予定の確認:来週からしばらく変則的。
来週4日(月)は休日で授業なし→11月6日(水):月曜日振替授業
11日(月)→通常授業
18日(月)大学祭片付けで授業なし→11月21日(木):月曜日振替授業
25日(月)→通常授業
連絡事項→『金のフレーズ』①例文1~50まで目を通して来る、解説するんで。日本語を見て英文を言えるようにする(再生産)と、ある程度基礎的な文章に慣れるのは可能→スコアアップに繋がる。
提案:oral checkや筆記試験は、連絡をくれれば僕の部屋でいつでも出来るようにするよ。授業の前後に時間を見つけてやるのもOK。授業時間内でするのは難しいので、何とか実際にやれる方法を模索しよ。もちろん、自分でやれるのが一番やけど。まだスコアが上がらないと諦めるのは早すぎるで。
* Part 3の音声ファイルを参考ファイル(ファイル置き場)に置きました。ダウンロードして使ってや。
10月28日3回目の授業でした。
トーイックはPart 3 1問(47~49)→名前を読んでから→Slave Tradeの続きを終了(森本さん):資本主義、アンチテーゼとしての共産主義、社会主義の話や、金持ち層3%による支配、階級の問題など、いろいろマクロな話をしました。→「ルーツ」の映像(クンタ・キンテの誕生の場面、奴隷狩り、奴隷船の船長と奴隷狩りの会話)
それで時間切れでした。
森本さんのやってくれた箇所の日本語訳は最後に貼っておきます。

今日読んだ箇所で、この500年くらいの歴史の中で奴隷貿易が今の社会を作り出した大きな出来事の一つだと指摘するマルクスの「By this trade the first large-scale collection of wealth was accumulated, speeding up development towards capitalism.」は是非頭の片隅に置いてほしいと思います。
最後にちらっと言ったけど、この時に出来た経済格差が自分たちの言う「先進国」と「発展途上国」の経済格差。今も格差がなくならないのは、形を変えて搾取構造が温存されているから。「先進国」日本の繁栄や豊かさは、そのおかげ。自分が意識しようとしまいと、搾り取られている人たちの恩恵にあずかっているのは、事実。
前期で取り上げた南アフリカの問題で浮かび上がって来た構図も同じ、今回取り上げるアフリカ系アメリカ人の問題でも同じ。
自分自身や今生きている社会についていろいろ考える機会にしてもらえれば嬉しい限りです。
<配ったプリント>
* トーイックはPart 3 47~52(A4表1)
* the Battle Hymn of the Republic(B4表1)
Dionne Warwick
<次回>
* Part 3の続き、1問でも。
* コメント(何人か、今日も言ってもらえなかったんで、次回は是非))
* 「ルーツ」の映像の続き(奴隷船、奴隷市)
* プリントの3枚目のAfro-American songs: spirituals and gospel music by African descendantsの1ページ目と2ページ目の途中まで(Steal awayの前まで)、小林くんは来てやってや。
* たぶん、the Battle Hymn of the Republic
今日読んだ箇所の日本語訳
These humans were sold in America where they produced the goods to be brought to Europe. This was the so-called 'triangle trade’ or 'triangular trade.’ The riches of capitalists grew while Africa suffered. This slave trade continued for three and a half centuries and brought millions of Africans to America.
その人たちはアメリカで売り飛ばされ、そこで産物を作って、その産物がヨーロッパに運ばれました。これは「三角貿易」または「三角の貿易」と呼ばれました。資本家の富は増え、アフリカは苦しみました。この奴隷貿易は3世紀半の間続いて、数百万人ものアフリカ人がアメリカに運ばれました。
European, above all English and American capitalists had gained enormous profits from the trade in slaves and the work performed by the slaves. Slavery was an essential part of the international capitalist market. By this trade the first large-scale collection of wealth was accumulated, speeding up development towards capitalism. The 'triangular trade’ was one of the foundations of the Industrial Revolution in Europe.
ヨーロッパ人、とりわけイギリスやアメリカの資本家が奴隷貿易と奴隷がした労働から莫大な利益を得ました。奴隷制は国際資本家市場の要の部分でした。この貿易によって大規模な初期の資本蓄積がなされて、速度を上げながら資本主義に向けて進んで行きました。「三角貿易」は、ヨーロッパの産業革命の土台の一つになりました。
For Africa the consequences of the slave trade were ruinous, not only in terms of the boundless suffering of the millions who were taken as slaves, and their descendants, but also for those left behind. In the Middle Passage sometimes whole groups of Africans, taken on deck at night for air, would leap into the sea – committing mass suicide rather than go into slavery.
アフリカにとっては、奴隷貿易のもたらす結果は、奴隷として連れ出された何百人もの人々とその子孫が被った際限ない苦しみという意味だけではなく、後に残された人たちにとってという意味でも壊滅的でした。中間航路では、外気にあてるためにデッキに連れて出されたアフリカ人たちが集団で海へ飛び込むこともありました。奴隷にならずに集団自殺をしたのです。
***********
23日(水)に、臨床実習でお世話になっていたカリフォルニア大学アーバイン校から医学科が招待した小児科医のペニー・ムラタさんのお世話をさせてもらいました。空港から観光ホテルの夕食まで、ほぼ半日。
前回はフラワーガーデンと平和台公園に案内したので、今回は海に、と思ったけど、生憎の激しい雨。レストランからの海しか観てもらえなかったのは、残念。
僕の方は、普段は一定のリズムで辛うじて毎日をやり過ごしてるからなんやろな、半日も普段以外のことが入ると、すっかりペースがぐちゃぐちゃ。
それでも今週は今日の3コマ目の獣医学科の獣医学用語の授業も含めて8コマ。最初の3コマが終わってやっと、普段のペースに戻りそう。
上段左がペニー・ムラタさん、右は池ノ上さん