英語 Ta1(9)

発表の準備をしてくれてた齋藤くん、菊地さん、倉山さん、ごめんなさい。次回はエボラ・コンゴも終わって、映像を見てもらえそう。前期しか授業がないので、アフリカ系アメリカの話もしたいし、音楽も聴いてもらいたいし、トーイック関連も過去問や例文も少しはやっとくつもりやけど、どれくらいやれるかな。

日曜日に行って追加の資料を研究室の前に置いてるけど、取りに行き難そうなら、画像で送るよ。12枚分、メールで送れる容量にしてるんで、遠慮なく。

<連絡事項>

*次回の6回目の授業→6月16日(火)8:40~9:55。

<5回目やったこと>

① 新聞記事(戸高くん)の続き。→日本語訳

② ニュース(山城くん)の発表→transcription

二人ともきちんとやって来てくれてありがと。わからないところなどがはっきりしてるのは、きちんとやったからやと思う。わからないところを少しずつでも理解して行って、気付いたら少し読むのが楽になったかな、語彙も増えたかな、そんなもんやろから。何回も言ってるけど、英語に限らず一つの言葉を使えるようにするには、やっぱり時間と労力が要るよね。当たり前のことやけど。

③ 発表:コンゴ・コンゴの独立・コンゴ動乱(大下くん)

コンゴと独立・コンゴ動乱をいっしょにまとめてくれて、わかりやすかったね。ただ、ウェブだけの情報やと、アメリカの大きな介入があったことはなかなか理解しにくいからね。映像とかで補充して、背後に潜む真相について考えてもらうきっかけになると嬉しいけどね。歴史を誰も見たものはおわんわけやし、それをどう捉えるかは各個人の問題やから。

<次回>は

① 名前の確認

② 1995年のエボラ出血熱騒動(齋藤くん)

③ 1976のエボラ出血熱騒動(菊地さん)

④ コンゴ自由国(倉山さん)

⑤ 映像:「アウトブレイク」、「ER]、「アフリカシリーズ」

① B4表裏6 魅惑の資源 / 誰も守ってくれない  / 「アフリカ大戦」再燃に目を  / ジンバブエ インフレ年2億~  /  コンゴ 反政府軍と~ / エボラ出血熱 アンリカを~  /  エボラ最前線の現実上 /  エボラ最前線の現実下 / 性暴力被害の~  /  無差別暴力~ / エボラ出血熱 続く闘い  / Looking back in Anger

コンゴ・エボラについての日本語の新聞記事はこれと思ったのを取っておいた分です。「ジンバブエ インフレ年2億~」は記事で読んだインフレ率のイメージを感じてもらえたらと。

日本語訳

“Ebola virus returns Zaire into world’s spotlight”

The virus is stretching Zaire’s decrepit medical services, already hard pressed, to cope with the scourge of AIDS, which has hit Zaire harder than most countries.

ウィルスはザイールの老朽化した医療機関に広がっており、医療機関はたいていの国よりも激しくザイールを襲っているエイズ禍の対応追われています。

Zaire’s political problems began early: Katanga, which today is the mineral-rich province of Shaba, made a disastrous attempt at secession, 11 days after independence from Belgium. It was forced back after three years of bloody conflict.

The second largest country in sub-Saharan Africa. Zaire has rich farm and watered by the Zaire river, formerly River Congo.

The country is blessed with some of the best copper deposits in the world but the engine of its economy, the state mining collosus Gecamines, has virtually ground to a halt."

Copper production dropped from a peak of 500,000 tons to under 50,000 tons in 1994. Cobalt production slumped too.

The government has dissolved three core companies in the Gecamines group and not said what will become of the state company, which generates over 70 percent of its hard currency.

ザイールの政治の問題は早くに始まりました。鉱物の豊かな現シャバ州であるカタンガ州はベルギーから独立した11日後に、不幸な結果に終わった分離工作が謀られました。その分離工作は血まみれの闘争の3年後に強行されました。

サハラ以南のアフリカで2番目に大きい国ザイールには豊かな農場があり、旧コンゴ川のザイールの川から水の恵みを得ています。

その国は世界でも有数の銅の埋蔵量を誇っていますが、経済のエンジンである国営巨大鉱山会社ゲカマイン(Gecamines)は、事実上操業を停止しています。

1994年には、銅の製造量は最盛期の50万トンから5万トン以下にまで落ち込みました。コバルトの製造量も同じようにひどく落ちみました。

政府はゲカマイン(Gecamines)グループの中の3つの中心会社を解散させ、硬貨の70パーセント以上を製造する国営会社の先行きについては言及していません。

The World Bank, International Monetary Fund and creditors led by former colonial power Belgium abandoned Zaire long ago.

With inflation running close to five digits, the government has periodically reverted to printing mountains of worthless money.

The capital Kinshasa is still recovering from waves of looting by unpaid soldiers in 1991 that forced France and Belgium to send troops to evacuate Europeans.

The United States, which propped up Mobutu during the Cold War as a bulwark against communism in Africa, has been at the forefront of pressure for democracy in Zaire.

世界銀行も国際通貨基金も旧宗主国ベルギーが仲立ちをする債権者たちも、ザイールをずっと以)前に見捨てています。日本語訳もつけときます。

インフレ率が5桁近くなりつつあるインフレで、政府は定期的に価値のない紙幣を山のように印刷するようになっています。

首都キンシャサは、ヨーロッパ人を退去させるための軍隊派遣をフランスとベルギーに強いた、給料を払ってもらえない兵士たちによる1991年の数々の略奪行為から何とか立ち直ろうとしているところです。

アメリカは、冷戦の間アフリカで共産主義に抗する防波堤としてモブツを支援してきましたが、今は最前線に立って、ザイールでの民主主義を求めて圧力をかけています。

transcription 日本語訳もつけときます。

Ebola Outbreak エボラ騒動

(CNN) ケーブルネットワークニュース

In Zaire the deadly Ebola virus has claimed more than one hundred lives. At least thirty six more are infected with the disease. And Gary Striker reports the source of Ebola still eludes scientists:

ザイールでは致死的なエボラウィルスによって百名以上の死者が出ました。少なくとも更に36以上がその病気に感染しています。ゲイリー・ストライカーは、科学者にもいまだに原因が解っていないと、次のように報告しています。

“A thousand kilometers north of the Ebola outbreak, Zaire’s President Mobutu visits the town of Gimena. He arrived here from the capital where the population faces the threat of an epidemic, now less than two hundred kilometers from Kinshasa. For the people here Ebola seems very far away, too far they would say to affect their lives. But until last month the world’s only Ebola victims were found in this remote region. For nearly twenty years the only known outbreaks of Ebola have been reported here in northern and neibouring Sudan. But the latest epidemic in the southwest has convinced many scientists that Ebola virus is probably lying dormant over wide area of tropical Africa. What scientists do not know is where to find the virus between human epidemics. When it flares up apparently from nowhere, spreads and kills its victims quickly, then disappears just as fast."

