を認めた。一同はそろって、夕食の席に着くのだった。(http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD8577/index.html

②歌:マへリア・ジャクソン(「クロマティの魂の歌ーゴスペルのふるさとを訪ねて」から)

<次回>

①映像:「招かれざる客」(続き、最後まで)

②感想

③ゴスペル(マへリア・ジャクソンの続き、ブルース、ソウル、ポップスWe Are the Worldなど)

④コメントを聞きたい

⑤時間があれば何か話を出来れば

来週、また。

クラス名簿(Zoomではある方がよさそうやから、学生支援課でもらったファイルからコピーしたよ。)

2020年後期 クラス名簿(48名)(2020年10月6日現在)

61200043 イケムラ ヒロト 工学部環境応用化学科
池村 広飛 1年
61200254 ソネ ケンセイ 工学部環境応用化学科
曽根 健聖 1年
61200375 ニシムラ ハルヒ 工学部環境応用化学科
西村 春陽 1年
61200430 ハマカワ コウヘイ 工学部環境応用化学科
濱川 光平 1年
61200441 ハヤシダ カズヤ 工学部環境応用化学科
林田 和也 1年
61200476 ヒダカ ユウセイ 工学部環境応用化学科
日高 祐誠 1年
62180110 カワノ シヨウヤ 工学部社会環境システム工学科
河野 匠哉 3年
62200062 イワモト ソウマ 工学部社会環境システム工学科
岩本 颯真 1年
62200109 オオツカ コウキ 工学部社会環境システム工学科
大塚 恒輝 1年
62200213 クラヅメ トシナリ 工学部社会環境システム工学科
倉爪 駿成 1年
62200259 サトウ リヨウセイ 工学部社会環境システム工学科
佐藤 瞭成 1年
62200471 ミヤジ ユウト 工学部社会環境システム工学科
宮地 優人 1年
63200027 イイヤマ タカト 工学部環境ロボティクス学科
飯山 貴冬 1年
63200030 イガラシ レン 工学部環境ロボティクス学科
五十嵐 廉 1年
63200319 ナカシマ リク 工学部環境ロボティクス学科
中島 陸 1年
63200373 ホリタ ヒデオミ 工学部環境ロボティクス学科
堀田 英臣 1年
63200401 ミヤ ヨシエ 工学部環境ロボティクス学科
宮 佳恵 1年
63200425 モタニ ケンタ 工学部環境ロボティクス学科
茂谷 健汰 1年
63200508 ワタナベ タクヤ 工学部環境ロボティクス学科
渡辺 拓哉 1年
64200222 カミヤ ヒョウ 工学部機械設計システム工学科
神谷 彪 1年
64200271 ソノダ コウダイ 工学部機械設計システム工学科
園田 高大 1年
64200299 タカハシ コウジ 工学部機械設計システム工学科
高橋 輝至 1年
64200356 ニシダ ツバサ 工学部機械設計システム工学科
西田 大翼 1年
64200387 ハヤシ ジユンヤ 工学部機械設計システム工学科
林 隼矢 1年
64200518 ヤガサキ リユウヘイ 工学部機械設計システム工学科
矢ケ崎 龍平 1年
64200523 ヤマガ トモヤ 工学部機械設計システム工学科
山鹿 友也 1年
65160180 サイトウ タイチ 工学部電子物理工学科
齊藤 太一 4年
65200186 クロギ アヤミ 工学部電子物理工学科
黒木 彩心 1年
65200371 ナガタ ジユンペイ 工学部電子物理工学科
永田 惇平 1年
65200384 ナカタケ キヨウタ 工学部電子物理工学科
中武 杏太 1年
65200409 ハシグチ リト 工学部電子物理工学科
橋口 理斗 1年
65200418 ヒグチ レン 工学部電子物理工学科
樋口 蓮 1年
66190222 キリハラ ヒロキ 工学部電気システム工学科
桐原 拓希 2年
66190253 クリタ ワタル 工学部電気システム工学科
栗田 亘 2年
66200060 オゼキ タイセイ 工学部電気システム工学科
尾関 泰正 1年
66200183 タムラ リユウスケ 工学部電気システム工学科
田村 竜佑 1年
66200288 ニシカワ リヨウ 工学部電気システム工学科
西川 遼 1年
66200332 ヒガシ コウシロウ 工学部電気システム工学科
東 香士朗 1年
66200451 モリ カイヤ 休学 工学部電気システム工学科
森 海也 1年
67200018 アマキ ダイスケ 工学部情報システム工学科
天木 大介 1年
67200146 オシカワ リヨウ 工学部情報システム工学科
押川 陵 1年
67200184 カワバタ アオイ 工学部情報システム工学科
川畑 葵 1年
67200212 クシマ リュウヤ 工学部情報システム工学科
櫛間 龍也 1年
67200230 コバヤシ リヨウスケ 工学部情報システム工学科
小林 良輔 1年
67200294 スギモト ダイチ 工学部情報システム工学科
杉元 大地 1年
67200333 タナカ シンノスケ 工学部情報システム工学科
田中 慎乃介 1年
67200368 トダカ ヨシヒコ 工学部情報システム工学科
戸高 快彦 1年
67200528 ヨシオカ シユン 工学部情報システム工学科
吉岡 駿 1年

