ZoomAA4第4回目報告(2024年2月25日)

つれづれに

ZoomAA4第4回目報告

 今回のゼミでは、主にアフリカの口承伝達について学んだ。
「ルーツ」の映像では、黒人奴隷の先祖をもつアフリカアメリカ人が先祖を辿るために様々な視点から調べ上げ、最終的にはアフリカ大陸ガンビアの上流にあるクンタの一族がすむ集落にたどり着いた。
途中学者が様々な国の口頭伝承について主人公に説明していたように、口承伝達自体は文字のない時代に珍しいことではないと思う。
ただ、黒人奴隷としていきなりアメリカ大陸に連れ去られ、何世代にも後になってルーツをたどることができたことは、アフリカアメリカ人にとってとても大きな意味を持つものだと思う。
またそのために主人公が奔走していたように感じた。(MN)
 4回目は、→「口承伝達」 (oral tradition)に焦点を絞った。「ルーツ」2の映像で、『ルーツ』の著者ヘイリーがどのように7世代を遡(さかのぼ)って自分の祖先を探り当てたかと、祖先のクンタが生まれたガンビアのジュフレ村でどのようにグリオ(griot)の口から祖先の存在を確かめたかを見てもらった。
 前回紹介したグリオの子孫を誇るセネガルの歌手ユッスー(→「戦士」)の歌を最初に聴いてもらった。1990年のマンデラの釈放時に録画したNHKBSの映像である。文字を持つ社会で育った著者が、文字を持たない社会のグリオに辿(たど)り着いた軌跡の映像である。(YT)