エボラ騒動のあった場所より千キロ北部にあるギメナの町をザイールのモブツ大統領が訪れています。キンシャサから二百キロも離れておらず、今現在疫病の危機に直面している首都からこの町に到着しました。ここの住民にはエボラはまったく遠くの出来事のようで、余りにも遠く離れているのでまったく生活に影響はないと言えそうです。しかし先月までは、エボラの犠牲者が出たのはこの遠く離れた地域だけでした。ほぼ二十年間でエボラウィルスの発生が報告されたのは隣国スーダンとの境の北部のこの辺りだけです。しかし、南西部で発生した最近の疫病で多くの科学者はエボラウィルスはあそらく熱帯アフリカの広い範囲で至る所に潜んでいると確信を持ちました。科学者に解らないのは疫病が流行るたびにどこでウィルスを見つければいいのかということです。どこかはっきりしない場所からわーっと広がって蔓延して犠牲者を出しては素早く、できるだけ早く消えてしまいます。

“People speculate whether plants, animals, insects or whatever we don’t know. That’s what we really would like to know."

「人々は植物か動物か昆虫か私たちの知らないものが原因だと思っているようですが、それは私たちが本当に知りたいと思っているものです。」

“Somewhere in this fertile and forested region the Ebola virus is carried by an animal or insect or maybe even a plant. A vector organism carries the virus without harm to itself eventually passing it to a human victim. Finding the vector for Ebola will be a major step in understanding the virus and eventually finding a way to save the lives of its victims. The first priority now for the international medical team in Kikwit is to contain the Ebola outbreak. Beyond that a long process of investigation and analysis lies ahead. Months and probably years of field work to track down the virus on its homeground. A mission, President Mobutu says will have to be financed by other countries, not his. But this is an era of budgets cutbacks for science. And even if money is available for research on Ebola, finding out where it hides and how to kill it could still be at the far end of a very long road. Gary Striker, CNN, Gimena, Zaire."

この豊かな森林地帯のどこかに、エボラウィルスは動物か昆虫か、あるいは植物によって運びこまれて来ています。病気の媒介生物が自分自身は被害を受けないでそのウィルスを運び、実際に人間の犠牲者にそれを伝染させます。エボラの媒体生物を発見することが、ウィルスを理解し、実際に犠牲者の命を救うための大きな歩みになるでしょう。キクウィットの国際医療チームが今一番しなければいけないのは、エボラの発生を抑えることです。そのあと、調査や分析の長い過程が先に待ち受けています。何ヶ月も、おそらく何年もかけて現地調査を行ない、ウィルスが発生した土地でウィルスを追跡しなければなりません。特別任務を請け負う人たちは自分ではなく、他の国から財政支援を受けることになるだろうとモブツ大統領は語っています。しかい今は科学予算の削減の時代です。たとえエボラの研究に予算がついたとしても、ウィルスがどこに潜んでいるのか、ウィルスを如何に撃退するのかの解決策を見いだすのは、道の遙かにかなたの話になりそうです。ケーブルネットワークニュースのゲイリー・ストライカーが、ザイールのギメナからお伝えしました。

 

クラス名簿(再掲載)2020年前期 英語 Ta1(9)クラス名簿(44名、5月27日現在)

61150220 下田 晃平 シモダ コウヘイ
61200128 小野田 一成 オノダ イツセイ
61200142 川崎 来夢 カワサキ ラム
61200159 菊地 未紗 キクチ ミサ
61200340 中田 三智 ナカタ ミサト
61200465 光 遼太朗 ヒカリ リヨウタロウ
62200228 倉山 千穂 クラヤマ チホ
63140140 北川 翔太 キタガワ ショウタ
63190117 太田 優二 オオタ ユウジ
63200012 荒井 達輝 アライ タツキ
63200234 古賀 亮多 コガ リヨウタ
63200252 高崎 慶十 タカサキ ケイト
63200456 矢羽田 桂都 ヤハタ ケイト
64200077 WANG CHUQI オウ ソウチー
64200217 上中別府 賢晋 カミナカベップ ケンシン
64200349 中村 雄太 ナカムラ ユウタ
64200561 吉元 桃子 ヨシモト モモコ
65150050 泉 大輔 イズミ ダイスケ
65190256 鹿摩 周平 シカマ シユウヘイ
65200025 宇都 大樹 ウト ダイキ
65200087 大下 隆也 オオシモ タカヤ
65200214 古藤 隼人 コトウ ハヤト
65200232 齊藤 悠人 サイトウ ユウト
65200267 丈下 桐弥 ジョウシタ トウヤ
65200296 諏訪 亮成 スワ リヨウセイ
65200353 中島 魁耶 ナカジマ カイヤ
66170470 山城 克敏 ヤマシロ カツトシ
66190402 平田 祥稀 ヒラタ シヨウキ
66200035 石川 太一 イシカワ タイチ
66200107 黒木 翼 クロギ ツバサ
66200202 中園 侑汰 ナカゾノ ユウタ
66200343 久松 篤生 ヒサマツ アツキ
66200396 松原 裕貴 マツバラ ユウキ
66200406 松本 佑哉 マツモト ユウヤ
67170400 平岡 拓朗 ヒラオカ タクロウ
67190236 田川 汐音 タガワ シオン
67190302 長嶋 晟大 ナガシマ セイタ
67190364 西尾 吉平 ニシオ ヨシヘイ
67200108 大村 祐輝 オオムラ ユウキ
67200153 鎌田 大貴 カマダ タイキ
67200351 戸高 海輝 トダカ カイキ
67200397 奈須 泰樹 ナス タイキ
67200470 矢野 晃成 ヤノ コウセイ
67200542 渡部 敬恭 ワタナベ ケイスケ

