4月12日
第1回目の授業でした。たくさん受講してくれてありがと。楽しくやれそう?
今日は受講者を決定するだけで精一杯でした。何とか決まってよかったです。ほんとは全部引き受けられるとええんやけど。
世の中の仕組みや、第3世界と先進国の関係と日本の位置、大学や学生、授業についてなどいろいろ話をしました。
金や権力を持っている人たちの都合で世の中がまわっていて、法律も自分たちのために作り、給与体系も自分たちに都合のいいようにこしらえ、その体制を維持するためには、たとえば人身売買(奴隷貿易)もするし、ただ働きをさせる(植民地支配)も何憚ることなくやってのける、その体制を守るための武器も開発し、ほぼ永遠に放射能を出し続ける核兵器も作って、実際に日本で人体実験までしてしまった、そんな話をしました。
この500年の侵略で一番厚かましかったひとたちの母国語が英語、そんな話もしました。
奴隷貿易でため込んだ資本で産業革命を起こし、生産の手段を変えて農業から工業へ変換を遂げた中で生まれた産業資本家はアメリカの北部に定住、それまで独占状態だった南部の荘園主、奴隷商たちと、奴隷制(安価な労働力)を巡って国を二つに割って戦争、それが南北戦争、法的には奴隷は解放されたものの経済的な差はさほどなかったので戦争でも決着がつかずに、奴隷が実際に解放されて市民権を得たのは1950年代、60年代の公民権運動を闘ったあとでした、そんな流れを辿ろうと思っています。
ルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」のウェブの映像と、ニューポートジャズフェスティバルでの「聖者の行進」のトランペット演奏だけは何とか観て、聴いてもらいました。
白人に押しつけられた賛美歌、聖歌、スピリチュアル(霊歌)、ゴスペルなどの教会音楽からブルース、ソウル、ポップス、ラップなどの流れのなかで、それぞれの代表的な歌や演奏の映像も毎回観て、聴いたもらえると思います。
What a Wonderful Worldの音声ファイルを参考ファイルに置いておきます。ダウンロードして聴いてや。
僕の一方的な話やなくて、みんなにも参加して貰っていっしょにやっていこ。次回は名簿も出来そうなので、名前を確認したあと、毎回何人かにどうして授業を取ったかとか、何を望んでいるかとか、授業の感想とか要望とかについて聞きたいと思っています。
発表については、①アメリカのテレビドラマ「ルーツ」について、②奴隷貿易について、③英文A Short History of Black AmericansのSlave tradeの日本語訳。誰かやれへんか。
歌もたくさん聴いてもらうけど、歌ってくれたり演奏してくれたりも大歓迎です。僕は歌えないので、歌ってくれると嬉しいです。
今日は説明する時間はなかったけど、課題についても解説したいと思います。
配ったプリント:自己紹介用紙(次回出してや)授業と評価と課題について(一枚半と2枚目の裏に英文)、What a Wonderful WorldとNewportとJazz Festivalについての記事
手伝ってくれはった基礎教育事務室の工藤さんと宮川さん、地位資源創成学部の井上さんと上野さんにも感謝です。