<今日>

ビジネス英語 I-2(2)

1月25日(月)5-6(1:30:-3:00)14回目、次回が最後です。

<今日>

①発表:グループ5(上田、里中、松浦、森本):各自のアルバイトの紹介(簡潔にまとまってたね。表現もだいぶ慣れたみたいで。よかったです。)

②ブレイクアウトセッション(2回目の準備)

<次回>

①発表:

グループ1(緒方、門田、小出、田中、春山):趣味について

グループ2(小城、河野、小金丸、永吉、開田):コロナが落ち着いたらしたいこと

グループ3(奥村、木原、染田、林(聡)):それぞれのゼミの深掘り

グループ4(岩井、迫田、外岡、松原、吉岡):ご当地グルメ

グループ6(鬼塚、中川、服部、堀田):ゼミを詳しく

グループ7(入江、迫、羽田野、林(航)):今までのを深化

②最後のコメントが聞きたい。

③時間があれば、何か話出来れば。

次回、また。

クラス名簿

2020年後期 英語 Ra 2 (3)クラス名簿(31名)(2020年10月26日現在)

30200038 生田 志潤 イクタ シジユン
30200087 植村 尊 ウエムラ タケル
30200148 小野 拓海 オノ タクミ
30200173 加知 倫太朗 カチ リンタロウ
30200205 川越 晴登 カワゴエ ハルト
30200214 河野 晃輝 カワノ コウキ
30200308 齋藤 優奈 サイトウ ユウナ
30200317 坂元 美琴 サカモト ミコト
30200360 重山 夕美 シゲヤマ ユウミ
30200371 篠原 小伯 シノハラ コハク
30200384 下條 帆乃佳 シモジョウ ホノカ
30200399 菅付 彩友 スガツケ アユ
30200447 恒吉 実於 ツネヨシ ミオ
30200454 角田 楓 ツノダ カエデ
30200472 堂薗 翔永 ドウゾノ シヨウエイ
30200520 戸島 脩太 トジマ シユウタ
30200579 永松 日向 ナガマツ ヒナタ
30200582 中屋敷 香波 ナカヤシキ カナミ
30200597 原田 佳純 ハラダ カスミ
30200603 東久保 光汰 ヒガシクボ コウタ
30200612 日田 快希 ヒタ ハルキ
30200627 平井 優季 ヒライ ユキ
30200704 福留 駿佑 フクドメ シユンスケ
30200742 本田 拓哉 ホンダ タクヤ
30200759 待山 功星 マチヤマ コウセイ
30200795 松山 峻平 マツヤマ シユンペイ
30200807 間野 壱晴 マノ イツセイ
30200821 宮崎 琉奈 ミヤザキ ルナ
30200869 山口 澪夏 ヤマグチ ミオカ
30200898 吉田 晴紀 ヨシダ ハルキ
30200926 JIANG TIANCHENG コウ テンセイ

<今日>

英語 Ra2(2)

1月25日(月)3-4(10:30:-12:00)14回目、次回が最終です。

<確認>「招かれざる客」と授業の感想(参考ファイルに置いてある「招かれざる客感想」、「地域授業の感想」をダウンロード)来週の最終授業までにWebClassの「招かれざる客感想」、「授業の感想」に置いてや。)

