12月4日10回目の授業でした。
前回言ってもらってなかった人の意見を聞きました。谷口くんには申し訳ないことしました。前の通り一般教養的なことをという意見やったんで、残りの時間はエボラ出血熱とコンゴの話をしたいと思います。
<次回>は
ERで少し紹介した医師のカーターがコンゴにボランティアに行った時のERの1話を観てもらうつもりです。
資料を配って少し解説したように、1995年の2回目の流行があったときの新聞記事とニュース、関連記事、それにその当時の政治状況などの参照になるテキスト、新聞記事などを入れてあります。
2回目の流行時の南アフリカの週間紙Mail & Guardianの特集記事
次回はテレビ映画を観た後、2日目のアウトブレイク時の状況を報じたCNNを使って英語でQ&Aをやって内容が理解出来ているかどうかを聞いてみたいと思います。
それに世界を驚かせる原因の一つとなったアメリカ映画「アウトブレイク」の紹介もするうもり。今日話をした感染症センターのBiohazard levelを紹介する場面や、冒頭の患者から血液サンプルを採ったあと証拠隠滅のために村を爆破してしまう場面など。
少なくとも1995年の最初の三つの新聞記事を読んでおくとわかりやすいかな。授業で言ったようにCNNの音声ファイルをブログの参考ファイルに置いておくんで、やってみるといいね。その場で聞いてやる方がいい人は、それもありやと思います。
再来週はChapter 5の消化器系。解説と発音練習のあと、グループにわかれて30分ほどoral check、そのあと全体でoral check、はどうやろ。
年明けは、新聞記事、テキスト、映像を使って、1995年のアウトブレイクの翌年にザイールが崩壊して政権が変った状況をまず押さえてから、遡って1960の独立、1963年のコンゴ動乱、さらに遡って植民地戦争後のベルリン会議の決定後のコンゴ自由国について見て行きたいと思っています。時間があれば、今日話そうと思ってた1992年に行ったジンバブエの話が少しでも出来るとええけどなあ。
初代首相のルムンバ
アメリカに担がれて後に大統領になったモブツ、30年余り独裁政権を
豊かな資源を持つ広大な国がどのようにして西洋列強の餌食になり、今も先進国に食い荒らされているか、そこから浮かび上がる世界の構図やそれに関わる先進国としての日本の有り様などについても考えてもらえれば有り難いです。
本当は南アフリカの話もしてデンデル・ワシントンの「遠い夜明け」や大澤たかおの「アフリカの蹄」も観てもらうつもりやったけど、ちょっと無理みたいやな。観たい人はいつでもDVDをコピーするんで、是非観てや。
「遠い夜明け」の試写会で配られたチラシ
「アフリカの蹄」の大澤たかお
来週、また。
コンゴ・エボラ関連のプリントは、英文の分と日本語の分を一束ずつ配りました。プリントに関しては、すべてのプリントの解説を少しでもしようと思っています
この一連の流れを書いて活字にしたことがあります。↓
「医学生と新興感染症―1995年のエボラ出血熱騒動とコンゴをめぐって―」「ESPの研究と実践」第5号(2006年)61-69頁