6回目の授業でした。コメントも聞けなかったし、トーイックの過去問も出来なかったね。でも大切な二つを話出来たと思います。一つは折角大学に来て考える機会を持てたんやからこんな時間を大事にして自分について、社会について、これからのことについて考えてもらえれば。トーイックが将来仕事を選ぶとこに必要なら、あるとき集中してやるのも必要なんやないやろか。アメリカに無条件降伏させられて英語を押しつけられてるなかで持つようになった英語が出来ないという劣等の意識は英語が出来るようにならんとなくならないんやないやろか、そのために英語をやるのも一つの動機になるかも、みたいな話です。
もう一つはアパルトヘイト政権の成立過程を見ていくなかで、金持ちは、持てる者は何でも利用して自分たちの富を守ろうとしてきたし、そのためなら平気で人も殺してきたし。人種差別がいいとか悪とかよく言われるけど、それは本質的な問題やなくて、実際は安い賃金で働かせて搾取するために、アフリカ人の賃金を上げないで搾り取るために、プア・ホワイト(アフリカーナーの大半、社会の底辺にいるアフリカ人と共闘して本来は搾取する側に賃上げを要求するべきなのに、体制側はプア・ホワイトを少し優遇してアフリカ人の賃金を据え置いた、つまり出来るだけ搾取出来る体制を作るために人種差別を利用した、ということです。
もちろん南アフリカだけではなく、支配者階級(the ruling class)は如何に搾り取るかを考えて来たわけで、今日も話をした大和朝廷の貴族、英語時代の徳川幕府、それ以降も続く幕藩体制=官僚体制、すべて同じ構図。
<今回>は
過去問Test 1 Part 1も出来ず、コメントは聞けずじまい。次回は是非。小川くんがテキストを日本語訳してくれました。その分の日本語訳を貼っておきます。
<次回>は
コメントを何人か聞いてから、THE APARTHEID REGIMEとTHE POLICIES OF APARTHEID(小川くん)の続き、今日やってもらえなかったMass MOBILIZATION AND OPPRESSIONとTHE ARMED STRUGGLE(阿久根さん)。歌と映像を少しでも紹介できるとええけどね。トーイックはやる時間があるやろか。
また、来週に。
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THE 1948 APARTHEID REGIME 1948年のアパルトヘイト政権
African resistance put a strain on the white alliance of the Afrikaners and the British, and created a crisis in the South African system. Social changes lay behind the increased African militancy, and the ruling party, close to mining capital, was unable to handle the situation.
アフリカ人が抵抗したので、アフリカーナーと英国人による連合政権は緊迫し、南アフリカの制度は危機的な状況に陥りました。アフリカ人がますます激しく抵抗する背景には様々な社会変化があり、鉱山資本に近い与党は、その状況にうまく対処出来なくなりました。
The manufacturing sector in South Africa grew rapidly during the War when the hold of imperialism loosened, and Britain and the United States needed consumer goods from abroad because their own production was focused on manufacturing armaments. This industrialization in South Africa meant a demand for more African workers. During 1939-49 the number of Africans in the private manufacturing industry grew from 126,000 to 292,000.
南アフリカの製造部門は帝国主義の支配力が緩んだ第二次大戦の間に急速に成長し、英国と米国が主に武器の製造に力を入れざるを得なくなったので、消費物資を外国から調達する必要に迫られました。こうして南アメリカの工業化は進みますが、その結果、もっとたくさんのアフリカ人労働者が必要になりました。1939年から49年の間に、私有の製造産業でのアフリカ人の数は126,000人から292,000に増加しました。
The new industries tried to attract labour by offering the African workers higher wages than they got in the mines and or the farms. But the white-owned agriculture had also expanded enormously during the War. And neither the farmers nor the mine owners were prepared to raise the African wages to compete with those in the manufacturing industry. Instead, they demanded a state regulated labour market, which would guarantee them a steady flow of cheap African labour.
新たな産業は、アフリカ人労働者が鉱山や農場でもらうよりも高い賃金を出して労働者を引きつけようとしました。しかし、白人所有の農業も大戦中に著しく拡大していました。そして、農場や鉱山を所有する人たちは製造産業の賃金と張り合ってアフリカ人の賃金を上げるつもりはありませんでした。代わりに、国が規制する労働市場、つまり自分たちに常に一定の安価なアフリカ人労働者を保証するように国に要求しました。
The whites in the new industries felt that their position was threatened by the African workers.
新しい産業で働く白人は、自分たちの地位がアフリカ人労働者によって脅かされていると感じました。