アフロアメリカの歴史と音楽

11月28日7回目の授業でした。

先々週は休講にして申し訳なかったです。先週は振替授業で、久しぶりでした。1回目の課題を集めました。

今日は余裕がなくて、書き込みが少し遅れますが、悪しからず。

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追加分です。

①「ルーツ」はクンタ・キンテの2回目の逃亡、②南部戦争、公民権運動の大雑把な話をして、③英文のテキストを簡単に解説、④歌はクロマティのゴスペルの世界の最初だけ観てもらいました。

<次回>は

* 先にクロマティのゴスペルの世界のマイアミとミシシッピの映像をみたあと、

* Afro-American songsの英文をさっと解説したいと思っています。

* 時間があれば、南北戦争の話も。前回話をした北部の産業資本家(共和党)対南部の荘園主・奴隷主(民主党)の奴隷の労働力をめぐっての南北戦争、南部の荘園主対奴隷(奴隷解放宣言後は小作人)と貧乏白人の構図、その間にカラーラインを引く=人種差別を利用して搾取体制を温存、そんな話を映像を交えながら出来ればええんやけど。

①American songsについては、メールマガジンに書いたことがあるんで、リンクしときます。他に②Slave Tradeと、slavery、③そのあとのこれからやる南北戦争、奴隷解放宣言についてもリンクしておくね。読んどくとわかりやすいと思うよ。

①→「アフリカとその末裔たち2(4)アフリカ系アメリカ人の音楽」★番号を訂正「モンド通信 No. 90」(2016年2月9日)
②→「アフリカ系アメリカ小史①奴隷貿易と奴隷制」「モンド通信 No. 67」(2014年3月10日)
③→「アフリカ系アメリカ小史②奴隷解放」「モンド通信 No. 68」(2014年4月10日)

来週、また。

ずいぶんと冷えて来たから、温かくして大事にしぃや。

土曜日は久しぶりに庭を潰(つぶ)して拵(こしら)えた畑(vegetable
garden)で、蒔(まい)いた種から大きくなっているレタス(lettuce)を植え替え、ブロッコリー(broccoli)の苗を植え替える畝(うね、stitches)を拵(こしら)えようと思っていたけど、レタスを四分の一ほど植え替えただけ。

2月くらいにはこのくらいの大きさになるリーフレタス

レタスやブロッコリーは冬野菜、今頃なら虫にやられずレタスは年明けから3月の終わり頃まで、ブロッコリーは3月の始めくらいから4月の半ばくらいまで食べられます。それ以外は葉っぱは虫に食べられて、芯(しん、stem)だけになってしまうねえ。

今は畑(上に写真)の半分は南瓜(かぼちゃ、pumpkin)。まだ20個近くなってるかなあ。瓢箪(ひょうたん、gourd)みたいな格好(かっこう)してるね(下の写真)。皮の部分が柔らかくて結構おいしいよ。

アフロアメリカの歴史と音楽

連絡事項:来週授業あります。月曜日振替は再来週でした、ごめんなさい。

11月7日6回目の授業でした。

登録修正期間が終わって名簿が確定したので名前を確認→John Brown’s Bodyの歌→ルーツの映像→支配者階級の分断支配の話→コメント、でした。

奴隷の逃亡の話から、1959年のジョン・ブラウンの蜂起(白人が神の啓示を受けて政府の兵器庫を襲って武器を奪い、黒人とともに起こした奴隷主への反乱)の話の流れで、John Brown’s Bodyを聴いてもらいました。資料は次回に持って行きます。

John Brown

映像は、農園の場面とクンタの一回目の逃亡の場面。

そのあと、3パーセントの支配者階級が自分たちの利益を守るために貧乏白人を利用して分断をはかった話、奴隷貿易を利用したように利益を守るためだったら人種差別も利用したと言う話をしました。(名目だけの奴隷解放後も)分断をはかって、貧乏白人を少し優遇し、元奴隷の賃金を据え置いた、という話です。

最後に森林緑地の草野くん、谷口くん、森本くん、畜産草地の長田さんからコメント。いろいろ聞かせてもらえると、聞きながら顔も覚えられそうです。

<次回は>

* 何人かのコメント
* 英文(SLAVERY SLAVE TRADEとAfrican American songs)
* 「ルーツ」の続きとゴスペルを少々。
来週、またね。

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干し柿の季節で、今年干したのは40個。倍くらいなってたと思うけど、無事生き残って干せるのはそれくらい。

小島けい画

前にホームページで何回か書きました。↓

2008年12月31日

渋柿を干し出してから二十年以上になります。長女が生まれてから少し経った頃、どさくさに紛れて奥さんのお父さんの家に転がり込んで明石海峡の近くで暮らし始めました。庭に渋の木があって、ある年からその柿を剥いて縁側に干し始めました。そう大きくない丸い柿だったけど、そのうち大きい長細い柿を八百屋の店先に見つけて庭先に吊し始めました。家は誰も住まなくなった時に震災にやられて、廃屋の姿を晒していたんで侘びしかったと弟が電話でしゃべってたような。更地にして人手に渡ったそうやから、あの柿の木も今はもうこの世に存在していないわけです。