<連絡事項>

① 4回目授業:6月2日(火)8:40~9:55。

ビジネス英語 I-1(2)

<連絡事項>

*6回目授業→6月15日13:30~14:45

<5回目の授業でやったこと>

① History of AIDS Discovery :(小金丸くん)→日本語訳

② Disrupting the Assembly Line(岩井くん)途中→日本語訳

両方ともしっかりとやって来てくれてたねえ。しっかり準備して来てもらえると、余裕を持って補足も出来るね。ありがと。

<次回>は

① Disrupting the Assembly Line(岩井くん)の続き

② Personal presentations。1回目はどのゼミを選ぶか、ゼミで何がやりたいか、について。全員パワー本とでも準備して画面共有で練習。(2回目は卒業後の希望の職種も含めてゼミで具体的にやりたいこと、など。)いろいろ考えて英語で発表してや。
ブレイクアウトセッション、今日11人も協力してくれてありがと。一応別れてやれるのはわかったけど、ホストのグループへの入り方とか、実際にやっている人に聞いて、スムーズにやれるようにしときます。アウトプットのいい機会になるといいね。2年になると何人か来ないみたいやけど、やることがおもしろなったら、来るようになるかな。
来週、またね。
日本語訳

HISTORY OF AIDS DISCOVERY  エイズの発見の歴史

DAILY YOMIURI「デイリー・ヨミウリ」(1994.8.8)

It has been a little over 10 years since the word “AIDS" entered our vocabulary, reminding us that humans have not yet conquered the world of pestilence. Prior to the naming of AIDS, countless died with no knowledge of what had invaded their bodies.

「エイズ」という言葉が使われるようになって10年余りが過ぎましたが、人類は未だ、この疫病を征服できないままでいます。エイズという命名がなされる以前に、自分の体に何が侵入したかもわからないまま多くの人が死にました。

In the spring of 1981, a group of doctors in Los Angeles were struggling with the treatment of five patients suffering from the rare illness Pneumocystis carinii pneumonia (PCP), an infection of the lungs, as well as complex of symptoms of opportunistic infections, which do not normally occur in people with intact immune systems.

1981年の春、ロサンゼルスの医師のグループが5人の患者の治療に悪戦苦闘していました。その患者は、肺の感染症の一種で、免疫システムが問題ない人には通常起こり得ない日和見感染症の症状を示すニューモシスティスカリニ肺炎(PCP)に苦しんでいました。

All five patients had two things in common: they were all male homosexuals and showed the same symptoms as patients who are administered immuno-suppressive drugs to prevent rejection after undergoing organ transplants.

この5人の患者には2つの共通点がありました。 1つは患者が男性の同性愛者であることで、もう1つは、全員が臓器移植を受けた後拒絶反応を防ぐために免疫抑制剤を投与された患者と同様の症状を示したことです。

The doctors reported on the cases in the June 5 issue of the Morbidity and Mortality Weekly Report published by the U.S. Center of Disease Control (CDC).

この医師達は米国疾病予防センター(CDC)が発行する Morbidity and Mortality Weekly Report  (MMWR、「罹患率と死亡率」の週間報告)の6月5日号にそれらの症例を報告しました。

Similar reports followed immediately. A group of doctors in New York announced in an issue of the MMWR the following month that 20 patients in New York and six in California developed Kaposi sarcoma (KS), tumors on the lining of small blood vessels. The patients developed the tumors over a period of two and a half years from January 1979. The 26 men were all homosexuals. Another report said that another group of 10 more patients were suffering from PCP in California. They too were homosexual males.

その後すぐに同様の報告が相次ぎました。ニューヨークの医師のグループが翌月のMMWRで、ニューヨークの20人の患者とカリフォルニアの6人の患者について報告しました。それらの患者は毛細血管の上皮(内壁)に生じる腫瘍であるカポジ肉腫を発症していました。これは1979年1月から2年半の間に発症していました。更にこの26人の男性はすべて同性愛者でした。また、別の報告によれば、上の報告とは別のカリフォルニアの10人の患者がPCPを患っているということでした。これらの患者もすべて同性愛者の男性でした。

Alarmed by the situation, the CDC set up a special investigation team led by James Curren in 1981. This was the beginning of the first methodical study of the unknown disease. The team found out that it was a KS patient in New York in 1978 who first developed the symptoms. The team centered its epidemiological study on male homosexuals.

この状況に驚いて、CDCは1981年にジェイムズ・カレンが率いる特別調査チームを発足させました。これが、この未知の疾患に対する系統的研究の始まりでした。この調査チームは、1978年に最初にその症状を示したのはニューヨークのカポジ肉腫の患者だったということを突き止めました。そして、この疫学的研究の焦点を男性の同性愛者に絞りました。

The team discovered that the symptoms were caused by a drop in T-lymphocyte cells, which play the key role in the cellular immune system that protects a human body from invasion of pathogenic organisms.

この特別調査チームは、その症状がTリンパ球の減少によって引き起こされたことを発見しました。Tリンパ球は病原体の侵入から人の体を守る細胞免疫において重要な役割を演じています。

They concluded that the disease was transmitted through blood or semen. It was then that the disease was given the name “Acquired Immune Deficiency Syndrome.”

調査チームは最終的に、この疾患が血液あるいは精液によって感染するという結論を下しました。この疾患が「Aquired Immunodeficiency Syndrome」(後天性免疫不全症候群)と命名されたのはその時です。

Meanwhile, the type of patients was expanding significantly. In late 1981, a New York doctor reported that intravenous drug-users were also suffering from the same symptoms. Haitian immigrants were also added to the list.