<今日>

①「招かれざる客」:父親との対面の場面から最後まで、全部観てもらえたねえ。映画の一番の論点やった結婚については、みんなの意見や感想を聞きたかったなあ、ほんま。僕自身や子供二人の結婚の話もしてみたかったような。主人公と父親の遣り取り、聞き取りをしてテキストの附録に入れてあるので、その部分の日本語訳も貼っとくね。僕は父親と話をする、という範疇にない親子だったんで、父親とは話をしたことがないけど、主人公が言うように黒人としてではなく一人の人間として、というのはずっと思って来たから何か気持ちはわかるなあ。映画の解説も↓)→親子の遣り取り日本語訳

映画解説:「招かれざる客」(1967) GUESS WHO’S COMING TO DINNER

【解説】「アメリカ上陸作戦」のウィリアム・ローズのオリジナル・シナリオを、「愚か者の船」のスタンリー・クレイマーが製作・監督した。撮影は「手錠のままの脱獄」のサム・リーヴィット、音楽は「真昼の衝動」のデヴォル。出演は、これが遺作となった「おかしな、おかしな、おかしな世界」のスペンサー・トレイシー、「いつも心に太陽を」のシドニー・ポワチエ、「去年の夏突然に」のキャサリン・ヘップバーン、そのほか、キャサリン・ホートン、セシル・ケラウェイなど。

シドニー・ポワチエ

サンフランシスコ空港で飛行機から降り、タクシーに乗った若いカップルが、人目をひいた。だが、人々のぶしつけな視線など気にしないかのように、黒人青年と白人女性は親しげに語り合っていた。青年はジョン(シドニー・ポワチエ)といい、世界的に著名な医師。女性の名はジョーイ・ドレイトン(キャサリン・ホートン)。2人はハワイで知り合い、互いに愛し合う間柄となったのである。ジョーイの母クリスティ(キャサリン・ヘップバーン)は、娘の婚約者が黒人であることを知り、驚いたが、娘の嬉々とした様子に、動揺は次第に喜びに変わっていった。だが、父のマット(スペンサー・トレイシー)は、そうはいかなかった。新聞社を経営し、人種差別と闘ってきたマットも、自分の娘のこととなれば、話はちがってくるのだ。ジョンは、学界でも有数な人物であり、近くジュネーブの大学院に迎えられることになっているということは、マットも知ってはいるのだが、黒人と白人との結婚には、想像を絶する困難がある。結婚を許しながらもマットは割り切れなかった。ジョンのジュネーブ行きの時間が迫っており、2人はその前に、互いに両親の了解を得たがっていた。息子の見送りと嫁に会うため、ジョンの両親プレンティス夫妻が空港に着き、ジョーイは出迎えたが、夫妻は嫁が白人であることを知り愕然とした。やがて、夕食の時が訪れた。ジョンとジョーイ、ドレイトン夫妻、プレンティス夫妻。そしてドレイトン夫妻の友人であるライアン神父。母親同士は結婚には賛成だったが、父親同士は反対し、とくに、マットは頑固だった。だが、そのマットも、若い2人のどんな困難にも立ち向かおうとする真剣さとその情熱に、かつての自分の青春を見、その尊さに気づき、2人の結婚を認めた。一同はそろって、夕食の席に着くのだった。(http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD8577/index.html

②エイズ発表:History of AIDS Discovery (宮崎さん、日本語訳、しっかりしてたねえ。)

<次回>

① Disrupting the Assembly Line (福留くん、今日は時間がなくてごめんなさい。次回はよろしく、ね。)

②エイズの解説

③ゴスペルの女王マへリア・ジャクソンの歌とWe Are the Worldは、せめて聴いてもらいたいけど。あんまり歌を聴いてもらえんかったんで。南アフリカの話も欲張ったからなあ。

④一人一人からコメントを聞きたい。

⑤時間が残ってれば、何か話出来たら。

親子の遣り取り日本語訳

REFERENCE 7 参照7

The color line issue was brought into Hollywood in order to let the world know that the United States was supporting the Civil Rights movement; Guess Who’s Coming to Dinner was made. In the film a young black professional marries a young white woman whose father is a rich liberal newspaper owner. The young man and his father have a fierce dispute. It was a fight between the young and the old generation:

合衆国は公民権運動を支持していると世界に知らせるために、人種差別の問題をハリウッドに持ち込みました。「招かれざる客」です。映画では、黒人の若い医師が、父親が金持ちでリベラルな新聞社の社長である若い白人女性と結婚します。その若者と父親が激しく言い争いをします。その議論は新しい世代と古い世代の戦いでした。

“Father: Well, I don’t care what your mother says. Maybe she’s gone haywire, too. This is between you and me. Son: That’s the first thing you said that makes any sense because that’s exactly where it’s at . . .

父:「そうだな、お前の母さんが何を言おうが気にしない。たぶん母さんも混乱している。これはお前と私の問題だ。」

息子:「初めてまともなことを言ったね、これでまともに話せる……。」

Father: Yeaah what I mean to say . . .

父:「うーん、私が言いたいのは……。」

Son: No, you said what you had to say. You listen to me. You say you don’t want to tell me how to live my life, so what do you think you’ve been doing? You tell me what rights I’ve got or haven’t got and what I owe to you for what you’ve done for me. Let me tell you something. I owe you nothing. If you carried that bag a million miles, you did what you were supposed to do. Because you brought me into this world and from that day you owed me everything you could ever do for me. Like I will owe my son if I ever have another. But you don’t own me. You can’t tell me when or where I’m out of line or try to get me to live my life according to your rules. You don’t even know what I am, Dad, you don’t know who I am. You don’t know how I feel, what I think. And if I tried to explain it the rest of your life, you’ll never understand. You are thirty years older than I am. You and your whole lousy generation believe the way it was for you is the way it’s got to be and not until your whole generation has lain down and died will that dead weight of you be off our backs. You understand you’ve got to get off my back, Umh, Dad, umh, Dad, you’re my father. I’m your son. I love you, I always have and I always will. But you think of yourself as a colored man. I think of myself as a man, umh, now, I’ve got a decision to make and I’ve got to make it alone and I’ve got to make it in a hurry, so would you go out there and see after my mother?"

息子:「いや、父さんの言いたいことは充分に聞いた。今度は僕の番だ。父さんは僕がどうやって生きていくべきかを指図したくないと言ってるけど、今まで父さんは何をして来たと思ってるの?父さんは僕にどんな権利があって、どんな権利がないのかを言ってきたし、父さんがして来たことに僕がどれほど恩があるかを話して来たよね。じゃ、言わせてもらうね。僕は父さんに借りはないよ。父さんがかばんをずっと運んでたとしても、それは父さんの仕事だったからだよ。父さんは僕をこの世に生み出したから、その日から、できる限りのことを僕のためにする義務がある。同じように、僕に子供が出来たら、その子に義務があるからね。でも僕は父さんのものじゃない。僕がいつどこでコースを外れるかは父さんが口出し出来ないし、父さんのルールに従って僕を生きさせようとしてもだめだよ。父さんは本当の僕を知らない。父さんは僕が誰なのかも知らない。僕がどんな風に感じて何を考えているかも知らない。そしてもし、僕が一生かかってそれを説明しようとしても父さんには分からないよ。父さんは僕より30も年上だ。父さんたちのようなこちこちの世代は、重荷を下ろして死ぬまで自分たちのやり方が一番だと信じて疑わないんだよ。父さんは僕らの背中から荷物を取り除かないといけないと分かっているんだよ。うーん、父さん、うーん、父さんは僕の父さんで、僕は父さんの息子だよ。大好きだよ。これまでも好きだったし、これからもずっとだよ。だけど父さんは自分を黒人として考えてる。僕は自分を人間として考えてるんだよ。今や僕は決めないといけなし、一人で決めないといけないし、それも一人で、急いでね。だから父さん、向こうに行って母さんをよろしく頼めないかな?」

クラス名簿

2020年後期 英語 Ra 2 (3)クラス名簿(31名)

