次回は26日(木)で、来週19日(木)は月曜日振替で授業なしです。
11月12日(木)5-6(1:30-3:00)7回目でした。
提案、対面はどうやろ?:一昨日南アフリカ概論(火7-8、29名)を対面でやったけど、大きな画面で観てもらい、充分な音声で聴いてもらえてよかったけどね。次回、みんなに意見を聞いて見るね。
<今日>
①「遠い夜明け」(縮刷版)
②映画の感想を何人か
③次回発表者決定:アパルトへイト政権の誕生(岩切さん)、アパルトへイト政策(杉村くん)、1955年の国民会議(藤田くん)、1960年シャープヴィルの虐殺(誰がやってくれるんやったけ)
<次回>
①発表:アパルトへイト政権の誕生(岩切さん)、アパルトへイト政策(藤田くん)、1955年の国民会議(杉村くん)、1960年シャープヴィルの虐殺(誰がやってくれるんやったけ)
②映像:アパルトヘイト政権とアフリカ人の抵抗運動
③ジンバブエの話(時間があれば)
④アフリカシリーズ冒頭(時間があれば)
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①今回までの歴史のまとめと②「遠い夜明け」の解説
①今回までの歴史のまとめ
たくさんの人に発表してもらってテキストでも確かめたんで、だいぶはっきりして来たかな。
ヨーロッパ移住者がアフリカ人から土地を奪って課税して安価なアフリカ人労働者の一大搾取機構を打ち立てた・・・辺りまでを年代順に箇条書きにしてまとめておきます。
*1652年にオランダ人が到来
*1795年にイギリス人がケープを占領
*1806年にイギリス人が植民地政府を樹立
*1833年にイギリス人がケープで奴隷を解放
*1835年にボーア人が内陸部に大移動を開始(グレート・トレック)
*1854年頃には海岸線のケープ州とナタール州をイギリス人、内陸部のオレンジ自由州とトランスバール州をオランダ人、で棲み分ける
*南アフリカは戦略上そう重要ではなかった
*金とダイヤモンドの発見で状況が一変、一躍重要に
*1867年キンバリーでダイアモンドを発見
*1886年1ヴィトヴァータースランド(現在のヨハネスブルグ近郊)で金を発見
*1899年金とダイヤモンドの採掘権をめぐって第二次アングロ=ボーア戦争(~1902)
*イギリスの勝利。
*1910年南アフリカ連邦成立(イギリス人統一党とアフリカーナー国民党の連合政権、統一党が与党、国民党が野党)
②「遠い夜明け」の解説
少々解説をしとくね。
<冒頭の強制立ち退き>
この映画を作ったのは監督のリチャード・アッテンボロー。「ガンジー」や「コーラスライン」で超有名な監督です。「ガンジー」でも暗殺の場面を最初に持ってきました。冒頭に典型的な場面を持って来るのが好きなようです。今回の場合は、スラムの強制立ち退きの話を南アフリカの典型的な場面として衝撃的に持って来ていました。英文テキストの中にも以下の文を紹介しています。日本語訳も貼っておきます。
******************
The bantustan policy meant that Africans were to be prevented from living permanently in the white areas. Ruthless, forced evictions took place to force ‘surplus labour’ to move from the towns to the bantustans. Crossroads outside Cape Town is only one example of this policy.
バンツースタン政策は、アフリカ人を白人地区で永住させないという意味のものでした。冷酷で、強制的な立ち退きが、「余剰労働力」を町からバンツースタンに強制的に移動させるために強行されました。ケープタウン郊外のクロスローヅはこの政策の一例です。
REFERENCE 3 参照3
We can hear the news of Radio South Africa about the 1978 Crossroads eviction in the following scene of Cry Freedom.
Newscaster: “This is the English language service of Radio South Africa. Here is the news read by Magness Rendle. Police raided Crossroads, an illegal township near Cape Town early this morning after warning this quarter to evacuate this area in the interests of public health. A number of people were found without work permits and many are being sent back to their respective homelands. There was no resistance to the raid and many of the illegals voluntarily presented themselves to the police. The Springbok ended . . .”
