ビジネス英語 I-2(2)

連絡事項

12月は、来週の23日と振替授業25日(水)の2回です。

12月16日10回目の授業でした。

今日も2回目の発表の準備、各グループでリハーサル。

最初にトーイックのことについて聞き、リーディングと、リスニングの半々をということになって、まだ配ってなかったプリントを配りました。プリントの確認をしときます。↓

足りない人は連絡をくれれば、追加印刷しますので遠慮なく。

リスニングPart 3の音声ファイルは置いてあるし、Part 4も参考ファイルにアップするんで、使ってや。授業でやった後で繰り返しやるのもありやと思うし、予めやって授業で確認するのもありやと思います。

来週は、発表とリーディングを半々(23日)、発表とリスニングを半々(25日)。

授業、うまく利用して力をつけてくれると嬉しいです。

発表は順番に、時間の半分で行けるグループまで。↓

①-1 倉本、黒川、黒木綾乃、坂元、寺地、西村、濟陽「県内企業の分析」
①-2 黒木萌華、古谷、兒玉、中村、山下、呉「台湾vs日本ー食べもの編ー」
②-1 石井(今日は欠席)、新見、藤田、益元、村川、山平、曾「SDG(Sustainable Development Goals)- Safe water and toilets around the world」
②-2 甲斐、川畑、善福、薗田、森実(今日欠席)、山田、弓削「Current status measures for aging in Miyazaki City」
③ー1 鵜戸、大石、河野、田口、福住「胡瓜(きゅうり)」
③-2 郡、近藤、那須、桝田(今日は欠席)、吉永、ふ「Food culture of Miyazaki」

配ったプリント

Test 1のPart 3(47~58, 59~70),とPart 4(71~76, 77~88, 89~100)(リスニング)問題・解説,

来週、また。

英語 Ma2(4)