30200038 生田 志潤 イクタ シジユン
30200087 植村 尊 ウエムラ タケル
30200148 小野 拓海 オノ タクミ
30200173 加知 倫太朗 カチ リンタロウ
30200205 川越 晴登 カワゴエ ハルト
30200214 河野 晃輝 カワノ コウキ
30200308 齋藤 優奈 サイトウ ユウナ
30200317 坂元 美琴 サカモト ミコト
30200360 重山 夕美 シゲヤマ ユウミ
30200371 篠原 小伯 シノハラ コハク
30200384 下條 帆乃佳 シモジョウ ホノカ
30200399 菅付 彩友 スガツケ アユ
30200447 恒吉 実於 ツネヨシ ミオ
30200454 角田 楓 ツノダ カエデ
30200472 堂薗 翔永 ドウゾノ シヨウエイ
30200520 戸島 脩太 トジマ シユウタ
30200579 永松 日向 ナガマツ ヒナタ
30200582 中屋敷 香波 ナカヤシキ カナミ
30200597 原田 佳純 ハラダ カスミ
30200603 東久保 光汰 ヒガシクボ コウタ
30200612 日田 快希 ヒタ ハルキ
30200627 平井 優季 ヒライ ユキ
30200704 福留 駿佑 フクドメ シユンスケ
30200742 本田 拓哉 ホンダ タクヤ
30200759 待山 功星 マチヤマ コウセイ
30200795 松山 峻平 マツヤマ シユンペイ
30200807 間野 壱晴 マノ イツセイ
30200821 宮崎 琉奈 ミヤザキ ルナ
30200869 山口 澪夏 ヤマグチ ミオカ
30200898 吉田 晴紀 ヨシダ ハルキ
30200926 JIANG TIANCHENG コウ テンセイ

 

続モンド通信・モンド通信

続モンド通信26(2021/1/20)

私の絵画館:「のあちゃんとスイートピー」(小島けい)

2 小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑤:「心臓は・・・?」(小島けい)

3 アングロ・サクソン侵略の系譜23:「 ケニアの歴史(1)植民地化以前」(玉田吉行)

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1 私の絵画館:「のあちゃんとスイートピー」(小島けい)

のあちゃん

美しい白浜海岸の、すぐ前のお家で暮らしている<のあちゃん>です。しばらく前に見送ったラブラドール・レトリーバーの<ダンク>の後を引きうけ、日々ご家族に明るさを届けています。

ダンク

絵の<モデルさん>として、この犬種<トイ・プードル>と初めて出会ったのは、大分県飯田高原の<九州芸術の杜>で、個展をしている時でした。→ 「2012年個展報告」

ある日館長さんが<先日来ていた方が、またいらっしゃいましたよ>と一人の女性を紹介してくれました。彼女は<個展を見て帰った後、青い絵がどうしても忘れられず、また来ました>と言われました。

その年、個展会場<ギャラリー夢>の入口近くに2枚の馬の絵を飾りました。左側に<山桃の樹の下で>を、右側に<秋立ちぬ>という絵を置きました。

山桃の樹の下で

秋立ちぬ

彼女の<青い絵>というのは、左側の絵でしたが。改めて2枚を前にして、ずいぶん長い間迷われた後、やはり左側の<青い絵>を選ばれました。

そしてさらに、大人しく抱かれているピースちゃんの絵もご注文下さいました。ピンクが大好きということで、ピンクの服を着たまっ白な毛のピースちゃんとピンクのバラで、この絵ができました。

ピースちゃんとバラ

次に描かせていただいたのは、アビシニアンという種類の猫リリちゃんと一緒に住んでいる愛らしいグレーの毛の男の子ペペちゃんです。見るからに高貴な猫ととっても愛らしい犬ちゃんの対比がかわいくて、白い梅と一緒に描きました。

リリちゃんとぺぺちゃんと梅

3枚目はチャイニーズ・クレステッドという珍しい犬種の<レオンくん>と一緒に住んでいる<バーディくん>です。飼い主さんは、フェルト・アートの先生です。

レオンくん

見るからにかわいいバーディくんは、やはり可憐な忘れな草の花と一緒に描きました。

バーディくん

4枚目は、モクくんとスノーマンです。小さい頃から大好きな毛布と一緒に、とのご希望で、この絵になりました。

モクくんとスノーマン

モクくんも、お写真を送っていただき絵を描きましたが。翌年の個展で実際に会うことができ、ビックリ。これまで会ってきたトイ・プードルとは大きさが違いました!よく見かける犬ちゃん達の4倍くらいもあったのです。椅子に座っておられるお母さんの膝の上で、今にもはみ出しそうで、笑ってしましました。