明石にいた頃、家族でサンフランシスコへ行く前に寄ったハワイで長女と

二十一年前に宮崎に来てからも干し柿作りは続いていましたが、今年は箱で渋柿が出回る頃に柿を買う心の余裕もなくて、とうとう干し柿も作れませんでした。

渋柿を吊せなかった、今年が暮れる      我鬼子

2009年11月 26日

今年初めて一つ柿が実をつけました。桃栗三年柿八年と言うようですが、少し早くなったようです。
多分苗木を買ったとき、西条柿の札がついていたと思います。裏庭になっていた丸い柿を干したのが干し柿作りの最初です。二十数年前に明石に住んでいた時のこどです。そのうち八百屋の店先で西条柿を見つけて干すようになりました。苗木は、いつだったか、宮崎神宮の植木市で目にしたものだったようなあやしい記憶がありますが。

今年は二箱の柿を買って干しています。

2010年11月23日

今日は柿を干しました。たしか西条柿という名の大きな渋柿です。
去年初めて家で植えた木に一つ実がなりました。今年は三つなりました。五つ実をつけていたと思うのですが、最終的には三つだけしか残りませんでした。
お腹をこわしたとき、真っ白な麹と糯米で造った甘酒と干し柿と、胃の粘膜によさそうなつくね薯とおかゆを食べました。手間と時間がかかりますが、弱った胃にはやさしかったように思います。

今使っている清武のカネコ味噌が作っている麹

剥いて陽に干すだけですが、何とも言えない色艶と甘みが出ます。
時間と気持ちがないとなかなか造れないのですが、今年は近所の八百屋さんで買い求めたものと合わせて一回目の準備が出来ました。
秋が終ってしまいそうです。

過ぎ行く秋の陽に、柿を干す   我鬼子

2011年11月23日

今年は柿が13個もなりましたが、干せたのは8つです。一つは色づいたなと思ってよく見たら熟し過ぎてしまっていてそのあと落ちてしまいました。慌てて何個かちぎりましたが、ずっと雨が続いて干せない間に3つが熟してしまいました。長雨の間に、順調に育っていたブロッコリーもリーフレタスも完璧に虫にやられて、無残な姿をさらしています。薬はよう使わないので、一匹ずつ殺すしか今のところ方策はありません。殺生をして虫のえさを横取りする存在です。
すべて、何やらあやうい毎日です。

句も出ず、霧島降ろしに柿を干す   我鬼子

奥さんのブログにも柿を使った本の表紙絵を紹介しています。

「本紹介8 『馬車道の女』」

「本紹介20 『一番美しく』」

「本紹介48 『随所に主宰とならん』」

額入りの絵も紹介しています。

「柿」

アフロアメリカの歴史と音楽

10月31日5回目の授業でした。もう三分の一が終わり、あと10回です。

Golden Gate QuartetのJoshua Fit the Battle of Jericoを聞き、

「ルーツ」の船底での船長と奴隷商の交渉の場面、クンタ・キンテの売られた奴隷市、「マンディンゴ」の奴隷市、農園での奴隷売買の場面。

それからthe Battle Hymn of the Republic、High Noon(真昼の決闘)の教会の聖歌隊、Gospel Award CeremonyのDionne Warwick、それに「五つの銅貨」(five pennies)のトランペットとコルネットの共演

「五つの銅貨」(five pennies)はいつでもコピーするんでどうぞ。映画の解説です↓

「五つの銅貨」日本語字幕、117分

http://homepage1.nifty.com/Kinemount-P/five-pennies.htm

five pennies「五つの銅貨」(1959年)(解説) “五つの銅貨”、“ラグタイムの子守唄”、“リパブリック賛歌”、“聖者の行進”・・・変幻自在なメロディーとリズムを思い出すたび、口ずさむたびに胸の熱くなる映画です。デキシーランド・ジャズのコルネット奏者、レッド・ニコルズ(1905-65年)の伝記をもとにした音楽映画の傑作。

ニコルズは、妻をボーカルに据え、ファイヴ・ペニーズを結成して成功をおさめますが、娘が小児麻痺で倒れると、コルネットを捨て、音楽を捨てます。彼はカムバックできるのでしょうか?

ダニー・ケイがニコルズを演じ、コルネット演奏(録音)は、ニコルズ本人によるもの。ニコルズはこの映画の6年後に世を去りました。『ベニー・グッドマン物語』と同じく、本人の生前に作られた伝記映画でもあります。

“五つの銅貨”と“ラグタイムの子守唄”は、ダニー・ケイ夫人のシルヴィア・ファイン作曲だそうです。ニコルズとその愛娘とサッチモが酒場で同時に別の歌を唄うところはすごかったですね。コード進行が同じなので、違和感なく唄えるのだそうです。

ラジオ録音の失態シーンなど、ダニー・ケイはそのコメディアンぶりをいかんなく発揮しました。サッチモとの掛け合いは実に見事で、聴いていて壮快でしたね。サッチモの前でサッチモの真似をする可笑しさ!