一方、患者のタイプはかなり多様になってきていました。1981年末に、ニューヨークの医師が静脈注射による麻薬常用者が同様の症状を患っていることを報告しました。ハイチからの移民もまたそのリストに加えられました。

A total of 216 cases had been reported to the CDC as of July 1982: 84 percent were male homosexuals, 9 percent intravenous drug-users, 2 percent Haitian immigrants and 5 percent women. Of those, 88 had already died.

総計216人の症例が1982年の6月の時点でCDCに報告されていました。84%は男性の同性愛者で、9%が静脈注射による麻薬使用者、2%がハイチからの移民、5%が女性でした。その内、88人は既に亡くなっていました。

At about this time, infants and women who were spouses of AIDS patients began to contract the disease.

この頃、幼児とエイズ患者の配偶者の女性がこの疾患にかかり始めていました。

The full proof that AIDS was caused by a virus came in the spring 1983, when a group of researchers at the Pasteur Institut in France announced in the May 20 issue of the U.S. journal Science that they had discovered the AIDS virus.

エイズがあるウィルスによって引き起こされることが完全に証明されたのは、1983年の春のことです。この年、フランスのパスツール研究所の研究者グループがアメリカの雑誌の「サイエンス」5月20日号にエイズウィルスを発見していたことを発表しました。

Just one year later, two medical groups in the United States also announced that they had isolated the virus that caused AIDS from the blood of AIDS patients. The three viruses discovered separately were later confirmed to be the same, and are now generally called human immunodeficiency virus.

そのちょうど1年後、アメリカの2つの医学研究グループが、エイズ患者の血液からエイズを引き起こすウィルスを単離したと発表しました。この別々に発見されたウィルスは、後に同じものであることが確認され、現在、一般にヒト免疫不全ウィルス(HIV)と呼ばれています。

<補足>   出典:『最新医学大辞典 第2版』(医歯薬出版株式会社、1996年)

日和見感染   Opportunistic infection

免疫抵抗力が弱まるような基礎疾患(悪性腫瘍、糖尿病、ネフローゼなどの腎不全、免疫不全など)をもった患者、未熟児、高齢者や免疫抑制剤投与患者、外科手術後の患者などは、感染症にたいする感受性が極めて高く、普通の健常人には感染症を引き起こさないような病原性の極めて弱い弱毒菌や非病原菌といわれていた平素無害菌によっても感染症を起こすことが知られてきた。このようなKochの条件を満たさない感染症をいう。近年、この種の感染症が急増している。

コッホの条件  Koch law(コッホの要請:Koch postulate)

Robert K (1843-1910、細菌、衛生、独)。ある微生物をある特定の感染症の病原体と認定するための条件で、 Koch が結核の病原体として結核菌を発見したときの証明方法を法則化した3ヶ条に、免疫、血清学的知見を加えた4ヶ条をいう。即ち、

(1) その微生物がいつもその疾患の病変部から証明されること。

(2) しかも、その微生物はその疾患に限って証明されなければならにこと。

(3) 病変部から取り出したその微生物の純培養を継代培養し、感受性のある動物に摂取したとき、元と同じ疾患が再現されること。

(4) 感染したヒトや動物の体内には病原体に対する特異抗体が検出されうること。

である。ただし、近年急増してきた日和見感染症の病原体は、Koch の条件を満たさない。

ニューモシスチスカリニ  Pneumocystis carinii((カリニ肺胞嚢虫))

分類上、位置不明な原虫である。肺胞のⅠ型上皮細胞上で増殖する増殖型と、最高8個の嚢子内小体を含むシスト(嚢子)との2型がある。宿主が免疫不全の状態になると、重篤なニューモシスチスカリニ肺炎を起こし(日和見感染)、スルファメトキサゾール、トリメトプリム合剤(コトリモキサゾール)などの適切な治療が行われなければ死の転帰をとる。

[ニューモシスチス]カリニ肺炎  Pneumocystis carinii Pneumonia

Pneumocystis cariniiによる肺炎。Pneumocystis cariniiは原虫に属すると考えられているが、培養法も血清診断も確立されていない。最初は、未熟児の間質性肺炎(間質性形質細胞肺炎 interstitial plasma cell pneumonia。 ニューモシスチス症:pneumocystosis)として認識されたが、注目されだしたのはステロイドなどの免疫抑制剤を使用した血液疾患や悪性腫瘍の患者にしばしば日和見感染として重篤な肺炎をおこすからである。間質性肺炎の像をとり、胞隔に浮腫、上皮細胞の増殖、壊死、リンパ球や形質細胞の浸潤がみられる。肺胞腔は拡大し、滲出液に混ざって、卵円形、円形、半月状などの様々な形態をしめす。1.5~3 μmの嚢子がみられる。嚢子はエオジン好性であるが、PAS 染色やメテナミン銀染色をすれば、明瞭となる。症状は、乾咳、呼吸困難、チアノーゼなどでゆっくり発症し、発熱、胸痛は少ない。胸部X線所見は末梢の粒状・網状影で始まり、全肺野に網状影を主とした多彩な陰影となる。治療は、スルファトメトキサゾール、トリメトプリム合剤(コトリモキサゾール)が有効である。白血病の化学療法中には、本症が頻発することで、予防投与が必要である。エイズにおいても、頻発することが知られている。

カポジ肉腫 Kaposi sarcoma (( [特発性] 多発 [性] 出血性肉腫: [idiopathic] multiple hemorrhagic sarcoma))

Moritz Kohn K。(1837-1902 皮膚、オーストリア)。血管内皮細胞由来の稀な腫瘍。皮膚に暗赤色の腫瘍が多発する。中高年の男性に好発し、下肢に浮腫を伴って生ずるのが典型的である経過は急性のものから、20年近くにおよぶものまで、様々である。皮膚以外にリンパ節、消化管、骨などにも生ずることがある。アフリカ(特に赤道付近)、東ヨーロッパに多い。本邦での報告例は90例ちかくあるが、大部分は診断に疑問があり、確かな例は10~20例に過ぎない。原因として、アフリカの症例ではサイトメガロウィルスに対する抗体価が高く、腫瘍細胞内にサイトメガロウィルス抗原が見出されることから、同ウィルスが発症になんらかの役割をはたすのではないかと注目されている。また最近では、エイズ患者に高率でKaposi 肉腫の発生が報告されている。サイトメガロウィルスは後天的感染で一般に不顕性感染である。ヘルペスウィルス群に属する。