米国映画「遠い夜明け」の以下の場面で、1978年のクロスローヅの立ち退きについての南アフリカのラジオニュースが出てきます。
ニュースキャスター:「こちらは南アフリカラジオの英語放送です。
マグネス・レンドルがニュースをお伝えします。公衆衛生の見地から、その地域を空け渡すように勧告を出したあと、今朝早く警察は、ケープタウン郊外の不法居住地区クロスローヅの手入れを敢行しました。多くの人が労働許可証を持たず、それぞれのリザーブに送り返されています。手入れに対して全く抵抗の気配もなく、不法滞在者は自発的に警察署に出頭していました。放送を終わります・・・。」
強制立ち退きのあったところは空港のマークがある道路を挟んだ向かい側にあるCrossroadsというスラムで、冒頭の夜明けのシーンで映っていた山は海側CAPE TOWNの文字の下辺りのTable Mountain、上のケープタウンの写真で見えるtable Mountainは、ロベン島(Robben Island、ソブクエやマンデラが収容されていた監獄のある離れ島、今は観光名所の一つになってるようです。)のある北側からケープタウンを撮したものです。
<ビコとドナルドウッズの出会いの場面>
いつ見てもかっこいいなあと思います。当時南アフリカではロケ出来なくてジンバブエの首都ハラレで作られたんやけど、ウッヅがビコを訪れた場所には行ったことがあるんで、余計に親しみが持てるんかも。日本語字幕で観てもらったけど、英語字幕で再現しときます。
Cry Freedom_The first meeting
Woods: Steve Biko? Are you Steve Biko?
Biko: l am. l would have met you in the church, but, as you know, l can only be with one person at a time. lf a (third) person comes into the room, even to bring coffee, that (breaks) the (ban)… And the (system) – the police – are just across the road. But, of course, you would (approve) of my (banning).
Woods: No. l think your (ideas) are (dangerous), but, no, l don’t (approve) of (banning).
Biko: A true (liberal).
Woods: lt’s not a title l’m (ashamed) of, though l know you (regard) it with some (contempt).
Biko: l just think that a white (liberal) who (clings) to all the (advantages) of his white world – jobs, housing, education, (Mercedes) – is perhaps not the person best (qualified) to tell blacks how they should (react) to (apartheid).
Woods: l wonder what sort of (liberal) you would make, Mr. Biko, if you were the one who had the job, the house, and the (Mercedes), and the whites lived in (townships).
Biko: lt’s a (charming) idea. lt was good of you to come, Mr. Woods. l wanted to meet you for a long time.
Mercedesはマーサディーズと発音、意味はメルセデス・ベンツ。ドイツ車で金持ちのシンボル。医者ややくざがよう乗ってる車で、医学科の駐車場ではよう見かけるねえ。
ビコ役のデンデル・ワシントンデンデル・ワシントン
<ビコと自己意識>
今日映画で観たように、ビコは合法的に殺されたけど、それだけ体制に脅威だったということやろな。
裁判の中でビコがEven in this environment we must find a way to develop hope for themselves, to develop for this countryと言ってたけど、ほんとすごいよね。前の方Even in this environment we must find a way to develop hope for themselvesは僕でも言えるので、ま、授業でずっと言い続けて来たつもりやけど、あとの方to develop for this countryは、言えないもんね。この国のやってきたことを考えると、恥ずかしすぎて、国に希望を紡ごうと言う気にならんもんなあ。今日も何度も言ったけど、こう言わないといけないのは悔しいね。
