<連絡事項>
* 9回目授業→7月3日(月)10:15~11:30。
授業では
* ERIX6B→(続編)X1『失われた友を求めて』
* パパ・ウェンバ→Papa Wemba解説
* 感想:ブレイクアウトセッション
次回は
* 授業についてのコメント、コロナ騒動の中で思ったことや感想意見など(続き)
* 映像:「アウトブレイク」
* reading解説:ザイールのその後:最初に配ったプリントのZaire’s Turmoil Invites an African SolutionとPushing Kabila on early election unrealistic、(追加で配った資料の中の)Looking back in Anger: Life in Mobutu’ Zaireは読んでおくとわかりやすいと思います。一部を読んで解説するつもりです。イギリス英語で分かりにくいのもあるけどね。
次々回からは→The colonization of Africa、『金のフレーズ』の2本立て。それぞれ配ったプリントに目を通しておいてや。The colonization of AfricaはPrecolonial Africa, The first colonialists、『金のフレーズ』は①の100題。
X1『失われた友を求めて』
・・・強い意思でコンゴの激戦区に残ったコバッチュが死亡したとの連絡を受け、彼を残してきてしまった罪悪感から再びコンゴに飛び、コバッチュの生存を確認し彼をアメリカへ送った後も、自分の居場所と使命を見出しコンゴに留まる。→いつでもコピーするんで、どうぞ。
Papa Wemba
【ケニア、タンザニアの音楽事情とリンガラ音楽について】
服部晃好くん(北海道新冠郡の新冠町立国保診療所→http://www.niikappu.jp/kurashi/sekatsu/sumai/teijyu/iryo/kokuho.htmlの勤務医)に【ケニア、タンザニアの音楽事情とリンガラ音楽について】を書いてもらいましたが、その中にPapa Wembaについても書いてくれています。一部貼っときます。服部くんは36歳で、宮崎医科大学に入って来たときに一年生の英語の授業で出会いました。相性がいいみたいで、いまだに遣り取りをしています。名古屋工大の院を出てガス会社に行ってたそうで、そこを辞めてタンザニアで3年理科の教師、一年半ほどケニアで調整員をし、その間に6年分のお金を貯めて一発勝負で受験をしたようです。そのころ医学科にはすでに何人かの海外青年協力隊の経験者がいて、誰もが意欲もあり成績もよかったことにも助けられて、高年齢で面接もあったのに合格出来たと思います。写真は定年退職の年に医学部でいっしょにやったシンポジウムで撮ったものです。
【リンガラ音楽】
「リンガラ」という呼び方は、ケニア、タンザニアなど「外国」(日本を含む)での呼び方であり、コンゴでは単に「ルンバ(Rumba)」と呼ばれる。また、欧米では「リンガラ」よりも「スークース(Soukous)」という名称の方が一般的である。元々、リンガラというのはコンゴの商用語のことであり、コンゴ川流域にそれぞれ独自の言語を持つ民族が多数共存する状況において、特に商取引の便宜を図るために自然発生的に形成されたものと言われている。1960年のコンゴ共和国の独立後、現地で流行したポピュラー音楽の多くがリンガラ語で歌われるようになったため、ケニアやタンザニアなどでは、そうした音楽を「リンガラ(音楽)」と呼ぶようになったのである。
地元(コンゴ)の人々が「ルンバ」と呼ぶように、リンガラ音楽のルーツにはキューバ音楽がある。ただし、これは何も「リンガラ」に限ったことではなく、ナイジェリアの「ジュジュ(Ju Ju)」、ガーナの「ハイライフ(High Life)」、カメルーンの「マコッサ(Makossa)」、そして、ユッスー・ンドゥールやサリフ・ケイタの音楽等々、現代アフリカン・ポップスのベースには、たいていキューバをはじめ中米やカリブの音楽の影響があるという。「(伝統的な音楽を持つ)アフリカ人がなぜキューバ音楽を?」と不思議に思ってしまうが、キューバで生まれた本来のルンバは、アフリカから強制的に連行された奴隷たちが、休憩時間にだけ小屋で踊ることを許されていたという状況の中で生み出された、打楽器と歌(コーラス)だけで構成された(いわゆるアフリカ色の強い)音楽であるということを考えると、アフリカの人々がキューバ音楽を取り入れるのは至極当然のことであろう。キューバやカリブ諸国の(いわゆる)ラテン系音楽は、1920年代から主として白人入植者によってアフリカへ持ち込まれたが、1950年代半ばにはヨーロッパからアフリカに輸入されるラテン音楽のレコードが、コンゴを含む中部・西部アフリカにおいて非常に売り上げの大きい重要な商品であったということから、現地の人々にとってこうした(ラテン)音楽の衝撃が如何に強烈だったかが想像できる。その衝撃は、目新しい衣装をまとって突然目の前に現れたのが、実は音信不通になっていた古くからの友人であったことを知った時のようだったのかもしれない(ちなみに、この時期、ヨーロッパの大手レコード会社が次々に現地へ進出し、キューバやアメリカで既に発表されていた音楽を低コストで再生産・再発売することで、莫大な利益を上げていたという)。