日本語訳

“Targeting a Deadly Scrap of Genetic Code”「生命の危機にかかわる遺伝情報の断片を標的にすること」(以下の原文から引用)

“New therapies can stall HIV’s assault on the body, but the virus is notorious for overcoming obstacles”

「新しい治療法はヒト免疫不全ウィルスの人体への攻撃を何とかかわせる可能性はありますが、そのウィルスは障壁を乗り越えるために悪評が高いのです」

Newsweek (December 9, 1996) BY GEOFFREY COWLEY

ジョフリー・カウリー箸、「ニューズウィーク」誌一九百九十六年十二月九日号

Disrupting the Assembly Line  流れ作業の工程を遮断すること

HIV survives by invading white blood cells and turning them into virus factories. The process involves several steps, and each offers a potential target for therapy. This shows how HIV does its work, and how antiviral drugs do theirs.

ヒト免疫不全ウィルスは、白血球の中に侵入し、白血球をウィルス製造の工場に変えてしまうことによって生き延びます。その過程は数段階あり、それぞれが治療の標的になり得ます。以下はどのようにヒト免疫不全ウィルスが作用し、如何に抗HIV製剤が効果を表わすかを示しています。

1 HIV attaches to receptors on a host cell, releasing its genetic material as RNA.

ヒト免疫不全ウィルスは、宿主細胞のレセプター(受容体)に付着し、リボ核酸(RNA)として遺伝子物質を放出します。

2 An enzyme called reverse transcriptase (RT) converts the viral RNA into DNA, Drugs called RT inhibitors can interrupt this process.

逆転写(RT)酵素と呼ばれる酵素がウィルスのリボ核酸(RNA)をデオキシリボ核酸(DNA)に変えます。逆転写(RT)酵素阻害剤と呼ばれる製剤がこの過程を阻害することが出来ます。

3 An enzyme called integrase splices the viral DNA into the host cell’s chromosomes. Scientists hope to develop a new class of drugs called integrase inhibitors, which will add another obstacle.

インテグラーゼと呼ばれる酵素が宿主細胞の染色体にウィルスのデオキシリボ核酸(DNA)を組み込みます。インテグラーゼ阻害剤という新しい種類の製剤を開発し、それがウィルスを防ぐ新たな障壁になればと期待を寄せています。

4 The infected cell produces new viral RNA, which generates proteins and other virus constituents.

感染した細胞は新しいウィルスのリボ核酸(RNA)作り、それが蛋白質とほかの構成要素を産生します。

5 The protease enzyme cuts the viral proteins into shorter pieces. Protease inhibitors foil replication by neutralizing the enzyme. They’re even more effective when combined with RT inhibitors.

プロテアーゼ酵素がウィルスの蛋白質をより短かい断片に切断します。プロテアーゼ阻害剤が酵素を中和させることによって、ウィルスが複製出来ないようにしてしまいます。プロテアーゼ阻害剤は逆転写(RT)酵素阻害剤を併用すればより効果的です。

6 The newly milled proteins fold together to form new HIV capsules.

新しく作られた蛋白質は組み合わさって新しいヒト免疫不全ウィルスを形成します。

7 Completed HIV capsules bud away to infect other cells.

完全な形のヒト免疫不全ウィルスが出芽して、また新たに他の細胞に感染します。

クラス名簿(再掲載)2020年前期 ビジネス英語I-1 (2) クラス名簿(34名)

30190034 足達 陽向 アダチ ヒナタ
30190070 安藤 由貴 アンドウ ヨシキ
30190083 家城 真志 イエキ マサシ
30190098 市谷 奈菜 イチタニ ナナ
30190133 岩井 駿空 イワイ シュンスケ
30190197 奥村 直也 オクムラ ナオヤ
30190225 甲斐 彩香 カイ サヤカ
30190249 香川 百萌子 カガワ モモコ
30190263 河口 暁 カワグチ アキラ
30190274 河野 紘進 カワノ コウシン
30190287 河野 多恵 カワノ タエ
30190292 河野 舞香 カワノ マイカ
30190313 喜多 あやめ キタ アヤメ
30190359 小出 響 コイデ キヨウ
30190366 小金丸 拓哉 コガネマル タクヤ
30190405 小林 里雄人 コバヤシ リユウト
30190414 小松 晃大 コマツ アキヒロ
30190429 佐伯 直樹 サエキ ナオキ
30190432 迫 優花 サコ ユウカ
30190443 迫田 信慈 サコダ シンジ
30190478 里中 優太 サトナカ ユウタ
30190496 清水 優成 シミズ ユウセイ
30190539 田中 碧 タナカ アオイ
30190557 塚元 健太 ツカモト ケンタ
30190588 徳留 未来 トクドメ ミライ
30190609 中川 大夢 ナカガワ ヒロム
30190661 中平 悠稀 ナカヒラ ユキ
30190719 羽田野 夢華 ハタノ ユメカ
30190755 林 聡一 ハヤシ ソウイチ
30190762 原口 智衣 ハラグチ チエ
30190786 春山 大輔 ハルヤマ ダイスケ
30190803 藤野 百香 フジノ モモカ
30190841 松原 光弥 マツバラ コウヤ
30190946 與那嶺 明里 ヨナミネ アカリ

 

英語 Ra1(2)

<連絡事項>

*6回目授業→6月15日(月)10:15~11:30

<5回目の授業でやったこと>

① CNNの聞き取り(川越くん)の続き。ほぼ出来てたねえ。→transcriptionの続き

(lying) (dormant)、(fertile) and (forested) (region) 、(vector) (organism) 、(major) (step)、 (financed) は解説をしました。折角出て来たんで、使い方を覚えとくとええね。

② CNN: Listening Comprehension Practice

モブツが首都が危機状態の時にわざわざ北部の小さな村にニュースに流す映像を撮るためにわざわざ出かけ行った理由を英語で聞きました。川越くんがやってくれたように一つ一つの単語を聞き取るのもある程度必要やろけど、内容を取る方がもっと大事、やろな。どっちもやりながら、内容を理解出来るようにやって行けるのがええな。