大きくても、愛らしさは全く同じでしたので、まさかそのような大きな子とは、想像もしませんでした。

そして、5枚目となるのあちゃんです。モクくんの時もそうでしたが。そのままで愛らしいだから、他の要素は、ほぼ何も加えなくてよいのではないか、と最近では思うようになりました。そのためスイートピーの花を一緒に描きましたが、できるだけのあちゃんのかわいらしさの邪魔をしないようにと、気をつけて描きました。

一緒に暮らしていると、犬も猫も、きっとその他の種類の子たちもみんな、そのままで十二分に可愛いのだと、つくづく思います。

のあちゃん:カレンダー「私の散歩道2021~犬・猫ときどき馬~」1月

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2 小島けいのエセイ~犬・猫・ときどき馬~⑤:「心臓は・・・?」(小島けい)

 

一本の道がある

生まれる前に 歩いた道である

 

昔、ぽつりぽつりと書いていた詩の一節を、ふと思い出しました。

それはきっと<心臓>という臓器の話を聞いたからだと思います。人間の身体を毎回一つずつ取り上げる織田裕二さん司会の番組で、前回は心臓でした。

脳と心臓はこれまで、脳が指示を出して心臓はそれに基づき動くもの、と考えられてきました。

ところが、一方的ではなく互いに影響しあう存在ではないか、というのです。

もう何年も前ですが、韓国ドラマで。心臓移植を受けた人が、提供してくれた人が生きていた頃想っていた人物と出逢い、惹かれていく、という物語がありました。

それを見た時は、本当にそういうことが起きるのかしらん?と思いましたが。

研究論文の中にはアメリカで実際にあった話として。ある男に殺された人の心臓をもらった少女が、移植後殺される恐い夢を何度も見るようになり、その夢に現われる男の似顔絵を書いたところ、その絵がもとで真犯人がつかまった、という例が紹介されていました。

そこまでではなくても、若い男性の心臓をもらった中年女性が、それまではほとんど食べなかった油っこいフライドポテトなどを好んで食べるようになり、調べてみると、それは心臓を提供した若者の好みだった、という場合もあるそうで。

最近では、脳から心臓への一方通行ではなく、心臓から脳へも何らかのメッセージが送られているらしい、とわかってきているとか。

私自身子供の頃、数回だけですが。ある場面に出くわした時<私は前に、この場面に出会ったことがある・・・・>と感じたことがありました。

大人になってからは、きっと夢と現実がごちゃまぜになってしまったからだろうと深く考えたりしませんでしたが。

<心臓>という不可思議な存在が体のなかにあるのだから、理屈にあわない何かを感じたとしても、それはそれでいいのではないか。

今私は、そんなふうに思っています。

ちなみに、これまでに描いた三百枚以上の絵の中で、一枚だけ、夢のなかでできた、絵があります。

それが「月に眠る」です。

ある夕方、いつも通る自転車道の横にある小さな公園で、見事に色づいたイチョウを見ました。

その夜、夢のなかで見た絵がこれでした。イチョウの木々のもと、深々と眠るラブラドール・レトリーバーの三太。天には細い三日月がありました。

「月に眠る」

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3 アングロ・サクソン侵略の系譜23:

「ケニアの歴史(1)植民地化以前」

2021年Zoomシンポジウム(11月27日土曜日)/「アングロ・サクソン侵略の系譜―アフリカとエイズ」1/「ケニアの小説から垣間見えるアフリカのエイズ」1:

今回のシンポジウムでは、アングロ・サクソン侵略の系譜の中で、ケニアの小説から見たアフリカのエイズについて話をした。科学研究費のテーマで、医学と文学の狭間からみるアングロ・サクソン侵略の系譜の一つである。話をした内容の詳細を書いてみたい。

エイズの話の前に先に歴史をみておく必要があるが、ケニアの歴史には詳しくないので、「駐日ケニア共和国大使館」(東京都目黒区)案内のケニア小史を借用して、ざっと歴史を辿ってみようと思う。