現在、一般に「リンガラ」と呼ばれている音楽は、キューバン・ルンバをベースにしながら様々な民族のリズムを融合したリズム体の上に、複数のエレキ・ギターによる高音域の繰り返しフレーズが絡み合い、主に高音域で歌うヴォーカルとコーラスが載るというのが最も一般的なスタイルであり、多くの楽曲は、①ルンバ、②サカデ(Sakade)、③セベン(Sebene)という3つのパートから構成されている。①ルンバは歌やコーラスを聴かせるゆったりしたパート、②サカデはソロ・ヴォーカルとコーラスの掛け合い(コール&レスポンス)で盛り上げていくパート、そして、③セベンはダンスのためのテンポの速いパートであり、ライブでは5分、10分と続くことも珍しくない。それぞれのパートは、同じようなリズムやリフレインの繰り返しが基本であり、「リンガラ」の目的が踊ることにあるのが一目(一聴?)瞭然である。ライブにおけるヴォーカルの掛け合いやセベン・パートでのダンスは、初めて見る人にはかなり奇異に写るかもしれないが、現地では聴衆も一緒になって盛り上がるのが普通である。そして、こうした構成はまさに伝統音楽を現代の楽器を用いて再現したものであり、夜を徹して延々と繰り返しながら盛り上がり、集団でトランスに入っていくような要素も伝統音楽と同様であるように思われる。ただ、1960年代までの初期(いわゆる第一世代や第二世代)の「ルンバ」は、ゆったりとしたキューバン・ルンバのカラーが強く、楽曲も歌が中心であった。それを上記のような主としてダンスを楽しむための音楽として変革したのが、1969年に結成されたザイコ・ランガ・ランガ(Zaiko Langa Langa)であり、現在のリンガラもその延長線上にあると言える。そして、そのザイコ・ランガ・ランガの中心人物であり、現在も「リンガラ」のシンボル的存在であるのが、欧米や日本でも有名なパパ・ウェンバである。
近年のコンゴの混乱を反映してか、現在のコンゴのリンガラ・シーンは1970~80年代の全盛期に比べてずいぶん沈滞しているという。しかし、ラップの要素なども取り入れた新たなスタイルも生み出されており、特に中部・東部アフリカにおいては依然として最も影響力の強い音楽であることは間違いない。
– パパ・ウェンバ Papa Wemba –<リンガラ・ポップの伝道師>
中央アフリカに位置するザイールからアフリカ各地へと広まっていったリンガラ・ポップ、このサウンドをアフリカからヨーロッパへ、そして世界中へと広めていった伝道師の役目を果たしたのが、ヴィヴァ・ラ・ムジカを率いて何度も日本を訪れているパパ・ウェンバです。彼はミュージシャンとして、ザイールの音楽シーンを引っ張っただけでなく中央アフリカ最大の都市キンシャサという大都会に住む若者たちのファッション・リーダー、トレンド・リーダーとして、そのライフ・スタイルにまで影響を与える存在でした。そのサウンドは都会の文化、ストリートから生まれた数少ないアフリカン・ポップスと言えます。
クラス名簿(再掲載)2020年前期 英語 Ra1(2)クラス名簿(31名)
30170030 | 井戸 颯人 | イド ハヤト |
30200049 | 池ノ上 将基 | イケノウエ シヨウキ |
30200092 | 梅山 愛梨 | ウメヤマ アイリ |
30200100 | 押領司 尚美 | オウリヨウジ ナオミ |
30200137 | 尾崎 ちひろ | オザキ チヒロ |
30200186 | 加藤 大地 | カトウ ダイチ |
30200205 | 川越 晴登 | カワゴエ ハルト |
30200232 | 北村 詩歩 | キタムラ シホ |
30200250 | 串間 怜央 | クシマ レオ |
30200278 | 小島 楓華 | コジマ フウカ |
30200322 | 迫田 凜々香 | サコダ リリカ |
30200335 | 佐々木 ルナ | ササキ ルナ |
30200423 | 田代 直哉 | タシロ ナオヤ |
30200447 | 恒吉 実於 | ツネヨシ ミオ |
30200454 | 角田 楓 | ツノダ カエデ |
30200461 | 堂下 つばさ | ドウシタ ツバサ |
30200506 | 時松 桃花 | トキマツ モモカ |
30200533 | 戸高 みなみ | トダカ ミナミ |
30200551 | 永友 阿耶里 | ナガトモ アカリ |
30200603 | 東久保 光汰 | ヒガシクボ コウタ |
30200627 | 平井 優季 | ヒライ ユキ |
30200676 | 福瀬 一真 | フクセ カズマ |
30200713 | 藤田 涼 | フジタ リヨウ |
30200728 | 淵脇 紅南 | フチワキ アカナ |
30200731 | 古田 紋子 | フルタ アヤコ |
30200742 | 本田 拓哉 | ホンダ タクヤ |
30200766 | 松田 美月 | マツダ ミヅキ |
30200777 | 松元 彩夏 | マツモト サヤカ |
30200816 | 御沓 帆志 | ミクツ ホシ |
30200834 | 宮脇 駿介 | ミヤワキ シユンスケ |
30200870 | 山田 凌平 | ヤマダ リヨウヘイ |