③ Outbreak 2の聞き取り(本田くん)本田くんもきちんとやってくれました。→transcription

④ コンゴ(淵脇さん、次回改めて)→1995年のエボラ出血熱騒動(松元さん)→1976のエボラ出血熱騒動(小島さん)→4:コンゴの独立・コンゴ動乱(尾崎)→5:コンゴ自由国(宮脇くん)

<次回>は

① コンゴ(淵脇さん、改めて)

② コンゴの独立・コンゴ動乱(尾崎さん)

③ コンゴ自由国(宮脇くん)

④ 映像(「アウトブレイク」「ER」「アフリカシリーズ」次回と次々回にかけて)

配ったプリント(取りに行き難い人は画像送るんで、遠慮なく。帰ってすぐに作りましたので、いつでも送れるで。)

研究室前の椅子の上に置いてある<追加資料>

① B4表裏6 魅惑の資源 / 誰も守ってくれない  / 「アフリカ大戦」再燃に目を  / ジンバブエ インフレ年2億~  /  コンゴ 反政府軍と~ / エボラ出血熱 アンリカを~  /  エボラ最前線の現実上 /  エボラ最前線の現実下 / 性暴力被害の~  /  無差別暴力~ / エボラ出血熱 続く闘い  / Looking back in Anger

コンゴ・エボラについての日本語の新聞記事はこれと思ったのを取っておいた分です。「ジンバブエ インフレ年2億~」は記事で読んだインフレ率のイメージを感じてもらえたらと。

transcriptionの続き

“A thousand kilometers north of the Ebola (outbreak), Zaire’s President Mobutu visits the town of Gimena. He arrived here from the capital where the (population) faces the (threat) of an (epidemic), now less than two hundred kilometers from Kinshasa. For the people here Ebola seems very far away, too far they would say to (affect) their lives. But until last month the world only Ebola (victims) were found in this (remote) (region). For nearly twenty years the only known (outbreaks) of Ebola have been reported here in northern and (neibouring) Sudan. But the latest (epidemic) in the southwest has (convinced) many scientists that Ebola virus is probably (lying) (dormant) over wide area of (tropical) Africa. What scientists do not know is where to find the virus between human (epidemics). When it (flares) up apparently from nowhere, spreads and kills its (victims) quickly, then disappears just as fast."

“People (speculate) whether (plants), animals, (insects) or whatever we don’t know. That’s what we really would like to know."

“Somewhere in this (fertile) and (forested) (region) the Ebola virus is carried by an animal or (insect) or maybe even a (plant). A (vector) (organism) carries the virus without (harm) to itself (eventually) passing it to a human (victim). Finding the (vector) for Ebola will be a (major) (step) in understanding the virus and (eventually) finding a way to save the lives of its (victims). The first (priority) now for the international medical team in Kikwit is to (contain) the Ebola (outbreak). Beyond that a long (process) of (investigation) and (analysis) (lies) (ahead). Months and probably years of field work to (track) down the virus on its (homeground). A mission, President Mobutu says will have to be (financed) by other countries, not his. But this is an (era) of (budgets) (cutbacks) for science. And even if money is (available) for (research) on Ebola, finding out where it (hides) and how to kill it could still be at the far end of a very long road. Gary Striker, CNN, Gimena, Zaire."

transcription

Sam: God damn it. Isolate’im. Islate’im.

Marby : Don’t worry. It’s not (airborne).

Sam: Sam Daniels,       .

Murby: Benjamin Murby. We’ve been expecting him.

Sam: We came (as) soon as we could.

Murby: Not soon enough. The village is dead.

Sam: You know the (incubation) (period)?

Murby: No, but it kills in two or three days. The (mortality) (rate) is a hundred percent.

Sam: Jesus. Could an (infected) person’ve gotten out of the village?

Murby: If he was dead or dying in the jungle, and it’s fifty miles to the nearest village.

Sam: The (first) (case), (patient) (zero)?

Murby: A young man called Murazo, worked with a white man to build a, a road into Kinshasa. And when he returned, he was sick….

Sam: I see.

Murby: …and he drank from this (well). From there it spreads to the (entire) village.

Sam: Did you (identify) the (carrier), the (host)?

Murby: No. When we arrived, the boy was incoherent. He died, ah, two hours later. He couldn’t tell us how he got it.

Sam: He’s not sick?

Murby: He is a (local) (juju) man, (witch) doctor. He stayed in his cave a whole week.

Sam: I’d like to talk to him, too.

Murby: No, he talks to me. You see he believes that the gods were awoken from their sleep by the men cutting down the trees where no men should be, and the gods got angry. This is their (punishment)

 

クラス名簿(再掲載)2020年前期 英語 Ra1(2)クラス名簿(31名)

30170030 井戸 颯人 イド ハヤト
30200049 池ノ上 将基 イケノウエ シヨウキ
30200092 梅山 愛梨 ウメヤマ アイリ
30200100 押領司 尚美 オウリヨウジ ナオミ
30200137 尾崎 ちひろ オザキ チヒロ
30200186 加藤 大地 カトウ ダイチ
30200205 川越 晴登 カワゴエ ハルト
30200232 北村 詩歩 キタムラ シホ
30200250 串間 怜央 クシマ レオ
30200278 小島 楓華 コジマ フウカ
30200322 迫田 凜々香 サコダ リリカ
30200335 佐々木 ルナ ササキ ルナ
30200423 田代 直哉 タシロ ナオヤ
30200447 恒吉 実於 ツネヨシ ミオ
30200454 角田 楓 ツノダ カエデ
30200461 堂下 つばさ ドウシタ ツバサ
30200506 時松 桃花 トキマツ モモカ
30200533 戸高 みなみ トダカ ミナミ
30200551 永友 阿耶里 ナガトモ アカリ
30200603 東久保 光汰 ヒガシクボ コウタ
30200627 平井 優季 ヒライ ユキ
30200676 福瀬 一真 フクセ カズマ
30200713 藤田 涼 フジタ リヨウ
30200728 淵脇 紅南 フチワキ アカナ
30200731 古田 紋子 フルタ アヤコ
30200742 本田 拓哉 ホンダ タクヤ
30200766 松田 美月 マツダ ミヅキ
30200777 松元 彩夏 マツモト サヤカ
30200816 御沓 帆志 ミクツ ホシ
30200834 宮脇 駿介 ミヤワキ シユンスケ
30200870 山田 凌平 ヤマダ リヨウヘイ