駐日ケニア共和国大使館

ケニア小史

紀元前2000年頃に北アフリカから来た人たちが東アフリカの今のケニアの一部に定住、のちにアラブ人とペルシャ人が来て植民地化、次いで1498年にポルトガル人が来てモンバサを拠点に貿易を支配、そのあとイギリス人が来て、1895年に東アフリカ保護領に、1920年に植民地に。長年ホワイトハイランド(現在の首都ナイロビ)に住んでいた多数派のギクユ人は、南アフリカケープ州のイギリス人入植者に奪われた植民地を取り戻すためにジョモ・ケニヤッタたちの主導で抵抗運動を開始、1963年に独立を果たし、1969年に「事実上の」単一政党国家に。その後、モイ、キバキの一党独裁支配を経て、大統領の国家統一党とオレンジ民主運動の連立政権で折り合いをつけて、現在に至る。これが大雑把な歴史である。

だが、それだけではアングロ・サクソン侵略の系譜の中でケニアのエイズを捉えることは出来ない。侵略の前にはケニア人が代々培ってきた暮らしや文化があったし、ヨーロッパ人の侵略によって、その伝統や文化や生活様式は大きく変えられてしまったからである。植民地化されたイギリスに抵抗して長く苦しい武力闘争を続けて、やっと独立を果たしたものの、独立後に指導者ケニヤッタとその取り巻きは、いっしょに闘った人たちを裏切って、欧米諸国や日本の勢力と手を組んでしまった。その後、一党独裁時代が長く続き、ケニアはさらに変貌した。ケニア大使館の小史からは、そんな姿は浮かんで来ない。額面上の見える史実を手掛かりに、その意識下に流れる目には見えない深層を探る必要がある。歴史過程の必然的な現象として、貧困や病気なども捉えるべきで、エイズもその一例に過ぎない。

日本もケニヤッタたちが手を結んだ相手国の一つで、関係は想像以上に密である。普通のケニア人や日本人が意識していない歴史の深層は、公教育の場で語られることはない。富を享受する一握りの金持ち層・支配者階級にとって、自分たちのやって来たこと、今も継続的に実行し続けていることを正当化する必然性があるからである。大多数が共有する表面上の歴史も、その手段に過ぎない。だからこそ、可能なら、公教育でこれまで受けてきた歴史を再考する必要がある。その流れで、ケニアの歴史を見てゆきたい。

(1)植民地化以前→(2)ペルシャ人、アラビア人とポルトガル人の到来→(3)イギリス人の到来と独立・ケニヤッタ時代 →(5)モイ時代・キバキ時代 ・現連立政権時代

ケニアの歴史(1)植民地化以前

遠い遠い昔の話なので確かめようもないが、元タイムズ誌の記者で歴史家のバズル・デヴィッドスンの映像「アフリカシリーズ」(NHK、1983年)を借りながら、「大陸に生きる」(「アフリカシリーズ」2回目の表題)人たちについて考えたい。

バズル・デヴィッドスン

アフリカの生活のあり方として牧畜や農耕はかなり新しいもので、野生の動物を狩り、木の実や草の根を集めて暮らしていた時期が長かった。「アフリカシリーズ」には、中央アフリカのピグミーやナミビア・南アフリカのカラハリ砂漠に住むサン人が1980年代にも昔ながらの原始的な生活をしている貴重な映像が収められている。狩猟採集に必要な技術以外に、動物を飼い慣らして家畜にするという大発見によって、人々の定住生活が可能になり、社会組織が大きく変化した。狩猟採集の生活から食べ物を管理して定住する生活への変化は画期的で、牧畜生活が始まると水や草があるところには人が集まり、そこに共同体が生まれ、入り組んだ社会組織も現われ始めた。デヴィッドスンは、ケニア北部に住むポコト人が住んでいる地域を訪れてしばらく生活を共にしながら、次のようにその人たちの生活を紹介している。牧畜を営む人たちの例としてそのポコト人を紹介したい。