自己意識については、ビコとマルコム・リトルに焦点を当てて書いたことがあります。ビコを引用して書いた部分です。
*****************
白人優位・黒人蔑視
奴隷貿易に始まる西洋諸国の侵略によって、支配する側とされる側の経済的な不均衡が生じましたが、同時に、白人優位・黒人蔑視という副産物が生まれました。支配する側が自らの侵略を正当化するために、懸命の努力をしたからです。支配力が強化され、その格差が大きくなるにつれて、白人優位・黒人蔑視の風潮は強まっていきました。したがって黒人社会は、支配権を白人から奪い返す闘いだけでなく、黒人自身の心の中に巣食った白人優位の考え方を払しょくするという二重の闘いを強いられました。アメリカ映画「遠い夜明け」で広く知られるようになったスティーヴ・ビコは、ある裁判で黒人意識運動の概念について質問されたとき、その「二重の闘い」に言い及んで、次のように述べています。
基本的に「黒人意識」が言っているのは黒人とその社会についてであり、黒人が国内で二つの力に屈していると、私は考えています。まず何よりも黒人は、制度化された政治機構や、何かをしようとすることを制限する様々な法律や、苛酷な労働条件、安い賃金、非常に厳しい生活条件、貧しい教育などの外的な世界に苦しめられています。すべて、黒人には外因的なものです。二番目に、これが最も重要であると考えますが、黒人は心のなかに、自分自身である状態の疎外感を抱いてしまって、自らを否定しています。明らかに、ホワイトという意味をすべて善と結びつける、言い換えれば、黒人は善をホワイトと関連させ、善をホワイトと同一視するからです。すべて生活から生まれたもので、子供の頃から育ったものです。[I Write What I Like (New York: Harper & Row, 1986), p. 100.神野明他訳の日本語訳『俺は書きたいことを書く』(現代企画室、 一九八八年)が出ています]
南アフリカを本当の意味で変革していくためには、先ず何よりも黒人ひとりひとりが、厳しい現状に諦観を抱くことなく、自らの挫折感とたたかい、自分自身の人間性を取り戻すべきだと、ビコは説きました。自己を同定するために自分たちの歴史や文化に誇りを持ち、次の世代に語り伝えようと呼びかけました。そして、経済的な自立のための計画を立てて、実行に移しました。
ブログに書きました。リンクしておきます。→「自己意識と侵略の歴史」
***Zoomトーイック4 再掲載******
試験直前Zoomトーイックはきつくて中止にさせてもらったけど、試験が終わってから1月末まで、たぶん7回(Part 1~Part 7各partずつインテンシブに)くらいでやれたらと思っています。用意出来たら授業でも言うんで、7日の試験でスコアをあげたい、本格的にやってみたいと思う人がいれば、どうぞ。今回参加予定やった人6名にも案内野メールを送るつもりです。メールをくれれば招待状を送ります。
クラス名簿(Zoomではある方がよさそうやから、学生支援課でもらったファイルからコピーしたよ。)
2020年後期 英語 Rb 2 (3)クラス名簿(30名)(2020年10月8日現在)
30190450 |
佐々木 智哉 |
ササキ トモヤ |
30200010 |
足達 正修 |
アダチ セイシユウ |
30200025 |
荒木 晴生 |
アラキ ハルオ |
30200049 |
池ノ上 将基 |
イケノウエ シヨウキ |
30200063 |
岩切 佑理可 |
イワキリ ユリカ |
30200074 |
岩根 穂乃花 |
イワネ ホノカ |
30200092 |
梅山 愛梨 |
ウメヤマ アイリ |
30200100 |
押領司 尚美 |
オウリヨウジ ナオミ |
30200124 |
大山 瑞輝 |
オオヤマ ミズキ |
30200155 |
小畑 翔 |
オバタ カケル |
30200162 |
甲斐 廉人 |
カイ レント |
30200186 |
加藤 大地 |
カトウ ダイチ |
30200232 |
北村 詩歩 |
キタムラ シホ |
30200243 |
木原 啓太 |
キハラ ケイタ |
30200281 |
古藤 凜 |
コトウ リン |
30200346 |
佐土原 雛子 |
サドハラ ヒナコ |
30200353 |
志貴 裕紀 |
シキ ユウキ |
30200409 |
杉村 拓志 |
スギムラ タクジ |
30200461 |
堂下 つばさ |
ドウシタ ツバサ |
30200506 |
時松 桃花 |
トキマツ モモカ |
30200533 |
戸高 みなみ |
トダカ ミナミ |
30200544 |
長倉 由依 |
ナガクラ ユイ |
30200568 |
長野 翔 |
ナガノ シヨウ |
30200630 |
平田 あや |
ヒラタ アヤ |
30200689 |
福田 真司 |
フクダ シンジ |
30200713 |
藤田 涼 |
フジタ リヨウ |
30200834 |
宮脇 駿介 |
ミヤワキ シユンスケ |
30200845 |
森山 友渚 |
モリヤマ ユウナ |
30200852 |
安田 龍司 |
ヤスダ リユウジ |
30200883 |
由地 紀一郎 |
ユウヂ キイチロウ |