<連絡事項>

4回目授業:6月1日(月)10:15~11:30。

英語 Rb1(3)

発表が途中で時間切れになったりはしてるけど、4人の発表が聞けてよかったです。発表してくれる人がしっかりと調べてるのが伝わって来るので、聞いてる方もすんなりと聞けるんやろなあ。次回はいよいよニュースや映画のリスニング。映像も音声も参考ファイルに置いてあるんで、予めじっくりと観て聞いておくとわかり易いと思います。Listening Comprehension Practiceはたぶん初めての人が多くて戸惑ってすぐに答えるのが難しいかも知れないけど、死ぬことはないんで、恥ずかしく思っても、躊躇わずに誰でもええから答えてや。間違って覚えるもんなんやし。

<連絡事項>

① 5回目授業:6月11日(木)15:05~16:20

<4回目の授業でやったこと>

① 下條さんがエボラ出血熱の残りを発表。先週は中断することになって悪かったです。

② 篠原さんが1976年のOutbreakの発表。スーダンとコンゴの発生状況について地図なども含めて詳しく発表。触れてた水の状況に関連して、隣の国の今世紀の飲み水の映像は観てもらおうと思っています。忘れてたら言ってや。その時に1920年代、30年代のガーナ(当時はイギリス植民地ゴールドコースト)の田舎の飲み水の状況を紹介したけど、初代首相エンクルマの自伝の一節を下に貼っとくね。→エンクルマの自伝の一節

③ 川越さんが1995年のOutbreakについての状況を発表。

④ 福田さんがEbola virus returns~の要約。少し残りました。「公務員の給料が未払いで・・・」のパラグラフ以外はほぼ理解してて、とてもわかり易かったです。来週は最後までやってもらったあと、最初から少し英語の語句のチェックもやろうと思ってます。やったところまでの日本語訳を最後に貼っておくんで、細かいところは比べてみてや。→日本語訳

発表についてはみんな堂々としてるし、しっかりしてるなあと感服です。お互いに質問などをしながら知的な好奇心がくすぐられるとええね。

<次回>は

① Ebola virus returns~の要約の残り。(福田さん)

② CNNの聞き取り(坂元さん)

③ CNN: Listening Comprehension Practice(英問英答)

④ Outbreak 2の聞き取り(古藤くん)

日本語訳

“Ebola virus returns Zaire into world’s spotlight”

Reuter (sic) in The Daily Yomiuri (May 16, 1995)

The Ebola virus outbreak in Zaire has refocused attention on the vast nation of 40 million people in the heart of Africa that has lurched from one crisis to another since independence from Belgium in 1963 (sic).

The virus, for which there is no known cure or vaccine, has killed at least 64 people.

Many Zaireans are openly angry at the government of President Mobutu Sese Seko, who has ruled unchallenged for most of the past 30 years and, according to critics, salted a way (sic) a personal fortune estimated in billions of dollars.

ザイールでエボラウィルスが発生して、1963年(原文のまま)のベルギーからの独立以来、数々の危機に揺れ動いて来た中部にあるアフリカ4000万人の広大な国に再び注目が集まりました。

治療薬もワクチンも知られていないウィルスは少なくとも64人の死者を出しました。

批評家によれば、多くのザイール人が過去30年間無投票で当選し、不正にためこんだ個人の資産が数十億ドルにのぼるといわれるモブツ・セセ・セコ大統領の政府に公然と腹を立てています。

モブツ

Opposition commentators and independent journalists blame the frequency of epidemics and lack of resources to deal with them on corruption and mismanagement of the wealth of a country blessed with just about every strategic mineral known to man.

“Mismanagement of public resources that leads to poor management of the environment create opportunistic factors for the birth and spread of epidemics," lamented an editorial in the opposition newspaper Le Palmares.

“Health facilities are in a deplorable state. We have been heading for disaster for a long time," Lambaert Mende, spokesman for Zaire’s chief opposition leader Etienue Tshisekedi said.

反対派の批評家やフリーのジャーナリストは、流行病が頻繁に起こるのも、取り扱う資源が不足するのも、既知のあらゆる戦略的に重要な鉱物資源に恵まれている国の富の管理ミスと賄賂のせいだと指摘しています。

「環境の管理不備に繋がる、公共資源の管理ミスが日和見的な要因を作り出して、流行病を発生させたり、広げたりしている。」と反対派の新聞ル・パルメール(Le Palmares)の社説は嘆いています。

「医療関係施設は悲惨な状況です。私たちは長い間、大災害が起きてもおかしくない方向に向かって進んできました。」とザイールの野党指導者エティニュエ・ツィセケディ(Etinue Tshisekedi)のスポークスマン、ランバエルト・メンデ(Lambaert Mende)は言いました。

Corruption has eaten deep into the fabric of Zairean society and government and even quarantine measures announced to keep the Ebola virus from the capital of five million people are being undermined by bribery, Kinshasa city officials say.

Public workers are owed several months salary and bribery has become a way of life.

The virus is stretching Zaire’s decrepit medical services, already hard pressed, to cope with the scourge of AIDS, which has hit Zaire harder than most countries.

賄賂はザイールの社会と政府に深く染み込んでおり、500万人が住む首都をエボラウィルスから守るために発令された隔離手段でさえも賄賂がきく有様です、とキンシャサ市職員が言います。

公務員は何ヶ月分もの給料を払ってもらえず、賄賂は生活の一手段となってしまっています。

ウィルスはザイールの老朽化した医療機関に広がっており、医療機関はたいていの国よりも激しくザイールを襲っているエイズ禍の対応追われています。

Zaire’s political problems began early: Katanga, which today is the mineral-rich province of Shaba, made a disastrous attempt at secession, 11 days after independence from Belgium. It was forced back after three years of bloody conflict.

The second largest country in sub-Saharan Africa. Zaire has rich farm and watered by the Zaire river, formerly River Congo.