冷えて来て、体調を崩してる人が増えて来てるなあ。大事にしぃや。
連絡事項→Chapter 5: Digestive Systemは年明けの1月8日(水)に
12月11日11回目の授業でした。年内は来週で終わり、年明けに3回です。
「遠い夜明け」を観てもらい、テキストの概要を春田くんがやってくれました。
やってくれた辺りのテキストの概要をまとめておくね↓
ヨーロッパ移住者がアフリカ人から土地を奪って課税して安価なアフリカ人労働者の一大搾取機構を打ち立てた
年代順に箇条書きにしてまとめておきます。
*1652年にオランダ人が到来
*1795年にイギリス人がケープを占領
*1806年にイギリス人が植民地政府を樹立
*1833年にイギリス人がケープで奴隷を解放
*1835年にボーア人が内陸部に大移動を開始(グレート・トレック)
*1854年頃には海岸線のケープ州とナタール州をイギリス人、内陸部のオレンジ自由州とトランスバール州をオランダ人、で棲み分ける
*南アフリカは戦略上そう重要ではなかった
*金とダイヤモンドの発見で状況が一変、一躍重要に
*1867年キンバリーでダイアモンドを発見
*1886年1ヴィトヴァータースランド(現在のヨハネスブルグ近郊)で金を発見
*1899年金とダイヤモンドの採掘権をめぐって第二次アングロ=ボーア戦争(~1902)
*イギリスの勝利。
*1910年南アフリカ連邦成立(イギリス人統一党とアフリカーナー国民党の連合政権、統一党が与党、国民党が野党)
「遠い夜明け」の補足
映画の補足や、書いたものなどの紹介もしておきます。
この映画を作ったのは監督のリチャード・アッテンボロー。「ガンジー」や「コーラスライン」で超有名な監督です。「ガンジー」でも暗殺の場面を最初に持ってきました。冒頭に典型的な場面を持って来るのが好きなようです。今回の場合は、スラムの強制立ち退きの話を南アフリカの典型的な場面として衝撃的に持って来ていました。英文テキストの中にも以下の文を紹介しています。日本語訳も貼っておきます。
******************
The bantustan policy meant that Africans were to be prevented from living permanently in the white areas. Ruthless, forced evictions took place to force ‘surplus labour’ to move from the towns to the bantustans. Crossroads outside Cape Town is only one example of this policy.
バンツースタン政策は、アフリカ人を白人地区で永住させないという意味のものでした。冷酷で、強制的な立ち退きが、「余剰労働力」を町からバンツースタンに強制的に移動させるために強行されました。ケープタウン郊外のクロスローヅはこの政策の一例です。ラジオから英語ニュースが流れてた場面です。
REFERENCE 3 参照3
We can hear the news of Radio South Africa about the 1978 Crossroads eviction in the following scene of Cry Freedom.
Newscaster: “This is the English language service of Radio South Africa. Here is the news read by Magness Rendle. Police raided Crossroads, an illegal township near Cape Town early this morning after warning this quarter to evacuate this area in the interests of public health. A number of people were found without work permits and many are being sent back to their respective homelands. There was no resistance to the raid and many of the illegals voluntarily presented themselves to the police. The Springbok ended . . .”
米国映画「遠い夜明け」の以下の場面で、1978年のクロスローヅの立ち退きについての南アフリカのラジオニュースが出てきます。
ニュースキャスター:「こちらは南アフリカラジオの英語放送です。
マグネス・レンドルがニュースをお伝えします。公衆衛生の見地から、その地域を空け渡すように勧告を出したあと、今朝早く警察は、ケープタウン郊外の不法居住地区クロスローヅの手入れを敢行しました。多くの人が労働許可証を持たず、それぞれのリザーブに送り返されています。手入れに対して全く抵抗の気配もなく、不法滞在者は自発的に警察署に出頭していました。放送を終わります・・・。」
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人種隔離政策の下で情報操作を強いられている白人にはそういうニュースしか流れず、小さい頃から白人社会で育ったら、それが当たり前、というわけです。
ウッズとビコの出会いのシーンは、いつも美しいなあと思います。あの通りはハラレに行った時に、たぶん近くを通ったような気がします。transcribeしたのを貼っておきます
Cry Freedom_The first meeting
Woods: Steve Biko? Are you Steve Biko?
Biko: l am. l would have met you in the church, but, as you know, l can only be with one person at a time. lf a (third) person comes into the room, even to bring coffee, that (breaks) the (ban)… And the (system) – the police – are just across the road. But, of course, you would (approve) of my (banning).
Woods: No. l think your (ideas) are (dangerous), but, no, l don’t (approve) of (banning).
Biko: A true (liberal).
Woods: lt’s not a title l’m (ashamed) of, though l know you (regard) it with some (contempt).
Biko: l just think that a white (liberal) who (clings) to all the (advantages) of his white world – jobs, housing, education, (Mercedes) – is perhaps not the person best (qualified) to tell blacks how they should (react) to (apartheid).
Woods: l wonder what sort of (liberal) you would make, Mr. Biko, if you were the one who had the job, the house, and the (Mercedes), and the whites lived in (townships).
Biko: lt’s a (charming) idea. lt was good of you to come, Mr. Woods. l wanted to meet you for a long time.
Mercedesはマーサディーズと発音、意味はメルセデス・ベンツ。ドイツ車で金持ちのシンボル。医者ややくざがよう乗ってる車で、医学科の駐車場ではよう見かけるねえ。
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自己意識の話も補足しときます。

