つれづれに:イリスが咲き出した(2024年4月5日)

2024年4月10日つれづれに

つれづれに:イリスが咲き出した

 庭の→「イリス」が咲き出した。植え替えた次の年に花が咲かなかったので、もう咲かないのかなあと諦めていたが、その次の年にはまた一斉に花が咲き出して、ほっとした。

 植え替え前のイリス(↑)

 咲き始めるのが3月の終わりだと思い込んでいたが、4月の半ばだったようである。7年前にも、その3年前にもブログに書いている。その頃はまだ週に8コマほど授業があって、3月の終わりと4月の初めは畑に出る時間もなかったが、ブログの「つれづれに」もなかなか書けなかった。各クラスにブログの授業のページがあって、授業が終わったら書き込んでいた。遅れることもあったが、忘備録として役に立った。その中に、そのときどきの思いを綴ることが多かった。従って、その書いたもののタイトルはない。

  • 2017/04/16   庭に植えたイリスが一斉に……

畑の南側は金木犀の垣根だし、東側の三分の一くらいは南側の平屋の陰になって日が当たらない。それで植え付けられる場所を少しでも広げようと、家の敷地の南側に新たに土を入れてレタスと葱(ねぎ)を植えることにした。その結果、→「牡丹」とイリスに引っ越してもらったというわけである。

 植え替え前に白の牡丹が枯れた。臙脂(えんじ)とピンクの花(↑)が見事で、妻が絵に描いて残している。植え替えたあと、ピンクの花も枯れた。もうしわけないことをしてしまった。そのあと、毎年春と秋に開かれる宮崎神宮の植木市で2本、牡丹を買ってきた。植木の影など、直接陽が当たらないところがいいですよと教えてもらたのに、2本とも枯らしてしまった。

 英語ではirisというらしい。妻のブログを見る人のほとんどが外国人のようなので、少し英訳を始めた時に花の名前も少し調べた。アヤメ科の植物で、原産地はイタリア、フランス、モロッコなどらしい。日本ではイリスとかアイリスと呼ばれているようである。厳密には、発音はアイァリスか。ギリシャ神話に登場する虹の女神の名前らしい。余りにも鮮やかなので、妻に描いてもらった。

 たまたま決まったのが医科大学だったので、教授になった時から医学英語も担当するようになった。そのうち、6年生での海外臨床実習のための準備のために、医学英語も本格的にやるようになった。1年生の授業でも取り入れた。ギリシャ語とラテン語由来の用語が9割なので、慣れるまでに少々時間はかかるが、医学生には必須である。病理診断などが英語で書かれるので、読めないと仕事にならない。医学用語では、耳と目の感覚器官(Sense Organs)の項目(↓)でやったときに、iris(虹彩、こうさい)が出てきた。「眼球の水晶体の前面にあって瞳孔をかこむ輪状の膜。脈絡膜がのびてできたもので、放射状に瞳孔散大筋、輪状に瞳孔括約筋が並ぶ。目にはいる光に対して反射的に働き、瞳孔の開閉や明暗調節を行なう。含まれる色素の多少によって茶眼、青眼などになる」ということらしい。光の量を調節して網膜に届けるこの器官を、虹の女神から借用して呼んだようである。

 カレンダーにも入れた。長崎の広告会社が東京の展示会に出品しているのを見つけてくれて、カレンダーの依頼が来た。全国網で紀伊国屋とか東急ハンズなどに出品されたが、利益が出ずに1年だけに終わった。しかし、その後何年間かは、地元長崎の企業に売り込んでくれた。その中の6月の絵にこの時のイリスの絵を使った。

「私の散歩道2011~犬・猫・ときどき馬」6月(企業採用分)