The country is blessed with some of the best copper deposits in the world but the engine of its economy, the state mining collosus Gecamines, has virtually ground to a halt."

Copper production dropped from a peak of 500,000 tons to under 50,000 tons in 1994. Cobalt production slumped too.

The government has dissolved three core companies in the Gecamines group and not said what will become of the state company, which generates over 70 percent of its hard currency.

ザイールの政治の問題は早くに始まりました。鉱物の豊かな現シャバ州であるカタンガ州はベルギーから独立した11日後に、不幸な結果に終わった分離工作が謀られました。その分離工作は血まみれの闘争の3年後に強行されました。

サハラ以南のアフリカで2番目に大きい国ザイールには豊かな農場があり、旧コンゴ川のザイールの川から水の恵みを得ています。

その国は世界でも有数の銅の埋蔵量を誇っていますが、経済のエンジンである国営巨大鉱山会社ゲカマイン(Gecamines)は、事実上操業を停止しています。

1994年には、銅の製造量は最盛期の50万トンから5万トン以下にまで落ち込みました。コバルトの製造量も同じようにひどく落ちみました。

政府はゲカマイン(Gecamines)グループの中の3つの中心会社を解散させ、硬貨の70パーセント以上を製造する国営会社の先行きについては言及していません。

The World Bank, International Monetary Fund and creditors led by former colonial power Belgium abandoned Zaire long ago.

世界銀行も国際通貨基金も旧宗主国ベルギーが仲立ちをする債権者たちも、ザイールをずっと以前に見捨てています。

エンクルマの自伝の一節

<Reference 2> <引用2>(Africa and its Descendants

Kwame Nkrumah, the first prime minister of Ghana, wrote in his autobiography about the British colonial administration of this time:

ガーナの初代首相クワメ・エンクルマは自伝の中で、この時のイギリスの植民地政庁の行なった行政について次のように書きました。

エンクルマ(小島けい画)

“In all the years that the British colonial office administrated this country, hardly any serious rural water development was carried out. What this meant is not easy to convey to readers who take for granted that they have only to turn on a tap to get an immediate supply of good drinking water. This, if it had occurred to our rural communities, would have been their idea of heaven. They would have been grateful for a single village well or standpipe.

イギリスの植民政庁がこの国を統治していた間じゅう、地方の水の開発は殆んど行なわれませんでした。これが何を意味するかを、蛇口をひねるだけですぐに良質の飲料水が得られるのが当たり前だと思っている読者に伝えるのは難しい。もし田舎の村でそういったことが起こっていたとしたら、みんなは天国だと思ったでしょう。村に一つでも井戸か配水塔かが作られていたとしたら、みんなはどれほど有り難いと思ったでしょう。

As it was, after a hard day’s work in the hot and humid fields, men and women would return to their village and then have to tramp for as long as two hours with a pail or pot in which, at the end of their outward journey, they would be lucky to collect some brackish germ-filled water from what may perhaps have been little more than a swamp. Then there was the long journey back. Four hours a day for an inadequate supply of water for washing and drinking, water for the most part disease-ridden!

いつものように、暑くて蒸し暑い田んぼでのきつい仕事を終えて、男も女も村に戻り、それから手桶やかめを持って2時間もとぼとぼと歩かねばならず、その行き着いた先では、沼と言えるかどうかも分からないような所から、塩気のある細菌だらけの水でも手に入れば幸運だったのです。それからまた、長い道のりを戻らなければなりませんでした。洗濯や飲むための水を手に入れるのに1日に4時間、それも大抵は病気の元になる水を。

This picture was true for almost the whole country and can be explained by the fact that water development is costly and no more than a public service for the people being administered. It gave no immediate prospect of economic return. Yet a fraction of the profits taken out of the country by the business and mining interests would have covered the cost of a first-class water system." (Africa Must Unite)

こうした状況は、国じゅうで殆んど同じで、それは、水の開発には費用がかかり、その開発が統治する人々のための公共事業に過ぎず、経済的な見返りをすぐに期待出来る見通しが立たなかったからに過ぎません。しかし、事業や採掘投資で得られた利益をほんの僅かでも使えば、一等級の給水施設の費用は充分にまかなえたでしょう。(『アフリカは統一する』)

クラス名簿(再掲載) 英語 Rb1(3)クラス名簿(32名)

30190700 西田 侑暉 ニシダ ユウキ
30200063 岩切 佑理可 イワキリ ユリカ
30200074 岩根 穂乃花 イワネ ホノカ
30200087 植村 尊 ウエムラ タケル
30200119 大重 滉輝 オオシゲ コウキ
30200191 川越 千尋 カワゴエ チヒロ
30200281 古藤 凜 コトウ リン
30200317 坂元 美琴 サカモト ミコト
30200371 篠原 小伯 シノハラ コハク
30200384 下條 帆乃佳 シモジョウ ホノカ
30200409 杉村 拓志 スギムラ タクジ
30200418 田代 歩 タシロ アユム
30200436 田中 ひびき タナカ ヒビキ
30200472 堂薗 翔永 ドウゾノ シヨウエイ
30200485 堂前 虹太 ドウマエ コウタ
30200515 得能 万里奈 トクノウ マリナ
30200520 戸島 脩太 トジマ シユウタ
30200544 長倉 由依 ナガクラ ユイ
30200582 中屋敷 香波 ナカヤシキ カナミ
30200597 原田 佳純 ハラダ カスミ
30200641 平原 鈴華 ヒラバラ スズカ
30200658 樋脇 千可子 ヒワキ チカコ
30200694 福田 美南 フクダ ミナミ
30200759 待山 功星 マチヤマ コウセイ
30200780 松本 望 マツモト ノゾミ
30200821 宮崎 琉奈 ミヤザキ ルナ
30200845 森山 友渚 モリヤマ ユウナ
30200852 安田 龍司 ヤスダ リユウジ
30200883 由地 紀一郎 ユウヂ キイチロウ
30200898 吉田 晴紀 ヨシダ ハルキ
30200911 渡邊 凌一朗 ワタナベ リヨウイチロウ
30200926 JIANG TIANCHENG コウ テンセイ