今日も映画を観たあと話をしたように、ビコは合法的に殺されましたが、それだけ体制に脅威だったということでしょう。
裁判の中でビコがEven in this environment we must find a way to develop hope for themselves, to develop for this countryと言ってたけど、ほんとすごいよね。前の方Even in this environment we must find a way to develop hope for themselvesは僕でも言えるので、ま、授業でずっと言い続けて来たつもりやけど、あとの方to develop for this countryは、言えないもんね。この国のやってきたことを考えると、恥ずかしすぎて、国に希望を紡ごうと言う気にならんもんなあ。今日も何度も言ったけど、こう言わないといけないのは悔しいね。
自己意識については、ビコとマルコム・リトルに焦点を当てて書いたことがあります。ビコを引用して書いた部分です。
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白人優位・黒人蔑視
奴隷貿易に始まる西洋諸国の侵略によって、支配する側とされる側の経済的な不均衡が生じましたが、同時に、白人優位・黒人蔑視という副産物が生まれました。支配する側が自らの侵略を正当化するために、懸命の努力をしたからです。支配力が強化され、その格差が大きくなるにつれて、白人優位・黒人蔑視の風潮は強まっていきました。したがって黒人社会は、支配権を白人から奪い返す闘いだけでなく、黒人自身の心の中に巣食った白人優位の考え方を払しょくするという二重の闘いを強いられました。アメリカ映画「遠い夜明け」で広く知られるようになったスティーヴ・ビコは、ある裁判で黒人意識運動の概念について質問されたとき、その「二重の闘い」に言い及んで、次のように述べています
基本的に「黒人意識」が言っているのは黒人とその社会についてであり、黒人が国内で二つの力に屈していると、私は考えています。まず何よりも黒人は、制度化された政治機構や、何かをしようとすることを制限する様々な法律や、苛酷な労働条件、安い賃金、非常に厳しい生活条件、貧しい教育などの外的な世界に苦しめられています。すべて、黒人には外因的なものです。二番目に、これが最も重要であると考えますが、黒人は心のなかに、自分自身である状態の疎外感を抱いてしまって、自らを否定しています。明らかに、ホワイトという意味をすべて善と結びつける、言い換えれば、黒人は善をホワイトと関連させ、善をホワイトと同一視するからです。すべて生活から生まれたもので、子供の頃から育ったものです。[I Write What I Like (New York: Harper & Row, 1986), p. 100.神野明他訳の日本語訳『俺は書きたいことを書く』(現代企画室、 一九八八年)が出ています]
南アフリカを本当の意味で変革していくためには、先ず何よりも黒人ひとりひとりが、厳しい現状に諦観を抱くことなく、自らの挫折感とたたかい、自分自身の人間性を取り戻すべきだと、ビコは説きました。自己を同定するために自分たちの歴史や文化に誇りを持ち、次の世代に語り伝えようと呼びかけました。そして、経済的な自立のための計画を立てて、実行に移しました。
ホームページに載せてたのをこのブログでも読めるようにしました。1987年に訪ねたカナダに亡命中のラ・グーマの友人セスル・エイブラハムズさんに宛てて、映画の感想も書きました。訪問記と併せてリンクしておきます。↓
「自己意識と侵略の歴史」「ゴンドワナ」19号10-22頁。
「セスゥル・エイブラハムズ氏への手紙」「ゴンドワナ」11号22-28頁。
<次回>は
映像を交えながら南アフリカの話の続きと、1992年に行ったジンバブエの話が出来たらと思っています。生まれた街や学生時代の話もするかも。時間があるかな。
また、来週に。

英語 Rb2(3)

12月12日9回目の授業でした。

年末までに2回、年明けに3回です。1月16日(木)は金曜日の時間割。

Part 7のリーディングPの続きを3問(羽田野さん、香川さん、佐古さん)だけで終わってしもたなあ。今回もいろいろ付随した話、特に読むためのこつみたいなものについて。文法的な説明も少ししました。将来の職業に結びつけての話なども。

折角リーディングは少し時間を取ってるんで、過去問をやって力をつけてくれると嬉しいけどね。

<次回>は

Part 7のリーディングの続きを2問(中平さん、岩井くん)と

今日やれなかった南北戦争、再建時代、反動の話と映像。

今年はあと2日しかないんで、出来れば南北戦争、再建時代、反動の話はやっときたいです。そのあと映画を観てもらう時間取れればええんやけど。読んどくと解りやすいと思うよ。↓

「アフリカ系アメリカ小史②奴隷解放」「モンド通信 No. 68」(2014年4月10日)

「アフリカ系アメリカ小史③再建期、反動」「モンド通信 No. 69」(2014年5月10日)