ケイ自身の芸風ゆえでしょうか、自己破滅型、暴走型の性格描写は、ニコルズ本人の性格なのかどうか、僕は知りません。しかし、他の追随を許さず、自己流を貫き通す描写があるだけに、彼がコルネットを捨てる場面は見ていて辛いものがありました。

それ以上に、造船所で働く場面、娘の誕生パーティーの場面は、夢を捨てた男の悲しさが伝わってきて、身につまされます。そんな風に人物描写と音楽を丁寧に積み重ねて、そうして最後のシーンに行きつくワケですから、ラストシーンは涙なくして見られないんですねえ。

ニコルズの妻を演じたバーバラ・ベル・ゲデスは、名前の音感とは違って(笑)、はつらつとした健康的な親しみやすさが魅力でした。『めまい』でステュアートを見守る元婚約者を演じた女優さんでもあります。歌はアイリーン・ウィルソンによる吹き替えなのだそうですが、バーバラ自身の歌声と聞き違うほどピッタリの歌声でした。

この映画の魅力のひとつに色彩、照明があります。ちょっとやり過ぎの感はなきにしもあらず、ですが、最初のタイトルバックから目を楽しませてくれる撮影でした。ジャズのムード、バーバラのブロンドの美しさ、それら全てが手に取るように伝わるカラーのうれしさ、たのしさを溢れさせた色使い、光のあて方だったと思います。

<次回は>

* 何人かのコメント
* 英文(SLAVERY SLAVE TRADEとAfrican American songs)
* 「ルーツ」とゴスペルを少々。

来週、またね。

 

アフロアメリカの歴史と音楽

10月24日4回目の授業でした。

「ルーツ」の映像と曲を2曲。

前回「アフリカシリーズ」で紹介したヨーロッパ人が来るまでのアフリカとキルワでの虐殺のあとの、奴隷貿易関連の映像を「ルーツ」で。クンタ・キンテの村での様子、奴隷狩り、奴隷船。

結構衝撃的な映像やったやろ。ハリウッドはあんな奴隷船の船底の様子などをよう映画にしたよねえ。

ROOTS – Airdate January 23, 1977. (Photo by ABC Photo Archives/ABC via Getty Images) EDWARD ASHER;LEVAR BURTON

でも、白人資本。よう考えたら、一番あくどいことをして蓄財し、その恩恵をもろに受けた奴隷商や大農園主。その人たちの子孫が富を受けついで今も大金持ち。その人たちが映画でも儲け話に投資して、また莫大な利益を、ほんま資本主義の絡繰りは、どうしようもない、ね。
登場人物は黒人でも、映画監督もすべてのスタッフは白人。ほんま、ようやるで。

でも、この映画の与えた衝撃はすごかったようで。今観ても、こっちに伝わってくるものは多いね。

第一部だけでも12時間の大作。クンタの誕生から、南部戦争後土地を得てテネシー州に定住、まで。
第二部は南北戦争後から『ルーツ』が出る前までの1960年代。著者のアレックス・ヘイリーがクンタの生まれたガンビアのジュフレ村に行ってクリオの口からクンタの名前を聞く辺りまで。やっぱり12時間くらいかな。
第一部は30周年の2007年にDVDでリリースされたけど、第二部は今となっては手に入れるのが難しいやろな。僕は1985年に大阪工大のLL教室で先輩が録画してたビデオをダビングさせてもらい、その後DVDにしたけど。

曲はDeep River,とGo Down, Moses。

<次回は>

* 何人かのコメント
* ルーツ(奴隷船の接岸、奴隷市)
* Joshua Fit the Battle of Jerico、the Battle Hymn of the Republic

Dionne Warwick

英文(SLAVERY SLAVE TRADEとAfrican American songs)も誰かに読んでもらうつもり、次回は聞くんで誰かやってや。

<配ったプリント>

* Deep River, Go Down, Moses, Joshua Fit the Battle of Jerico

来週、またね。

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23日(水)に、臨床実習でお世話になっていたカリフォルニア大学アーバイン校から医学科が招待した小児科医のペニー・ムラタさんのお世話をさせてもらいました。空港から観光ホテルの夕食まで、ほぼ半日。
前回はフラワーガーデンと平和台公園に案内したので、今回は海に、と思ったけど、生憎の激しい雨。レストランからの海しか観てもらえなかったのは、残念。
普段は一定のリズムで辛うじて毎日をやり過ごしてるからなんやろな、半日も普段以外のことが入ると、すっかりペースがぐちゃぐちゃ。
あしたからまた7コマの一週間が始まるから、戻さんとね。今週は、あした獣医用語の授業もあって、8コマもあるしね。
というわけで、ブログの更新が今日になりました。

上段左がペニー・ムラタさん、右は池ノ上さん