つれづれに

歩くコース1の①・・・

 

「最初に僕が按摩さんのところに行ったときはどんな状態だったのか」については先延ばしにして、歩くコースについて書こうと思う。

7年前に医学科を退職したとき、溜(た)まった書籍や書類、提出課題を片づけるつもりだったが、再任用などもあって、最近まで手つかずだった。科研費の最終年度なので、年末までには終わらせたいと思い、目下、木花の研究室で奮闘中である。三十年余りの課題は、今書きためている小説で一部でも使えればと考えて捨てなかったが、相当な量である。

世話になった按摩さんが取ってくれた血圧の記録がその荷物に紛れ込んだのが先送りの理由である。

歩くコースは四つほどあって、今回は一番よく行くコース1のその①である。

公園は高台にあって、西側正面の階段、南側から駐車場に行く車用の坂道、高台の北側にある墓の横の細い道の三か所から入れるようになっている。車で入れるのは坂道からだけで、夕方七時になると鎖が張られて車では駐車場に入れないようになっている。厳密に言えば、お墓からも車の侵入は可能である。毎日車が一台置いてあるし、時たまバンや大型乗用車が止まっているのを見たことがある。お墓の中を通る細い道の両脇は低いブロック塀で、そろりそろりと車を動かせば中に入れるようである。大型乗用車は、借地で野菜を作っていた人が使っていたようだが、最近はその畑も草に覆われて人の気配はしない。歩く人は階段を登る場合が多い。階段をトレーニングに使っている人も結構いる。夜も階段や公園内の一部は煌々(こうこう)と照らされているので、夜桜の季節などは結構な人出があるようだ。

僕は、近くの自治会の人が北側の山肌にブロックで拵(こしら)えた小さな階段を使い、山肌を登って、手摺(すり)を越えて公園に入ることが多い。今朝数えてみたら、十二のブロックが等間隔に並べててあった。元は高い杉が生えていたが、市の助成金で杉を一部伐採して光を入れ、柑橘類を中心に苗を植えたようである。春先には日向夏や八朔などの白い花から甘酸っぱい匂いがしたあと、いっせいに樹は青い小さな実をつけ、秋には大きくなった実が黄色く色づく。ある時期になると、収穫をしているようで、実が一斉に消える。

北側の山肌の短い階段

秋には浅黄色になる日向夏

冬は草が枯れて登り易いが、これからは草が生い茂る。烏(からす)に襲われかけたことがある

公園では鉄棒にぶら下がる。座っていると腰が痛くなるので、背筋を伸ばすと気持ちがいい。鍛えるために懸垂運動をした時期もあるが、今は中途半端な懸垂を何回かする程度である。高台の真ん中に芝生の空間があって、そこをぐるぐると歩いて回る人もいる。老人会がグランドゴルフをやっている時もある。最近は夕方にサッカークラブの子供たちがどっと来て、練習をしていたりする。

樹や草が生い茂っているので、ある場所からしか見えないが真ん中の芝生から見て東方角の日向灘に浮かぶように青島が見える。この前、東京から突然長男夫婦が訪ねて来たとき、この公園で会い、「ここから青島が見えるで」と紹介した。十数年前に引っ越して来た今の家にはいっしょに長男は住んでいないので、木花方面のことはあまり知らない。海の見えるところで結婚式をしたいと二人が言ったので、本人たちと双方の両親を含め総勢6人が青島のホテルでの結婚式に協力した。

樹の間から見える青島

時間がない時や、長い距離を歩きたくないときは、芝生の上を歩くだけで帰ることもある。大抵は北側にある墓の横の細い道を通って歩く。(歩くコース1の②に続く)

こじんまりした墓地

つれづれに

血液とリンパの流れが・・・

7月になった。

小島けい2021年カレンダー7月<チビちゃんとしょうちゃん>

梅雨で雨が多く、南瓜(かぼちゃ)の柵もなかなかはかどらない。四日前にお腹が痛くなり、久しぶりに苦しんだ。その前は、背中に虫に刺された跡のような症状が出たが、どうやら帯状疱疹のようだった。発疹の跡がまだ消えない。免疫力が落ちて、体がSOSを発信しているのは間違いない。

高台の小公園から見える梅雨空の加江田渓谷、このあと雨になった

按摩で救って下さった方の口癖「大事なんは血液とリンパの流れ、しっかりと食べて寝て、運動をする、これですな」がどうして理に適っていると思うのか。

赤血球は毛細血管から各細胞に栄養と酸素を運ぶ。白血球は外から侵入してくるウィルスや細菌などの異物を免疫力を使って撃退する。また静脈の老廃物を隣のリンパ管に運んでリンパ節で濾過して取り除く。血小板は血液が流れ出てしまわないように凝固する。そんな働きをするらしい。

医学生の医学用語を二十年近く担当した時に使った分厚い書物にも血液とリンパの章が設けられていて、詳しく書かれていた。医学を志したわけではないが、担当する方としては、ややこしいギリシャ語・ラテン語由来の医学用語の発音に加えて内容もある程度理解しておかないわけにはいかないので、繰り返し読んだら、そんな大まかな流れは理解できた、ような気がした。

それを実際にこの目で見たわけではないが、生きて来て実感したのは、血液が血管の中を流れるためには「しっかりと運動をする」ことと、赤血球が各細胞に届ける栄養は「しっかりと食べる」ことと、赤血球が運ぶ酸素は「しっかりと寝る」ことと深くかかわっている、ということだ。その流れが阻害されれば病気になるようなので、「大事なんは血液とリンパの流れ、しっかりと食べて寝て、運動をする、これですな」ということらしい。

次回は、最初に僕が按摩さんのところに行ったときはどんな状態だったのか、についてになりそうである。

散歩途中に登る山肌に実をつけている日向夏、秋には浅黄色になる