来週に、また。

南アフリカ概論

12月12日9回目の授業でした。
年末までに2回、年明けに3回です。1月16日(木)は金曜日の時間割

今日は、ジンバブエの話の続き、アパルトヘイト政権について(北畑くん)と国民会議についての(渡辺さん)発表でした。発表を準備してくれてた橋詰さん(シャープヴィルの虐殺)と小野さん(リボニアの裁判、ほんとごめんなさい。次回よろしく頼みます。

ジンバブエの話の続きは、ジンバブエ大学、アレックス、子供たちが行った小学校、みんなで訪問したゲイリーの子供たちの小学校、帰りに寄ったパリでのファーブルさんの話、それと一握りの貴族と大多数のの貧乏人の現実と、加害者としての自分についてなどについて話をしました。関連のリンクを最後に貼っておきます。↓

長男と仲良しになってチキンを食べるアレックス

ソルボンヌを背景にファーブルさんと

北畑くんと渡辺さんの発表、どちらもしっかりと準備してたし、ポイントを押さえてて、ほんと感心しました。

なぜなぜアパルトへイト政権が誕生したのかと国民会議について少し補足しときます。

まとめの意味で、アパルトヘイト体制とアフリカ人の抵抗運動に関して箇条書きにしておきます。

第二次世界大戦で大きくヨーロッパの国力が低下

→それまで抑圧されていた人たちが独立・自由を求めて闘争

→南アフリカでも、旧世代に飽き足らない若者がANC青年同盟(1943)を結成してデモやストライキなどで激しく闘争を展開

→当時の与党イギリス系の統一党は事態の収拾が出来ず

→1948年に総選挙→アフリカナーの野党国民党はアパルトヘイト(人種隔離)をスローガンに掲げ、人種によって賃金の格差をつけ、本来社会の最底辺のプアホワイト=アフリカーナーの大半の農民を優遇することを約束

→白人人口の60%のうちの大半のプアホワイトが国民党に投票→オランダ系アフリカーナーが議席の過半数を獲得

→アパルトヘイト政権の誕生

→体制を強化(人口登録法で人種の明確化、集団地域法で居住区を限定、共産主義弾圧法で反体制勢力を弾圧)

→アパルトヘイト政権に対抗してANCの闘争は激化

→1955年にクリップタウン郊外で全人種による国民会議、自由憲章を採択→指導者156名を逮捕して裁判にかけ、全員の死刑をはかる

→結果的には無罪

(今日はこの辺りまで)

メールマガジンにまとめた分をリンクしときます。たぶん理解し易くなると思います。↓

「南アフリカ小史前半」「モンド通信 No. 65」(2014年1月10日)

<次回>は

* シャープヴィルの虐殺(橋詰さん)

* リボニアの裁判(小野さん)

* 前回からの分の映像

時間があれば、少しでも「アフリカの蹄」を観てもらえたらと思ってるけど、時間あるかなあ。

<配ったプリント>

* The Struggle for South Africa②(B4表裏1)

* ANC History (BBC)(B4表1)/ Rivonia Trial (B4裏1、表裏1)

* ラ・グーマ関連(B4表裏2)

また、来週に。

メールマガジンに連載したあと、僕のブログに載せてある分のリンクです↓

「ジンバブエ滞在記一覧」(「モンド通信」No. 35、2011年7月10日~No. 59、 2013年7月10日)
「ジンバブエ滞在記⑬制服の好きな国」「モンド通信」No. 47」、2012年7月10日)

「ジンバブエ滞在記⑭ルカリロ小学校」「モンド通信」No. 48」、2012年8月10日)


「ジンバブエ滞在記⑮ゲイリーの家」「モンド通信」No. 49」、2012年9月10日)

「ジンバブエ滞在記⑱アレックスの生い立ち」「モンド通信」No. 52」、2012年12月10日)


「ジンバブエ滞在記⑲ロケイション」「モンド通信」No. 53」、2013年1月10日)
「ジンバブエ滞在記25『ジンバブエ滞在記』の連載を終えて」「モンド通信」No. 59」、2013年7月10日)