「ここにあるポコト人の住まいは見た目には何ともまあ原始的でみすぼらしく、住民はお話にならないほど貧しく無知に見えます。しかし、実際生活に彼らと生活を共にしてみると、それはほんのうわべだけのことで、うっかりするととんでもない誤解をすることが、すぐわかって来ます。私はアフリカのもっと奥地を歩いた時にも、何度となくそれを感じました。外から見れば原始的だ、未開だと見えても、実はある程度自然を手なずけ、自然の恵みを一番して能率的に利用とした結果で、そこには驚くほどの創意、工夫が見られるのです。」

ポコト人とデヴィッドスン

他の草原の住人と同様に、ポコト人の最大の財産は牛で、生活は牛を中心に展開する。雨期には200人もの人が村に住み、乾期になって草や水が乏しくなると牛を連れて遠くまで足を運び、村の人口が減る。次の雨期にはまた人が村に戻る、毎年それが繰り返されるわけである。主食はミルクで、栄養不足を補うために儀礼などの時に牛の血を料理して食べる。ミルクと血だけで暮らすにはたくさんの牛が必要で、干魃などの天災にも備えなければならないので、山羊や駱駝も飼うようになっている。

女性は夫とは別の自分の家畜を持ち、男性が草原に行っている間は、村に残って子供や老人の世話をする。ビーズなどの贅沢品を外から買うだけで、ほとんどが自給自足の生活である。必要なものは自分たちの周りにあるものから作り出す。山羊の皮をなめして毛をそぎ取り、油で柔らかくして衣類を拵える。牛の糞は壁や屋根の断熱と防水用に利用する。

ポコト人女性

ポコト人の社会では男女の役割がはっきりしていて、家庭は女性の領域で、家事、雑用、出産、育児を担っている。材料集めだけでも重労働だが、女性は誇りを持って日常をこなす。厳しい自然を生き抜くには自分たちの周囲にあるものを詳しく知り、利用できるものは最大限に利用することが必要で、家の周りの藪から薬や繊維や日用品などを作り出す。カパサーモの根を煎じて腹痛や下痢に使い、デザートローズの樹の皮の粉末から殺虫剤を作り出して、駱駝のダニを退治する。ポコト人は厳しい自然をてなづけて、ほぼ自給自足の生活を続けて来たわけである。

アフリカ大陸の東側には壮大なサバンナがあって、今でもそこに遊牧民が暮らしているし、牧畜が生活に占める割合の多い田舎もある。1992年に家族でジンバブエに行った時、借家と在外研究先のジンバブエ大学で3人のショナ人と仲良くなった。3人とも田舎で育ち、少年時代は大草原で牛の世話をして暮らしていたらしい。その中の一人英語科のツォゾォさんは「バンツー(Bantu)とはPeople of the peopleの意味で、アフリカ大陸の東側ケニアから南アフリカまでの大草原で遊牧して暮らす人たちが自分たちのことを誇りにして呼んだ呼び名です」と言いながら、インタビューに応じて子供時代のことをしゃべってくれた。

(小島けい画)

ツォゾォさんは国の南東部にあるチヴィという都市の近くの小さな村で生まれ、第2次大戦の影響をほとんど受けなかったそうである。幼少期を過ごした村には、伝統的なショナ文化が残っていたようで一族には指導的な立場の人がいて、村全体の家畜の管理などの仕事を取りまとめていたと言う。

村では、雨期に農作業が行なわれ、野良仕事に出るのは男たちで、女性は食事の支度や子供の面倒をみるほか、玉蜀黍の粉でミリミールを拵えたり、ビールを作るなどの家事に専念する。女の子が母親を手伝い、男の子は外で家畜の世話をするのが普通で、ツォゾォさんも毎日放課後2時頃から、牛などの世話に明け暮れたそうである。乾期には、男が兎や鹿や水牛などの狩りや魚釣りをして野性の食べ物を集め、女の子が家の周りの野草や木の実などを集めたと話してくれた。

食べて出す、寝て起きる、男と女が子供を作って育てる、生まれて死ぬ、基本的な人の営みはそう変わるはずもなく、植民地以前は農耕と牧畜を中心にしたこうした生活を、営々と続けていたわけである。そして、田舎では、今も基本的にはこういった生活が続いている地域が多いようだ。

3人のうちの一人ゲイリーの村のスケッチ(小島けい画)